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ゆるキャン△聖地巡礼地「三筋山」真冬でもスニーカーで登ることが出来る絶景の低山です

ゆるキャン△聖地巡礼地「三筋山」真冬でもスニーカーで登ることが出来る絶景の低山です

冬は積雪もあり、気軽に登れる山は限られてきます。そこで真冬でも冬装備はおろか、登山靴すら不要で簡単に登ることが出来る伊豆の絶景の山をご紹介いたします。

その山は往復2時間程度と観光がてらに登山ができる超絶楽ちんなコースなのに、絶景が広がる低山です。今日はゆるキャン△SEASON2の聖地巡礼地として人気になった「三筋山」のご紹介です。

真冬でもスニーカーで登れる絶景の山「三筋山」

真冬でもスニーカーで登れる絶景の山「三筋山」

静岡県東伊豆町にある「三筋山(みすじやま)」は、新東名高速道路長泉沼津インターから車で約2時間。「稲取細野高原(いなとりほそのこうげん)」にある標高821mの山です。

伊豆を代表する山「天城山」が長い時をかけ浸食、崩壊して残った部分の一つが三筋山で、稲取細野高原含め、一帯は2018年に「ユネスコ世界ジオパーク」に登録されました。細野高原は伊豆半島ジオサイトとしても有名です。

三筋山には周りを遮る木々が殆どなく

三筋山には周りを遮る木々が殆どなく、一面ススキで覆われているので秋には黄金色のススキの大群生が楽しめます。毎年10~11月は「秋のすすきイベント」が開催され、人気のイベントなんだそうですよ。

山頂からは天城連山と相模湾に浮かぶ伊豆諸島を見渡すことが出来る360度パノラマビューの絶景が広がります。

三筋山は信じられない位登山道が整備されていて

三筋山は信じられない位登山道が整備されていて、真冬でもスニーカーで登頂できるところが魅力です。以前は一部のバイク乗りの間では有名な穴場スポットだったんだそうですが、ゆるキャン△をはじめとした各メディアで取り上げられるようになり、今では有名な観光地となりました。

「三筋山」登山コース

「三筋山」登山コース

三筋山の登山ルートは1つで、基本、標高400mの地点にある「細野高原第1駐車場」から登頂します。標高差約400m・片道約2.8km/約80分程度のコースです。

最寄りの駐車場は「細野高原第1駐車場」

最寄りの駐車場は「細野高原第1駐車場」です。約40台程度駐車出来るアスファルトで整備された立派な駐車場ですが、ススキのシーズンといった秋は大変混雑します。その場合、300m手前の「細野高原第2駐車場」に車を停めます。100台以上の車を停めることが出来る広大な駐車場です。

「細野高原第2駐車場」傍には

「細野高原第2駐車場」傍にはゆるキャン△でちらっと映っていた「細野高原ツリーハウス村キャンプ場」があります。こちらも聖地巡礼地として人気のようです。

それぞれの駐車場にはトイレがあるので便利です

それぞれの駐車場にはトイレがあるので便利です。山頂にはトイレがありませんが、何カ所か途中にある駐車場にもトイレがあるので、ある程度安心です。

登頂

三筋山の登山ルートは本当に整備されていて

三筋山の登山ルートは本当に整備されていて、各ポイントごとの距離が親切に記載されています。三筋山に登らなくても細野高原を周回できるハイキングコースが距離と時間セットで紹介されているので、大変便利ですよ。

チェックポイント1~2

チェックポイント1から頂上へ

細野高原第1駐車場の奥がハイキングコースのスタートです。チェックポイント2までの距離は約400mです。標識も随所の細かく設置されているので道迷いの心配はありません。

登山道はほぼアスファルトで整備されているので

登山道はほぼアスファルトで整備されているのでスニーカーでも登ることが出来ます。むしろ登山靴だと登り辛く感じるかと思います。筆者は登山靴の使用はやめて、スニーカーで登りました。

チェックアウト1の見どころは

チェックアウト1の見どころは、静岡県の文化財に指定されている4ヶ所の湿原のうちの2つ。中山1号・2号湿原です。

ススキで覆われていて

ススキで覆われていてちゃんとした湿原を見ることは出来ませんでしたが、春から夏にかけては絶景なんだそうですよ。

チェックポイント2~3

チェックポイント2~3

チェックポイント2~3の距離は約960mと、少し長めです。保安林が広がり、景観も良くないのでサクッと登り切りましょう。

距離が長いことを配慮して

距離が長いことを配慮して、半分の地点に2.5の標識があります。今まで登った山の中でもダントツに距離感がつかみやすい、とても親切な登山道です。

チェックポイント3~4

チェックポイント3~4の距離は約360メートルです

チェックポイント3~4の距離は約360mです。左手に進むと、60分程度で細野高原を周回できるコースに行くことが出来ます。

チェックポイント3の傍には駐車場があり

チェックポイント3の傍には駐車場があり、車でもここまで登ることが出来ます。トイレもあるので便利です。

ここからは景色が開けてくるので

ここからは景色が開けてくるので、絶景が続きます。風力発電のプロペラが見える場所が山頂です。

ハイキングコースからは外れてしまいますが

ハイキングコースからは外れてしまいますが右手に進むと桃野湿原に行くことが出来ます。たっぷりと細野高原を満喫したい方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

