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ポータブル冷蔵庫が小型で扱いやすくなったらキャンプに便利すぎた

ポータブル冷蔵庫が小型で扱いやすくなったらキャンプに便利すぎた

キャンプで冷蔵といえばクーラーボックスを使うのが一般的ですが、それと合わせてポータブル冷蔵庫を冷凍庫として使うとすごく便利なのはご存知ですか?

しかし、一般的なポータブル冷蔵庫はサイズも大きくて重くて扱いにくいものばかり。そんなポータブル冷蔵庫の欠点を補う、コンパクトサイズなポータブル冷蔵庫『EENOUR D10』が登場しました。

そんなコンパクトなポータブル冷蔵庫を実際にキャンプで使ってみてのレビューと、そして小さいサイズでも十分なキャンプでの活用方法も含めてご紹介しちゃいます。

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キャンプで使うポータブル冷蔵庫の活用について

キャンプの冷蔵庫といえばクーラーボックス。でもクーラーボックスはあくまでも温くならないように保冷することしか出来ません。

キャンプを始めてから長く期間が経ちますが、冷たい物を保存するにはクーラーボックスだけで十分でした。それもポータブル冷蔵庫を一度使うまでのお話。一度キャンプでポータブル冷蔵庫を使ってからは、無くてはならないキャンプギアになりました。

ポータブル冷蔵庫のキャンプでの活用法

キャンプサイトに今まで無かったポータブル冷蔵庫の存在。使ってみると、そう、今までキャンプで出来たら良いなぁと思っていたことが出来るようになるんです。

出来るようになったこと、それは簡単にいうと以下の二つ。

  1. 冷却  一度温くなったものを冷却出来る
  2. 冷凍庫  クーラーボックスより低い温度帯のものが扱える

クーラーボックスと併用する冷凍庫としての存在

キャンプで最大限に活用するには、ポータブル冷蔵庫とクーラーボックスとの併用、これが一番です。それぞれの役割としては以下となります。

  • クーラーボックスは冷蔵庫:食料、飲み物などを保冷する
  • ポータブル冷蔵庫は冷凍庫:冷凍物を扱う、冷却する

ポータブル冷蔵庫の最大のデメリット

使ってみるとかなり便利であることを実感出来るポータブル冷蔵庫ですが、クーラーボックスとは異なり、電力を使うことで冷却するのが一番の違いです。

電力を使う機器であることから、以下のようなデメリットがあげられます。

電源が必要

ポータブル冷蔵庫は、冷却するためにモーターを稼働させるため、家庭用のコンセントやポータブル電源から電力を供給する必要があります。しかし今ではキャンプサイト内に電源が付いているキャンプ場もかなり多いので、電源サイトを選べばこの問題は解決します。

また最近はポータブル電源もキャンプギアの一つと思えるほど所有している方も多いですよね。

ポータブル冷蔵庫は省エネ性にも優れた高品質コンプレッサーを採用しているものが多く、消費電力も少ないため、一泊二日程度であればポータブル電源でも十分まかなえることが多いです。

値段が高い

ポータブル冷蔵庫はクーラーボックスと同じように保冷機能を持ちながら、電源やコンプレッサーなどの装置が含まれているため価格も高価になってきます。

最近はポータブル冷蔵庫の普及も進み、多くの製品が登場して価格競争も激しい為、かなり安価なものが登場してきています。2、3万円程度とリーズナブルなモデルでクオリティが高いものが多くなってきています。

サイズが大きい

電源とモーター部分がどうしても大きくなるため、これだけはどうしようもない。中に入れるものの容量にもよりますが、かなりサイズも大きくなってしまいます。

この「サイズが大きい」というのがポータブル冷蔵庫の一番の欠点だと実際に使ってみて感じています。キャンプにハマればハマるほど、増え続けるキャンプギア。最終的には車に積載出来ないという理由で、無駄なギアを持って行かなくなり、そのうち使わなくなってしまう。

特にサイズが大きいものは多少便利だったとしても、車載の関係で持って行く回数が減って行きがちです。ポータブル冷蔵庫は、まさにその候補になり得るような、とにかくサイズが大きく嵩張るのです。

この車載写真で一番下に積んでいるのがポータブル冷蔵庫。これでも市販されているポータブル冷蔵庫の中ではかなり小さい部類に入るもので、これよりもサイズが大きいものがほとんどです。

