夏は毎年恒例で学生時代の同級生とキャンプをしているんですが、最近キャンプ沼に引きずり込むことに成功した友人が、今年はヘイムプラネットのBACK DOOR(バックドア)を持って参戦!
なかなか目にする機会が無いヘイムプラネットのバックドアを、色々と説明を受けながら見せてもらいました!
目次
HEIMPLANET(ヘイムプラネット)について
「ヘイムプラネットって?空気を入れるだけのエアフレームテント?」という人は多いと思います。自分も初めて聞いたブランドだったんですが、ヘイムプラネットはテントマニアにはお馴染みのメーカーとのこと。
ドイツ生まれのエアフレームテントメーカー
出典:Heimplanet Japan公式FB日本ではフレームに金属が使われているテントが一般的ですが、ヘイムプラネットは金属フレームを使わないエアフレームテントを世に送り出している先駆け的メーカー。
日本では他にエアフレームテントを出しているのはロゴスくらいらしく、あまり馴染みが無かったことに納得。いや〜何も知らなくてもドイツ製という響きだけで凄くオシャレですよね〜。
ヘイムプラネットのバックドアを使ってみました!
空気を入れるだけで設営完了
エアフレームタイプのテントの存在は知っていましたが実物を見るのは初めてだったので興味津々!
ペグ以外の金属パーツは一切ないので、収納時はシェラフより1回り大きいくらいのコンパクトサイズ。
購入して初めての時だけはフレーム、フライシート、インナーテントがそれぞれ別々になっていて組み立てる手間がありますが、2度目の設営からは広げて空気を入れるだけで組み上がります。
収納袋から取り出して広げるとこんな感じ。
この時点で8割型完成してます
バックドアには4箇所の空気を入れる穴がありますが、全て繋がっているのでどこから空気を入れても立ち上がります。
空気穴の周りは補強されています
広げたら自転車の空気入れと同じくポンプでシュコシュコと空気を入れていきます。
そのまま空気を入れていっても立ち上がりますが、少しだけフォローする感じで手を貸してあげるとスムーズに進みます。
グキッとなっている所を直す様に
立ち上がったら形を微調整してフライシートをペグで固定すれば完成!
他のテントと比べてみると全くタイプが違うのが分かりますね!
友人は設営したばかりのテントを見て「やっぱりカッコ良いなぁ〜」と自画自賛していました(笑)
エアフレームは想像以上に頑丈
エアフレームと聞いて“浮き輪っぽいのかなぁ〜“と思っていましたが、フレーム部分は厚手の生地になっていて、想像以上にしっかりとしていました。
ロゴがイカしてます
フレームは入り組んだ形になっていて、お互いが引っ張り合う様に組まれています。
この構造が空気だけで立ち上がる仕組み
下のフレームが次は上に、上のフレームが次は下に。
へぇ〜なるほどなぁ!
過ごしやすいインナーテント
インナーテントの入口はこんな感じで2つに分かれています。
半分がメッシュになっているので、閉じたままでも通気性は◎。そして入口は浸水しにくいようになっていました。
リア側には大きな窓が1つ。そちらもメッシュになっていて、サイドに小窓もそれぞれ完備してあります。
ソロで使うには十分な広さ!
小窓は大き過ぎず小さ過ぎず、風の流れを作り出せる丁度良い大きさと配置。
窓が無い部分にはスマホやモバイルバッテリーなどの小物を入れて置けるポケットも充実しています。こういう細かな心遣いがあると使い易くて便利です。
さらに天井部には小さなランタンが吊るせる様になっていました!
細かい所まで配慮が行き届いていて何も言うことはありません。
肝心の広さはというと、公式スペックでは使用人数が4〜5人となってますが、快適に使うのであれば個人的に推奨人数は2人ぐらいまで。
寝るだけなら4〜5人入れるスペースはあるけど
冬などのギアが多くなりがちな季節はソロ向けかも?
簡単に設営できる恩恵は大きい!
2回目以降は広げて空気を入れるだけでフレームからインナーテントまで直ぐに立ち上がるのは大きなメリット。
特にこの恩恵を受けるのが悪天候時だと思います。
一般的なテントだと、フレームを組んで、インナーテントを立ち上げて、そしてその上からフライシートを掛けてペグダウン…。
この日も設営時はあいにくの雨
これだとご想像通りフライシートを掛ける前にインナーがビショ濡れになるのは目に見えていますが、ヘイムプラネットならインナーテントが濡れずに設営可能です!
バックドアの撤収方法
空気を抜いて楽々撤収!
エアフレームなので空気を抜いて畳むだけ!簡単すぎるので説明するまでも無いくらいなんですが、撤収もあっという間でした!
バルブを開ければ一気に空気が抜けていきますが、バルブを開ける時には『バンッ!!』と結構大きい音がします。
それを知らずに撤収を手伝っていたら至近距離で音が鳴って驚きました(笑)
プシュ〜と空気が抜けていきます
完全に空気を抜かなくても多少は大丈夫。ある程度空気が抜けたら両方から畳んで収納袋に入る大きさにしていきます。
まだかなり大きい感じがしますが、袋に押し込めれば大丈夫。
袋に入れたら圧縮袋の要領で体重をかけて中に残った空気を抜いていきます。
あらかた空気が抜けて小さくなったら、バックルをカチッとすれば収納完了!設営と同じく撤収もあっという間!
