巷では一人キャンプが席巻している昨今ですが、逆もまたトレンドなのではと考えて、この夏私たちは家族でグループキャンプに行ってきました。8月の東海地方の酷暑は思い出すだけでもなかなかつらいものですが、その真っ只中に行ったにもかかわらずグループキャンプ最高でした!楽しかった!また行きたいな、子連れグループキャンプ!
出発するまではいろいろ不安でいっぱいだった初めてのグルキャンですが、予想外に楽しめるということが分かり、素敵な経験となりました。潔癖症の妻と人見知りの夫でも楽しめるグループキャンプのコツを紹介したいと思います。
目次
グルキャンはキャンプ場選びから始まっている
グルキャンではグルキャンならではの下準備があります。いつもキャンプとは一味違う、押さえておきたいグルキャンの予備知識編をどうぞ。
キャンプ場選びは入念に
今回のグルキャンは私たち家族の他に5家族、総勢26人という大所帯でのキャンプでした。大人が12人、子どもは14人。下はまだ1歳ようやく歩き始めた子どももいますし、主力は小学校3年生の男の子たちです。誰がどう考えても、危険なメンバーです。
他のキャンパーたちに迷惑にならないような、かつ子どもたちも楽しく走り回れるようなキャンプ場はないものか、といろいろと探しました。そして見つけたのが、いわゆる自然の家です。
小学校高学年くらいに行きませんでしたか?夜にキャンプファイヤーを囲んでフォークダンスし、二段ベッドで毛布に包まって眠るあの施設です。空いていれば一般の人も使えるので、運動場くらいの広さのサイトをまるまる貸切で利用することができました。しかも格安でした。ありがたいことです。
グループキャンプでは本当にキャンプ場選びが大切です。人数が多いと、周りのキャンパーに迷惑がかかってしまうことも考えられます。騒音や、サイトの行き来、子どもの使うボール等が飛んでいって迷惑をかける、など迷惑の種はいくらでもあるものです。そこで今回のように、広い場所を丸々借り切ることができるのは理想的です。子連れグルキャンに自然の家、おすすめですよ。
子連れグルキャンに相応しいメンバーとは
そしてやはり大事なのが一緒に行くメンバーです。子ども同士、親同士が仲良し、はこの際置いておきましょう。なぜならキャンプで確実に仲良くなれるからです。
それよりも注目したいのはキャンプに対する熱量です。同じくらいの熱意を持つ相手と行った方が円満に楽しく過ごせるでしょう。あまりにやる気が無い人と行くのも「アウトドアなんてだるい、疲れる、眠れない」の連続でうんざりしますし、逆にあまりに熱量が高い人と行くとそのストイックな姿勢に「ガチのサバイバルかよ」とこちらが怯えてしまうこともあるからです。
子連れがグルキャンで楽しく過ごすには、ゆるく楽しむ仲間たちが最適かと思われます。
いっぱい遊んでみんな無事に帰るために
グルキャンの醍醐味は大人数でワクワクを共有できることです。計画や場所選び、みんなでグルキャンのことを話し合う時からワクワクドキドキ楽しいキャンプは始まっているようなものです。特定の人に計画や予約を押し付けることなく、報告・連絡・相談はしっかり取り合って信頼関係を築いておくことは大切だと思われます。
そして子連れグルキャンでは子どもが大人数で遊ぶのでみんなで楽しめる遊具を持っていくことを忘れてはなりません。今回は真夏だったので、大量の水鉄砲や桶、直径1mくらいある巨大なボールやバトミントン、複数のハンモックなどを用意したので、子どもたちはそれらを使って楽しく遊んでいました。
子連れグルキャンの一番の目標は、怪我なく無事に帰宅することではと思います。計画は無理のないように立てること、できればキャンプ場は下見しておくとがベストだと思います。前もって危険な場所や自販機、お手洗いなどの設備をわかっていると当日に慌てることがないからです。
子どもを危険な目にあわせないために。迷子、怪我を防ぐポイントとは
友達と一緒のグループキャンプでは子どもたちのテンションは常にマックスです。気持ちが大きくなり普段しないような怪我や思いもしないようなトラブルが起こりがちです。今回のキャンプでも森の中で迷ってしまった子どもがいました。
キャンプ場は自然豊かなロケーションにあることが多く、自然の怖さを痛感する場所だと思います。キャンプ場に到着したらまず大人がサイト周辺をチェックし、危険な箇所をピックアップしましょう。そして、やって良いこと、行ってもよい場所のルール作りを子どもたちも交えて話し合ってください。
例えば、子どもだけで森に入らない、川に近づかない。一人でトイレに行くなどの単独行動は絶対に避ける、などです。自分たちも参加して決めたルールは子どももわりと守ってくれるものです。
