家族みんな揃っても快適に過ごせる大きいテントが欲しい!そんな方にオススメするのが2ルームテント。テントにタープにと別々で揃えなくても、大きい2ルームテントが一つあれば、一年中どんな状況でもオールマイティに活用できるのが魅力です。
そんな2ルームテントのラインナップは、ブランドの顔になるような魅力的なテントが揃っています。同じような大きさや形でも、それぞれのブランドや製品の特徴があるので、求めるキャンプスタイルに合ったものを選びたいですよね。
そして自然を相手にする、そんなキャンプは気象状況にも大きく左右されます。雨が降ったり、風が強かったり、そして冬に寒さを凌いだりと、家族みんなでテント内で過ごすことも多くなります。
キッチンやテーブル、チェアなどのキャンプギアをすべてテント内に入れても、家族4人でもゆったり快適に過ごせる、そんな大きなサイズの2ルームテントを厳選してご紹介します。
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目次
4人ファミリーでも幕内で快適に過ごせる広さの2ルームテント8選
スノーピーク ランドロック
日本が誇るキャンプギアブランドのスノーピーク、そのフラッグシップテントとも言える大型シェルターの「ランドロック」。
ランドロックの魅力、それはとにかく大きい、とにかく広いにつきます。数ある2ルームテントの中でも最大級の大きさとなっており、とにかく広くゆったり過ごしたい方にはオススメです。
横幅のサイズが、なんと4m。実際に初めてテント内に入ってみると、誰でもその広さに驚くはずです。すべてのギアを幕内に入れてサイドに寄せれば、中央には広大なスペースが確保出来ちゃいます。
大きめのテーブル、そして家族4人分のチェアを置いても、導線(通り道)が十分に確保できます。これはランドロックにしかない大きな魅力です。
ランドロックの特徴は、強度が高いテントに守られている安心感。
生地「150Dポリエステルオックス」は、ポリエステル生地の他のテントと比較しても丈夫で、撥水性もかなり高いです。テントのフレームも太くて丈夫に出来ているので、万一の大雨や強風などに遭遇しても、丈夫な幕に守られているという安心感があります。
テントの設営については、テントの生地やフレームが丈夫に出来ている分、トンネル型テントなどと比較すると重さを感じるので、扱いずらく多少の時間を要します。その重さから、特に風が強い日の設営は注意が必要です。
スノーピークが開催する春と秋の年2回のイベント「雪峰祭」では、限定品としてスノーピークシェルターと連結できる専用のタープが発売されることがあります。専用のタープと連結すれば、さらに快適な空間を作り出すことも出来ます。
ランドロックは2009年に登場して、既に10年以上が経過していますが、基本的な構造は変わらず、今も現行モデルとして販売され続けています。
古さを感じさせず、最新のテントにも負けていないスペック、そして人気の衰えを知らず年々オーナーが増え続けている、そんなテントは選んで失敗したと思うようなことは、まず無いと思います。
スノーピークはアフターサポートも充実しているので、5年、10年と長く付き合っていきたいと思っている方には最適な選択になるでしょう。
ノルディスク レイサ6
ここ数年で人気のあるトンネル型テントの元祖、そして今でもその代表格と言える、ノルディスクの「レイサ6」。
レイサ6は、トンネル型テントの中でも一目置かれる存在。その最大の特徴は、お洒落な見映えと幕内の雰囲気の良さだと思います。ほとんどの時間をテント内で過ごす、そんなキャンプにおいては、とっても優雅なひとときを与えてくれるんです。
他のテントには無いレイサ6の特徴の一つ、サイドパネルの窓。テントに窓が付いているのって憧れるんですよね。
窓から光を取り込めるので、他のテントとは比較にならない程、幕内の雰囲気が明るくなるんです。雨で締め切っていても、窓から外の様子が見える、その有難さは使ってみると実感するはずです。
他のテントには無いレイサ6の特徴がもう一つ、インナールームが2つ付属しています。一つは4人用、もう一つは2人用、それぞれで空間を分けて、合計6人まで利用することが出来ます。
4人用のインナーテントには、真ん中に仕切りがあるので、3ルームにすることも出来ちゃいます。これはファミリーだけでなくゲストを迎えるなど、色々なキャンプスタイルに対応できそうですね。
パネル部分を跳ね上げた時の開放感は、他のテントには無いものがあります。フレーム部分だけを残して全開放が出来るので、2ルームテントにしてタープのような開放感が味わえるのもレイサの特徴の一つです。