最近は車載の関係でキャンプギアのミニマム化を進める方も多いですが、私もその中の一人。このポータブル冷蔵庫が我が家のキャンプギアの中で最大サイズになってしまいました。

車の乗り換えなどもあって、ポータブル冷蔵庫は便利なのに持っていけない、そんな状況に陥った時に出会ったのが、今回ご紹介する『EENOUR D10』だったのです。

EENOURから登場した小型ポータブル冷蔵庫D10

EENOURとは

EENOURは、2020年に創立された中国のブランド。携帯性の高いポータブル電源や発電機、冷温庫、ポータブル冷蔵庫、高圧洗浄機、ゴルフ用レーザー距離計をはじめとした、革新的なアウトドアギア電源のブランドです。

ポータブル電源の市場では中国製品の電池・バッテリーのクオリティは高く、またコスパが良い製品が多いことから、日本国内でも、数あるポータブル電源のブランドの中でも人気が高いブランドの一つになっています。

EENOURのポータブル冷蔵庫の最小サイズモデル

アウトドアで活用出来るギアを多く取り扱うEENOUR。ポータブル冷蔵庫もたくさんのラインナップが揃っています。そんな中で新しく登場したのがこのポータブル冷蔵庫「D10」。

EENOURポータブル冷蔵庫D10

出典:EENOUR公式サイト

ラインナップの中では最小サイズ。かなりコンパクト、かつアウトドアっぽい見た目は健在です。キャンプギアのカラーとして好まれているブラックとベージュの二色から選べます。

片手で持ち運べる

やはり最大の魅力はこのコンパクトなサイズ。重量も約7.5kgとポータブル冷蔵庫としてはダントツの軽さ。片手で持ち運べてしまうポータブル冷蔵庫は、あまり見たことがありません。

気になる収納力は?

サイズがコンパクトなので、当然収納力は従来の大きなサイズのポータブル冷蔵庫より少し劣ります。容量にすると10Lです。

それでも500mlのペットボトルが縦置き可能で、最大8本を収納できます。350mlだと約12本、1L牛乳パックだと約5本収納出来ます。見た目はかなりコンパクトですが、思ったより収納力はありますね。

コンパクトながらたっぷりの収納力

出典:EENOUR公式サイト

コンパクトサイズのメリットが他にも

コンパクトなサイズであることでのメリットがもう一つ。冷蔵室内が小さいので、どんなに暑くても、少ない電力と短い時間で室内を冷やすことが出来ます。

空っぽの状態で、庫内温度が25℃から-20℃まで下がるのにおよそ50分。あっという間に急速冷凍が出来る状態になります。

気になる電力も、省エネ性にも優れた高品質コンプレッサーを採用しており、電力をMAXモードに設定しても消費電力はわずか約28W。小型の扇風機とほぼ同じ程度の電力使用量です。通常の車載冷蔵庫と比べても、使用する電力量が少なくて済むので、電気代を節約出来ます。

専用バッテリーで単独駆動も可能

出典:EENOUR公式サイト

別売りの専用バッテリーを取り付けると、庭、海辺やキャンプ場など電源のない場所でも使えます。大容量バッテリーなので、8時間以上連続駆動することができます。

また、通常時はコンセントや車のシガーソケットから電源を供給しますが、電源供給が止まると自動的に内臓のバッテリー駆動に切り替わり、庫内を冷やし続けられるのです。

キャンプで利用してみて便利だった点がたくさん!

さて、ここからは実際にこのポータブル冷蔵庫をキャンプで使ってみた使用感、及び便利だった点についてご紹介します。

出かけるまでのキャンプ準備

まずキャンプに出かける前にやっておくこと。ポータブル冷蔵庫を冷凍庫として利用するために、冷蔵庫内の温度を下げます。

家のコンセントを使って、最も冷やす温度設定のマイナス20度に設定して冷却します。

室内容量が小さいので、通常のポータブル冷蔵庫と比べて、マイナス20度まで到達するまでの時間が短いことを実感しました。カタログ値では50分程度と記載がありましたが、実際に使った時は30分程でマイナス15度まで到達しました。キャンプに行く日に、朝起きてすぐにコンセントに差しておけば、キャンプで出発する前には十分に冷えています。

冷凍庫として利用するので、室内温度が十分に下がったら氷や保冷剤を入れます。マイナス20度まで完全に下がらなくても、車の中で冷やしながら移動すればいいので、ある程度下がっていれば問題ありません。

