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ミニマルワークスの軽量テント「V HOUSE L」日本発売に先駆けて超速徹底レビュー!

ミニマルワークスの軽量テント「V HOUSE L」日本発売に先駆けて超速徹底レビュー!

ミニマルキャンプやバックパックキャンプに特化した韓国のアウトドアブランド「MINIMAL WORKS(ミニマルワークス)」から、人気の軽量大型シェルターV-HOUSEのLサイズが発売されることになりました。

現在、V-HOUSE Lは公式サイトで予約受付中となっていますが、2017年に韓国で発売されて現在は生産中止となっている初期モデルを所持していますので、正式販売に先駆けて徹底レビューいたします。

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MINIMAL WORKS(ミニマルワークス)について

「MINIMAL WORKS(ミニマルワークス)」について

ミニマルワークスは、2013年よりブランド展開している韓国のアウトドアメーカーです。

軽量コンパクトなツールハンガー「インディアンハンガー」や、斬新なデザインの軽量シェルター「ジャックシェルタープラス」、日本で人気のトンネル型デザインの「V-HOUSE M」など、軽量・コンパクトで無駄のない、洗礼されたテントやギアを数多くリリースしています。

V-HOUSEってどんなテント?

「V-HOUSE」ってどんなテント?

V-HOUSE(Vハウス)は700cm×360cmの大きさにも関わらず、重さが僅か8.7kgの軽量シェルターです。日本国内では一回り小さいサイズの「V-HOUSE M」が販売され、そちらも大変人気のモデルとなっています。

今回レビューする「V-HOUSE」は2017年に韓国で発売された、現在は生産中止となっている初期モデルとなります。日本で発売予定の「V-HOUSE L」とは、細部の仕様が異なっていますのでご注意下さい。

現在、分かる範囲で変更された箇所はこちらです。

モデル V-HOUSE(旧) V-HOUSE L(新)
設営サイズ 700×360×190cm 700×305×205cm
収納サイズ 80cm×φ30cm 70cm×φ28cm
重量 8.7kg 11.3kg

ミニマルワークス「V-HOUSE」の特徴

全面フルメッシュになる

全面フルメッシュになる

メッシュ付きのテントは数多くありますが、「V-HOUSE」は、前面、後面、側面全てをメッシュにできます。まるで蚊帳のようですね。この全面フルメッシュは「V-HOUSE」の最大の売りではないでしょうか。

夏はメッシュスクリーンとして使えるので、虫に刺されること無く、快適にキャンプができます。

今流行りのトンネル型テント

今流行りのトンネル型テント

日本で大人気のトンネル型テントは、各メーカーがこぞって新作をリリースしています。DODの「かまぼこテント」や、Nordisk(ノルディスク)の「Reisa6(レイサ6)」が有名ですよね。

ミニマルワークスのV-HOUSEもトンネル型テントです。群雄割拠のトンネル型テント市場に割って入ってくること間違いなしです。

奥行が広い

奥行が広い

V-HOUSEは、幅700cm、奥行360cm、高さ190cmの大型シェルターです。他のメーカーのトンネル型テントと比べると、奥行きが長い印象です。幕内がゆったりとしているので、グループキャンプの宴会幕としても大活躍します。

日本で発売されるV-HOUSE-Lはサイズが若干変更されて、幅700cm、奥行き305cm、高さ205cmとなりました。奥行きが少しコンパクトになり、高さがプラスされたようです。

軽くてコンパクト

軽くてコンパクト

これだけ巨大なテントにも関わらず、付属品を含む重量は約8.7kg。この軽さが非常に魅力的だったのですが、新モデルは11.3kgと少し重くなったようです。これは、もしかしたら後述するポールの強度に関係があるのかも知れません。

しかし多少重くなったとは言え、同じサイズ感のトンネル型テントだと大体重さが15kg~20kg程ありますので、いかに軽量なのかがお判りいただけるのではないでしょうか。

多彩なアレンジができる

多彩なアレンジができる

V-HOUSEの両サイドパネルには計4枚のドアがあり、それぞれがスキンとメッシュスキンの2重構造となっています。それぞれのドアをキャノピーとして跳ね上げたり、フルクローズにした状態ではシェルターとして利用ができます。更に前面と後面のスキンは取り外しが可能なので、蚊帳のようなメッシュスクリーンにすることもできます。

多彩なアレンジが可能で、季節を選ばずに使うことができるのは魅力ですよね。

V-HOUSEの設営手順

「V-HOUSE」設営手順

V-HOUSEを実際に設営してみました。

今回設営する「V-HOUSE」は2017年に韓国で発売された、現在は生産中止となっている初期モデルとなります。現行のV-HOUSEとは、色やデザインをはじめ、細部の仕様が異なる可能性があります。

「V-HOUSE」設営手順1

収納袋です。収納サイズは約80cm×φ30cmと標準的ですが、新モデルでは70cm×φ28cmとかなりコンパクトに進化したようです。

「V-HOUSE」設営手順2

ポールは全部で3種類、4本あります。ジュラルミン製のポールで用途に合わせて色分けされています。赤いポールが真ん中に通すメインポール、緑のポールが両サイドに通すメインポール、黄緑のポールが縦方向に押し込むリッジポールです。

巨大なシェルターにしてはポールがかなり細いですね。

「V-HOUSE」設営手順3

シェルターをしっかりと広げて、3本のメインポールをスリーブに通します。赤いポールは真ん中のスリーブに通します。ポールが細いため、スリーブに通す作業は一苦労といった印象でした。

「V-HOUSE」設営手順4

リッジポールを通します。公式のマニュアルでは、アーチ型を作った後にリッジポールをスリーブに通す手順ですが、実際にやってみると大変でした。先にリッジポールを通しておいたほうが楽です。こちらも細いポールなので、なかなか大変です。