ヘイムプラネットのエアフレームテントの気になる点
ヘイムプラネットのバックドアが良いテントというのは伝わりましたが、気になる点もまとめてみました。
付属のペグはアルミ製
ペグは付属していますがアルミ製の軽量タイプでした。軽さが利点ではありますが、ガイロープも細めで強度的にはちょっと心配な感じ。
ただ現実的に強風の時などは、ロープが切れたりする前にフライシートが破れると思うので必要十分という感じでしょうか。
専用ポンプが別売り
もはや当たり前になっている感覚の専用商法ですが、ヘイムプラネットのエアフレームテントに欠かせないポンプは別売りです。
価格は税込6,600円
先端の種類は豊富でその他の用途にも流用可能なので、エアーマットなんかにも使えそうです。
ただ他の製品にも使えるようにアタッチメントが用意されているとは言え、テント用に買ったとなれば結局ほぼ専用なので割高感は否めません。
純正グランドシートが高級
「さすがにグランドシートはなんでも良かったんだけど…」と少し不満気に話をしてくれた友人。
「高ぇ…どう考えても高ぇよ…」と思いつつも勢いで購入したという純正品のグランドシートの価格がなんと税込22,000円!
当然のことながらテントのサイズにぴったりなので純正品に越したことはありませんが、さすがにちょっと高過ぎだと思いましたね…(口ではそう言ってても本人は満足そうに見えました笑)。
エアフレームテントの疑問点
日本ではあまりポピュラーではないエアフレームテントの気になる疑問点をまとめてみました!
風が強くても大丈夫?
金属パーツが使われているテントと比べると、どうしても強度的に不安を感じてしまいますが、完成形を見ると他のテントと特別変わりはありませんでした。
台風なんかの強風時はさすがに厳しいでしょうが、そもそもそう言う時はキャンプ自体が危険ですからね。
この時は穏やかな天候だったので使いませんでしたが、付属のガイロープでフライシートを固定すれば問題無さそうなので、特にデメリットに感じることはありませんでしたよ〜。
穴が空いたら設営不可?1ヶ所だけなら問題無し
すべてが繋がっているフレームに穴が空いたら設営不可なんじゃないの?キャンプに行ったのに穴が空いていてテントが使えない…なんて考えるだけで恐怖を感じてしまいますよね。
結論は、1ヶ所程度なら設営可能です!
正確にはフレームは4区画に分かれているので穴の空いた区画を切り離し、無事な3区画で立ち上げるという事です。
カバーの下にコネクタがあります
ゴムチューブの各区間を繋ぐコネクタから独立させることで、空気の流れをシャットアウト。入り組んだフレームが上から引っ張ったり下から押し上げたりすることで、1区間程度のトラブルなら大丈夫です!
この構造がその秘密
後は撤収後に補修用シールで処置すれば使い続けられますよ〜!
万が一の時はアフターサービスで修理可能
取扱説明書には自分で修理する手順が記載されていましたが、どうしても自分で修理が出来無いケースも想定されます。
まさかドイツまで発送…?なんてことはなく、正規代理店から購入している場合はヘイムプラネットジャパンの修理サポートが利用可能です!
修理費用は以下の通り。
- 修理1箇所:5,000円(税別)
- 工賃:5,000円(税別)
- 返送費用:無料
- ※購入後1年間は半額!
補修用シールを購入して自分で修理する場合と比べると割高にはなってしまいますが、サポート体制が整っているのは心強い!
心置き無くキャンプを楽しんじゃいましょう!
購入するならヘイムプラネットの正規代理店で
日本ではまだまだ情報が少ないヘイムプラネットのバックドア。欲しいと思ったら正規代理店の「GO OUT」や「アルペン」などのアウトドアショップ等で購入可能です。
他にも購入できる場所はあるようですが、ヘイムプラネットジャパンが卸売りをしていない並行輸入業者によっては正規の価格よりも高く販売していることも。
安心して購入したいなら価格をチェック!GO OUTと同じ価格で販売されていれば正規のお店と判断して大丈夫だそうですよ〜!
公式スペック
モデル | BACK DOOR |
---|---|
価格(税込) | 132,000円 |
使用人数 | 4〜5人 |
使用サイズ | 2.9 × 4.3 × 1.54m |
収納サイズ | 51 × 26 × 21cm |
重さ | 6.0kg |
材質(フライ) | 66Dリップストップポリエステル |
材質(インナー) | 40Dリップストップナイロン |
耐水圧 | 5,000mm |
今回、意気揚々と友人が新幕として携えてきたのが、4〜5人入れるというBACK DOOR(バックドア)というモデル。
メーカースペックでは使用人数が4〜5人となっていますが、実物を見る限り1人〜2人で悠々と使えるモデルという感じで、スペックの割にあまり大きくない印象でした。
ヘイムプラネットのバックドアは使いやすい上に所有欲も満たしてくれるテント
今回初めて目にしたヘイムプラネットのエアフレームテント。最初は「テントの大事な骨組みに空気だけって大丈夫?」と思いましたが、完成したテントを見てみると想像以上にしっかりした作りで驚きました。
馴染みが無さ過ぎて「穴が空いたらすぐに使えなくなりそう」とマイナス面に目が行きがちでしたが、4区画に分かれた特徴的に入り組んだフレームなど、デザイン以外にもしっかり練られた作りに感心させられました。
周りと被りにくいデザインで設営も撤収も楽チン!ヘイムプラネットのバックドアは手軽ながらとても魅力的なテントでした〜!
ギア
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