炭の着火がしやすく、燃えてしまえば効率よく炭を燃やしてくれる珪藻土の七輪。急激な温度変化も無いので調理にはぴったりではあるものの、重かったり、割れるリスクがあったりする事からアウトドアでは使い辛いというのが定説だ。しかし、昨今のアウトドアブームの中で利便性に再注目され、弱点を克服した進化型七輪が続々とラインナップされている。
ユーカリプタス合同会社は2019年から組み立て式七輪の開発に着手。2021年には利便性を大幅に向上した新型ステンレス製七輪をリリースし、それが2022年5月下旬からチタン製となって再登場する。原材料から国内で調達、製造するこだわりっぷりにも注目だ。
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重量1kgを切る超軽量七輪
世に出回る進化型七輪は、コストや強度の事を考えるとアイアンやステンレスといった素材が使われることが多く、珪藻土七輪のデメリットである割れるリスクは無いものの重量という点では課題が残っていた。
ユーカリプタスは第一弾に開発したステンレス製七輪のチタンバージョンを開発したノウハウもあり、今回の新型七輪にもチタン製をラインナップすることになった様子だ。
機能はステンレス製の時と大きく変わっていない。特許を取得した独自構造で空気を取り込み、七輪の内部で炎が旋回するという最大の特長も踏襲されている。旋回する炎が美しいのはもちろん、七輪のメリットである不完全燃焼を抑えた効率の良さも健在だ。
ゴトクを外すことで焚き火台として薪をくべるという使い方もOK。薪を使用した場合でも旋回する炎を楽しめるとのことで、一台で二度美味しい七輪となっている。分解して持ち運びが出来るのも変わっておらず、携行性も非常に良い。
チタンにはメリットがたくさん
チタンで制作したことにより、七輪本体の重さはわずか900gに抑えられている。素材が違うのであくまでも参考レベルだが、ユニフレームのファイアグリルの重さが約2.7kgなので、如何に軽いかという事はお判りいただけるだろう。
また、チタンは医療現場でも利用されることが多く、体に埋め込むこともあるほど安全な金属。食べ物を焼くとなると安全に配慮された金属の方が良いと考えれば、調理で活躍する七輪がチタン製というのも合理的と言っていいだろう。
19cmのチタン製金網も登場
軽量で丈夫という事から登山用のクッカーとしてチタン製の調理器具を見かけることもあるが、焦げやすいというデメリットも。チタンは熱伝導率が低く、火があたっている部分とそうでない部分に温度の差が出来てしまうことから焦げやすいとされている。
しかし、遠火で調理をする分にはその心配も少なく、前述した安全な金属であり、編み込み形状でないことからもメンテナンスしやすく、汚れが溜まりにくい。合金と比べて変形しても破断しにくく、修正出来るというのもメリットだったりする。
七輪は焚火台の上位互換に
専用バッグも付属する予定
キャンプの多様化に伴い、様々な焚火台が発売されている今日この頃。金額にして数万円の焚火台も増えてきている。その中でこのチタン製七輪については販売価格36,300円と、高価格帯の焚き火台と同程度の価格を予定しているとの事。
炭だけでなく薪も燃やせる上に炎の上がり方は素敵、さらに効率よく燃やすことが出来るとあれば焚き火台の上位互換と言っても過言ではない。先行購入プロジェクトの開始は2022年5月下旬となっており、おそらく応援購入でお値打ちに買えるはず。気になる方は公式サイトの新着情報をこまめにチェックしよう。
ギア
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