オジサンの味がするスパイス？バカまぶしのクミンの香りが苦手だから色んな食材に試してみた

流行りのキャンプ用スパイス。「アウトドアスパイス ほりにし」をはじめとして、色々な会社から発売されていますよね。まさにスパイス戦国時代。

これだけの種類があると、一体どれが1番美味しいのか、またキャンプ用として万能なのか分からなくなってしまいます。そんな中で、クラウドファンディングのMakuakeで気になるプロジェクトを見つけました。

それは、お笑い芸人のバイきんぐ西村さんが監修したというアウトドア用スパイス「バカまぶし」。キャンプ芸人でもある西村さんの監修となると、どうしても気になってしまいました。

既にいくつかスパイスは持っているのですが、これは買わないわけにはいきません。そんなわけでクラファンから応援購入した「バカまぶし」が届いて早々に試食してみたんです。

「ん…オジサンの味がする…」

どうやら、スパイスの中にクミンが多めに入っていて、それが僕にはオジサンの味に感じてしまったようです。

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バカまぶしのクミンがちょっと苦手

オジサン味のスパイス？バカまぶし

届いたばかりで、それはもうルンルン気分。早速、バカまぶしの試食でスペアリブに振りかけて食べてみました。

「オジサンの味がする…」

もちろん、産まれてこの方、オジサンを舐めたり食べたりした事はありません。

世の中にはクミンが大好きという方も多いと思いますが、僕は子供の頃よく見たポマードでガッチリ髪の毛を固めているオジサンを思い出してしまいました。そんなオジサンの味というか臭いを何故か感じてしまって、大量のクミンはちょっと苦手。

多分、そんな風に感じている人は少なからずいるハズです。

「バカまぶし」にはノーマルタイプの『辛くないの』と、辛味がある『辛いの』の2種類があり、そのどちらもお皿に出してみるとクミンのホールが目に見えて分かるぐらい入っていました。

ホールのクミンを口に入れると、ガリっという食感と共におじさん臭が口の中に広がります。

クミン好きな方には申し訳ないのですが、僕はちょっとこれが苦手かも。少量なら良いのですが、バカまぶしは他のスパイスの「ほりにし」や「黒瀬のスパイス」、「マキシマム」と比べても1番クミンの味が強い。

つまり、1番おじさんの味がするんです…。

でもせっかく買った「バカまぶし」、おじさんのせいで余らせてしまっても困ります。しかも3本も購入してしまったので、どうにかしたいところ。

そこで、バカまぶしを消費するために、どんな食材ならバカまぶしを1番美味しく感じることが出来るのか、クミンの存在感を減らすことができるのか、様々な食材に振りかけて食べてみたいと思います。

クミン好きな方には申し訳ありません。気分を害してしまうかもしれませんが、大目に見てください。

スペアリブ

1番初めにバカまぶしを試したスペアリブ。これは「辛くなの」「辛いの」の両方ともクミンの味をダイレクトに感じてしまいました。

スペアリブにタレが付いてなかったからかも知れません。バカまぶしに入っているクミンとゴマのツブツブ感、そしておじさんが口の中でゴロ寝をし始めます。まったりじわっと広がるおじさんの味…。

クミンが苦手な僕には、これが我慢できませんでした。

焼き鳥

次に試したのが焼き鳥。焼き鳥の塩味を家のグリルで焼いたものです。それにバカまぶしを振りかけてみると、スペアリブの時よりはクミンの香りが薄らいでいました。理由はわかりません。

しかも「辛いの」の方はちょっと美味しく感じるぐらい。鶏肉の旨味とバカまぶしが合うのでしょうか？

嫌なクミンのおじさん味は影を潜めてくれて、意外にマッチしていました。特にレバーは「バカまぶし 辛いの」がめっちゃ美味しく感じました。

このスペアリブと焼き鳥を試食した様子は僕の個人ブログでも紹介しているので、ぜひ見て下さい！

バカまぶしを様々な食材で試してみた

スペアリブでちょっと苦手意識が付いてしまった僕ですが、何とかバカまぶしを使い切りたいと思って、その他の食材ではどれが1番美味しく感じるか試してみることにしました。

