人生一度は行くべき！お台場海浜庭園キャンプ場で忘れられない絶景と強風を楽しもう！

思い出に残るキャンプを楽しんでますか？カクタスです。

今回は人生で必ず一度は行っておいた方が良い！と胸を張って紹介できるキャンプ場に行ってきました。その名も「お台場海浜庭園キャンプ場」です。

お台場といっても東京ではございません。東京からおよそ2時間、アクアラインを潜り抜けた先、千葉の南端。チーバ君で例えると足の爪先部分。

そこに、天気がよければ最高の絶景を、運が悪ければ悪夢のような強風を心ゆくまで存分に楽しめるキャンプ場が存在します。

お台場海浜庭園キャンプ場とは

営業期間	通年営業
住所	〒294-0316 千葉県館山市洲崎908-22
電話番号	0470-24-5335（予約受付 月～金） 0470-29-0139（現地予約受付）
利用料金	フリーサイト 6000円／1テント6名迄 電源サイト 7000円／1テント6名迄 キャンピングカーサイト 8000円／1台6名迄 ソロキャンプ（車） 4000円／1人（1人用テント） ソロキャンプ（バイク） 2000円／1人（1人用テント）
チェックイン	13：00
チェックアウト	12：00
ゴミ処理	持ち帰り
販売品	薪800円、炭500円、着火剤200円、その他レンタル有り

GoogleMAPを見て分かる通り、お台場海浜庭園キャンプ場は東京湾と太平洋の境目に位置する岬のキャンプ場です。ソロ料金が設定されているので、私のような友達のいないぼっちキャンパーにはありがたいキャンプ場ですね。

晴天の日には富士山を、太陽が沈んでからは満点の星空を望める唯一無二のロケーション。

車で20分ほど走った館山市街では港で水揚げされたばかりの新鮮なお魚やお寿司が食べられて、コンビニやスーパーの他にもいくつかの観光名所が揃っており、周辺の利便性も文句無しです。

唯一の難点は風だけ…いえ、それも言いかえれば良い経験です。生きている内に一度は体験しておくべきでしょう。

ポールが折れるほどの強風の中、最高の景色を眺めながら心を空っぽにしてキャンプを楽しみましょうよ。

大自然を相手にした時にこそ「人間ってのはちっぽけな存在なんだなあ…」と心の底から感じられるはずです。

お台場海浜庭園キャンプ場の魅力

まず何はともあれ「お台場海浜庭園キャンプ場」の魅力的な部分からご紹介します。この中のどれか一つでも見てみたい！感じてみたい！と思ったのなら、次の休みの日に早速行ってみましょう。

富士山の眺めがとにかく最高！

もうこれっきゃない。晴れ渡る青い空に突き出した白い帽子の富士山はジャポネーゼの汚れた精神を浄化してくれます。

なぜ日本人は富士山がこんなにも好きなんでしょうか。日本一だからでしょうか？なんだかんだ、オンリーワンよりナンバーワンが好きなんでしょうか。

こんなにも万人から愛される富士山を、時に羨ましいとさえ思ってしまうのは私の心が荒んでいるからなのかも知れません。

星空をつまみに酒を飲もう！流れ星や人工衛星も見られる！

晴れた日には富士山も良いけれど、ナンバーワンではなく幾億ものオンリーワンが楽しめる満点の星空をつまみに酒を飲むのもおすすめです。この日も順当に風が強く、焚き火を楽しむことができず星ばかり見上げていました。

ちびちびと水割りの焼酎を傾けつつ星空を眺めていると、ゆっくり流れる小さな光を発見しました。飛行機よりもかなりの上空を音もなくのんびりと移動しているので、おそらくは人工衛星だったんだろうと思います。