キャンプ場に到着するまでの車中

キャンプギアの積載が完了したら、最後にポータブル冷蔵庫を車に積載します。

今までのポータブル冷蔵庫はかなりの場所を取るため置き場所も限られていましたが、サイズが小さくなったことで、置き場所も選べるようになりました。キャンプ場までの途中で買い物をするので、開け閉めがし易い後部座席のドア脇に配置しました。

キャンプ場へ向かう車中では、電源はシガーソケットから供給します。消費電力も小さいので、車の方のバッテリー上がりの心配もありません。

ただ、ここで気になるのが、途中の休憩や買い物などで、車のエンジンを切ってしまうと、冷蔵庫の方に電源が供給されない点。

今まではポータブル電源を近くに置いて、車を離れる際にはDC電源を車のシガーソケットからポータブル電源に差し替えて電源を供給してましたが、これが結構面倒。

ここで別売りの内臓バッテリーが活躍します。

内臓バッテリーがあれば、車のエンジンを切った時に自動的にバッテリー駆動に切り替わってくれるのです。

短時間とはいえ、真夏の暑い車内だと一気に温度が上がってしまうので電源供給は必須でしたが、冷凍庫には常に電力が供給され、冷凍庫の温度をキープしてくれます。ちょっとしたエンジン停止などで繋ぎ忘れなども気にしなくていいので、かなり便利になりました。

キャンプ中の買い物、今までは買いたくても買えなかったアイスや冷凍ものが調達できるのは嬉しい。

早速購入した冷凍物を、マイナス20度の冷えた冷凍庫に収納!

内臓バッテリーは8時間程度持ちますが、買い物を30分程すると、液晶画面の内臓バッテリー表示が1メモリ減っていました。

この後、車のエンジンかけてキャンプ場に向かいますが、車からの電源供給は冷蔵庫を冷やすだけでなく、内蔵バッテリーへの充電もしてくれるのです。1メモリ消費した電源容量も満充電まで復活しています。

別の電源で冷蔵庫に電力が供給されると、内蔵バッテリーが勝手に充電されるのはかなり使い勝手が良かったです。

キャンプサイトにて

キャンプ場に到着したら、テント設営などの準備作業の前にポータブル冷蔵庫をポータブル電源に繋ぎ直します。電源サイトの場合はポータブル電源は不要で、電源サイトのコンセントに繋ぎます。

稼働時間が長い時は、内蔵バッテリーを出来るだけ利用しないように他の電源に切り替えて使用します。内蔵バッテリーは、ちょっとした移動時など短時間の稼働で電源を繋がなくていいのがすごく便利なので、長時間利用を避けて内蔵バッテリー容量を使い切らないように運用しています。

テント設営が終わったらギアの配置決めをしますが、ポータブル冷蔵庫は電源が確保出来る場所に配置します。

この日は電源サイトでは無かったので、ポータブル電源から電源を供給しています。

食事の時間には、ポータブル冷蔵庫をタープ下のリビングに移動しました。サイズがコンパクトなので移動も簡単。ここでも内蔵バッテリーがあれば、ポータブル電源から外して単独で移動できるので便利です。

ポータブル電源で実際に消費している電力を確認すると、33Wとかなり省電力。その電力も常時消費しておらず、低い温度をキープ出来ている間はモーターが停止して待機している時は、電力は消費しません。

常に電力を使っている訳では無いので、ポータブル電源の電源容量もある程度の容量(700Wh-1000wh程度)があれば、一泊二日のキャンプでは電源不足になるようなことはありません。さらに初日だけであれば、かなり少ない容量でも大丈夫です。

蓋を開くと庫内灯が自動的に点灯し、夜中でも物をスムーズに取り出せたり、夜寝る際も運転音が小さい(カタログ値で43㏈程度)ので、隣のサイトやテント内での音も全く気になりません。

キャンプ中の活用シーン

ポータブル冷蔵庫の中身は?