なにより大切なことは自分の子どもは確実に自分で守るという意識です。グルキャンだし、誰かがみててくれるのではないか、と安易に考えることが大変な事態を引き起こすこともあります。どんな瞬間も視界の端に、自分の子どもを絶対に入れておくことを忘れずにいてください。
そうはいってもよく動く子どものことです。一人でどこかに行ってしまうことが心配ならば助けてくれるグッズも今はいろいろあります。一定の距離から離れたらアラームがなる装置や、親のスマホとBluetoothでつなげておけるものなど種類もいろいろ出ています。
シンプルに普段使いの防犯ブザーを持たせておくのも良いでしょう。迷子になったり怖い時に子どもが簡単に鳴らせるのできっと役に立ってくれることと思います。せっかくの楽しいキャンプです。安全第一で行きましょう。
キャンプが始まったら協力しながら楽しもう
いよいよ始まった初のグループキャンプ。人見知りの人でもみんなの輪に入ってくための方法とは?!
協力し合えば仲良くなれる
我が家のパパは人見知りです。今回のメンバーは長男の小学校の同級生つながりだったので顔見知りもいましたが、前日にはそれはもうガチガチに緊張していました。しかし実際に行ってみたら意外なことにとても楽しそうにみんなとお話していましたよ。ポイントは始めにタープやテントなどの設営を協力しながらみんなでやったことかと思います。
最初は「暑いですね」だけだった会話も「このタープおしゃれですね」や「このテント広くていいですね、どこで見つけたんですか」「おすすめのキャンプ場ありますか」など同じ空の下にグルキャンという目的で集ったメンバーなので、キャンプ、アウトドアという共通点で会話が弾むものなんです。
子どもは初めての場所で初めて会う子たちとも遊びを通してすぐに打ち解けることができます。子どもを真似して、普段は人見知りの大人もぜひ、アウトドアという共通の遊びを通して心を開こうではありませんか。
ご飯タイム、あえての各自メニューも楽しい
さて、たくさん遊んでお腹が空いたらもう夕方です。いよいよ楽しいご飯タイムの始まりです。外で食べるご飯って、最高ですよね。
グルキャンでは、計画の時点でみんなで一緒にバーベキューやカレーをしようなどメニューを決めてしまう場合も多いようです。しかし、今回はあえて家族対抗別メニューです。そうするとおすそ分けでいろいろなものを食べられるチャンスがあるし、そもそも他のご家庭が実際どのようなものを、どのように調理しているのか間近で見られるので大変参考になるのです。
例えば今回カレーもドライカレーと普通のカレーに分かれたり、パスタを簡単に作っている家庭もあり、豪華なパエリアの家庭もありと多様性がすごかったです。キャンプというと、どうしてもバーベキューに囚われがちな我が家としては、まさにカルチャーショックでした。大変おいしくいろいろご馳走になり、心も体も大満足のご飯タイムでした。
夜は大人で楽しむグルキャン
さすがに自然の家です。もう夜になると真っ暗です。自然が文明に勝っています。林にカブトムシ採取の罠を仕掛け終えた子どもたちは、遊び疲れてもう限界。テントに入るなりスヤスヤと寝息をたててくれました。時計を見るとなんとまだ午後9時前です。
ここからは楽しい大人の時間のスタートです。今回のメンバーの中には、焚き火と薪をこよなく愛する方がいたのでその彼が広場の中心に焚き火を起こしたのを合図に、各テントから子どもを寝かせた親たちが出てきました。
楽しい宴会の始まりです。みんな、それぞれに普段飲むお酒やとっておきのお酒を抱えて火のまわりに集まり、各自チェアも持ってきて思い思いにくつろぎました。焚き火を利用して残っている食材を軽く炙っておつまみも楽しみました。普段は夏はビールをひたすら飲み倒す私たち夫婦も、このときはワインやサングリアも頂きながらキャンプ談義に花を咲かせました。
昼間に子どもと一緒に遊ぶ時間はもちろん楽しいのですが、夜に落ち着いて大人だけで会話を楽しむ時間を持てるとなんだかみんながとっても仲良くなれるような気がします。お酒が飲めない人も、丁寧に入れた珈琲で会話に参加したりととっても良い空気で、グルキャンに来て良かったな、としみじみと思った夜でした。
キャンプが終わったらありがとうの気持ちを伝えたい
楽しい時間ほど早く過ぎるものです。一晩寝てカブトムシの罠をチェックし、各自朝ごはんを食べ終わった頃にはもう撤収が始まります。楽しい思い出を作ったら、またよりパワーアップした楽しいグルキャンに繋げるために気をつけたいことを考えました。
ありがとう、一緒に行けて楽しかったよ!
