岩本利達
テントが2階建て!?上が寝室で下がリビングの「THEDOOKAN」が新しい

テントが2階建て!?上が寝室で下がリビングの「THEDOOKAN」が新しい

「テントは地面に建てるもの。そんなふうに考えていた時期が私にもありました」と言いたくなるような衝撃的なテント「THEDOOKAN」のクラウドファンディングがスタートした。

テントをそのまま宙に浮かせるというシンプルなアイデアながらも、可能性を2倍にも3倍にも広げる画期的な仕組みで、開始から1週間で約500万円もの資金調達を達成。ビジュアル的にも珍しく、かなり注目度の高いギアとなっている。

2階建てのメリットって?

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テントを2階建てにすることで得られる恩恵としては、狭い設置スペースで居住空間が激増するということ。1階はリビング部分として天井からハンモックがぶら下げられ、ゆったりした空間を過ごすことが出来る。

その上に寝室としてテントが設営することが出来、無駄な空間が少ない。さらに寝室が宙に浮いているので、地面の凸凹や床冷えなどとは無縁というのも素晴らしい。

THEDOOKANのキャノピー使用イメージ

1階部分は四方にキャノピーをセットすることが可能で、居住空間を倍増させればのびのびとしたキャンプが可能に。クローズ状態にすれば雨風をしのげる仕様にもなっている。

ちなみに2階部分の床に使われている「雲マット」は耐熱温度100度の設定となっており、反射式ストーブを1階に設置するだけで2階も温まるというアイデアにも舌を巻いた。

300㎏に耐えられる頑丈な足

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そもそも2階なんか作って大丈夫なんかい?と思ったが、耐荷重は300㎏もあるので、よほどのことがない限りは大丈夫そう。

大きさ的にも大人4人くらいのサイズ感で、中で寝るだけならなんとか許容範囲内だろう。ちなみにメーカーの実験では、タイヤ等のパーツを外した600kgの車体を上に乗せるという衝撃的なものもある。

耐荷重はあるが、本体自体はそう重くなく、慣れれば15分程度で設営できるとのこと。また、自社試験では最大44mphの風に耐えられるとのことなので、風速に直すとおよそ12m/秒となり、そこそこの風でも大丈夫。とはいえ過信は禁物、というスペックなので風の強い日には避けておきたい。

フライシートと接続タープもセットに

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1階と2階部分が分かれていると、雨が降った際に濡れてしまう心配もある。その点は専用のフライシートと、フライシートにファスナーで接続できるタープが付属しており、設営する際に取り付けておけば雨が降っても大丈夫そうだ。

基本的な運用方法はルーフトップテントと同じで、梯子を使用して上に移動する。下の部分が自由に使えるというだけで格段に可能性が広がり、キャンパーの腕次第で様々なシーンに対応できそうだ。

一般販売予定価格は36万円

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このテントの最大のネックが「お値段」だ。プロジェクトで公表されている販売予定価格はなんと36万円となっており、国産テントのハイエンドモデルと比べても2倍程度の金額となる。

クラウドファンディングであれば割引された状態で購入することが出来るので、このビジュアルと機能性に一目ぼれした方は応援購入で入手することをおススメしたい。

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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