ポータブル冷蔵庫(冷凍庫)の実際の使い道はというと、これまで2年間利用してみて落ち着いたのがこの形。中身は3品だけ。

  1. 保冷剤
  2. アイス(冬は冷凍食品)

クーラーボックスとの併用で使う場合は、冷凍庫にはこの3品で十分なんです。

保冷剤はクーラーボックス保冷の強い味方に

クーラーボックスに入れる保冷剤。我が家で使っているのはクーラーショックのSサイズ。その予備を2、3個冷凍庫に入れています。

なぜ冷凍庫に予備の保冷剤を備えておくかというと、理由は二つあります。

一つ目は、クーラーボックスのスペースを出来るだけ確保したい

クーラーボックスは出来るだけ長時間冷たい温度を保ちたいので、保冷剤も必要以上に多く入れがちですよね。そうすると保冷剤以外のドリンクや食品など冷やしたいものを入れるスペースが少なくなってしまうのです。保冷剤を入れる量を最低限にすれば、クーラーボックスに入る量も多くなるということです。

そして二つ目が、クーラーボックスの保冷時間を出来るだけ長くしたい

時間が経つと保冷剤も溶けてしまって長時間持ちません。ましてや最低限に減らした保冷剤だと、溶ける時間も早くなってしまいます。そこで、予備の保冷剤が活躍します。冷凍庫には常に凍った保冷剤があるので、溶け始めた保冷剤と交換することで、長時間の保冷が可能になります。

凍った保冷剤をクーラーボックスに入れる代わりに、溶けた保冷剤を冷凍庫に戻せば保冷剤も復活するので、また再利用出来ます。こうやってクーラーボックスと冷凍庫で保冷剤を回転させれば、連泊のキャンプでも、開け閉めが激しくすぐに温くなってしまうような使い方でも、クーラーボックスは常に低い温度を保てるという訳です。

保冷剤が無くてもペットボトルの水でも凍らせれば保冷剤になるので、同じように回転させる使い方が出来ます。

氷は常にサラサラ

クーラーボックスに入れた氷は少しずつ溶けてしまうので、使おうと思った時に複数の氷がくっついてしまって、グラスやボトルに入らないっていう経験ありませんか?

冷凍庫に入れておけば、全く溶けることはないので、いつもサラサラです。今までのように氷を割るのに苦労することが無くなりました。

サイトでアイスが食べれる

冷凍庫といえば必ず持って行きたくなるのがアイス。特に夏キャンプではサイトでアイスを食べるのが憧れでしたが、それが実現するのが嬉しいですね。

アイスを持って行くようになってから、設営後の一杯が設営後に一本になりました。

キャンプ場に着いてからは何かと車を使う機会があるので、設営後の一杯のビールが飲めない時もありますよね。そんな時は、設営後の一本としてガリガリくんがあれば特に暑い夏はビールに負けないくらい美味しいです。

サイト内でかき氷も出来ちゃいます。子供達も大喜びですね。

ちなみに冬はアイスやかき氷は食べないので冷凍食品を入れています。冷凍食品はキャンプに持って行くと溶けてしまうので全て使い切る必要がありましたが、冷凍庫があれば必要な分だけ使えるので便利になりました。

EENOUR「D10」を使ってみて

見た目も含めて立派なキャンプギア

クーラーボックスとポータブル冷蔵庫の違いとして感じていたのが、キャンプギアとしては重要な見た目のかっこよさ。

クーラーボックスと比べるとポータブル冷蔵庫は、電化製品っぽくて見た目がイマイチなものが多かったのですが、このD10は見た目もキャンプギアそのものです。

同じカラーのキャンプギアと並べても遜色ない。しっかりとキャンプギアとして溶け込んでくれます。これならサイトのセンターに置けますね!キャンプギアとしてのレギュラー入りは間違いないです。

小型だからこそ、活用シーンのたくさん

やっぱりサイズって非常に重要だと思います。使う回数が多ければ多くなる程、その恩恵を感じます。サイズが大きくて扱いにくいと、せっかく便利でも使わなくなってしまいます。

今までのポータブル冷蔵庫はサイズが大きくて扱い易いとは言えなかったので、キャンプには必要な時しか持って行きませんでした。このD10ならコンパクトで手軽に持ち出せて積載スペースも圧迫しないので、キャンプに毎回持って行くようになりました。

EENOURポータブル冷蔵庫D10-2

出典:EENOUR公式サイト

このサイズ感と手軽さは、キャンプだけでなく公園でのピクニックや海水浴、子供の運動会など、さまざまな場面での活躍が期待出来そうです。

このように手軽に使えるポータブル冷蔵庫、今までポータブル冷蔵庫を使ったことが無い方が初めて導入するにも適しています。これを機会にアウトドアのお供として導入してみてはいかがでしょうか?

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  • 子供達のたくさんの笑顔を見るためにキャンプ始めました。キャンプ始めて8年経ちましたが、気持ちはまだ初心者。キャンプ行くたびに新しい発見の日々です。そんな中で閃いたアイデアや苦い経験から学んだことをお伝え出来ればと思います。

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