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モンベルのリッジラインパック55をテント泊で使用してみた感想と製品レビュー

長野・涸沢カールにて2泊3日の夏テント泊登山で僕は「モンベル リッジラインパック55」に命を預けました。水、食料、シェルター、着替え、ビールなど、山で生き抜くために必要なすべてをこの中に詰め込み、そして無事生還を果たしました。

今回は、その相棒ともいえるリッジラインパック55についての使用感などをお伝えしたいと思います。これから登山キャンプを考えている方などは、参考になれば幸いです。

ちなみに登山キャンプの詳細な記録に興味のある方は以下の記事を御覧下さい。持ち物等も書いてあります。

涸沢カールでパンダテント泊!人生が動き出す2泊3日ソロ登山の記録

ぬかみそベーコン

経歴:元サラリーマン(自動車変速機部品設計)
仕事:'19/11~フリーライターとして活動中、たまに農作業
住所:岩手県内の信号とコンビニと光回線のない田舎
趣味:クラシックギター、キャンプ、ASMR

モンベル 55~60Lザック 比較一覧表

メーカー モンベル モンベル モンベル
名称 リッジラインパック 55 トレッキングパック 55 アルパインパック 60
イメージ リッジラインパック55-18 リッジラインパック55-17 リッジラインパック55-19
税別価格 [円] 27000 24800 20800
重量 [g] 1410 2180 1660
デニール(糸太さ) 330 330 210
容量 [L] 55 55 60
ネイビー ガンメタル、青 青、黒、緑
特徴 最軽量
トップアクセス収納
クイックアジャスト
ミニザックを分離可
ロールアップ式
アクアバリアサック

参考:モンベルオンラインショップ

一般的にテント泊で使用するザックの容量は、1~2泊であれば50L程度のものが良いとされているようです。コンパクトなギア(≒お高い)を厳選すれば、40L程度でもテント泊は可能なようです。ただし、40Lだとカメラや追加の食料などが入るスペースが無くなってしまうことがあるようです。従って、50L以上にした方が無難だと考えました。「大は小を兼ねる」という光輝く格言も僕の背中を力強く押してくれました。

登山初心者なので、安易な思考ですが「モンベルで買っておけば間違いない」という大方針の元、モンベルショップで登山用のギアを揃えることにしました。上記の表を元に55~60Lの容量のザックを比較してみました。ショップではアルパインパックと迷っていたのですが、ロールアップ式という独特の開閉構造が吉と出るか凶と出るか怪しかったのと、一方でリッジラインパックは頭頂部に収納ポケットがあり使いやすそうで、かつデザインも気に入ったのもあり、リッジラインを選択しました。

DSC066032

価格はモンベルだと2万円台です。リッジラインは同等のクラスでは最も高価ですが、おそらく軽量化にこだわった商品だからだと考えられます。軽さにこだわらないのであれば、他の選択肢もアリだと思います。Amazonなどで55L程度のザックで検索すると安いものは5000円台、カリマー、ミレーといった登山メーカーの物は3万円台といったものが多いようです。機能性が高く、価格も抑えめのモンベルの選択は悪くないと思います。

55Lという容量は十分だったか

リッジラインパック55-155Lならこの内容+食料+着替は入ります。重量は15Kg前後。3~4歳児程度の重さ。

実際、55Lザックにテント泊の道具をパッキングした所感ですが、「2泊分のギヤはおおむね収まる」容量だと感じました。僕の場合テントとシュラフが登山用ではなくかさばるものだったので、ザック容積の60%程はテントと寝具で埋まり、その上に残りのギヤと食料、着替えを積むようにパッキングしました。

リッジラインパック55-16実際に背負った時のサイズはこんな感じ。

前述した登山記録の記事でも書きましたが、先ほどの写真の内容物+食料+着替えでほぼパンパンで、最後に残ったのがハンマーとビール500ml×2どちらかだったのですが、ビールを選択、ハンマーは諦めました。この時は、2泊3日の工程に対して、食料が4食分程度しか持てなかったので、現地の山小屋で3食分を補う計画を立てました。

もう少し容量に余裕を持たせるのであれば、一番容量のかさばるテント、寝具を工夫するのが最も有効だと考えられます。コンパクトで軽量な登山用のテント、シュラフを選んだり、マットを折り畳み式のものにしてザックの外側に括り付ける、等とすればもっと容量に余裕ができて、食料などのスペースに回せると思います。

リッジラインパックの一番のウリは軽さ

結合A-12ベースはほぼ1枚の布地で作られており縫い目が少ない。だから軽く、美しい(悦)

上記での比較でも分かる通り、リッジラインパック55の最も特筆すべき機能は「軽さ」です。縫い目を最小限にし、ベース地はほぼ1枚の布地で構成されているため、同等の容量を持つザックが2000g前後なのに対し、1410gとかなり軽く作られているようです。

かといってペラペラな印象もなく、布地がかなりしっかりしている印象なので、破れそうといった不安もなく使えています。買いの決め手となったデザインの良さは、縫い目が少なくスッキリしているためだったからです。

ザック重量に対する所感ですが、僕みたいな初心者にとっては正直「オーバースペック」だったかもしれません。なぜなら荷物を入れてしまうと15kg程度の重量になり、その状態で数百g程前後したところで「わからん」というのが身も蓋もない正直な感想です。

