普段はテントを入れたバックパックを背負って徒歩キャンプをしている筆者。ハードルが高いと思っていたハンモック泊を去年デビューしました!
まだまだ初心者ですが、実際にやってみるとメリット・デメリットが分かってきました。デメリットについては筆者なりの解決方法も一緒にご紹介していくので、ハンモック初心者の方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
ハンモック泊のメリット
軽量化ができる
超軽量なソロ用テントでも1kgくらいの重さがありますが、ハンモックであれば1kg未満に抑えることができます。
設営に必要なギアもシンプル且つ軽量でツリーストラップだけ。テント泊に必要なポールやペグが不要なので総合的に考えても断然軽いです。軽量化をアレコレ考えなくてもすぐに軽量化が完成します。
傾斜、ぬかるみ、関係なく設営できる
テント泊の時は地面の状態で快適性が大きく変わるので設営場所には注意が必要。地面が濡れているとテント底面も濡れてしまうので底冷えに繋がってしまうし、テントも汚れてしまう。さらに傾斜があったり木の根や岩で凹凸があると寝心地が悪くなってしまいます。
しかし、ハンモックならそれらは全く影響なし!宙に浮いているので考える必要がありません。
設営撤収の楽さに感動
ずぼらキャンパーの筆者はこのポイントにとても感動しました!テントの設営はペグ打って、ポール立てて、フライ被せて…と作業行程がどうしても多いのですが、ハンモックの場合はツリーストラップを取り付けてハンモック本体に繋ぐだけの2工程のみ。慣れれば5分以内で完了です。
速攻でハンモックを取り付けて寝転ぶことができちゃうのは嬉しい。撤収も同じく速攻で終わるので、筆者の場合は周辺ギアを片づけた後はチェックアウト時間ギリギリまでハンモックに揺られてのんびり過ごします。ハンモック泊だからできる楽しみです!
チェアにもなる
テント泊の場合、地べたに座らずリラックスしたい時はチェアを持って行きますが、ハンモックなら寝床兼チェアとして使えます。
チェアが不要なので軽量化になることは当然ですが、それ以上に座り心地が良いのでよりリラックスタイムを楽しめる!ハンモックなら高さ調整もできるし、座りながら背もたれに寄りかかったり、そのまま寝転ぶこともできます。チェア以上のメリットがありますね。
とにかく快適!ぐうたらできる
ハンモックに揺られて寝転ぶ感覚は筆者の様なずぼらキャンパーにはたまらない天国。ずぼらならずとも、一歩も動きたくない気分になるでしょう。そこで多くのハンモック好きキャンパーは動かなくても良い様に、寝転んでも手の届く範囲に必要なモノを置きがちです。
筆者も寝転んだ時に頭上位置にあるリッジラインに必要なモノを吊り下げたり、テーブルはハンモックとほぼ同じ高さにしています。ハンモックに揺られながらお菓子を食べて動画を見る、など自宅でやる様なぐうたらも自然の中だとより楽しいです。
意外と腰に負担がない
筆者はもともと腰痛持ちだったので、ハンモックを始める前は腰が痛くなるのではないかと若干の不安がありました。しかし実際にしてみると全く痛くない!むしろ快適に眠れました。
寝方にもコツがあって、ハンモックに対して体を斜めにして寝ると腰が落ちずに比較的フラットな状態になるので腰に負担がかかりません。また、テント泊の場合は低い態勢、中腰になる事が多いので腰に負担がかかりますが、ハンモックなら中腰になる事がありません。この点も大きいと思います。キャンプでの腰痛にお悩みの方はぜひ試して欲しいです。
這う系の虫対策になる
筆者がハンモックを始めたきっかけは虫です!虫が大嫌いだけど夏もキャンプを楽しみたい。そこで這う系の虫に悩まされないハンモック泊を始めました。
テント泊の場合は撤収時に気を付けてはいても、自宅に帰ってテントを広げると虫がくっついている事が多く心臓に悪かったです。しかし、ハンモックなら地べたに置かずに設営撤収が完了するので虫が紛れる心配がありません。飛んでくる虫もいますが、モスキートネットをして寝れば防げるので安心。虫嫌いにおすすめしたいポイントです。
テント泊より自然を感じられる
初めてハンモック泊をした時に感動したのですが、テントで寝るより自然をダイレクトに感じることができます!薄い布とは言え、閉ざされているテントではテント内にいると外を感じる事ができません。
ハンモックなら風で揺れている木々や夜空、日の出があがって明るくなっていく景色などをダイレクトに感じるのでテント泊とは違う感覚を味わえます。
キャンプ上級者気分を味わえる
キャンプと言えばテントが主流。筆者もハンモック泊は難しいと思っていたので踏み出すのに時間がかかったし憧れもありました。しかし始めてみると簡単!そして憧れのハンモック泊を出来るようになったことで、キャンプ上級者になった気分も味わえました!
