氷室玲
ティピーテントはキャンプを楽しむ必須アイテム!

ティピーテントはキャンプを楽しむ必須アイテム!

こんにちは!今年も、まもなくキャンプに絶好の季節がやってきますね!コンロやバーナー、テントやシュラフなど、キャンプギアの準備は済みましたか?梅雨が明ければ、眩しい日差しと青空と、頬をなでる心地良いそよ風が、キャンプ場であなたをきっと待っています。

さて、雨の続く憂鬱な時期にこそ、時間を見つけて大切なキャンプアイテムのメンテナンスに取り組んではいかがでしょう?テントの傷みを補修したり、ランタンのホヤを付け替えたりと、この季節にやっておかなければならないことは山ほどあるはずです。

だからと言って、ひるむ必要はありません。大切なキャンプアイテム(ギアとも呼びます)を修理することも、道具をひとつずつ揃えていくことと同じ位、キャンパーにとっては楽しみのひとつだからです。何はともあれ、これから皆さんに、私が長年愛用しているオススメのキャンプギアをご紹介します。

キャンプギア、言い換えるとキャンプアイテムには、値段が張る物も中にはあります。だから、一度に揃えようとせず、ゆっくり楽しみながら、あなた自身の経験を元に吟味して選んで下さい。この記事では、少しでも皆さんの参考になることが出来るよう、私の愛用しているキャンプアイテムの中から、特に逸品のひと品をご紹介します。

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ぜひ手に入れたい逸品「ティピーテント・テンマク『サーカスTC』」

ティピーテント

ティピーテントと私のキャンプ歴

キャンプを始めるなら、ぜひティピーテント・テンマク「サーカスTC」を手に入れてみて下さい。サーカスTCは、毎回再販と同時に、即日売り切れてしまうので、根気強く電話やインターネットで探す必要があります。しかし、それだけの価値がある「逸品」のキャンプアイテムだと常々私は考えています。

現在でこそ、福島県の「フォレストパークあだたら」や茨城県「グリンヴィラ大子広域公園」のような高規格のオートキャンプ場に泊まってばかりの私ですが、その昔出かけていたのは、水場に流し台があるだけのシンプルかつワイルドなキャンプ場でした。それは、私のキャンプの目的が「焚き火」をする事だったからです。焚き火が出来るなら、どんなに山奥でも場所にはあまりこだわりませんでした。

ティピーテントと焚き火

当時、もっぱら出かけたのは、山の中の原生林を切り倒したようなキャンプ場ばかりでしたが、キャンプの経験が増えるにつれて、様々なキャンプ場にも出かけます。北海道などでは、「ヒグマ注意」の看板が掲示してある然別湖の湖畔や、留萌では海辺のキャンプ場にも泊まりました。

渓流沿いのキャンプ場に1泊した時には、前夜の豪雨のせいで危うく遭難しかけたことも。関東甲信越から南東北が私のホームグランドですが、オートバイでもよくキャンプには出かけました。北海道1周ツーリングの際には、キャンプ場が主な宿泊先でした。そんなキャンプを30年ほど続けている途中に偶然見つけたのがティピーテントです。

キャンプとテント

キャンプを始めるには、いくつかのアイテム(ギア)が最低限必要です。その中で最も頭を悩ますのがテントです。アウトドア専門店に出かけなくても、近くにあるディスカウントショップやスポーツ店を覗き込むと、それこそピンからキリまでテントが展示してあります。

私も、今から30年以上前、18才でキャンプを始めた頃には、手頃な値段で2、3人用の安価なテントを、量販店で購入しました。そのあまり高価とはとても言えない廉価版のテントを、毎回車に積み込んでは、積雪期を除いたオールシーズン、あちこちのキャンプ場に出かけました。

その後、オートバイツーリングや登山で単独行を始めるようになってからは、軽量でより防水・撥水性能を持つ「独り用」のテントにはまった時代もあります。そんな中で、偶然出会ったのがご紹介するティピーテント「テンマク・サーカスTC」です。

ティピーテントとは?

テンマクサーカスTCPhoto by tent-Mark DESIGHNS

もともとこのティピーテントは、アメリカの先住民族が利用していた簡易テントをモチーフに制作されたテントです。独特のとんがり屋根は、見ているだけで心を和ませてくれますが、それだけではありません。機能性も高く、使いやすいために、最近、売り切れ続出している大人気のテントなのです。

私がもっぱら活動しているエリアは、群馬や栃木、茨城など北関東地域から福島、山形など南東北に集中しています。この地域には、今でも自然の地形や環境をそのまま生かした、至ってシンプルなキャンプ場が数多く残っています。そうしたワイルドなキャンプ場において、ティピーテントほど上手く周囲の環境にマッチングするテントは他にありません。

そもそもティピーテントとは、モノポールテント、或いはワンポールテントと呼ばれています。このワンポールテントのメリットは次に紹介する通りです。

ティピーテントの長所

ティピーテントには次のような長所があります。

  • ワンポール、すなわち一本のポールで組み立てられるので、設営や撤収にも大変便利。
  • オーソドックスなドームテントなどに比べてパーツが少ない。すなわち初心者でも設営に迷わない。
  • 高さがあるので屈まずに行動できる。着替えも楽に出来る。
  • 高さはあるものの、円錐形のため耐風性があり、安定している。

その反面、いくつかの欠点もあります。ティピーテントの欠点については、次の章でご説明します。

ティピーテントの欠点

ティピーテントの欠点とは、次の通りです。

  • 一般的なティピーテントにはキャノピー(ひさしの部分)が無いので、出入りの際、雨が入りやすい。
  • 中央に立てたワンポールが邪魔するので、中央にテーブルを置きにくい。ランタンなども設置しずらい。
  • 自立型のドームテントのように、どんな場所でもテントを設置することが難しい。傾斜地はもちろん、テント本体に傷が付きやすい岩や石の多い場所には不向き。平らで、よく整地された場所に適したテントです。

