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バイクキャンプの持ち物を全公開!道具一式とおすすめの積載バッグも紹介します

バイクキャンプの持ち物を全公開!道具一式とおすすめの積載バッグも紹介します

バイクでキャンプに行く際に必要な持ち物は人それぞれ異なりますが、車と違って積載量に限りがあるため、なるべくコンパクトにまとめて道具を厳選する必要があります。

今回は1泊2日のソロキャンプを想定して、ツーリングもキャンプも両方楽しめる道具一式と、バイクキャンプにおすすめのツーリングバッグをご紹介します。なるべくキャンプ中の利便性を損なわないように選び抜いた装備なので、よかったら参考にしてみて下さい。

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キャンプツーリングの目的で持ち物と積載方法が変わる

ひと括りにキャンプツーリングと言っても、その目的や理想とするスタイルで積載量や持ち物は変わります。

キャンプ中の快適性を追及するなら重装備になりますし、ツーリングのおまけとしてのキャンプを想定するなら荷物は少なくなります。サイドケースやパニアケースを取り付けるとバイクの運転やコーナリング性能に違いが出るので、ツーリングとキャンプのどちらに重心を置くかで大きく3つの積載パターンに分かれるかと思います。

キャンプをとにかく快適に!できるだけ多くの道具を持って行くタイプ

バイクの積載限界ギリギリまでキャンプ道具を持って行くことで、キャンプ場で過ごす時間を可能なかぎり快適にするスタイルがこちら。

バイクの積載制限は、荷物の幅が積載装置のプラス30cmまで、高さは地上から2mまで、長さは積載装置のプラス30cmまでと決められています。

バイクの積載制限

積載装置というのはいわゆるキャリア(荷台)のことで、左右15cmまでだったらはみ出しても構わないことになっています。さらにサイドケース(パニアケース)が装備されているバイクであれば、そちらも積載装置とみなされるので、サイドケースから15cmまでなら積載可能。

積載物の最大重量は60kgまで(原付は30kgまで)となっていますが、人間と違ってカーブやブレーキ時に体重移動してくれないため、重量バランスを考えて固定しないと積載物の落下や運転の妨げになるので注意して下さい。もちろん積載オーバーや積載物の落下は交通違反となり、それぞれ1点(積載物落下は高速道路だと2点)の違反点数が付きます。

バイクはただの移動手段!バックパック一つにまとめて持ち歩くタイプ

目的地までの移動手段としてバイクを使っているが、あくまでも最終目標はその先にある。時にはキャンプすらも目的のための手段であり、キャンプ中の快適さより荷物を背負ってどこまで歩けるかが大切だと考えるスタイルです。

バックパック1つにキャンプ道具をまとめて歩き続けるためには、装備はとにかく軽量でコンパクトである必要があります。

準備する道具の優先順位は、軽いこと、小さいこと、そして多機能であること。軽さを追求しつつも、絶対に譲れない快適性のラインを引き、そのギリギリを攻めるために知恵と工夫を総動員します。1gでも装備重量を減らすことに快感を見出しているフシもあり、どこまで軽さにステータスを割り振るかで持ち物の選択に違いが出ます。

ツーリングもキャンプも楽しみたい!サイト往復と積載を1度で済ませるタイプ

キャンプ中の快適さは捨てたくないけど、道中のツーリングだって楽しみたい。キャンプ道具は最低限+α程度に抑えて、バイクを運転する面白さとキャンプの楽しさをどっちも味わいたい人向けのスタイルがこちら。

積載量をツーリングバッグ1つ+2~3個ぐらいにまとめられると、駐車場とテントサイトの往復を1度で済ませられるので、バイクの乗り入れができないキャンプ場だって気にせず遊びに行けます。

バイクの運転に支障が出るリュックなどは背負わず、かつコーナリングでの旋回や倒し込み、ブレーキング時に荷物がズレたり邪魔にならないように余計な積載は削っていくバランスが大切です。

バイクキャンプに必要な道具一式

今回ご紹介するキャンプ道具は、ソロキャンプを快適に過ごせるように意識しながら道具を厳選して積載量を抑えることで、ツーリングもキャンプも両方楽しめる装備一式となります。

あくまでも私個人の快適性を重視しているので、いる道具、いらない道具は個人によって異なることをご理解下さい。

テント

ヘネシーハンモック ハイパーライト

キャンプツーリングで一番大きな荷物になるのがテントです。そのテントをあえて設営しないことで、積載の軽量&コンパクト化に比重を置いています。

キャンプ場のフィールド環境によりハンモックを張れないことが確定している場合、後述するタープやテーブルなどの中サイズ装備と合わせてツーリング用テントに入れ替えれば、テント泊も可能になります。