その他にも、視界の端に一筋のほうき星が走ったり、いくつもの飛行機がヘッドライトを照らしながら羽田空港を目指して行き交う姿を楽しませてもらいました。

夜になるとキャンプ場は本当に真っ暗になるのでランタンやライトは必需品です。

30秒に一回ぐらいの頻度で岬の灯台が海を見守るライトを周回させていますが、キャンプ場内が照らされることは無いのでまったく気にならないでしょう。

星空を撮影するためにカメラのシャッタースピードを落としたりすると多少は影響あるかもね。

富士山の隣に沈む夕日は感動モノ！

富士山を眺めながら海に沈む夕日を見ていると「生きてると良いことってあるんだな…」と不意に感じてしまいました。

美しいものを見ると意味もなく感動してしまうのは、歳をとったからなんでしょうか。小さなことにも感動できる心を持てるなら、歳をとるのもそれほど悪くないですね。

ただひたすらに風が強いので心構えが必須

お台場海浜庭園キャンプ場の魅力の一つ、風。そりゃもう、楽しめます。あー！飛んじゃう飛んじゃう！という経験がきっとあなたの心を突き動かしてくれるはず。

私が体験したのはおそらく風速7m前後だと思われますが、翌週の風予報を見てみたら風速15mだって。もう台風並み。

ちなみに私が行った日の管理人さんは、今日は風が穏やかで最高だねって言ってました。風速7mが穏やかに感じてしまうなんて感覚がバグっちゃってますね。

お台場海浜庭園キャンプ場の施設紹介

お台場海浜庭園キャンプ場の魅力が十分に伝わったところで、キャンプ場内のサイトや施設レビューをしていきましょう。

この日は日曜日の昼過ぎにチェックインして、月曜日のお昼前にチェックアウト。1泊2日のキャンプを楽しんできました。

出典：お台場海浜庭園キャンプ場

こちらがお台場海浜庭園キャンプ場の場内案内図です。右下にある受付から海側に向けてテントサイトが広がっており、海岸に向かって段々となっています。

キャンプ場の周囲三方が海に囲まれているので、基本的にはどこを向いても大海原が視界に入ってきます。

場所によって眺めの良い場所、悪い場所というのがしっかり分かれているので、「絶対にテントからの眺めの良い場所がいい！」という希望があるなら、デイキャンプでのチェックインがおすすめです。（そのかわり風がハンパない＆デイキャン料金がなかなか…）

場内は車の横付け可能な全面フリーサイト

富士山側（北西向き）

キャンプ場内は基本的に車の横付け可能な全面フリーのオートサイトとなっています。写真の奥にポツポツと車やテントが並んでいますが、その辺りが眺望という点ではベストポジション。

写真の右側が受付方面、左側が海へと続いていて、サイトエリア毎に若干の段差が付いているのが分かるかと思います。

反対側（南西向き）

こちらの写真が富士山とは反対側に位置するサイト。崖になっているように見えますが、もう一段下にもサイトがあります。そちらからだと富士山は見えないけど、風向きによっては安全にキャンプが楽しめるかも知れません。

海側から見上げたところ

崖の下から見上げるとこんな感じ。崖上のポジションが一番眺めが良くて、風を感じられるエリアです。

崖下でも方角がよければ眺めはそこまで悪くないですが、トイレや炊事場まで行くのに坂の上り下りがあるので、その点が少し面倒臭いかも。

上段サイト

眺望だけならベストポジションがこちらでしょう。当日、チェックイン時間ぴったりに入ったのにすでに設営されていたので、おそらくデイキャンプか連泊組だと思います。

気になった点として、全エリアフリーサイトなので1組1組がめちゃくちゃ広く陣取っており、「そこ詰めれば俺入れるじゃん！」と何度か思いました。

中段サイト

こちらが崖下の中段あたりに位置しているサイト。富士山はちょっと見づらいけど、その代わりに伊豆半島と伊豆大島が見えて、プライベート感もバッチリあるので中々よきポジションかと思います。

最下段

中段エリアからさらに下りて最下段になるとこんな感じが広がります。

もう完全に目の前は海。風が強い日には波しぶきも飛んでくるんじゃないでしょうか。地面も芝が生えてる部分はびしょびしょでした。水捌けも悪そうですし、場所を考えないとちょっと大変そうです。

流し台はキレイでお湯も出る！

実際に来てみて思ったのが、流しやトイレがめっちゃキレイ！そして快適！流し台はすべての蛇口からお湯が出ます。

さらに洗剤やスポンジ、たわし、手洗い用洗剤、アルコール消毒液まで置かれています。

しかし、田舎のお風呂並みにシビアな水とお湯の調整が必要ですので注意して下さい。お湯だけ出すと火傷するレベルの熱湯が出てきます。

もう、なにが良いって眺めが良いね！流し台からの眺めも最高！

トイレも新しくて超キレイ！

そして、こちらのトイレ。公式のホームページでは仮設トイレだと案内されていますが、新しく建てられたのか、すんごくキレイになっちゃって。信じられないぐらい快適です。

小も大も信じられないぐらいピカピカで、トイレットペーパーも補充されてるし、何の不満もございません。完璧。住みたいトイレ。

眺めが最高な庭園風呂とシャワー室付き！

そしてこちら、現代アート的な入口が特徴的な庭園風呂。入ろうかどうか迷ったんですが、タオルを持ってきて無かったので諦めました。

なんか前回もそんなことありましたが（有野実苑オートキャンプ場レビュー）、キャンプに行く時はハンドタオルも忘れずに持って行った方が良いのかもね。

場内案内図に【絶景！貸切風呂】と書かれているので、きっと湯舟に浸かりながら最高の景色を眺められるんでしょう。くそー！入りたかった！タオル持って無くても裸で風を浴びていれば乾いてたかも…今さら悔やんでも悔やみ切れません。

