キャンプを愛してやまない根っからキャンパーの皆様、こんにちは。カクタスです。
今回は習得していると稀に役立つことがあり、かつ初心者キャンパーに手軽にマウンティングがとれるツールにもなると噂のキャンプで使えるロープワークとロープのまとめ方について解説していこうと思います。
この記事で紹介するロープワークは、私の主観的な価値観がふんだんに盛り込まれていると思うので、そこのところを心して読み進めて下さい。もし結び方や名称などが間違っていたら個人のツイッターまでこっそりお知らせ頂けたら助かります。
目次
キャンプで基本になるロープワーク
まずはキャンプで基本になるロープワークとして止め結び、もやい結び、自在結びの3つのロープワークを解説します。すでに知っている人はどんどん読み飛ばして、知りたい結び方だけをかいつまんでチェックして頂ければと思います。
止め結び / 固結び
こちらが止め結び(別名:固結び)です。解説は不要ですね。いつものやつです。極端なことを言えばキャンプに必須の結び方はこの1つだけになるのですが、これだけだとちょっと正直すぎるので、これから紹介する他の2つの結び方も便宜上、基本のロープワークとしておきます。
もやい結び / ボーラインノット
はい、出ました。キャンパーお馴染みのもやい結び(別名:ボーラインノット)という結び方です。もやい結びの特徴として、強いテンションが掛かっても作った輪っかが縮まらないため、タープを張る時にポールの先端に引っ掛けたり、ガイラインを張る時にテント側をもやい結びで固定する時などに使えます。
もやい結びの結び方
解説を分かりやすくするために、本体側のロープを黄色、結び目を作るために動いていく末端側のロープ(ランニングエンド)を赤色のロープにします。
肝心のもやい結びの解説に戻りますが、もやい結びで一番のポイントは「結び目のどの部分に注目すれば良いのか」ということに尽きます。これだけ覚えていただければ左右が逆になろうが裏表が反対になろうが何とかなります。
まず先にイメージしやすいように、もやい結びの完成図から見せますね。結び目はこのようになっています。ここで覚えておいて欲しいのが黄色ロープのループの根本が赤色ロープに引き込まれるようにロックされているということです。
では順を追って、もやい結びの結び方を解説していきましょう。
まずは輪っかを作るために必要な長さを残して本体側の黄色ロープにループを作ります。この赤丸で囲った部分がもやい結びのポイントです。この黄色ロープのループの根本の部分に末端側ロープをどのように通せばロックされるのか注意して見て下さい。
本体側ロープのループの根本の部分、十字に重なりあっている場所に注目してください。
今回の場合は、ループの根本がループの終わり(十字の縦ライン)の上に重なっています。このループの根本部分を赤色ロープで絞めつけるように通していけば良いだけです。
絵が下手で申し訳ないのですが、黄色ロープのループの根本を締め付けるためには、今回の場合、十字の重なっている下側からロープを通して、ループ根本の黄色ロープの上をまわってから赤色ロープの元の位置に戻ってくれば良いのです。
そうすると、こういう形にループの根本が折れ曲がり、結び目が出来上がります。ここまで出来れば後はギュッと結ぶだけで大丈夫です。
これで、もやい結びの完成です。このもやい結びは張力が掛かり結び目が固くなっても解きやすい、という特徴も持っています。
もやい結びの解き方
もやい結びの解き方はとても簡単です。先ほど解説したループの根本部分をロックしている赤色ロープを緩めてやれば簡単に解けます。
こんな感じでスルッと解くことが出来るので、これまでロープの結び目が硬くて撤収に時間が掛かって困っていた方は是非とも活用してみて下さい。
自在結び / トートラインヒッチ
キャンプで基本となるロープワークの最後は、テントやタープのガイロープのテンションを調整したい時に便利な自在結び(別名:トートラインヒッチ)です。ロープに付属している自在金具が何かの事情で壊れたり、無くしてしまった時に覚えていると使えます。しかし、そんな機会はあまり無いような気もします。
自在金具の重量すらも削りたいという登山家やバックパッカーなら使う機会も多いでしょう。知ってると便利なので覚えたらマウンティングがとれる結び方でもあります。
自在結びの結び方
左側がテント側、右側はペグ側で、折り返してきたロープの末端を数回巻き付けるだけで自在結びは完成します。
巻き付けるのは下からでも上からでもどちらでも大丈夫ですが、かならず一方向から巻き付けるようにして下さい。まずはペグ側に向かって2回ほど巻き付けます。