タープ

アクアクエスト ディフェンダー 3×4

ハンモックが張れなかった時用にタープ泊に切り替えるための大型タープ。3×4mの大きさがあり、ダイヤモンド張りやステルス張りなど、張り方を工夫することで夏~冬キャンプまで対応可能

ハンモックとどちらか片方しか出番がなく、タープ一枚あればすべての環境に対応できるので、先ほどのハンモックはどっちかというと趣味の道具枠です。

ポール

ローカスギア Trekking Pole CP3 & ジョイントパーツ

タープ泊をする時のポール代わりに使用している軽量トレッキングポール。登山やハイキングにも使用するものを流用しているだけなので、トレッキングに興味がないなら他製品を選んだ方が安くてよりコンパクトになると思います。これもある意味、趣味の枠。

トレッキングポールじゃなく通常のポールを選ぶなら、コンパクトかつ無段階調整ができるKEMEKOのカーボンポールが現行品の中で一番使いやすいんじゃないでしょうか。

マット

EVAフォームマット & NEMO エアマット

キャプテンスタッグのEVAフォームマットと、NEMOのテンサーインシュレーテッドマットのダブル使用で、地面の凹凸や冬キャンプの冷気をシャットアウト!地面に直で寝るのが苦手な人は、EVAフォームマットをコットに入れ替えても良いかも知れません。エアマットやインフレーターマットは、寝心地の追及には欠かせないアイテム。

ブランケット

ミルテック ブランケット & EXPED ストラップ

ミルテックのフェルトブランケットをエクスペドのストラップで固定して、EVAフォームマットと一緒にツーリングバッグに外付けしてます。

ブランケットが一枚あると、夏キャンプでは寝袋やマット代わりになったり、冬キャンプでも焚き火タイムから就寝時まで色んな場面で役立ちます。積載サイズは大きいですがバッグの外部に固定できるので、この利便性は外せません。これ一枚でミリタリー感を演出できるお気に入りグッズ。

シュラフ

モンベル ダウンハガー800 #0

冬キャンプを想定してモンベルのダウンハガーを持って来てますが、春~秋の3シーズンの場合はもっとコンパクトに収まるシュラフを選ぶと積載にも余裕ができます。イスカの「エア」シリーズとかは収納サイズも小さくて、まあまあのお値段なのでおすすめ。

マットとブランケットを揃えておけば、シュラフにはそこまでお金を掛けなくても何とかなると思います。

椅子

モザンビーク

地べたスタイルやハンモックオンリースタイルなら椅子は不要ですが、やっぱり持っていくと楽だし、グランドシートにマットだけという野営感やワイルド感を薄れさせて、レクリエーションとしてのキャンプを感じさせてくれる基本のアイテム

コンパクトに収まるならブランドはなんでも構いませんが、軽さにこだわるならヘリノックスになるんでしょうか。値段の割にさして大きさは変わらないので、安くて壊れなきゃ何を選んでも良いでしょう。

テーブル

ホールアース コンパクトテーブル & Linkax ロールテーブル

組み立て式のミニテーブルと、脚付きのロールテーブルを1台ずつ用意しておくと、料理中にテーブルが狭くて困ることが無くなります。その他の積載道具によっては大きいテーブルを削ることもありますが、飲み物やクッカー類を地面に直置きしていると、どうしてもワイルド感が強くなりますよね。

地べたに直置きする道具をなるべく少なくするとサイトの見た目が整って見えるので、見映えを気にするならテーブルは複数用意してマルチ運用がおすすめ。

バーナー

イワタニ ジュニアコンパクトバーナー & ガスボンベ

もはや定番のガスバーナー。キャンプを始めた一番最初に買ったけど、これを超えられるコスパを持つバーナーは無いんじゃないでしょうか。ランニングコストも安いし、ガスボンベはどこでも手に入るので買い替える必要性を感じません。

気分転換にOD缶のコンパクトバーナーを持って行くこともありますが、積載に余裕があるならこちらで充分。

食器類

チタンシングルマグ & シェラカップ & TO-GO WARE & ランチプレート

ちょっとオシャレな木製ランチプレートとカトラリーセットに、スノーピークのチタンマグとシェラカップを用意。これまでのところ、このセットで不満を感じたことは無いので必要充分なんだと思います。汁物から主菜、副菜までカバーできます。