利用するには予約が必要で、大人（中学生から）600円、小人（3歳～小学生）300円が掛かります。シャワー室の利用は大人300円、小人150円となっています。

自由に使える女性の小部屋も有ります

男子禁制の謎のエリアとして「女性の小部屋」が設置されています。中がどうなっているのか公式サイトを見ても情報が無く、まったく分かりませんが、ヘアドライヤーが自由に使えるようです。

自分が中学生だったらドアを開けて中を覗いていたと思いますが、すっかりおじさんになってしまったので自制心が芽生えてしまいました。

自動販売機も設置済み

キャンプ場内にぽつんと一台だけ自動販売機も設置されてます。自販機の裏には空き缶を捨てられるゴミ箱（自動販売機専用）も設置済み。

キャンプ場を利用する前に知っておきたいポイント

お台場海浜庭園キャンプ場は、一言でいうと「完璧」なキャンプ場でした。テントサイトからの眺めは最高だし、キャンプ場内の施設も新しくて申し分無い。

シャワーやお風呂も入れて、謎の小部屋まで準備されてます。満点の星空や神秘的な夕焼けも楽しめて、不満なんてまったくありません。

しかし、そんな中でも知っておいた方がいいポイントがちょこちょこありますので、予約する前に確認しておいてください。

なかなか電話が繋がらない

お台場海浜庭園キャンプ場には【予約受付番号】と【現地受付番号】の2つの電話番号があります。

「お台場海浜庭園キャンプ場に行くぞ！」と決めたのが土曜日の夕方だったので、日曜当日の朝9：30から何度も電話を掛けたのですが一向に繋がりません。

仕方がないのでキャンプ場に向かいがてら、サービスエリアやパーキングに寄るたびに電話をするのですが、それでもまったく繋がりません。ようやく繋がったのが、高速ICを下りてすぐのコンビニでコーヒー飲みながら掛けた時でした。もしこの時に繋がらなかったら違うところに行ったと思います。

キャンプ場に来てみて理由が分かったのですが、管理人さんがずーっとキャンプ場内の芝刈りだとか整備をしているので受付がほぼ無人状態なんですね。安全に予約するなら平日のうちに予約の電話をしておいた方がいいと思います。

それと、忙しいのか電話だと態度が素っ気ないですが、受付で話してみると気の良いおっちゃんでした。その点だけ誤解の無いように。

地面が硬く、水はけが悪い

キャンプ場内の地面は砂利+土という感じで、かなり硬いです。

そして前日の雨の影響なのか分かりませんが、草の生えている部分がびしょびしょで水捌けも悪く、テントの設営をするのに場所選びが重要になってきます。

ただし、地面が硬いのが逆に助かる一面もあり、とにかく場内は風が強いのでしっかりペグダウンしないと簡単に吹っ飛ばされてしまいます。

そういう意味ではメリットなのかも知れません。

トイレや水場は一か所しかないのでちょっと大変

トイレは最上段に一か所だけしか無いので、下段サイトや遠い場所にテントを設営するとちょっと大変です。夜中は明かりがなく真っ暗になるのでヘッドライトやハンディライトが必須。

観光客が鳴らす幸福の鐘の音にびっくりする

お台場海浜庭園はキャンプの他にも、入園料大人200円、小人100円を払えば場内に入って観光することができます。

この日は日曜だったので、二人組のおばちゃんなど何組かが観光目的で場内散策しているのを見かけました。

キャンプ場内にはそのサイズから想像する音よりも遥かに響く「幸福の鐘」が設置されていて、私がテント設営した場所が「鐘」の目の前だったこともあり、鐘を鳴らされる度に『ビクンッ！』と一人で盛大に驚いてました。

ハンパじゃなく風が強い

これ。とにかく強風が吹くので、設営撤収の際にシートやテントが飛ばされてしまわないように気を付けましょう。

タープの設営なんてもってのほかです。設営したいならポールが折れる覚悟を持って望みましょう。

ちなみに、上段サイトは風の影響をモロに受けるけど、中段サイトなど場所によっては風の吹き溜まりになっているエリアもあるので、そういうサイトを見つけられたら多少は楽かも知れません。