「V-HOUSE」設営手順5

3本のメインポールを、片側のグロメットに差し込みます。この時、赤いベルトを事前に緩めた状態にしておきます。ベルトを締めた状態で設営するとポールが折れることがあるので、忘れずに緩めましょう。

「V-HOUSE」設営手順6

反対側のグロメットにもメインポールを差し込み、アーチ型を作ります。他のトンネル型テントと比べてポールが細いので、苦労することなく差し込めました。これはプラスポイントですね。

「V-HOUSE」設営手順7

シェルターの片側の端をペグダウンします。この時もベルトを事前に緩めた状態にしておきます。

「V-HOUSE」設営手順8

リッジポールを両側のグロメットに差し込み、ベルトを引っ張ってテンションをかけていきます。

「V-HOUSE」設営手順9

シェルターのもう片側の端をペグダウンし、ベルトを引っ張りながらテンションをかけて調整します。次に残り6か所もペグダウンします。形になってきましたね。

「V-HOUSE」設営手順10

最後にガイロープをペグダウンし、テンションをかけていきます。通常のテントでは、ガイロープのペグダウンを省略する方が結構いるかと思います。私もそうです。しかし、V-HOUSEは必ずガイロープをペグタウンしたほうが良いと思います。

理由はシェルターの大きさに対してあまりにポールが細い為、ちょっとした風でも煽られるからです。

「V-HOUSE」設営手順11

設営時間は2人掛かりで20分程度でした。一番時間がかかるのは、ポールをスリーブに通すところです。ポールが細い為、スリーブに通す作業が大変なのです。設営は2人でするほうが楽ですが、幕本体が軽いので慣れたら1人でも設営できそうです。

V-HOUSEのここがお気に入り

夏に大活躍の予感

夏に大活躍の予感

V-HOUSEを購入した最大の理由が、フルメッシュシェルターにもなるからです。夏に虫のことを気にすることなく快適にキャンプできるなんて、最高だと思いませんか?サイドのスキンをキャノピーとして跳ね上げることで、日差しもシャットアウトできます。夏に使うとした場合、これ以上のシェルターは無いのではないでしょうか。

フルシーズン使える

フルシーズン使える

トンネル型テントは、フルシーズン使える多機能なテントではありますが、風通しのことを考えると、どうしても夏は快適とは言えませんでした。その点、多彩なアレンジができるV-HOUSEは、夏でも冬でも快適に過ごすことができます。設営場所のことを考慮しなくて良いのであれば、このテント1つあれば事足りてしまうという魔法のようなテントです。

有効面積が広い

有効面積が広い

V-HOUSEはビニールハウスの形からヒントを得て作られたテントなんだそうです。その為、デッドスペースが少ないデザインとなっており、有効面積が広いシェルターとなっています。幕内のアレンジで悩むことも無くなりますね。

軽くて設営が楽

軽くて設営が楽

通常のトンネル型テントは、ポールが太く、グロメットにポールをはめ込む際、結構な力が必要になります。また、重量もあり、1人で設営が難しいものが多い印象があります。トンネル型テント同士で比べた場合ですが、V-HOUSEは設営は楽な部類になります。

ベンチレーションが多彩

ベンチレーションが多彩

天井に4つ、両側面に2つずつ。計8つのベンチレーションがあります。それぞれのベンチレーションがメッシュ生地付きの2重構造になっています。虫のことを気にすることなく、ベンチレーションを開けることができるのは素晴らしいです。V-HOUSEは、夏、快適に使うことに重点を置いたテントだと見受けられますよね。

V-HOUSEの惜しい点

「V-HOUSE」の惜しい点

どんなに素晴らしいテントにも惜しい点は必ずあるものです。そんな惜しい点を纏めてみました。今回のレビューは、2017年に韓国で発売された初期モデルについてですので、現行版のV-HOUSEでは改善されているかもしれませんね。

風に弱い

風に弱い

今まで使ってきたテントの中で圧倒的に風に弱いテントです。シェルターの大きさに対してポールが細い為、ちょっとした風でもシェルターが煽られます。風の強い日や、湖畔沿い、海沿いでは使用を避けたほうが良いかもしれません。

実際に、2017年発売のV-HOUSE初期モデルは、風によるポールの破損等が多く、ポールが改善されたバージョンにマイナーチェンジしています。日本販売に向けて、ポールがどれくらい改善されているか気になるところですね。

スカートをペグで固定できない

スカートをペグで固定できない

V-HOUSEはスカート付きでポイントが高いのですが、ペグで固定できないため風が吹くと捲れてしまいます。スカートに石やハンマーといった重りを置いて対策するしかありませんでした。日本販売版はスカートをぺグで固定できるようになっているといいですね。

夏は最強!1年中使えるマルチなテント「V-HOUSE-L」に期待!

夏は最強!1年中使えるマルチなテント

夏でも快適に使うことができるテント。ありそうでなかったテントだと思います。全方位メッシュスクリーンになるシェルターは大変魅力的です。

しかも700cm×305cmの大きさは、8人が椅子を並べても余裕のスペースを確保できるレベルです。夏のグループキャンプでは大活躍間違い無しです。

風と設営場所の問題を抜きにして考えた場合、1年中快適に使うことが出来る最強のシェルターだと思います。

「V-HOUSE」の入手方法

日本で発売される新しいV-HOUSE-Lが、風に対してどれくらい改良されているか期待したいところです。ポールとスカートが改善されたV-HOUSEは、間違いなく無敵のシェルターになるはずです。

夏に向けて、新たな風を感じられるV-HOUSEの購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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