潔癖症の対義語は、キャンプ、テント、アウトドアあたりではないかと思う今日この頃ですが、キャンパーの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今年も着実にキャンプシーズンが足音を立てて近づいてまいりました。潔癖症の方々にとって、潔癖とキャンプ、どう折り合いをつけるかは避けて通れない永遠のテーマとなります。
私は、潔癖症です。そこは紛れもない事実です。しかし誤解のないように述べておきますが、潔癖症だからといってキャンプが苦手なわけではありません。むしろ好きです。大好きです。キャンプを想像すると胸は高鳴り、心は小躍りします。
広い青空の下の開放感や、テントの中で眠るワクワク感、普段見ることのできない零れ落ちるような満天の星空、どれをとってもキャンプってやっぱりいい!と思います。ただ、何事も準備は大事ですが、キャンプにおいて準備は極めて肝心です。
潔癖症にとっては、準備が総てです。何を持って行ったか、何を持たなかったか、がキャンプの行く末を決めます。潔癖さんでもキャンプ場を居心地のよい空間、つまりはホームにして、アウトドアを満喫して楽しんでいただきたいです。
そこで私が絶対に持って行く潔癖グッズを紹介したいと思います。
目次
潔癖症が絶対持って行く潔癖グッズ テーブルまわり編
キッチン用アルコール除菌スプレーは無敵
まず、キッチン用のアルコールスプレーの万能さは多くの方がご存知だと思いますが、この類のスプレーは食品に使われている成分だけでできているので、食器にかかっても安全なものです。
今から使うコップがなんだかベタベタする、テーブルがべたついて不快な時などにも、手軽にシュッ、おまけにシュッ、シュッ。簡単にふき取るだけでさらっと除菌される優れものです。軽い汚れならばこのスプレーだけで落ちるので片付けの時に消毒もかねて使用するようにしています。
テーブルや、食器などのテーブルまわりはもちろん、布以外のものにはたいてい使用しています。そうすると次回のキャンプも清潔な状態で挑めます。そして家族のサンダルなどにも隠れて使用しています。見つかると露骨に嫌な顔をされるので気を付けて下さい。
キッチンペーパーは使いわけを
キッチンペーパーは用途によって使いわけるのが鉄則です。簡単に汚れなど拭いたりする一般のキッチンペーパーと、水に強いタイプの最低二つの準備が必要です。
水に強いタイプは何度か濯いでも使えるので、濡らしてテーブルに人数分おいておくと食事中の手の汚れを各自でふけます。テーブルの汚れもすぐに対処できますし、片付けの際にも雑巾がわりになるので便利です。
雑巾がわりになるということは、キャンプで発生するあらゆる汚れに対処できるということを意味します。雑巾だと捨て時がよく分かりませんが、キッチンペーパーは躊躇なくポイ、できます。はずせないアイテムです。
マスキングテープと油性ペンでハプニングを避ける
これらは、キャンプの食事時間に起こりがちな事故を防ぐためのものです。
バーベキューなど薄暗い中、立ったり座ったり移動をしながらの食事では、食器の取り違いといったハプニングが起こりがちです。
潔癖症サイドでは、あらかじめこのハプニングを防止するために、はがしやすいマスキングテープに各自の名前を書いて食器に貼っておくという防止策を講じるとよいでしょう。
ペンは油性がベストです。紙コップなどにも書きやすいからです。なお、マスキングテープの柄をかわいいものを選ぶことで、オシャレ度を高めて弱冠ですが潔癖感を薄れさせることも可能です。
潔癖症が絶対持って行く潔癖グッズ 手肌編
赤ちゃんのおしりふきは優しさでできている
出典:Amazon赤ちゃんを育てているご家庭はもちろんのこと、そうでないご家庭でも赤ちゃんのおしりふきは必須です。赤ちゃんのあの、ふわふわなおしりを拭くことだけに特化したあの優しさをぜひキャンプ中に汚れてしまいがちな手肌を拭くために使って頂きたいのです。
一般的な濡れたティッシュは除菌効果がありさっぱりしますが、一日に何度も拭くと肌がひりひりすることもあります。やはり手肌に優しいものを選ぶほうが荒れません。
そして、シャワーを浴びずに寝てしまった子供の肌を拭いたり、テントに入る前にべたついた足の裏を清めたりと、その万能さは赤ちゃんだけに独占させてはなりません。むしろ、ひとりに一個、ポケットに入れておきたいくらいの溺愛アイテムです。
除菌ハンドジェルで除菌を強いる
なぜだか、肌がべたつきがちなキャンプにおいて、たびたび活躍するのが除菌ハンドジェルです。
お手洗いに行った際や、なんだか危険なものを触ってしまった際に強い味方になってくれます。
最近では、手のひらがかさつかないしっとりタイプのハンドジェルもみかけます。家族や他のメンバーと安全に美味しくご飯を食べるためにも、手の除菌は欠かせないです。
そして、このジェルも、みんなで使える大きいボトルをテーブルに一本置いておくことで、グループ内の除菌意識を無言のうちに高める効果まで期待できます。グループ内に除菌を強いるのです。なお私は安心のため、ポケットに自分専用のミニサイズをしのばせるようにもしています。
潔癖症が絶対持って行く潔癖グッズ 空間編
虫問題には蚊取り線香、蚊帳つきタープで二次的に遊ぶ
出典:Amazon潔癖症でなくとも、夏のキャンプで気になるのは蚊をはじめとした虫たちです。