しかし、様々な食材を料理して食べて、また料理して食べてと繰り返すのは大変です。そこで今回はセブンイレブンで売っているお惣菜を数種類購入し、それをキャンプ場に持っていって試食してみました。

セブンイレブンのお惣菜には冷蔵や冷凍品もありますが、キャンプではメスティンの上やお鍋などで温める事が出来ます。なので、どれもキャンプで食べようと思えば食べることができるお惣菜となっています。

ふっくら煮あげた 牛すき煮

まずはじめは「ふっくら煮あげた牛すき煮」から。甘辛いすき焼きの味がするはずのお惣菜。そのまま食べたら凄く美味しいはず。

でも今回は、クミンの味が強い「バカまぶし」を振りかけて食べてみます。

おそるおそる1口。

牛肉が隠れるほどたっぷりかけたバカまぶしですが、クミンのおじさん味もバカまぶし自体の味も薄らいで、牛すき煮の味が勝っていました。その場にいた友人も美味しいと絶賛。

確かにクミンの味がほとんどしないので、これは美味しいかも。

次に「バカまぶし 辛いの」を振りかけてみます。

口に入れた瞬間はすき煮の味がして、後から辛味が感じられます。クミンの味はほんのりする程度。全く消えてはいませんが、全然大丈夫な感じです。しかもノーマルのバカまぶしよりも美味しく感じました。

セブンイレブンの牛すき煮はクミンの味が薄らいで意外と好印象。スタートは上々です。

ふっくら香ばしく焼き上げた 銀だらの西京焼き

次は、僕にとってチャレンジです。

西京焼きなんて、コレ単体でメチャクチャ美味しい和食なのに、和食とかけ離れているイメージのあるアウトドアスパイスを振りかけてしまいます…。

味噌とクミンと考えると全く共通点が無いような気がします。しかし、甘みのある西京味噌とおじさんの味が意外にマッチしちゃうかも知れません。そんな淡い期待を込めてバカまぶしを振りかけます。

早速、一口…

ん〜おじさんが弾けて踊りまくっているかのように、クミンの味がメチャクチャ強く感じます。これはちょっと僕の口には合いません。そもそも西京漬けの味とバカまぶしが合わないようです。

西京味噌の繊細な優しい味が完全に負けてしまって、おじさんの圧勝と言う感じです。

同様に比較的クミンが苦手な友人も同じ感想でした。駄目だと言うのが顔に出ていました。

一方で、辛いバカまぶしは、ノーマルよりクミンの味が薄らいだ感じでした。辛味がある分、意外に美味しいかも知れません。

はじめに西京焼きの味がきて、その後に辛味がくるので、西京味噌とバカまぶしが喧嘩しないでいい感じに組み合わさっていたように感じます。

銀だらの西京焼きには、ノーマルタイプのバカまぶしは正直無しですが、辛いバカまぶしならありだと思いました。

粗挽き黒胡椒をきかせた 豚トロ

次は「粗挽き黒胡椒をきかせた 豚トロ」。

一口食べてみると凄くスモーキー。スモークしてあるのか書いてないので分かりませんが、味はしっかりスモーキーで美味しいです。

この豚トロにおじさんの味がするバカまぶしを…と思いましたが、今回はちょっとビビって食材に直接振りかけるのではなく、容器の隅にスパイスを出して食材をそこに持っていくスタイルにしました。