ペグ側に2回ループを作ったら、ループの根本を巻き込みながら、本体側にもう1回、同じ方向からループを作ります。
すると、こういう形になるので、このまま形を整えながらグッと締め付けていきます。
これで自在結びは完成です。この自在結びはそこまで信頼性の高い結びではないので、タープの張り綱でこのロープワークを用いると翌朝には緩くなっている可能性もあります。フライシートのガイロープなどに使う分には簡単に結べるので良いですね。
木や石などにロープをかける時の結び方
引き続き、木や石にロープを締め付ける時に使えるロープワークを解説していきます。普通にキャンプを楽しむ分にはこれまで紹介した3つの結び方で十分ですが、これらの結び方を場面に応じて使い分けられたらテントやタープの設営パターンが広がりますよ。
引き解け結び / スリップノット
引き解け結び(別名:スリップノット)とは、その名前の通り、ロープを引くと輪っかが縮まっていき最終的には結び目が解ける結びになります。
この二つ、見た目は同じように見えますが、上の結びは末端側の短いロープを引くと輪っかが縮まり、下の結びは本体側の長いロープを引くと輪っかが縮まる結びになります。
この二つを使い分けられると色々と応用が利くので、単体で使う事もありますが他のロープワークに組み込むことで「なんか俺、格好良くない?」という気分になれます。
引き解け結びの結び方
引き解け結びは、ゴミ袋の口を結ぶ時なんかに自然と使っている人もいるんじゃないでしょうか。他にも靴紐を結ぶ時のチョウチョ結びも引き解け結びを使っていたりしますよね。結び方は簡単で、このように止め結びを一つ作って、その輪っかに末端のロープを通すだけです。
これは止め結びでなくても、結び方は何でも構わないので結び目の最後をこういう形にしておくと撤収時が楽になります。その分、若干だけ結びの信頼性が落ちるのでそこはトレードオフですね。
結びを締めるとこのような形になります。この結びの場合は、輪っかの部分をポールに引っ掛けて使うことなどは出来ません。そういう使い方をすると末端のロープが引き込まれて、ただの止め結びになってしまいます。そういう使い方をしたい場合は下の結び方をする方が良いでしょう。
こちらの結び方は先ほどとは逆に、末端側のロープで本体ロープを巻き込むように止め結びを作る方法です。
この結び方の場合は、輪っかに何かを引っかけて使うことが出来ます。ただしロープにテンションが掛かると輪っかが縮まるので、引っ掛けた物体を締め付ける形になります。薪をまとめておきたい時や、立木にロープを結びたい時などに活用できます。
引き解け結びの応用
引き解け結びは他の結びと組み合わせることで、撤収時に楽に結び目を解くことが可能です。写真では、もやい結びの最後を引き解けにしていますので、撤収時に末端のロープを引くだけで結び目が解けます。これを覚えていると撤収時に人知れず気持ちよくなれます。
エバンスノット
エバンスノットを分かりやすく説明すると、引き解け結びを2重にして結び目の信頼性を上げた結び方になります。赤色ロープがペグから折り返した末端側になるので、末端側で結び目を作るタイプの引き解け結びですね。
エバンスノットの結び方
エバンスノットの結び方は引き解け結びを2重にするだけ、と説明しましたが文章だけでは分かりづらいと思いますので、分解するとこのような形になります。
このように2重にしたループに末端側のロープを通すだけでエバンスノットの完成です。エバンスノットは引き解け結びと同じ性質を持っており、黄色の本体ロープを引くと輪っかが縮まっていき、最終的には結び目が解けます。
この結びの性質を上手く利用したのが、以前に紹介したハンモックの記事になります。
この時は、結びの最後を引き解けにしているので少し結び目が変わっています。
ツーハーフヒッチ
ツーハーフヒッチは、雑に説明するとトートラインヒッチの簡易版になります。ペグ側のループを1個少なくすることで結ぶ時間が短くなりますが、ロープのテンションを調整するというのには向いていません。
使用イメージとしてはこんな感じですね。ロープにテンションが掛かると輪っかが縮まっていきますが、引き解け結びのように解けたりはしません。ペグや木に巻きつけて仮張りする時や、地面が岩だらけでペグを打てない時に、石にロープを巻き付けるために使うことがあります。
クローブヒッチ
クローブヒッチはロープを木やペグに巻き付けて固定する時に使用するロープワークです。こちらの結びも簡単でシンプルに固定でき、かつ結びを解くのも楽なので、あらゆる場面で使用することが出来る結び方です。