キャンプ場にいる蚊はなんだかとても大きく感じるのは私だけでしょうか。その大きな蚊達が刺す箇所は、足の指の関節やくるぶしなど、刺しにくいだろう、かつ刺されるととてもかゆい部位に集中しませんか。
私は蚊がとても苦手なので、できるだけ対策はしていきたいです。蚊よけのスプレーや虫よけパッチなどは、我が家では汗をかく夏にはあまり効果を感じませんでした。
その点、昔からある蚊取り線香はすごいです。いろいろな種類の蚊取り線香が売られている中、強力そうな太巻きタイプを持っていかれることをおすすめします。うちの夫はキャンプ以外でも蚊取り線香を腰からぶらさげて歩いています。それほど我が家では、蚊取り線香はなくてはならない夏のお供です。
また、そもそも自分の空間に蚊を入れないようにする方法もあります。
近頃のキャンプ場では蚊帳つきのタープを設置している方々も多く見られます。テントと一体型になっているタイプもよく見かけます。いわゆるツードームですね。私ももちろん蚊帳がついたタープを持参します。
出典:Amazon虫が入りにくいのはもちろんのこと、中が薄暗くなるので外から見えにくいといった利点もあります。
夕方には日暮れ時の薄暗さと相まって、中にいる人がなんとなく高貴なお方に見えるので、帝ごっこなどの遊びも楽しめる優れものです。ただ、いったん虫の侵入を許してしまうと追い出すのが非常に困難なので、人の出入りには細心の注意が必要となります。
テントに入る砂問題はすのこで解決
出典:Amazonさてさて、夜になりました。テントで就寝時間です。テントの中でわいわいしながらの就寝時間、これもキャンプの醍醐味の一つです。
そんなお楽しみの中、我々潔癖症のテンションを下げるものがあります。テントの中にいつの間にか入ってしまっている砂です。
いつの間にかと述べはしましたが、犯人ははしゃぎまわってテントから出たり入ったりしていた子どもたちに決定です。しかし、砂問題はテントの入り口の靴を脱ぐ場所にすのこを置いておくと解決します。
小さい子供はすのこに腰をかけて靴の脱着ができますし、ちょっとした子供の着替えなどもそこで済ますことができます。そうすると、砂がテント内に上がりにくくなります。すのこでテントに玄関を作る、すごくお勧めです。
生理的に本当に無理なものへの対処法
ここからは、潔癖症独自の視線から鋭く、我慢できないことを切り込んでいきたいと思います。私にはどうしても我慢できない問題が二つあります。いずれも、野外、多くはアウトドアシーンで起こりがちな事象です。
ただひたすらに毒虫が怖い
私は虫が得意ではありません。中でも、刺されると異常に腫れたり、異常にかゆくなったりする虫たちが本当に苦手です。
そのような危険な類の虫を、私は毒虫と名付けています。
ムカデが天井から落ちてくるような田舎の家で育ったわりに毒虫を嫌うのは、過去に蜂に刺されたり、くらげに刺されたりしたことがトラウマになっているのかもしれません。クラゲに刺された小学校4年生の夏休み、二週間も発狂しそうなほどの痒みにさいなまれました。クラゲが本当に危険な生物だということは、もっと周知されなければいけません。
さて、そのような毒虫たちに対抗する有効な手段があります。
出典:Amazonポイズンリムーバーです。
刺されてしまってからの事後処理なので、対抗にはなっていませんが、毒を素早くリムーブできるかどうかで、痒みの度合いは確実に違ってきます。ただ、本当に危険な虫に刺されてしまった場合は、まよわず病院に駆け込むことを強くおすすめします。
トイレびしょびしょ問題
野外に設置されたお手洗いにありがちな問題ですが、派手にホースの水を撒かれて水洗いされた直後のトイレのびしょびしょな感じが、苦手です。生理的に受け入れが難しく思える様子です。
お手洗いの状態がそんな時でも、やはり行かなければならない時も生きていると訪れるものです。そして、そこで絶望的な状況が頻発します。トイレットペーパーがなんだか濡れてるよ!そこいったん取って掃除しようよ!の状況です。
そのような状況が起こることを想定すると、荷物の中にはお気に入りのトイレットペーパーをしのばせていくのが潔癖症にとっての正解だといえます。そもそも屋外に設置されているトイレのペーパーは信用できないので、私はマイトイレットペーパーをいつも車内に入れてあります。
準備を整えて潔癖症でもキャンプを楽しもう!
潔癖症にとって、キャンプは鬼門に近いと思います。ただ、それでも私はみんなと一緒に大空の下でビールを飲んで笑いたい。ワインも飲みたい。冷えたサングリアも楽しみたい。そのために、まず目につきやすいテーブルまわりをしっかりと清潔な安全なエリアにしておくことが大事です。
清潔=安心=安全です。
そして、手肌をはじめ身体の汚れに機敏に対応できるよう準備を怠らないことも必要です。さらに、テント内をはじめとする居住空間の快適性を高めることができれば、はじめてでもテント内でしっかりと眠ることはできますよ。
準備がしっかり整えば、潔癖症でもキャンプを制することは可能です。あとは、一緒に行く人たちに「めんどうな奴だな」となるべく思われないように、潔癖グッズはできれば小出しにし、なんでもなるべく平気なふりをする心意気があれば、最低一泊二日くらいならなんとかなるでしょう。
今年のキャンプシーズンも思いっきり楽しんで、いい夏だった、といえるようなシーズンにしましょうね。
ギア
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