あれ？コレが美味しい。何故かバカまぶしの味がほとんどしません。

豚とろに付ける量が少ないのかと思いましたが、そんなことはありません。ちゃんとたっぷりバカまぶしをつけたはず。

スモークされてるからなのか分かりませんが、燻製の香りにバカまぶしが負けてしまっているんです。おじさんが打ち負かされて、その姿を隠してしまったようです。

辛味がある「バカまぶし 辛いの」では、ノーマルタイプよりはクミンの味がしました。しかし、それもほんの少し。美味しいものは美味しいです。

豚トロでは、クミンの味が打ち消されて豚トロ自体の美味しさを感じられました。

炭火で焼いた カルビ焼き

次は「炭火で焼いた カルビ焼き」。キャンプでは、できればそのまま食べたい食材です。

しかし、こちらにもバカまぶしをかけちゃいましょう。

元々のカルビ焼きは、甘辛いタレの味がするみんな大好きな食べ物だと思います。そこに振りかけたバカまぶし…これがメチャクチャ合う！

口に入れたとたんにバカまぶしのクミンの香りが一瞬しますが、カルビの甘味がそれを覆い包んでマイルドにしてくれるんです。甘辛いカルビの味とバカまぶしの味が上手く融合していました。

今までも美味しいと感じた食材は有りましたが、それはクミンの味がしなかったり打ち消されたものでした。しかし、カルビ焼きでは、カルビ焼きもバカまぶしも両方の味が上手く混ざりあった感じがします。

ノーマルタイプが美味しいのなら、辛いバカまぶしでも絶対に美味しいはず。そんな事で、今回はたっぷりカルビの上に振りかけます。

これが思った通り美味しかった！ノーマルタイプのさらに上を行く美味さ。甘く感じたあとに辛さが波のように押し寄せてくるのですが、クミンの嫌なオヤジ臭はほぼしません。

バカまぶしの旨味とカルビの甘辛い感じがこの上なくマッチしていました。

友人も箸が止まらなくなります（笑）この後、友人がほぼ1人で完食してしまいました。それほど美味しく感じたようです。

コリコリ食感の 砂肝スモーク

メチャクチャ美味しい牛カルビ焼きを食べて調子に乗っていたのかも知れません。

次に食べた「コリコリ食感の砂肝スモーク」で我に返りました。僕はやっぱりクミンが強く感じるものは苦手なんだということを思い出しました。

豚トロの時のようにスモークの味でバカまぶしのクミンの味が薄らぐかと思いきや、全くそんなことはなく、おじさんの味がダイレクトに伝わってきました。

それはもうバカまぶし。おじさんに噛り付いているかのようにそのまんまの味です。

「バカまぶし 辛いの」も同様に、辛さがあっても砂肝にはあいません。そのままバカまぶしです。ノーマルも辛いバカまぶしもクミンの味が強く感じ、僕には合いませんでした。おじさんの味でした。

食感良く焼いた きんぴらごぼう

きんぴらごぼうにはバカまぶしのスパイス感が合いそうです。特に辛いバカまぶしなら、七味唐辛子のような感じでマッチするんじゃないでしょうか。

そう思って口に入れた瞬間「クミンじゃん！」と声を上げてしまうほどクミンの味。きんぴらごぼうの味が全くしません。あるのは食感だけ。これは想像を超えるほど全く合いません。口の中がおじさんだらけになってしまいました。

でも、辛いバカまぶしなら美味しいはず。そんな確信を抱いて、きんぴらごぼうの上にたっぷりと「バカまぶし 辛いの」を振りかけます。

これが正解だったのか分かりませんが、確かにクミンの味は感じますが、そのあと直ぐに辛味がきて打ち消してくれるんです。ノーマルのバカまぶしよりは美味しく感じました。しかし、おじさんの香りはちゃんとしていました。

じっくり焼き上げた ほっけの塩焼き

銀だらの西京焼きでは西京味噌とクミンが合いませんでした。だったら西京味噌を使っていない塩焼きなら美味しく感じるんじゃないか、クミンのおじさんの味が上手いこと調和するんじゃないか、と思ったのでこちらも試食してみます。

塩味のほっけは自然の魚の味がそのまま感じられて美味しいですよね。居酒屋で出てくるホクホクのほっけは箸が止まらなくなるほど。そんなイメージがあったので、セブンイレブンのほっけにバカまぶしをかけても美味しいはずです。

しかし、ほのかな塩味ではバカまぶしには勝てませんでした。

砂肝ときんぴらごぼうに続き、クミンの味がダイレクトに伝わってきます。ずっとおじさんの味が続いていた僕は、おじさんと常に一緒にいるみたいに感じます。口の中からおじさんが居なくならないんです。