ただ、改めて空のザックを背負ってみると、背当て部分の作りがしっかりとした硬さを備えている割には、確かに軽いな、と感じました。もし本当にギアを厳選して軽量化したいという目的であれば、最も大きなギアであるザックを軽量の物にするというのは、かなり有効だと思います。上記の比較表でも分かる通り、物によっては600g程度軽量化できるので、これは他のギアでは難しいほど大きな軽量化になると思います。

リッジラインパック55の収納あれこれレビュー

リッジラインパック55-9

次に、ザックのアイデンティティともいえる収納について一つ一つ写真を撮りましたので、以下、参考にして下さい。小物を収納するポケットは頭部付近に集中しており、地図や財布等を入れておくのにとても重宝します。

一方で肩掛けや、腰サポーター部分には一切収納が無く、ザックを下ろさずにアクセスできる収納が無いことがこのザックに対する不満です。他の商品では腰サポーター部分がポーチになっていたりするものもあり、地図や行動食を入れておけるようです。

給水も不便に感じました。僕は小さいバッグを袈裟懸けにして、水筒を入れて給水していました。今流行のバッグinバッグの逆を行くバッグoutバッグを体現していたため、我ながら少しダサいなと感じましたが、あまり気にしないよう無我の境地に没入することで対応しました。

リッジラインパック55-6給水用に袈裟懸けしていた小型バッグと水筒

ただ給水に関しては、別売りのアイテムで対応できるようで、肩掛けに取り付けるドリンクホルダーや、ウォーターバッグ&チューブ(ハイドレーションシステム)を取り付けることもでき、そうなれば給水周りの不便さは大きく改善できると思います。

また、今回ザックを写真撮影している中でザックカバーが備え付けられていたことに初めて気が付きました。頭部のみを覆うタイプの物ですが、カバーを購入する際はご注意ください。僕はザック全体を覆うタイプのカバーを買ってしまいました。

リッジラインパック55-8一番便利な頭頂部のポケット。地図など頻繁に使うものを入れていました。結構入る

リッジラインパック55-21頭頂部カバー裏にもポケット。留め具もあり財布などの貴重品用でしょうか

リッジラインパック55-14名称と用途が不明ですが、8つの赤い目が「何か引っ掛けてぇ!」と訴えてきます

リッジラインパック55-4ザック内背中側上部にも2種類の収納。どう使いこなすか腕のみせどころ

リッジラインパック55-3なぬー!こんなところに隠しザックカバーが!知らなかった!

リッジラインパック55-2前面は多数のフックと長物用バンド。側面はマット等の取付用バンド、ポケットがある。

快適性を左右する調節機能

リッジラインパック55-15

15㎏の重量を長時間背負うと、少しの違和感が大きなダメージになりますので、ザックを体にしっかり「面」で密着させることがとても大切です。実際登山キャンプした時は、最終日の下山の時にかなり肩が痛くなってしまい、おそらく肩当ての調整が上手くできていなかったと考えられます。

肩、背中、腰の3か所で体と密着させる訳ですが、肩当て、腰サポーター、背当ての微調整ができるようです。(以下の写真と、説明書を参考にして下さい。)

背当てについてですが、背中側には軽量アルミフレームが入っているため、荷物をパッキングしても背当て形状が崩れず安定感があります。既に背中に合うようにフレームもゆるくカーブを描いていますが、自分の背中の形に合わせてフレームを曲げて微調整できるようです。ただし、フレームを自分で脱着すると位置がずれてしまう恐れがあるため、フレームは引き抜かずに、ザックの上から押したり引いたりして調整するとのことです。(より詳しい各部の調整方法の説明は下記説明書が分かりやすいです)

リッジラインパック55-5肩掛けは肩回りの太さに合わせて3段調節可能。中の厚めのゴムで肩への圧力を分散軽減。

リッジラインパック55-12腰サポーターは位置調整はできず、締める/緩めるの調整可能。ポーチ収納は無し。

リッジラインパック55-10背中側のアルミフレーム(赤)。理想の背当ての形状を維持。自分で形状調整可能。

リッジラインパック55-11フレームを抜いてみた。肩~腰までカバー。(ほんとは抜いちゃダメだったらしい)

DSC066262背当て表面に凹凸があり蒸れにくい。硬さと安定感がある割に、軽く感じる高機能性。

モンベル リッジラインパック55 総評

  • 2泊程度のテント泊には十分な容量(55L)だと思います。
  • 重量はかなり軽いようですので、軽さにこだわる人にはおすすめできると思います。
    ただし軽量化にこだわった商品のため、他の商品より価格が高めです。
  • 収納については、頭頂部のポケットはアクセスしやすく重宝しますが、背負った状態でそのままアクセスできる収納がないのが残念です。
    給水も不便しますが、別売りのアイテム(ドリンクホルダー、ウォーターバッグ等)や、小さなバッグ等を利用すれば改善可能です。

以上、いかがでしたでしょうか。ザックの購入を検討している方の参考になれば幸いです。

最後に、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

ぬかみそベーコン

経歴:元サラリーマン(自動車変速機部品設計)
仕事:'19/11~フリーライターとして活動中、たまに農作業
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