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世界自然遺産知床の玄関口にあるキャンプ場「国設知床野営場」レビュー

世界自然遺産知床の玄関口にあるキャンプ場「国設知床野営場」レビュー

知床国立公園の中には、2つの国設野営場があります。そのうちのひとつ「国設知床野営場」は、知床半島の西岸に位置する斜里町ウトロにある自然に囲まれたキャンプ場です。世界自然遺産「知床」の玄関口にあることから、ここを拠点に知床観光を満喫できます。

国設知床野営場の基本情報

名称 国設知床野営場
所在地 北海道斜里郡斜里町ウトロ香川
利用期間 6月1日~9月30日
お問い合わせ 管理事務所(TEL:0152-24-2722)
チェックイン/チェックアウト チェックイン 11:00~18:00/チェックアウト キャンプ11:00 ケビン10:00

キャンプ場へのアクセス

・札幌からは北海道縦貫自動車道/道央自動車道を経由して車で約5時間50分
・旭川からは旭川紋別自動車道/国道450号を経由して車で約4時間30分
・北見からは国道334号を経由して車で約2時間10分

道の駅うとろシリエトクからは車で約5分です。

利用料金

フリーサイト(1泊/1名) 大人500円・小中学生300円・未就学児 無料
フリーサイト(日帰り/1名) 大人300円・小中学生100円・未就学児 無料
ケビン4人用(1泊) 4,000円
ケビン2人用(1泊) 3,200円

国設知床野営場の施設紹介

知床国立公園の中には、「国設知床野営場」と「知床国立公園羅臼温泉野営場」の2つの野営場があります。このうち「国設知床野営場」は、自然に囲まれた野営場ですが、雨でも安心のケビンがあり、日帰り温泉施設や道の駅、コンビニが近いことから、キャンプ初心者やファミリーキャンプでも気軽に利用できます。

管理事務所(受付)

管理事務所の受付で、利用料金を支払って許可を受けてからキャンプ場内に入場します。

建物には、知床世界自然遺産の森林に関する情報などを提供してる「知床ボランティア活動施設」が併設されていますが、売店などはありません(飲み物の自動販売機は1台あり)。

ケビン4人用

4人用のケビンは全部で5棟です。キャンプ場入り口側からシレトコスミレ、シャクナゲ、チングルマ、イワウメ、コマクサの名前が付いています。

室内には畳が敷かれていて、2段ベッド×2になっています。照明とコンセントがありますが、コンセントは携帯電話の充電専用です。

それぞれのケビンの横には、駐車スペースがあり車を停めることができます。

利用料金は、1棟1泊4,000円、予約は管理事務所(電話0152-24-2722)です。

ケビン2人用

2人用のケビンは2棟のみで、キャンプ場入り口側からにれ、かつらの名前が付いています。

国設知床野営場のケビン

出典:知床斜里町観光協会ブログ

2人用にはベッドはなく、畳敷きに寝るスタイルです。室内には照明とコンセント(携帯電話充電用)があります。

利用料金は、1棟1泊3,200円。予約は管理事務所(電話0152-24-2722)です。

テントサイト

テントサイトは車両の乗り入れ禁止です(自転車は可)。ただし、すぐ近くの駐車場に車を停めることができれば、セミオートキャンプのような利用ができます。

また、テントサイトの奥には、伐根や根株などに注意が必要ですが、車両乗り入れ可能のスペースもあります。

テントサイトの広さは60区画程度。テントサイトはフリーなので予約はできません。利用料金は、1人1泊で大人500円・小中学生300円・未就学児 無料です。

トイレ

場内には仮設トイレが2か所(2基ずつ)に設置されています。

仮設トイレといっても、中は板張りになっていて、きれいに清掃されていて気持ちよく使うことができます。

以前はバイオトイレが3棟ありましたが、現在は使用禁止になっていました。

炊事場

場内に炊事場は2か所です。1か所はケビンの近くにあります。「水」と書かれた丸い看板がユニークですね。

もう1か所の炊事棟は、野営場の一番奥で車両乗り入れ可能スペースにあります。こちらは壁に赤い字で「炊事」と書かれています。

ゴミステーション

敷地内にはゴミステーションがあり、ゴミは無料で回収してくれます。分別してゴミステーションに捨てましょう。

ゴミの分別方法

・生ゴミとその他のゴミに分別してください。
・生ゴミはビニール袋またはレジ袋に入れて生ゴミステーションに入れて下さい。
・その他のゴミは、燃えるゴミと燃えないゴミに分別して、一般ゴミステーションに入れてください。

周辺の見どころや施設

国設知床野営場の一角には、知床八景のひとつに数えられる「夕陽台」の展望台があります。

夕陽台はその名の通り夕陽の名所で、オホーツク海を真っ赤に染めて沈む夕陽の景色を見ることができます。残念ながら、この日は夕方から雨になり夕陽を見ることはできませんでしたが。

また国設知床野営場から徒歩3分の場所には、露天風呂もある温泉施設「夕陽台の湯」があり、日帰り温泉も楽しめます。

夕陽台の湯

営業時間:14:00~19:30
入浴料:大人500円、子供250円

国設知床野営場を利用する際に注意事項

・他の利用者に迷惑となるたき火に禁止(バーベキューコンロの使用は可・直火は禁止)。
・車両のエンジンの空ぶかしや深夜の大騒ぎなど迷惑行為は絶対にしないでください。
・敷地内での車両の走行は安全運転を心がけてください。
・車は決められた場所に駐車してください。(駐車場でのタープ・テーブル・イスなどの利用は禁止)
・炊事場での洗濯やロープを使って洗濯物や衣類を干すなどの行為は禁止です。

知床観光の拠点におすすめの野営場

国設知床野営場は、世界自然遺産知床の玄関口に位置するキャンプ場です。知床峠や知床五湖、オシンコシンの滝など知床を代表する観光スポットへの、アクセスが良く知床観光の拠点としておすすめです。

知床には見どころが多くて、1日では全然時間が足りないので、ぜひ連泊して知床の自然と美しい景色を楽しんでください。

紹介
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  • 北海道在住のフリーライター。キャンプ、車中泊、登山、トレッキングが大好き。障害者スポーツの指導員をしていることから、車いすなど障害を持つ子供たちをトレッキングやキャンプに連れていく活動もしています。資格:自然体験活動指導者認定委員会 自然体験活動指導者NEALリーダー、北海道ボッチャ協会 審判員・普及指導員

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