調理器具

鉄板 & キャンティーンセット & オピネル

今回準備した調理器具は鉄板と飯盒セット。飯盒でご飯や煮物、鍋物、ラーメン、パスタが作れるし、鉄板でステーキや焼き物が作れるので、これだけでも料理の自由度は案外高いです。

鉄板の代わりにスキレットを持って行けば、焼き物の他にも炒め物や手の込んだ料理も作れるようになるので、もはや隙無し。積載時に厚みを取らない鉄板の方が出番は多いですが、気分によってスキレットに入れ替えることもあります。

ナイフ・手斧・ノコギリ

ハスクバーナ 手斧 & モーラナイフ & シルキー ポケットボーイ

キャンプ場内からの焚き木の採取、薪割りなどに活躍する刃物類。売ってる薪をそのまま投入できるタイプの焚き火台を購入して、火起こしを着火剤に頼るようになったらナイフの出番はほぼ無くなりました。

一番実用性が高いのは手斧で、ナイフとコンパクトノコギリはもはや趣味の枠。無くても平気です。

焚き火台セット

ベルモント TABI & ZEN 焚き火シート & キャンプグリーブ 焚き火リフレクター

焚き火台はベルモントのTABI。その他に焚き火シートと焚き火リフレクターを用意することで、地面と風の影響を軽減。なんの不満も無い3点セットなので、ソロキャンプ用の焚き火台で迷っている方がいたら超絶おすすめします。収納もぺたんこだからラクチン。

ランタン

ルーメナー & MINIMALIGHT

収納サイズと利便性を考慮すると、ランタンはLED一択。趣味枠としてガスランタンやオイルランタンを持って行くのも有りだと思いますが、そうすると燃料ボトルも別途用意しなきゃいけないので、持ち運びに気を使う必要あり。ランタンにもモバイルバッテリーにもなるLEDランタンが優秀すぎて、他の選択肢は消滅しました。

ペグ・ペグケース

エリッゼステーク & ユニフレーム ジュラパワーペグ & オレゴニアンキャンパー

鍛造ペグを4本、ユニフレームのジュラルミンペグを4本、合わせて8本持って行けば大抵の場合はなんとかなります。積載重量を考慮するならチタンペグを選択するのも有り。ペグは軽くて丈夫なものであるほど価格は高くなるので、そのあたりはお財布と相談ですね。

ソフトクーラーボックス

オレゴニアンキャンパー

キャンプ場までの買い出しで揃えたビールやお肉、野菜などの生モノを保冷しておくソフトクーラーボックス。正式名はメスティンウォームキーパーですが、内部がアルミフィルム仕様になっていて、保冷剤を入れるとソフトクーラー代わりになります。

缶ビール6本+α程度のサイズしかありませんが、ソロキャンプだったら十分な大きさじゃないかと思います。新宿の石井スポーツで衝動買いした道具ですが、買って満足。収納時はもちろんペタンコになります。

マルチバッグ

タープバッグ

広げたら自立するタープバッグ。どうしても生活感が溢れ出てしまうゴミ袋やビニール袋を隠したり、ペットボトルやお酒、食材などを入れておくことでサイトの見映えが良くなる秘密道具

防水でかなり丈夫な素材なので、バケツとして使ったり、薪を入れたり、洗い物をまとめてぶち込んだりと、使用方法は多彩。こちらも買ってよかったと感じるお気に入りグッズ。

ロープ類

タフグリッド ミルスペックパラコード & ブラックダイヤモンド カラビナ

適度な長さにカットしたパラコードを複数本、カラビナにまとめて、こちらもツーリングバッグに外付けしてます。タープ泊の時や、ハンモック泊の際にも意外と使用頻度は高いのでいくつか用意しておくと役立ってくれます。

以前にも紹介したタフグリッドというアメリカ陸軍の基準をクリアした高強度パラコード。耐荷重は340kgもあるので、大人3人がぶら下がっても切れません。ハンモック泊にぴったり。

その他 小物類

着替え & 皮手袋 & ミニタオル & 三脚

キャンプ帰りに温泉に入る用の着替え&歯ブラシセットと、焚き火用の皮手袋、超コンパクトにまとまるミニタオルと、撮影用にスマホを固定する三脚などの小物類。

ミニタオルは汗をかく夏場だけでなく手洗いや洗顔の他、撤収時にタープの水滴を拭き取ったり洗い物の水分を仮拭きする時にも大活躍します。着替えや三脚は趣味グッズですね。