家族だけでも、もちろん一人でも充分楽しめるキャンプです。しかしグルキャンならではの楽しさも確実に存在します。その楽しい時間を一緒に過ごした仲間たちに、心からのありがとうは伝えたいです。とくに子連れの場合、他の子どもたちがいてくれると大変助かりますし、普段は見ることのできない子どもの様子を見ることができる貴重な機会だったと思います。
またシンプルに子どもを見守る大人の人数が多いのは心強いと思いました。そこでキャンプが終了したら、なるべく早いうちにみんなに対しての感謝の気持ちとともに撮った写真たちをアップすることをおすすめします。楽しかった気持ちは早いほうが伝わりやすいし、また写真を見ながら各家庭でも再び盛り上がれるのもキャンプの楽しさの一つだと思います。
どうしても気分が乗らない。そんな時は無理しない。思い切って断る勇気も必要
さて、グルキャン押しで、グルキャンの良さについて散々述べてきましたが、グループキャンプが苦手な人の気持ちも実はとてもよく分かります。夫が極度の人見知りで、毎回人が集うイベントで彼が緊張で軽く震えているからかもしれません。そんな姿を見ているとなぜだかこちらまで疲れてしまうのです。
そして私は極度の潔癖症であり、キャンプという屋外の宿泊つきのイベントで誰かとうまくやれる自信はありませんでした。正直いうと、私は一泊が限界です。今回も冷静に考えるとおかしい動きをしてしまっています。着いた瞬間にまだ誰も使ってもいないトイレを掃除してしまったのも、ずっと除菌ティッシュを持ちあるいて手を拭き続けたのも、我慢できないので仕方ありません。洗い場、炊事場の掃除は徹底的にやらないと、もはや気分が落ち込みます。他のメンバーはプラスに捉えてくれ「ありがとう」と言ってくれたので、心は弱冠救われましたが。
こんな私がこの場にいて申し訳ないという気持ちもあり、やはりいろいろストレスを感じる点はありました。ただ、キャンプはテントというプライベート空間があるので、たとえば広い部屋でみんな一緒に寝泊りするよりは、気持ち的に負担がないイベントかもしれません。人によって「行きたくない」と考える理由はいろいろあるものです。今回はどうしても気持ちが乗らない、というのであれば自分に無理を強いることなく断る勇気も必要かと思います。
無理せずにキャンプは家族だけで行く、あるいは流行の一人キャンプに挑戦してみる。そしていつかみんなで行きたくなったとしたら、その時が絶好のグルキャンのタイミングではないかと思います。
グループキャンプは楽しい×楽しいの相乗効果を狙おう!
今回一緒に行ったメンバーは個性豊かで、とてもオシャレな人、グルメな人、ギアから音楽にまでこだわる人、お酒にとっても詳しい人と多彩な顔ぶれでした。一緒にいると教わることがとても多かったです。どの人たちも、自分の家族だけで行っても十分に楽しめていることが想像できるメンバーでした。
逆に、自分たちだけで行くと心細い、何をしていいのかわからないから誰かと一緒に行きたいという理由だと、グルキャンはとたんにつまらなくなります。自分たちだけでも十分楽しいけれど、誰かと一緒に行くと新しい発見もあり、それもまた楽しいと感じるメンバーと行くことをおすすめします。
精一杯キャンプを楽しみたい人たちが集まったなら、そのグルキャンは楽しくならないはずがないです。全力でキャンプを楽しむことに挑むチームが数組集まることで起こる、なんらかの科学反応に期待してしまいます。ちょっとしたアクシデントがあったとしても、それすら笑って楽しめるグループキャンプってやっぱり最高!です。
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