カクタス
本気で誰にも教えたくない一の瀬高原キャンプ場の魅力を語りつくす

本気で誰にも教えたくない一の瀬高原キャンプ場の魅力を語りつくす

キャンプ好きなら誰でも「人気になって欲しくないから誰にも教えたくないお気に入りのキャンプ場」の一つや二つ、有りますよね?

今日は本当なら秘密にしておきたい一の瀬高原キャンプ場の魅力をあえて語りつくすことで、自然を愛するすべての人に、そしてキャンプを経験したことがないキャンプ童貞の紳士淑女、さらにはハンモック処女のレディース&ジェントルマンに、キャンプとハンモックの良さを改めて伝えたいと思います。

そう、私がハンモック伝道師のカクタスです。

一の瀬高原キャンプ場の基本情報

一の瀬高原キャンプ場の看板

一ノ瀬高原キャンプ場は山梨県の甲州北部に位置しており、東京都民からすれば奥多摩のちょっと先、埼玉県民からだと秩父の奥地にあたります。ただし秩父からだと直線ルートが無く、飯能や雁坂トンネルまで迂回するため少々行きづらいかも知れませんね。

基本情報

料金 大人1人1000円
車1台500円、バイク1台300円
営業期間 通年営業
住所 山梨県甲州市塩山一ノ瀬高橋560
電話番号 0553-34-2125
チェックイン・アウト in14:00/out11:00
サイトの様子 林間/渓流沿い/土フリーサイト
ゴミ処理 持ち帰り
焚火 直火可/場内の小枝等を燃やす場合は燃え残り処理を必ずすること
その他 駐車場からサイトまで距離有り
公式サイト 一の瀬高原キャンプ場

レンタル品&販売品

管理棟で販売されているリスト

一ノ瀬高原キャンプ場も以前はテントのレンタル等をしていたそうですが、今はもうレンタルはしていないと管理人のお母さんが言っていました。販売されている品も必要最低限のものだけ。

薪が1000円って高くね!?って思うかも知れませんが、場内に落ちている枯れ枝などを集めて燃やしても構わないし、そもそも購入できる薪一束がデカすぎるので安心してください。

薪一束の量がすごい

この薪、量は多いし通常の1.8倍ぐらい長いし、買ったはいいけど一晩では使い切れずに4分の1ぐらいお返しすることになりました。

薪は場内に落ちている枯れ枝を拾うのも有

キャンプ場内では枯れ木も拾い放題

一ノ瀬高原キャンプ場は何度か通わせてもらっているキャンプ場なので以前の写真も出てきました。場内にはこんな感じで良い枯れ具合の枝が落ちていますので、これを焚き木にすることで野性味溢れるワイルドなキャンプを楽しめます。

本日は残念ながら前日の雨の影響で燃やせそうな枝が無かったため、購入した薪を使用することにしました。

一の瀬高原キャンプ場の魅力

一ノ瀬高原の自然豊かな山々

一ノ瀬高原の景色

一ノ瀬高原キャンプ場の魅力は、なんといってもこの大自然の中にあること。一般道からキャンプ場へは道幅の狭い林道を走らなければ辿り着けませんが、そこからの眺めはまさにジャングル!マイナスイオンが目で見えるんじゃないかってレベルで放出されています。

キャンプ場内を流れる渓流

キャンプ場内を流れる渓流

一ノ瀬高原キャンプ場内を流れる渓流は夏でも冷たく、ジュースやスイカを冷やしておくこともできます。枝を拾ってる最中にキンキンに冷えた野良ビールを発見したりもするのですが、さすがに拾い飲みなんてことは出来ませんでした。大人って窮屈ですね。

渓流の先の飛び地

水場とトイレだけという必要最小限の設備

トイレは古いが綺麗に管理されている

場内には点々と水場やトイレが設置されていますが、一番キレイな場所はやはり管理棟のすぐ隣にあるこちらのトイレ。トイレットペーパーも準備されていて、個室は洋式のボットン式ですが少し狭いと感じるぐらいで汚くはありません。

他にもトイレはあるのですが、木造で暗くて怖いので、なるべく管理棟から近いエリアでキャンプするようにしています。怖いので。まじで。大人でも泣きます。僕は泣きました。