グランドシート

キャンピングフィールドシート

収納サイズがコンパクトで、なるべく防水性が高くて、大きさと値段がちょうど良いグランドシートを探していた時に発見した、ハイマウントのキャンピングフィールドシート。コヨーテカラーが渋くて良いですね。

グランドシート1枚でサイトの印象がガラっと変わるので、いくらか値段が高くても自分好みの色とサイズを探し求めた方がキャンプ中のモチベーションが上がります。裏面にアルミが蒸着されていて、地面からの冷気を遮断してくれるのもタープ泊の時に助かります。

ツーリング用バイク積載バッグ

デイトナ ヘンリービギンズ ツーリングバッグ BASIC

初導入でその使い心地に感動したツーリング用の積載バッグが、こちらのデイトナから販売されているヘンリービギンズのツーリングバッグ ベーシック LLサイズ。

両サイドはジッパーで最大幅70cmまで拡張可能。バイクに固定するベルト付きで、レインカバーや拡張ベルトなども付属。内部に底板が付いているので荷崩れしづらく、サイドがオープンして横から荷物の出し入れを出来るので、とても使いやすい。

バッグ上部に縫い付けられたパルステープにカラビナを引っ掛けたり、外付けでバッグを取り付けられる拡張性も有り、四隅のDリングで大きな荷物を固定することも可能。各部のベルトがあと5cmだけ長かったらパーフェクトだったのですが、間違いなくオススメできるツーリングバッグです。

積載道具一式で可能なキャンプスタイル

バイクキャンプの持ち物をすべて紹介したので、最後にこれらの装備で可能なキャンプスタイルをご紹介します。ツーリングバッグ1つに入る道具だけでこんな雰囲気のキャンプが可能になりますので、理想としているキャンプに近いようならお好みの要素を取り入れてみてください。

ハンモック泊

キャンプ場内に良い感じの木が生えていて、ハンモックを張ってもOKな場所ならハンモックキャンプをおすすめします。日常から離れたキャンプ体験を、ハンモックで揺られる時間がさらに引き立ててくれます

ハンモックに揺られながらお酒を飲んだり、星を眺めたりしていると、日常生活での出来事がどうでもよくなって、どこか張りつめていた気持ちがニュートラルに戻るのを感じます。ふと人生を考えるのに、ハンモックというツールは最高の手段なのかも知れません。

タープ泊

ハンモック泊と違って、地球との繋がりをダイレクトに感じられるのがタープ泊の面白さです。地面に直接寝転がるのが恥ずかしいと感じた時に人は大人になるのでしょうか。大地に眠ることで、人間が本来持っていた野生の感覚が研ぎ澄まされていくような気がします。

夏になると虫の襲撃が大変なので、蚊帳を持って行くと良いですよ。いくら野生に戻ったところで蚊に刺されるとイライラしちゃうので、文明の利器はどんどん活用しましょう。

ハンモック&タープと入れ替えてテント泊も可能

ハンモックやタープの代わりにツーリング用テントを持って行くと快適さが段違いです。安心の室内空間と、フィールドに左右されない安定感、キャンプ場の管理人さんから不審な目で見られない安パイ感。これを味わってしまうとハンモック泊やタープ泊には戻れません。

以前と比べればハンモック泊やタープ泊も、ソロキャンプのように市民権を得てきたように感じるのですが、高規格キャンプ場の中ではまだまだ異質な存在ですから、ファミリー向けのキャンプ場に行くときにはテントを必ず持って行くことをおすすめします。

ツーリングもキャンプも両方楽しみたいなら道具を厳選して積載量を抑えよう!

バイクでキャンプに行くと言っても、ツーリングとキャンプのどちらに重点を置くかによって道具の選び方や積載方法が異なることをご理解いただけたでしょうか。

キャンプ場によっては積載のかさ張るテントやテーブル、キャンプチェアなど大きな道具をレンタルしている所もあります。テントなんて消耗品なんですから、そうしたサービスを利用して、さらに荷物を減らして快適にツーリングを楽しむというのも選択肢の一つですね。

私個人としてはバイクキャンプ人口がどんどん増えて、全国のキャンプ場にお得なバイカー専用プランが登場してくれることを期待するばかりです。

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  • 愛車のハーレー スポーツスターXL1200Cが事故って廃車になったので、近所のバイク屋でHONDA GB350Sを注文したら「ちょうど1台だけ確保できたよ。事故ったタイミングがバッチリだね!」と笑顔で言われました。バイク乗りは頭おかしい人ばっかり。

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