ただし結ぶ対象によって著しく信頼性が落ちる(個人の感想)ので、私の場合はロープを仮固定するような場面でしか使っていません。設営時にロープを固定するのに時間が掛からないというのは非常に大きなメリットではあります。
クローブヒッチの結び方
クローブヒッチは、まず対象となるものにロープを巻き付けます。
ロープを一周巻き付けた時に、最初のロープと交差するように巻き付けて下さい。
最後に余ったロープを先ほど巻き付けたロープの裏側を通して締め付ければ完成です。ロープにテンションが掛かってもロープ同士の摩擦が働いて固定されます。
輪っかを作るときに使えるロープワーク
ここからはロープの途中に輪っかを作りたい時に使えるロープワークのご紹介です。カラビナやフックなどを使わずに、ロープ1本あればシェラカップやランタンなどの小物を引っかける輪っかを作れるので、覚えておくと困ったときに使える結び方になります。
バタフライノット
バタフライノットはロープにモノを引っかけたい時に知っていると使える結び目です。この結びは雑に結んでも案外形になるので個人的には好きなのですが、キャンプで使う分には次に紹介するマンハーネスノットの方が簡単で解くのも楽だと思うので、ざっくりとだけ紹介しますね。
ちなみにバタフライノットの結び方は私の知っている限りだと2パターンあります。
バタフライノットの結び方Aパターン
まずはロープに輪っかを作りたい箇所で少し大きめのループを作ります。
ループの先端を持って、もう一回同じ方向にねじって2つ繋がったループを作ります。ここからちょっと複雑になっていきます。
ループ先端の部分を持って折り返します。
ぐるっとループを折り返すと2つのループが重なった穴ができますが、そのループの穴の反対側からループの先端を引っ張ってきます。
これ、分かりますかね。ループの先端を反対側までぐるっと折り返して、2つのループの穴から引っ張り出しているところです。
そのまま先端をグッと引き抜いてきたら、バタフライノットの完成です。写真で見るより動画か何かで見た方が一瞬で理解が出来ると思うのですが、もし分かり辛かったら次の方法で試してみて下さい。
バタフライノットの結び方Bパターン
ロープに輪っかを作りたい箇所の少し手前の部分で、ロープを手の平に引っ掛けます。
ロープをぐるっと一周。この時、最初のロープと交差するように一周させて下さい。
もう一周、同じ方向にロープを巻き付けます。
最初に巻き付けたロープを緩ませます。片手でやっていますが、本来は両手でやります。
この緩んだ部分で、手のひらに巻かれたロープの裏側を通して輪っかを作ります。
こういうことです。あとは、輪っかをこのままグッと引っ張っていけばバタフライノットの完成です。
結び目はこんな感じ。もしこの説明が分からなかったら、下のマンハーネスノットの方に挑戦してみてください。
マンハーネスノット
マンハーネスノットは上で紹介したバタフライノットと同じように、ロープに何かを吊るしたい時に使うロープワークです。ロープの中間に輪っかを作りたい時はこちらの結び方を知っていれば大丈夫だと思います。
ただし、結び目を整えるのにちょっとコツが必要で、結び目自体の信頼性も低いため、強い張力が掛かるタープのリッジラインなどに結び目を作りたい場合は上で紹介したバタフライノットがおすすめです。
マンハーネスノットの結び方
まずはバタフライノットと同じように輪っかを作りたい部分にループを作ります。
ロープの中間に引き解け結びを作るような要領で、ループの真ん中からロープを引っ張りだしてきます。
ここが少し複雑に見えますが、人差し指で引っ張り出してきたロープと、写真奥の中指で抑えているロープの間に、ループ下側の親指で支えているロープを通します。
後は、引っ張り出したロープをグッと引き抜きながら結び目の形を整えて行けばマンハーネスノットの完成です。
この結び方のコツとしては、写真の手順通りに結び目を作ると完成時に反対方向を向くので、最後の仕上げの時にロープをくるっと反転させると結び目のイメージが掴みやすいかも知れません。私はこのやり方で覚えたので、正式な結び方の手順は各々調べてみて下さい。
ループノット
次はみなさんお馴染みのループノットです。名前は知らなくても結び方は分かるという人も多いと思います。こちらもロープの中間に輪っかを作って何かを引っかけたりしたい時に使うことも出来ます。
信頼性はそこまで高くないですし、テンションが掛かって結び目が硬くなると解くときに苦労しますが、正直これだけでも知っていればキャンプでは何とかなったりします。