そして、このサイズの割には、設営・撤収がかなり簡単。薄くて丈夫なリップストップ生地、そしてフレームもかなり細いので、全体的に軽くて扱い易いです。
一人で簡単に設営出来てしまう点は、女性からの人気が高い理由にもなっています。また、簡単に素早く設営撤収が出来ることから、雨で利用する幕と位置付けている方も結構目にしますね。
最大の欠点と言えば、寒さを凌ぐためのスカートが無かったこと。その欠点を補うためにスカート付きの日本限定モデル「レイサ6 with スカート」が登場してから、さらに人気の火をつけました。
引用:株式会社ブルースカイング
さらに、日本の気候に合わせて進化した限定モデル「レイサexp」が、2021年3月に登場しました。こちらは全面のパネルがフルメッシュに出来るようになっています。
日本の需要に合わせて少しずつ改良を重ね、無敵とも言える幕になっています。
最後に残る唯一の欠点、それは高価なことくらいですね。
ひよしゅんしゅん
コールマン コクーン3
コールマンの最高峰モデル、ウェザーマスターシリーズの中で、最も大きいサイズでフラッグシップモデルの「コクーン」。
現在は三代目となるコクーンⅢが2020年に登場しています。
引用:コールマンジャパン
コクーンの最大の魅力は幕内の広さ。昔からランドロックと比較され競ってきたライバルですが、そのランドロックを僅かに超えた広さとなっています。
ランドロック:テントサイズ 625×405×205(h)cm、インナー 310×365×190(h)cm
アメリカのブランドですが、日本の気候とニーズをよく考えて開発されていること。それがコクーンの一番の特徴、通気性の良さに表れています。
引用:コールマンジャパン
本体とインナーテントの至る所にメッシュの窓やベンチレーター(換気口)が多数設けられており、通気性がかなり良くなっています。
そしてコクーン3からは、インナーテントにコットン混紡素材(ポリコットン、T/C)が採用され、ベンチレーションと合わせて夏場はかなり快適に過ごせそうです。
大きさも耐久性も最強のコクーン3は、当然重量も最強です。総重量約34kgとランドロック(22kg)の1.5倍以上あります。設営時の扱いずらさはランドロック以上かもしれません。
ogawa アポロン
歴史ある老舗ブランドogawaから、2018年に満を持して登場したトンネルテントの「アポロン」。
引用:ogawa
独特の個性を持つテントが多いogawaから登場したトンネルテントは、やはり特徴的な構成が光るものでした。そのアポロン最大の特徴は、強度と剛性を保ちながら、見るもの誰もが目を惹く大型全面メッシュを採用しているところです。
引用:ogawa
特に夏場の日本の気候に最適。これだけメッシュがあれば、かなり風通しが良さそうです。
また、大きく見える全体のサイズですが、実態は460cm×350cmと大型幕の中では少し小さ目。前後のドアパネルが傾斜していないため、テント内の端ギリギリまで有効活用できるのがポイント、そして狭い区画サイトでも収まるのも安心ですね。
2021年にT/C素材のアポロンも登場したので、こちらも注目です。色合いがとってもエレガントですね。
DOD カマボコテント
近年、トンネル型テントが大人気になった原動力の一つ、DODの「カマボコテント」。2016年の新製品として発表され、現在は三代目になるカマボコテント3となって、ラインナップも3種類のサイズに対応しています。
引用:DOD
これだけのサイズ感でありながら、リーズナブルな価格で手に入るのが魅力。大型の2ルームテントの価格競争を引き起こし、それ以降、低価格のトンネルテントが競って各ブランドから登場しました。
引用:DOD
すべてのパネルがメッシュにできたり、全パネルから出入りが可能になっていたりと、リーズナブルながら機能性は他のテントと引けを取りません。
ノルディスクのレイサなどの高価なテントと比較すると、やっぱりコストカットしている部分がありますが、普通に使う分には満足出来るコスパ優れた製品です。それだけ人気があるテントとなっているため、現在は抽選販売となっています。
スノーピーク エルフィールド
スノーピークのエントリーモデルとしてラインナップされている「エルフィールド」。
引用:amazon
エントリーモデルということで、スノーピークのテントの中では価格が低めに抑えられています。ランドロックの半分程度の価格なので、手軽に2ルームの大きなサイズにしてみたいと思っている方には最適です。