このように、長所と短所を持ち合わせているのがティピーテントの特徴です。その中でも、2016年6月に発売開始された「テンマク・サーカスTC」は、ティピーテントの中でベストセラーモデルです。特に、販売された即日に完売したということでも、当時話題をさらいました。同じ年の10月に、会員限定で再販されましたが、この時もあっという間に在庫が底をつくという、信じられないほど人気のワンポールテントです。

サーカスTCの初代モデルは、グレーとサンドの2色で販売がスタートしましたが、2017年からはサンドのみに絞って再販が開始されています。しかし、毎回再販される度に、すぐ売り切れてしまうほどの、大人気商品であることは今でも変わっていません。

それほど購入することが難しいこのテントを、私も3年前、通販でようやく手に入れました。値段は税抜き価格で29,800円。オリジナルシリーズはインナーシートが付いておらず、直に地面の上でキャンプを楽しむ事が出来ます。希少性の極めて高いサーカスTCを、実際に購入し、使ってみた感想が次の通りです。

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編集部

現在、サーカスTCの入り口にサイドフラップが装備された新型も販売されています。

ティピーテントを使用した感想

テンマクサーカスTC2Photo by tent-Mark DESIGHNS

ティピーテントを手に入れてから、今年で早3年目を迎えました。実際に使用して感じたことは、次の通りです。

ポイント

  • まず何と言ってもサーカスTCは値段が安い。他の名だたるワンポールテントは、いずれも価格が倍以上しています。
  • サーカスTCは値段が安い割に、素材が丈夫。コットン混紡生地は耐久性が抜群です。焚き火をしていても耐火性の高い生地は穴が空きません。光に対する遮光性も抜群です。冬場も結露しにくく、適度な通気性も持っています。
  • コットン混紡生地の上に、さらに撥水加工が施されているので、多少の雨ではびくともしません。ほぼ完璧に雨を凌ぐことが出来ます。
  • 最大幅420mm、高さ280mmのサイズを持っているので、コット(簡易ベッドのようなもの)を2つ並べても中央に、焚き火台が置けるほど十分広さがあります。さらに、高さがあるので、大人でも立って楽々着替えることが出来ます。

また、開放感が他のテントに比べてダントツに良く、何より地面に焚き火台を置くことで、キャンプ最大の楽しみである「焚き火」を満喫できます。

話は逸れますが、私にとってキャンプにおける最大の目的が、焚き火を楽しむことだということは前にもお話しした通りです。地面に薪を組んで、じっと立ちのぼる煙や炎を見つめているだけで、仕事や人間関係のストレスなどたちまち忘れてしまいます。焚き火は男のロマン、いやキャンパーの憧れです。それも直火なら喜びは尚一層です。

けれど、そうした直火が出来るキャンプ場は、以前とは比べものにならないほど現在では数が少なくなってしまいました。その代わりステンレス製の「焚き火台」という優れもののキャンプアイテムが登場し、直火ができない不満はほぼ解消されましたが…。ティピーテント「サーカスTC」には、その焚き火台が十分置ける広さがあり、キャンプの醍醐味を、ある程度は味わわせてくれます。

このようにサーカスTCはいいことずくめのように思えますが、1つだけ難点があるので注意が必要です。

それは、雨に濡れると中々乾きにくいという弱点があることです。耐久性に優れたコットン混紡生地は、多少の雨水は弾いてくれますが、いったん水に濡れると乾きにくい性質を持っています。使用後のお手入れをきちんと行わないと、カビが生えたり、染みになったりして耐久性が著しく低下します。良く乾かしてから保管するなど、使用後のメンテナンスが欠かせません。

まとめ

テンマクサーカスTC3Photo by tent-Mark DESIGHNS

いかがでしたか?今回は、ティピーテント「サーカスTC」の魅力についてご紹介してきました。

「サーカスTC」は、他のドームテントでは得られない抜群の通気性と遮光性、そして防水性を兼ね備える、優れもののキャンプアイテムです。コットン混紡生地は想像以上に耐久性があり、一晩中でも焚き火を楽しめます。夏は木陰のような涼しさでキャンパーを迎え入れ、冬は暖かな温もりで包み込んでくれます。

また、何度もお話しした通り、私がキャンプにハマッたきっかけは、自然に触れることと焚き火の炎を見つめることです。その両方を、サーカスTCは同時に満たしてくれています。

ただ、そうは言うものの、キャンプに悪天候は付きものです。激しい落雷や豪雨、さらに、テントが設営できないような突風が吹き荒れている中では、屋外でキャンプを楽しむ事など到底不可能です。

そんな時には、迷うことなく、冷暖房の完備されたキャンプ場内のコテージを、私は最近利用することが多くなってきました。特に、小さな子どもたちを同伴している場合など、コテージを使った方が快適にキャンプライフを体験させることが出来るからです。

けして無理せず、天気の状況に応じてキャンプを楽しむ事が、何より大切だと、最近つくづく感じるようになってきました。けれど、天気が良ければ迷わず、私はいつもティピーテントをトランクから下ろして設営しています。たぶん、きっとこれからもサーカスTCは、私の最高のキャンプアイテムのひとつです。

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  • 氷室玲
  • 年間100日程度、登山とキャンプ、オートバイツーリングや釣り、キノコ取りなどアウトドアライフを楽しんでいます。もともとキャンピングカーで国内を旅していましたが、最近は駐車スペースを取らない車中泊(ハイブリッドミニバン)が主体で、気の向くままに自然を楽しんでいます。

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