岩本利達
テントの“あったらいいな”を全部乗せ!ドーム・ワンポール・ツールームの特性を融合した「NODUS」誕生

テントの“あったらいいな”を全部乗せ!ドーム・ワンポール・ツールームの特性を融合した「NODUS」誕生

ドーム型の居住性、ワンポールテントの設営性、そしてツールームの利便性…「僕の考える最強のテント」と言わんばかりの盛り盛りさが実現するというからワクワクが止まらない。

約2年の歳月をかけて理想を現実のものとしたテントが、MoooM JAPANから登場した「NODUS」だ。もはや単なるテントではなく、キャンプという体験そのものを、より自由で、豊かなものへと再定義しようとする、野心的な試みと言っても過言ではないだろう。

8つの顔を持つ変幻自在のベースキャンプ

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NODUSの最大の特長は、そのアレンジ力にある。特殊なポール構造により、わずか4本のポールと12本のペグで自立。このシンプルな基本構造から、天候や気分、サイトの環境に応じて8通り以上ものスタイルに変化するのだ。

日差しが強ければタープのように前室を跳ね上げて広大な影を作り、風が心地よければ壁面をメッシュに、そして夜はフルクローズで完全なプライベート空間を確保する。それはまるで、キャンプのたびに新しいテントを手にしているかのような、尽きることのない発見と喜びに満ちている。

“中にいながら外にいる”という圧倒的な開放感

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このテントが目指したのは、自然との境界線を限りなく曖昧にすることだ。大型のメッシュウォールは、虫の侵入を阻みながらも、視界を遮るものなく、目の前の景色をサイトの一部として取り込む。

約250cmという十分な天井高と、約190cmの出入り口は、幕内にありがちな圧迫感を一掃。腰を屈めることなく過ごせるストレスフリーな空間は、まさに“快適な住空間”と呼ぶにふさわしい。内側から開閉できるベンチレーションや、雨水の溜まりにくいアーチ設計など、日本の気候を知り尽くした細やかな配慮も光る。

強度と機能美…細部に宿る開発者の執念

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その独創的な構造を支えるのは、過酷な環境下での使用を想定した、一切の妥協なき素材選びだ。要所には鉄の約15倍の強度を誇るスペクトラファイバーを採用し、生地には高い防水性とUVカット性能を持つシリコン&ブラックコーティングを施している(耐水圧3000mm)。

インナーテントはダブルサイズのマットが余裕で敷ける広さを確保し、家族での利用にも十分対応。ランタンフックや無数の収納ポケット、巻き上げ可能なスカート、インナー内部からフライシートのジッパーを操作できるダブルジッパー構造など、実際にフィールドで「これが欲しかった」と感じる機能が、随所に詰め込まれている。

キャンプはもっと自由になれる!

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NODUSとは、ラテン語で「結び目」を意味する言葉だ。人と自然、そして人と人をつなぐ結び目となる。つまり、このテントは単なる雨風をしのぐための道具ではない。

大げさに言えば、キャンプのスタイルそのものを規定せず、使う者の創造力にどこまでも応えてくれる、最高のプラットフォームである。誰と、どこで、どう過ごすか。その可能性は無限大だ。この自由な“空間体験”こそ、NODUSが私たちに提供する、最も価値あるものなのかもしれない。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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