ループノットの結び方
ループノットを結ぶには、まずロープを適当な所で折り返します。
あとは折り返したロープで止め結びを作るだけ。説明は不要かも知れませんね。
これでループノットの完成です。簡単ですね。
覚えると便利なロープワーク
ここからは覚えておくと便利なロープワークの解説をしていきます。普通にキャンプを楽しむ上では知らなくても問題の無い結び方ではありますが、知っていると「お、知ってるねえ」と思われる結び方となりますので、知識の肥やしにして頂ければと思います。
八の字結び / エイトノット
八の字結び(別名:エイトノット)とは、その名の通り結び目が8の字に見える結び方で、非常に信頼性が高く、登山やクライミングには必須のロープワークとなります。
しかし、正直なところキャンプで使用する場面というのはほぼ無いのではないでしょうか。以前にハンモックを張る際にやむなく使用したことはありましたが、そういう特殊な状況でない限り知っていても使用する場面は少ないです。
八の字結びの結び方
八の字結びの結び方は、その名前のとおり数字の8の字を描くようにロープを結ぶだけです。もし、このままループにロープを通すとただの止め結びになりますので、もう一周してから結んでいけばオッケーです。
このように∞の字を描くようにロープを通していくだけです。
後は、グッと締め付けて行けば完成します。基本的にロープ一本で単体で使用する結び目では無いような気がします。多くの場合は、ロープを重ねて輪っかを作るために使われているんじゃないでしょうか。
これが八の字結びで作った輪っかです。登山やクライミングでは命を守るためのハーネスを固定する時などにこのロープワークを使っています。見た目は先ほど紹介したループノットに似ていますね。正直、キャンプで使う分にはループノットで十分です。
トラッカーズヒッチ
トラッカーズヒッチは、ロープのテンションを強く張りたい時に便利な結び目になります。たとえば、タープのリッジラインをバチバチに張りたい時や…それぐらいですね。主にトラックの荷台を固定する時に使われていたのでトラッカーズヒッチと呼ばれています。
写真の左側からロープが伸びてきて、一つ輪っかを作り、写真右側を木やカラビナ等で折り返して、最初に作ったループを通りさらに折り返すことにより、滑車の原理が働いて2倍の力でロープを張ることが出来ます。滑車の原理については説明が出来るほど頭が良くないので各々でお調べ下さい。
トラッカーズヒッチの結び方
トラッカーズヒッチの結び方はまず本体側のロープにループになる結び目を何でも良いので1つ作ってから(写真では引き解け結び)、対象物で折り返してからループを通し、余った部分でトートラインヒッチを作るだけです。結びの最後はトートラインヒッチでなくても構いません。重要なのは輪っかを作ってロープを2回折り返すということです。
テンションの調整をする時は、末端のロープを引くことで滑車のなんやかんやが働いて半分の力でロープを張れるのです。よくわかんないけどスゴイね。
ブレイクスヒッチ
ブレイクスヒッチは私の大好きな結び方の1つです。高い信頼性、汎用性、結び目の格好良さなど、どれをとっても完成していると言って良い結び目ではないでしょうか。
こちらのロープワークに関しては、以前にハンモックを張る際に詳しく紹介していますのでよろしければそちらをご確認下さい。
ブレイクスヒッチの結び方
ブレイクスヒッチの結び方は先日紹介した記事で詳しく載せているので詳細な解説はしませんが、簡単に説明すると末端側のロープを4回以上巻き付けてから根本を巻き込んで真ん中あたりから引っ張り出してくるだけです。
こんな感じで後は形を整えて完成です。ハンモックで一晩中、寝返りをうったり体重を預けいても結び目がずれなかった非常に信頼できる結び目になります。
ロープのまとめ方
これまでキャンプで使えるロープワークを紹介して来ましたので、最後に撤収時に使えるロープのまとめ方を3つご紹介します。
こちらで紹介するロープのまとめ方は、どれも次回キャンプ時に簡単に結びを解くことが出来るので設営時のスピードアップに繋がるだけでなく、見た目にも美しい撤収が可能となるので、覚えておくと最大限にドヤれるロープワークとなります。覚えておいて損はありません。
チェーンノット
チェーンノットは、テントについているガイラインなどをまとめる時に覚えているとオシャレに見えるロープのまとめ方です。多少面倒ではありますが、一度覚えてしまえば仕組みは簡単ですし解くのも楽なので活用してみて下さい。