真冬ですが、枯れたススキが大変風情あり

真冬ですが、枯れたススキが大変風情あり、冬でもお勧めの山だとおもいました。終始この景色が広がりますよ。

チェックポイント4~5

チェックポイント4~5の距離は

チェックポイント4~5の距離は約830mです。いままでの緩やかな車道よりは急な登りになります。ちなみにチェックポイント4までは車で登ることが出来ます。

ゆるキャン△では

ゆるキャン△では、この先にある駐車場まで車で登っていますが、現在は車の乗り入れが禁止になっているのでご注意ください。転落事故が後を絶たなく、安全面を考慮してのことだそうです。

チェックポイント4の道は本当に美しく

チェックポイント4の道は本当に美しく、ススキの草原が広がり絶景です。登りは若干急ですが、開けた景色を進むので苦にならないと思います。

山道からは天城山をはじめとした

山道からは天城山をはじめとした伊豆の山を望むことが出来ます。

稜線に並んだ風力発電のプロペラは圧巻

稜線に並んだ風力発電のプロペラは圧巻です。人工物があるのに絶景と思える山は意外と少ないので貴重な景色ではないでしょうか。

つづら折りの坂道を登りきると

つづら折りの坂道を登りきると駿河湾が見えてきます。チェックポイント5まではすぐそこです。

チェックポイント5から三筋山山頂へ

チェックポイント5から三筋山山頂へ

チェックポイント5からは約15分程度で山頂に到着します。距離にして約520mです。近くに展望のすばらしい休憩スポットがあります。

チェックポイント5の隣には

チェックポイント5の隣には、ゆるキャン△でグビ姉が車を停めた、例の駐車場があります。現在は車で来ることが出来ないので車は一台も停まっていません。奥にはトイレがありますよ。

山頂までは階段が続きます

山頂までは階段が続きます。山頂まであと15分の看板は、ゆるキャン△のコミックやアニメをご覧の方には馴染みのある看板かもしれませんね。

とても整備された階段ではありますが

とても整備された階段ではありますが、結構長い階段なので少しばかり大変かもしれません。

風力発電のプロペラが見えてきました

風力発電のプロペラが見えてきました。空が開けてきたので山頂は近そうです。

山頂手前に絶景ポイントの看板があるので立ち寄ってみましょう

山頂手前に絶景ポイントの看板があるので立ち寄ってみましょう。まるでゴルフ場のグリーンのようですよね。丘の先にはどんな景色が広がっているのでしょうか。

駿河湾超しに伊豆七島を望む絶景スポットでした

駿河湾超しに伊豆七島を望む絶景スポットでした。山から海の絶景を見ることが出来るのは伊豆ならではではないでしょうか。

稜線に並んだ風力発電のプロペラ

稜線に並んだ風力発電のプロペラも大変絵になります。流石は絶景ポイントです。

残すは山頂のみです。階段を登っていきましょう

残すは山頂のみです。残りの階段を登っていきましょう。後ろを振り返ると先ほどの絶景スポットがこんな遠くに見えます。実は絶景ポイントからも結構階段を登ることになります。

階段を登りきると風力発電のプロペラ

階段を登りきると風力発電のプロペラや展望台が見えてきます。山頂の看板は展望台にありますよ。

三筋山山頂です

三筋山山頂です。標高821m。最後の階段は、なかなか登りごたえがありましたが終始絶景続きで、ゆっくり登ったにも関わらず80分程度で登頂できました

三筋山山頂からの景色

三筋山山頂からの景色

山頂の周りには視界を遮るものはなくパノラマビューです。目の前には駿河湾超しに伊豆七島を望みます。山頂から海が綺麗に見えるところが三筋山の素敵なところです。

反対側からは天城山をはじめとした伊豆の山を望むことが出来ます

反対側からは天城山をはじめとした伊豆の山を望むことが出来ます。海と山を一つの山頂から見ることが出来る贅沢な山です。

三筋山は海沿いにあり

三筋山は海沿いにあり、周りに遮るものが無いので風が強いです。そういった立地ということもあり、沢山の風力発電のプロペラがあります。三筋山ならではの絶景ではないでしょうか。

あまりにもプロペラが近いので迫力満点です

あまりにもプロペラが近いので迫力満点です。プロペラの音が物凄いですよ。

なんといっても三筋山の山容自体が不思議な光景

なんといっても三筋山の山容自体が不思議な光景です。まるでゴルフ場のような山頂が特徴的でした。山頂にはベンチもあり広いのでゆったりしていますよ。

下山

下山

三筋山は道が整備された周回ルートになっています。チェックポイント5まで下り、残りのチェックポイント6~8を通って下山します。往路とは違った絶景を拝むことが出来るのでお勧めです。