友人に至っては、口に入れた瞬間に固まっていました。しかもセブンイレブンのほっけは、居酒屋のほっけと違って何故か小骨が多いように感じます。それが食べ難さをさらに増す要因になっています。

「バカまぶし 辛いの」もノーマルとほぼ同じで、やっぱりダイレクトにクミンの味が伝わってきました。

おじさん味の魚という感じ。クミン好きな方には申し訳ありませんが、クミンが苦手な僕にはバカまぶしをかけたほっけは美味しく感じられませんでした。

やみつき辛旨 チョリソー

辛味が特徴的なチョリソーならば、クミンの味が薄まって美味しく感じる事ができそうですよね。ケチャップやマスタードを付けて食べる感じで、バカまぶしでも美味しくいただけそうな気がします。

特に辛い方なら、より辛味が増してクミンのおじさん味を感じないかも知れません。

そんな事を考えたんですが、結局はおじさんの味がしました。

しかし、おじさんの臭いが口に広がった後にチョリソーの旨味がくるので、食べられないこともないです。我慢できない程ではありませんが、バカまぶしが無ければその方が良いという感じです。あえてバカまぶしを付けて食べようとは思えません。

「バカまぶし 辛いの」だと、辛さが増してクミンの味が多少和らぐ感じですが、やっぱり無ければ無い方が良いと思います。普通にケチャップの方が好みです。とは言っても友人は美味しそうにチョリソーを頬張っていました（笑）

バニラアイス

キャンプ場で様々な食材にバカまぶしを試してみた帰り道、ゲップをする度に喉の奥からおじさんがこみあげてきます。強く香るクミンが苦手な僕にはこれがなかなか辛い。

家について口直しにバニラアイスを食べることにしました。

その時「もしかしたらバニラアイスに合っちゃうかも…」という悪魔（おじさん）のささやきが聞こえてきました。

気の迷いでバカまぶしをたっぷりかけたバニラアイスを口に運びます…。

「まずっ！」

これは、さすがにマズかったです。ダイレクトにクミンの味が来すぎます。

なにより甘いバニラの味と全く合いません。しかもクミンとゴマのツブツブ感がありすぎで、アイスなのに歯ごたえがありすぎます。

「バカまぶし 辛いの」も念のため試してみました。

口に入れた瞬間はほとんど味がしなかったんですが、すぐに辛味がきてクミンの味は少し和らいでいるように感じました。そのためノーマルのバカまぶしよりは美味しく感じてしまいました。

もしかしたら、このまま食べ続けたら病みつきになってしまうかも知れないと思わせる感じ。でも止めておきました。

ちなみにこの後、マキシマムをかけてバニラアイスを食べてみました。

マキシマムはバカまぶしよりクミンが控えめ。その代わりハーブと胡椒、そして塩味が強いスパイスです。

コレが意外にも意外、美味しい！塩味と甘みが上手く融合してバニラアイスに合うんです。長女にも食べてもらったら、同じ様に美味しいと言っていました。

バニラアイスにはバカまぶしよりマキシマムの方が合いそうです。

まとめ

僕はクミンが強く感じると何故か脳内で変換されて、それがおじさんの味に感じてしまいます。もちろん、おじさんを食べたことはないので本当はどんな味がするのかは分かりません。

しかし、僕のようにクミンがちょっと苦手な人も多いかと思います。

流行りのスパイスを買ってみたら、思いの外おじさんの味を感じてしまったという方は、諦めずに色々な食材で試してみると良いかも知れません。

今回、試した中で一番美味しかったのは「炭火で焼いたカルビ焼き」です。バカまぶしの旨味とカルビの甘辛い感じがこの上なく融合し、予想以上に美味しかったです。ノーマルタイプも辛いタイプもカルビ焼きなら外さないハズ。

その他「ふっくら煮あげた牛すき煮」もまあまあ。「粗挽き黒胡椒をきかせた豚トロ」もなかなかでした。セブンイレブンの惣菜ではないのですが、バカまぶしを購入後すぐに食べた焼き鳥も美味しかったです。

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