岩本利達
バイクも丸ごと前室に収まる「neos ツーリングドゥーブル DUO -BF」がツーリングキャンパーの新定番なるか

バイクも丸ごと前室に収まる「neos ツーリングドゥーブル DUO -BF」がツーリングキャンパーの新定番なるか

ツーリングキャンプで地味に頭を悩ませるのが、テントの外に置くギアやアイテムたち。雨が降れば濡れるし、夜露にも晒される。何だったら盗難の可能性もあるから困ってしまう。

中でもバイクそのものを守れるかどうかは、ライダーにとっては切実な問題だろう。そんな声に応えるように、ロゴスから新たなツーリング向けテント「neos ツーリングドゥーブル DUO -BF」が登場。2人用ドーム型ながら、前室にバイクを格納できるスペースを確保した“本気仕様”である。

広々とした前室がギアもバイクも守る

duobf202507 (8)

この製品最大の特徴は、インナー(約210×145×125cm)とは別に、幅210×奥行約145cmという広大な前室を備えていること。これはもう“前室”というより“ガレージ”に近い発想だ。実際、ソロ用のミドルクラスバイクであればすっぽり収まるため、濡らしたくないギアやバイクを安心して保護できる。

また前面パネルは「よしずスタイル」と呼ばれる開閉式構造で、フルクローズからフルオープンまで自在。視線を遮りたいときはしっかり閉め、開放感がほしいときは日除けタープのようにも使える。天候やシーンに応じて“前室の使い方”が選べるのは嬉しい。

基本装備が全部入りで機能も抜かりなし

duobf202507 (6)

このテントには、フライシート、インナーテント、グランドシート、キャノピーポール、収納バッグがすべて付属。特にグランドシートが標準装備というのは、地面からの浸水や冷気を気にするユーザーにとって嬉しいポイントだろう。

生地は難燃加工(CPAI-84適合)かつUV-CUT機能付き。耐水圧はフライ1,500mm、フロア2,000mmと十分なスペックを備えており、突発的な雨にも問題なく対応できる。また、通気性を確保するベンチレーターやファスナー付きメッシュ窓、電源コード通し穴など、快適装備も抜かりない。

設営も簡単で、道具としての信頼感がある

duobf202507 (5)

リッジフレームには軽量かつ丈夫な7001アルミを採用しており、強風下でも安定する剛性を確保。さらに設営は30分以内を想定した簡易構造で、フライをかぶせる手間も少なく、初心者でも扱いやすい。キャンプ場に着いてすぐ“我が家”を展開できるのは、時間と体力が限られるツーリングスタイルにおいては非常にありがたい。

税込29,800円と納得感のある設定

duobf202507 (7)

販売価格は税込29,800円。2人用ドームテントとしては中価格帯にあたるが、バイクが格納できる前室の広さや付属品の充実ぶりを踏まえれば、むしろ割安とすら感じるレベルだ。何よりこのテントが提供するのは、荷物もバイクも守れる「安心感」である。

“どこまで荷物をカバーできるか”に悩んでいたツーリングキャンパーにとって、この1張りは理想的な答えとなるはずだ。雨をしのぎ、荷物を隠し、バイクと共に静かに夜を迎える。そんな「旅の基地」を探している人にこそ、検討してほしい一張りだ。

紹介
ギア
X 閉じる
  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

記事についてのご意見やご要望、修正依頼、表示の不具合などございましたらお知らせください。返信が必要な場合はお問い合わせフォームからお願いします。




このライターが書いた他の記事

フォローミー

キャンプクエスト公式SNS
  • 日毎
  • 月間
  • 殿堂