チェックポイント6~7

チェックポイント6~7の距離は約1070メートルと長く

チェックポイント6~7の距離は約1070mと長く、曲がりくねった急な下り坂です。また、下りの周回ルートは登りよりも距離が長くなります。

その代わり細野高原と駿河湾を

その代わり細野高原と駿河湾を一望できる開けた絶景が絶えず目の前に広がります。登りよりも絶景を堪能できますよ。

見渡す限りススキの草原は、はっきりいって圧巻です。三筋山のススキのシーズンはもっと絶景なんだとおもいます。

まがりくねった下り坂を降りきると

まがりくねった下り坂を降りきると平坦な1本道になります。両側にススキの草原が広がり、目の前には駿河湾が広がる絶景ポイントです。独特な風景ですよね。

チェックポイント7~8

チェックポイント7~8

チェックポイント7~8の距離は約1150mと最長ですが、見晴らしの良い平坦な1本道なので、先ほどよりは楽です。

後ろを振り返ってみると

後ろを振り返ってみると、三筋山とプロペラ群を一望できます。

終始ススキの草原に囲まれたハイキングコース

終始ススキの草原に囲まれたハイキングコースは本当に絶景で、下山でも見どころ満載です。下山も楽しい山は、意外と少ないので貴重な山だと思います。

チェックポイント8~ゴール

チェックポイント8~ゴール

チェックポイント8から駐車場までの距離は約140mです。一旦階段を下ります。

階段を降りると橋が架かっています

階段を降りると橋が架かっています。川が流れていたのですね。これは気付きませんでした。最後の最後に想定外のサプライズが待っていました。

再び階段を登ると、スタート地点

再び階段を登ると、スタート地点の細野高原第1駐車場に到着します。本当にハイキング気分で周回出来ました。真冬でもスニーカーで登ることが出来るのは嬉しいですよね。

三筋山に登ってみてわかったこと

三筋山に登ってみてわかったこと

三筋山は本当に登り易く、低山にも関わらず終始開けた景色が続く絶景の山でした。三筋山に登ってみてわかったことをまとめました。

観光がてらに登ることが出来る難易度の低さ

観光がてらに登ることが出来る難易度の低さ

三筋山は、標高差約400m、往復約6.5km、140分程度と、楽々日帰り登山が可能です。しかも登山靴はおろか、一切の登山装備不要で、スニーカーで登頂可能です。

真冬でも観光がてらに登ることが出来る難易度の低さが魅力ではないでしょうか。しかも絶景が続くので登頂中苦痛になる要素が全く見当たりません。

他の山では拝むことが出来ない独特の絶景が広がる

他の山では拝むことが出来ない独特の絶景が広がる

三筋山は1000m未満の低山にも関わらず、周りに樹木が一切映えていないという珍しい山です。しかも山頂からは海と山とススキの草原を一望できます。さらに人工物であるプロペラがアクセントとなり、他の山では拝むことが出来ない独特の絶景が広がります。まるで異国にいるような気分になりますよ。

山頂はかなり風が強い

山頂はかなり風が強い

山頂にあれだけ沢山の風力発電用の風車があるということは、一年中風が強い立地ということでもあります。本当に風が強いのでウィンドブレーカーを持参は勿論のこと、ニット帽やダウンジャケットといった防寒具を用意することをお勧めします。

別の意味で過酷な山として有名

別の意味で過酷な山として有名

三筋山は山頂付近まで乗り物でアクセスできることもあり、昔からバイカーに人気のスポットです。バイカーの間では駐車場までの道のりが過酷で有名なんだそうですよ。

実際、登山道はアスファルトで整備されているとはいえ、車1台がやっと通れるほどの広さしか無く、山頂近くにある駐車場には数台しか車を停めることが出来ません。車であれば更に過酷だと思います。

三筋山に登るのであれば、無理に山頂近くの駐車場を目指さずに、細野高原第1駐車場に車を停めることをお勧めします。

ゆるキャン△を完全再現した聖地巡礼は不可能

ゆるキャン△を完全再現した聖地巡礼は不可能

ゆるキャン△では山頂手前の駐車場に車を停めて登頂していましたが、現在は通行禁止になっています。これは山頂手前までの道のりが大変過酷で、転落事故が多発したためなんだそうです。

実際に歩いてみると、車がやっと1台通ることが出来る曲がりくねった急な坂道で、ガードレールも無い過酷な道でした。ゆるキャン△を完全再現した聖地巡礼をされたい方はご注意ください。

真冬でも山装備無しで絶景の山に登ってみたい方にお勧めの山です

真冬でも山装備無しで絶景の山に登ってみたい方にお勧めの山です

三筋山は、今まで行った山の中で最も道が整備された山でした。しかも標高が低い上に伊豆の南側という立地なので雪が滅多に積もらない場所です。冬の登山候補をお探しの方や、気軽に登ってみたいとお考えの方には大変お勧めの山だと思いました。

三筋山のポテンシャルは想像以上

三筋山のポテンシャルは想像以上で、あの標高で一面ススキの草原に囲まれた雄大な景色が広がり、山頂からは山と海を同時に拝めることが出来る絶景だらけの山でした。伊豆にお越しの際は是非に登って頂きたい山です。信じられない絶景が待っていますよ。

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ギア
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