ハンモック泊のデメリット
初心者の場合、一度は落ちる
慣れない時は座ろうとしてひっくり返ったり、転げ落ちそうになる事もあります。また調整が分からず、思った以上に沈みこんで座ったら地面に着いてしまうことも。筆者も最初は加減が解らずに勢いよく座って尻もちをつきました。
対策方法
座り方を理解したら解決!ハンモックを広げて中心に座りましょう。寝る時もそのまま脚を乗せればOK!ハンモックの中心に体の重心を置いておけば落ちることはありません。
初めての夜はけっこう怖い
メリットでも挙げたのですが、ハンモック泊で寝る時はタープがあるだけなのでテント泊より自然を身近に感じます。その分、夜は怖いです。女性は特に怖いと感じる方が多いと思います。
筆者も初めてのハンモック泊では感動と同時に怖さを感じました。山を駆け抜ける動物の足音や風で音をたてて揺れるタープにドキドキしていました。
対策方法
夜が怖いと言っても筆者の場合は慣れました笑。数回で慣れると思いますが、気になる方は耳栓がおススメ。耳栓で音をシャットアウトしたら快眠できるはずです。
ロープワークに戸惑う
ハンモック泊で重要になってくるのがロープワーク。筆者はロープワークが苦手で何も分からなかったのでハンモック泊を始めるときの一つのハードルでした。ハンモックの種類にもよりますがタープも張ったりするのでどうしても覚えないといけません。
対策方法
実は筆者が覚えたロープワークは一つだけ。「プルージック」のみです。プルージックはタープの両端を留める時に使います。他はカラビナで応用が可能なので最低限だけ覚えれば大丈夫です。
夏でも意外に寒い
筆者がハンモック泊をするのは山のキャンプ場が多いので特にですが、夏でも寒さ対策をしていないとテント泊より寒さをダイレクトに感じます。特に背中や両肩のハンモックに直接当たる部分は外気を直接受けるので何かでカバーしないと寒いです。
対策方法
気温にもよりますが、手っ取り早い対策はテント泊でも使用するマットを敷くことです。肩が寒い時は座布団マットでも挟めば寒さ対策になります。冬もやるのであればアンダーキルトも準備が必要になります。
夜中のトイレはめんどう
夜中に起き上がってトイレに行くのはテント泊と比べてめちゃくちゃ面倒です笑!寝袋から出るのも面倒だけど戻ってベストポジションを作るのも面倒。防寒装備が多くなる冬なら尚更です。
筆者の場合はAフレーム張りのタープを閉じ気味にして寝るのでタープの出入りも寝ぼけながらだと面倒でした。ファスナーで開け閉めできるテントとはちょっと勝手が違います。
対策方法
これはもう寝る直前に必ずトイレを済ませておくしかありません。筆者もなるべく動きたくないので尿意を感じても我慢して寝ることがあります笑
マミー型シュラフに入りづらい
ダウンシュラフは高価なのでなるべくテント泊で使用しているシュラフを使いたいですが、マミー型シュラフはちょっと入りづらいです。ハンモックに寝転んでしまうとシュラフを動かしたりするのは難しく、バタバタ動くとハンモックが揺れて大変です。これは熟練の技が必要なのでは!?と思います。
対策方法
マミー型シュラフを使うなら、ハンモックに寝転ぶ前に下半身をシュラフに入れて、入った状態で座り、上半身もシュラフに入れたらそのまま寝転ぶ方法が簡単です。後は掛け布団みたいになるキルト型にして背中側はマット、若しくはアンダーキルトをハンモック本体に取り付けて保温する方法もあります。
※秋冬もするのであればマミー型シュラフにしても背中側の保温は必須です
木からの落下物にビビる
ハンモック泊を始める前は考えなかったのですが、実際にハンモック泊をしてみると木からの落下物にびっくりすることがあります!木の側にハンモックを張るので当たり前ではあるのですが、松ぼっくりなど少し大きめのものが落ちてくるとびくっとします。
対策方法
ハンモック泊なら雨が降らなくても落下物に備えてタープ必須です。葉っぱはもちろん、木の実、木の枝なども落ちてくることがあるので注意です。
荷物の置き場に困る
筆者の場合、テント泊の時は寝るときに使う物や撤収まで使わない物はテント内、調理など野外で使う物は前室。と置き場を決めていましたが、ハンモック泊になるとハンモックの上に置くわけにもいかず困りました。
対策方法
吊り下げ収納でかなりスッキリできます!筆者の場合、リッジラインに風呂敷を袋状になるように取り付けて寝るときに使う物や小物類をまとめて入れています。他にもライトやサコッシュも吊り下げて、寝るときまで使わない寝袋はザックに入れてザックも吊り下げています。調理に使うクッカーや熱源はシートを敷いて足元に置きますが、寝る時は40Lのゴミ袋にまとめて入れて濡れと虫の混入を防ぎます。
破れ、裂けに注意が必要
テントは多少穴が空いても寝れない事は無いですが、ハンモックは本体に穴が空いてしまうと寝れないです。(穴の状況にもよりますが)良くあるのがポケットに入れていた鍵がハンモックに引っかかって裂けたり、焚き火の火の粉やたばこで穴が空いたり…。筆者も設営中に近くで焚いていた蚊取り線香にハンモック本体が当たって穴が空いて泣きそうになりました。
対策方法
補修用パッチ、テープを持参しておきましょう。大きく裂けてしまった場合は難しいですが、火の粉で小さく燃えた様な穴であればそれ以上広がらないので補修用パッチやテープで応急処置が可能です。
ハンモックができるキャンプ場は少ない
テントを張る為に整備されているキャンプ場がほとんどなので、ハンモックが張れる林間サイトは少ないです。あったとしても数が少ないので争奪戦になることも。筆者もハンモックが張れるキャンプ場を探すのに苦労しています。
対策方法
個人でできることと言えばSNSやネットで探す。他にはテントサイトしか無いキャンプ場でも聞いてみるとハンモックしても良いよと言ってくれることがあります。そもそもハンモックを想定していないだけで禁止はしていない。と言うキャンプ場もあるのです。ハンモックが張れそうな木があるキャンプ場では直接聞いてみるのもアリです。
ハンモックあるあるに対策して快適ハンモック泊を!
メリット・デメリットありますが、総じてハンモック泊は面白いです。テント泊とは違う快適性があります。筆者も興味がありながらも設営が難しいのでは?となんとなくハードルが高いイメージで、踏み出すのに時間がかかりました。筆者のように踏み出せない方の一歩踏み出す為の参考になれば幸いです。
ギア
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