恐怖の木造トイレ

ほら。

木造トイレのトラウマ

ほら…婆ちゃんちのトラウマが…

自然との共存というヒトの本質を試される場所

キャンプ場は2本の渓流に挟まれている

一の瀬高原キャンプ場は、サイトがしっかりと区分けされて電源まで引いてあるような高規格なキャンプ場とはすべてが違います。最低限の整備はされているとは言え、木は生え放題、川は流れ放題、緑は萌え放題という、まるで自然の宝石箱です。

そんな自然に分け入ってキャンプをしていると、己の小ささや森の偉大さを身に染みて感じます。

まさに自然に抱かれているという感覚

キャンプ場内の鹿の糞

キャンプ場内を少し散策すると、鹿の糞らしき黒い粒粒が落ちています。野生動物の生活圏内ですので、夜中にテントの外に食料を放置する、というようなことは止めておきましょう。起きた時に天然モノの生鹿とご対面、ということもあるかも知れません。

人間がお邪魔している側だということを理解して、人間であることをわきまえながらキャンプを楽しみましょうね。

森の中でハンモックキャンプを満喫

森の中のハンモック

ここまでご紹介した通り、キャンプ場内には木が生え放題なので、ハンモックキャンプには最適なキャンプ場だといえます。個人的にハンモッカーの聖地に認定しました。日本ハンモック協会の会長さんがいらしたとしても、きっと異議なしでしょう。そんな協会ありませんが。

そしてこの日、どうやら一ノ瀬高原のハンモッカー人口は増加中であることが確認されました。なんと私の他に3組もハンモック泊をしているグループと遭遇。以前に来た時はハンモックが張ってあっても1組ぐらいしか見当たらなかったのですが、徐々にハンモックキャンプというスタイルが世間に浸透しつつあるようです。

ハンモックに包まれながら自然を感じる

ハンモックに揺られながら、すぐ側を流れる渓流の音に身を寄せる。なんて贅沢な時間でしょうか。そうこうしているうちに陽が沈んできたので焚き火の準備をします。

夜の焚き火で身も心も癒される

販売されている薪が大きすぎて持ってきた焚き火台に入りません。折りたたみ式のノコギリも持ってきてはいるけど、半分に切るのが面倒だったのでそのまま燃やすことに。ここの薪は火持ちが良いので全然無くならず、一人でウトウトしながら永遠と火の番をしていました。

一ノ瀬高原は標高が高いので夜になるとグッと気温が下がります。夏場でも夜中に寒くて目が覚めてしまうぐらいです。さらにハンモックは背中側に風が通るため防寒対策は必須ですね。夏用のシュラフを持ってきていたのですが、冬用とか3シーズン用ぐらいがちょうど良いかも知れません。

朝日を浴びる一の瀬高原キャンプ場

一ノ瀬高原に差し込む朝日

翌朝、個人的に一の瀬高原キャンプ場で一番好きな時間がやってきました。木々の隙間から朝日が差し込む、この瞬間。コーヒーを沸かしながら、ゆっくりと過ごす朝のひと時。キャンプ場内も徐々に目覚めていきます。

朝日に照らされた森の階段

キャンプ場内が徐々に息づく

人と自然の共存を感じる風景

キャンプ場内の穏やかな渓流

この風景を言葉で説明しようとすると、逆に色褪せてしまう気がします。この場でこの空間を感じて下さい。きっと一瞬で一の瀬高原キャンプ場を好きになるはずです。

便利じゃない、でも心が求めているキャンプができる

朝の空気の中で揺れるハンモック

いかがだったでしょうか。こういう場所でキャンプがしたい、と思うのはもしかしたら少数派なのかも知れません。でも、便利じゃなくとも、電源がなくとも、心が求めているキャンプをできるのが一の瀬高原キャンプ場の一番の魅力です。

そして、願わくばハンモックでゆらゆらと揺れる時間を過ごしてみて下さい。心も体もリラックスできる最高の瞬間を感じられるはずですよ。

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  • 愛車のハーレー スポーツスターXL1200Cが事故って廃車になったので、近所のバイク屋でHONDA GB350Sを注文したら「ちょうど1台だけ確保できたよ。事故ったタイミングがバッチリだね!」と笑顔で言われました。バイク乗りは頭おかしい人ばっかり。

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