欠点としては、窓やメッシュに出来る部分が少ないことです。虫が多い時期で虫が苦手な方は、窓を閉め切ったりメッシュにするので、そういう場面では熱がこもりやすいかもしれません。また、インナールーム付近のスカートが無いため、真冬の利用では冷気が入って来ます。虫が多い真夏や、幕内に籠る真冬を除けば、問題無く利用できそうです。
このテントは、キャンプを始めた初心者でいきなり2ルームテントを選択する方には、一番のオススメです。スノーピークは社員さんがスタッフとして働いているショップが全国に展開されているため、テントの張り方から壊れてしまった場合の対応なども含めて、色々な相談が出来ます。
引用:スノーピーク
製品も永久保証、充実したアフターサポートのスノーピークというブランドの安心感、これは初心者の方にはかなり強い味方になってくれると思います。
サバティカル アルニカ
アウトドアショップのA&Fが展開しているブランドサバティカルから、2020年に大型テントとして登場した「アルニカ」。
引用:SABBATICAL
このテントを語るには、ノルディスクのレイサ6の存在を避けては通れません。見た目がレイサにそっくりですよね。そのレイサの弱点をすべて補って登場し、品薄状態が続く人気幕となりました。
冬キャンプに必須なスカートを装備。そして全面8か所にパネルを装備し、そこからも出入りが可能、ポールで跳ね上げも出来て、フルメッシュで通気性も良く、解放感抜群。
さらにサイドの3つのパネルを連結して、サイドタープのように使うことが出来るのも特徴の一つ。
そして何といっても価格が安い。レイサの半分くらいの価格で購入できます。
人気が故に唯一の欠点、それは手に入りにくいこと。現在のところ、販売は競争率の高い抽選販売のみになっています。
ビジョンピークス クアトロアーチ2ルームテント+RF
アウトドア商品を販売するヒマラヤが展開する、プライベートブランドのビジョンピークスから登場した「クアトロアーチ2ルームテント+RF」。
引用:ビジョンピークス
今回ご紹介する中では、最も新しく2021年3月に登場。サバティカルのアルニカと同様にレイサにそっくりですが、こちらも低価格でコストパフォーマンスに優れた製品です。
最大の特徴は、サイドタープ付きのルーフフライ。ルーフが遮光性を高め、サイドタープとしても使えてしまう画期的な発想。設営バリエーションも広がって楽しめます。
どれも個性があって魅力的、そんな2ルームテントの選び方は?
2ルームの大型テントは、どれも各ブランドの顔であり、フラッグシップモデルとして開発・商品化に力が注がれてるのを感じます。それぞれのブランドの独自のアイデアが埋め込まれているので、使っている場面を想像しながら選ぶのは、とってもワクワクしますよね。
今回は「4人ファミリーで幕内で快適に過ごせる広さの2ルームテント」という視点で候補をあげましたが、どれも家族4人で使う分には、十分に快適に過ごせる広さを持っています。
そんな中で、それぞれのファミリーに合った2ルームテントを選ぶポイントは、以下3点です。
- 価格
- 好み(ブランド、形、色、雰囲気)
- 実際に利用する方のキャンプスタイル
1.と2.を重要視される方は、迷わずにすぐに選べますよね。迷ったときは3.の「実際に利用する皆さんのキャンプスタイル」がポイントになると思います。
利用する季節・気温、雨や風の強さ、設営・撤収の簡単さ、初心者かどうか、複数のテントを併用して使っているか、などによって、それぞれのテントに求めるキャンプスタイルと、各ブランドやテントの特徴を比較すれば、おのずと決まってくると思います。
ひよしゅんしゅん
ランドロックは、スノーピークの品質とアフタサポートの安心感で選択。レイサは、ノルディスク製品の幕全体の雰囲気の良さですね。キャンプスタイルの視点では、かつてのレイサはスカートが無く、冬利用が難しくて候補にあがりませんでしたが、スカート付きレイサの登場により、自分の中ではランドロックを超えて最高の幕になり、購入に踏み切りました。
最後にもう一つ、アドバイスするとすれば、このサイズのテントはとっても大きい買い物になるため、妥協はしないことです。最もお気に入りのテントがあって、妥協して別のテントを購入してしまうと、どうしてもSNSや実際のフィールドで目の前にしたときに、後悔してしまうことになります。
予算を超えてしまっていたり、抽選販売で入手しにくいテントが多いですが、やっぱり一番気に入ったテントを入手したいですよね。
ギア
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