チェーンノットの結び方
まずはある程度の長さになるまでロープをまとめておきます。この時、長さが足りないとチェーンっぽく見えないので、そこそこ長さがある状態にしておくと仕上がりがキレイになります。
まずはチェーンの始まりですが、こんな感じでループを作り、そこに残りのロープを引き解け結びの要領で引き込んで新しいループを作ります。
見た目はちょっと難しく見えますが、引き解け結びの応用ですので最初は1本のロープで試してみても良いかも知れませんね。
サクッと紹介するとこんな感じです。
段階的に見るとこうなります。この後は、新しく作ったループに同じように余ったロープを引き込んでループを作っていきます。
そして、残りのロープが短くなったら、最後のループに残ったロープを通して完成です。
今の状態ではあんまりキレイに見えませんが、両端をグッと引けばそれっぽい見た目になります。
チェーンノットの解き方
チェーンノットでまとめる利点は、見た目がスマートに見えるだけでなく、解くのも簡単ということ。まずは最後のループに通した部分を解きます。
あとは両端を引っ張るだけでスルスルと解けて行きます。
すべての結び目が引き解け結びになっていますので、次回ロープを使う時に変に絡まったりせずに苦労することなく準備することが出来ます。
ねじり式
次はカラビナがあれば簡単にロープをまとめられる、ねじり式のまとめ方を紹介します。こちらはカラビナが必要なのと、スマートな見た目にするにはロープの末端処理が必要になるので少し手間ですが、まとめ方自体は非常に簡単です。
ねじり式の結び方
ねじり式を結ぶ前に、まずロープの末端部分を引き解け結びで輪っかを作り、全体の長さがそこそこ短くなるぐらいまでまとめておきます。
大体こんなもんで良いかな、という長さまでまとめたら、片方の輪っかをカラビナで固定します。
その後は名前の通り、ねじねじと気が済むまでロープをねじっていくだけです。
大体これぐらいまでねじったら大丈夫です。強くねじりすぎると完成した時にロープが丸まってあまりスマートでは無いので、何度かやってみてねじり具合を覚えるようにします。
気が済むまでねじり終わったら、最後に折り返してカラビナに通すだけで完成です。ちなみに末端処理をしていなくても、ねじり式でロープをまとめることは出来ますが、ロープ末端がちょろっとはみ出たりするので個人的には好みではありません。
八の字まとめ
最後に紹介するのが八の字まとめです。このロープの結び方は正式な名前は無いのかも知れませんが、ロープのまとめ方から適当に八の字まとめという名称を付けました。
私がいつも使っているロープのまとめ方で、慣れてしまえば時間も掛からず、かつロープを解く時の気持ち良さは「俺、ロープの達人じゃん」という気分になれるので個人的に一番おすすめさせて頂きます。
八の字まとめの結び方
八の字まとめの結び方は、最初にロープの末端をそこそこ残して親指で固定し、薬指と小指の間を通します。
後はロープを折り返して親指と小指の間で数字の8を描くように交差させながら巻いていきます。
おおよそ残りのロープがこれぐらいになるまでロープを巻き付けたら、親指と小指を抜いて、余ったロープでまとめていきます。
ここがポイントになるのですが、最初にロープを巻いた時にクローブヒッチを結ぶ要領で一度だけ交差するように巻き付けます。
後は残りのロープをぐるぐると巻き付けていき、最後に余った末端部分をこれまたクローブヒッチの要領で固定します。
これで八の字まとめの完成です。この結び方のメリットは、チェーンノットより小さくまとまること、ねじり式より解くときが簡単ということです。
八の字まとめの解き方
八の字まとめの解き方は、結ぶ時に最初に固定していた部分を引っ張るだけです。
結び方が間違っていなければ、このようにスルスルとロープが解けて行きます。そして、この瞬間に「ああ、俺、なんか仕事人っぽいな」とテント設営前からワクワクすることが出来るのがこの結びの大きなメリットです。
ロープワークを知ってるとキャンプがより楽しくなる
以上、ロープワークについて偉そうに語ってしまいましたが、いかがだったでしょうか。もし「少しでもタメになった」と思ってくれたらツイッターやフェイスブックでシェアしてくれたら私が喜びます。
「キャンプにロープワークは必要ないけど、知っていると自己満足度が上がってキャンプがより楽しくなる」長くなりましたが、最終的にはこれに尽きると思います。どうもありがとうございました。
ギア
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