岩本利達
灯り・暖房・調理の3役をこれ一台で!無骨な相棒「WAQ Iron Stove」が登場

灯り・暖房・調理の3役をこれ一台で!無骨な相棒「WAQ Iron Stove」が登場

キャンプの夜。焚き火を囲む予定だったのに急な雨や強風で断念せざるを得なかった…そんな経験、誰しも一度はあるのではないだろうか。焚き火が使えないシーンでも火のぬくもりと時間を楽しみたい。そんなキャンパーの想いに応えるのが、WAQの新作「WAQ Iron Stove」だ。

そもそも“アイアンストーブ”は、かつて鉄製の衣類用アイロンを温めるために使われていた道具がルーツ。電気が普及する中で姿を消していったが、その構造がアウトドアでも活きると、近年じわじわと人気が出てきている。

WAQのモデルは、そんな背景を持つアイアンストーブを現代キャンプにフィットする形で再設計した一台。2025年4月18日に発売されたばかりだが、「灯り」、「暖房」、「調理」の三役をこなすオールインワン設計が注目を集めている。

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LEDでは出せない やわらかな炎が空間を包む

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WAQ Iron Stoveの魅力は、何と言っても本物の炎。幅広の芯から立ち上るやさしい揺らぎが、両サイドの耐熱ガラス越しに映し出され、サイト全体をじんわりと照らしてくれる。人工的なLEDランタンとはひと味違う、視覚的なぬくもりがそこにある。

手元の明るさも申し分なく、テーブルの中央に置いて会話を楽しむ夜にもぴったり。電源を使わずにこれだけの明るさが得られるのは、オイルならではの強みだ。

じんわり温かい火のぬくもりを手元で

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サイズは約幅15.7×奥行き13.2×高さ25.3cm、重さは約2.65kgとコンパクト。最大400mlのオイルタンクで、約5〜6時間の連続燃焼が可能。燃焼によって放出される熱はストーブ周辺をほんのりと温めてくれる。

とはいえ、これ一台でテント内全体を暖められるわけではない。寒冷期のサブ熱源として、あるいは夜の屋外テーブルまわりで活用するのがちょうどいい。WAQでは「テント内での使用は必ず換気を行い、一酸化炭素チェッカーを併用すること」を推奨しており正しく使えば頼もしいパートナーになる。

シェラカップもケトルもOK 火元としてのポテンシャルも高い

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天面は五徳構造になっており、シェラカップやケトル、小型のスキレットなどを載せて調理が可能。火力の調整は難しいが、湯沸かしやスープの温めといった簡単な調理なら問題なし。

焚き火やバーナーを広げるスペースがない時や雨の日のソロキャンプでも、温かい飲み物や軽食が作れるのはありがたい。暖房・灯り・調理の3役をこなすことで限られたスペースを有効に使える。

無骨なビジュアルが所有欲を満たしてくれる

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無駄を削ぎ落とした鉄のボディに真鍮パーツのアクセント。そこにガラス越しの炎が加わることで、道具としての存在感は抜群だ。持ち運びに便利な専用収納ケースも付属し、見た目も使い勝手もぬかりがない。

公式リリースによれば付属品は「本体・専用収納ケース・取扱説明書」の3点。なお、公式オンラインストアでは「灯芯1枚(本体に装着済)・折りたたみ漏斗」も付属していると記載されているが、こちらは販売ページの情報であるため、確認の上で購入したい。

キャンプ道具をひとつ増やす時、使い道が限られるギアは後回しにされがちだが、このストーブは違う。灯り、暖、調理と3つの役割をこなす上に、持つ喜びまで満たしてくれる。ギアに“使われる”のではなく、“使いこなす”楽しさを感じたい人にとって、このストーブは頼もしい相棒になるはずだ。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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