上段から見下ろした中段サイトの様子がこちらですが、この日はちょうどほぼ無風地帯となっていたのか、そこまで悩まされずにすみました。

波打ち際に落ちてる枯れ枝や流木を薪にできる

キャンプ場内で焚き火に使える薪が採取できるっていうのは個人的に嬉しいポイントです。

受付で薪の販売もしていますが、1束800円ほどするので、なかなかのお値段じゃないですか。それが折りたたみノコギリを持って行くと、浜に流れ着いた流木を薪にすることが出来るんです。まあお得！

しかし、風が強すぎるので「焚き火が出来るのかどうか問題」に直面します。当日の様子次第で無理せず楽しみましょう。という意味でも、ガスバーナー等の調理ギアは必須装備となりますね。

海釣りができる

どこから入ってきているのか不明ですが、当日は数人の釣り人が海釣りしているのを見かけました。

公式サイトを確認すると、どうやら1000円で24時間利用できる釣りスポットとしても有名な場所らしいです。

そういえば真夜中にヘッドライトを照らしながら波打ち際を行ったり来たりしてる人影がありましたが、もしかしたら釣りポイントを探していたのかも。「あんな危ない場所で何してんだ？落とし物でも探してんのか？」と思っていましたが、そういうことだったんですね。

キャンプ場周辺の買い出し・観光スポット

最後に、お台場海浜庭園キャンプ場の周辺の観光スポットと、買い出しに便利なスーパー等を紹介します。

この他にも「沖ノ島公園」や「館山城」などの観光地や、房総フラワーラインや安房グリーンラインといったツーリングスポットも近くにあるので、バイカーや旅の経由地としても楽しめると思います。

崖観音「大福寺」

切り立った崖の中腹に建てられているお寺、通称「崖観音」。当日、キャンプ場のチェックイン1時間前に到着してしまったので、近くで観光できるスポットを探していたら見つけました。

本当に崖の中に埋まってるみたいで面白いですね。下から見上げると階段が大変そうだなと思いましたが、案外楽勝でした。Googleの口コミでも同じようなことが書かれてます。

観音堂の天井部分には南房総の植物が描かれているそうです。

特に境内からの眺めが素晴らしいですよ。館山市や館山湾を見渡せるので、天気の良い日はおすすめします。ただ駐車場がちょっと狭いので気を付けましょう。

あと富浦ICを下りた所からGoogleMAPでナビを入れると『車が絶対通れないルート』を示されるので気を付けてください。

GoogleMAPで案内された車が絶対通れないルート

イオンタウン館山

お台場海浜庭園キャンプ場に行くときに便利な買い出しスポットがイオンタウン館山です。

田舎にあるでっかいスーパーをさらに巨大化させたような、いわゆるショッピングモールと言っていいんでしょうか。スーパーの他にも、TSUTAYAやダイソー、ヤマダ電気や、ガソリンスタンドまで併設されています。

店内が広すぎてお酒売り場が見つからず、店員さんに「焼酎ってどこに売ってますか？」と聞いてしまいました。恥ずかしっ。

スーパー回転寿司「やまと」

キャンプ帰りに、どうせなら館山名物を食べて帰ろうと思って検索したら「回ってない回転寿司！スーパー回転寿司やまと」というのを発見して行ってみました。

お魚さんがプリプリで弾力があり、これは確かに新鮮だな！という感じ。ネタも大きくて食べ応えがあり美味しかったです。

ただ、行きがけに寄ったガソリンスタンドで店員さんに「回転寿司のやまとって有名なんですか？」と聞いたら、「バイパス通りのとこっすかね？駐車場がいっぱいになってるとこは見ますけど…どうなんすかね」という感じでした。もしかしてネット情報に踊らされたか？

お台場海浜庭園キャンプ場で暴風と絶景を心から楽しもう！

以上、キャンプ場レビューから周辺の観光情報まで紹介しましたが、とりあえず以下3つのポイントだけ覚えておいてください。

この3点だけ伝わったのなら、あとは行きたい人だけ行けばいいと思います。ただ私は一言だけ言いたい。人生で一度は行くべきキャンプ場って…あるよね～。

絶景と強風に乾杯！

この日、満点の星空を見ながら焼酎の水割りをちびちび飲んでいたら、いつのまにか一人で一瓶飲み干してしまって翌日は酷い二日酔いに悩まされました。星空がキレイすぎて飲みすぎた経験なんて人生で初めてです。本当にありがとうございました。

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