キャンプクエスト編集部
安いのにタフに使えるLandFieldのダブルストラクチャーテントが予想外に凄かった

安いのにタフに使えるLandFieldのダブルストラクチャーテントが予想外に凄かった

手頃な価格でまさに欲しかったアウトドア製品を取り扱うLandField(ランドフィールド)というブランドをご存知でしょうか。

屋内屋外どちらでも使えるハンモックスタンドやお家キャンプ用品、車中泊グッズ、コンパクトに持ち運べる薪ストーブなど、キャンプのトレンドに乗った製品を数多く企画・販売している新進気鋭のアウトドア専門ブランドです。

今回はそんなLandFieldが売り出している「ダブルストラクチャーテント」を手に入れたので、実際に冬キャンプで使ってみてどうだったのか、その実力を徹底検証してみたら予想以上にすごかったことをご報告します。

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ダブルストラクチャーテントの特徴

インナーテントの入口をオープン

まずはダブルストラクチャーテントの特徴からご紹介。基本的な特徴は以下の5つ。

チェック

  • 耐水圧4000mmの全天候型テント
  • ソロキャンプにぴったりのサイズ感
  • 真冬でも結露知らずのインナーテント
  • 気軽に持ち運びできるコンパクトサイズ
  • フルセット9,480円というリーズナブルプライス

ダブルストラクチャーテントで冬キャンプを過ごす様子

この中で編集部が特に感動したのは、真冬のキャンプでもまったく結露しないインナーテントの心地よさ。そしてこのスペックで価格も9,480円というコスパの良さにも驚きました。これからキャンプを始めるという初心者の方、冬キャンプのテント選びで迷っているならダブルストラクチャーテントを選んでおけば結露に悩まされない快適な朝が迎えられますよ。

耐水圧は脅威の4000mm。二重構造の本格テント

フライシートの防水性能を実験

本格的な山岳テントと同水準の耐水圧4000mmという数値はこの価格帯の中で突出しています。簡易的な実験をしましたが、ペットボトル1本分(2リットル)の水の圧力程度では裏地に浸透することなく完璧にサラサラな状態を保っていました。

ソロキャンプにぴったりのサイズ感

テント内に寝袋を敷いた写真

商品説明には「2~4人用」と記載がありますが、正直それはさすがに無理があるでしょう。横になって寝るなら大人2人が限界だと感じます。ただソロで使うならばインナーテント内に荷物を入れても余裕のスペースがあります。お湯を沸かして暖かいコーヒーを飲んだり、テント内で過ごす時間も多い冬キャンプでは、これぐらいゆったりしたスペースがあると快適ですね。

真冬でも全く結露しないインナーテント

フライシートはバリバリに凍っている

特にこれが一番の衝撃で、コットン製でもないのにこんなにも結露しないテントはまさに感動ものでした。翌朝はフライシートが全面凍りつくほどの気温となりましたが、インナー側はまったく濡れておらずにサラッサラ。

インナーテント内はサラサラ

インナーテントの天井部分およそ3分の1をメッシュ構造にして両サイドにベンチレーターを設けることで、湿気がテント内にこもらずに快適な住空間を実現しています。地面からの冷気は厚手のグランドシートと210Dのオックスフォード生地で防ぎつつ、熱気や湿気を上部から逃がすことで、春夏秋冬フルシーズン対応の全天候型テントとして活躍してくれます。

気軽に持ち運びできるコンパクトサイズ

ダブルストラクチャーテントの大きさ

総重量は約3.2kg、圧倒的な軽さを誇るわけではありませんが、車やバイクでのキャンプであれば十分に持ち運ぶことのできる重さと大きさでしょう。

グランドシート付きで9,480円というお手軽さ

ダブルストラクチャーテントと夜の景色

グランドシートも付属していてセット価格9,480円というのはお手頃ですね。しっかりした素材でタフに長く使えて、万が一破れてしまったとしても諦めの付く絶妙な値段だと思います。むしろ最近ではテントよりも焚き火台とかチェアの方が高いってどうなってんだと個人的に感じてます。

ダブルストラクチャーテントを一人で設営してみる

ダブルストラクチャーテント収納時

それでは実際に一人でダブルストラクチャーテントを設営してみます。収納袋には2本のコンプレッションベルトが付いているので、収納時はコンパクトにまとめられます。

ダブルストラクチャーテントのセット内容

収納袋の中身がこちら。グランドシート、インナーテント、フライシート、テントポール×2本、ペグ×14本、ガイロープ4本、そして説明書が入っています。この時点でちょっと不安を感じたのは付属のペグ。

簡易ペグ

よくあるタイプの簡易ペグ。もちろん無いよりは良いんだけど、これだったら無くても良いかなというレベルです。ただ、ちゃんとしたペグって安いものでも一本100円とかして意外とお金が掛かるので、製造コストを抑えようとするとどうしてもこうなっちゃいますよね。

グランドシートをペグで固定

血のにじむような企業努力に文句を言うのは申し訳ないので、グランドシートを広げてペグダウンしていきます。ハンマーは持ってきてなかったので手斧を使ってます。

曲がったペグ

あっさり曲がりました。やっぱダメだわこれ。このペグはおまけと考えて、別でもう少ししっかりしたペグを準備しておくのを推奨します。

グランドシートの上にインナーテントを広げる

グランドシートを設置し終えたら、次はインナーテントを広げてセットアップ。

ジュラルミン製のテントポール

テントポールは軽さと強度を兼ね備えた航空アルミニウム合金を使用しているとのこと。内部にショックコードが入っており、広げると自動的にカションカションと組み上がっていきます。この時、格闘漫画によくいる中国拳法の暗殺系キャラのイメージが頭を駆け巡るのは私だけでしょうか。

インナーテントにポールをセット

組み上がった三節棍、もといテントポールを対角線上に置いてインナーテントの設営を進めます。ダブルストラクチャーテントは、いわゆる吊り下げ型のインナーテントとなっているのでスリーブに入れる手間は掛かりません。

インナーテントのグロメットにポールをセット

ポールの片側をインナーテントのグロメットに差し込んで立ち上げてしまえば、後はポールフックをパチンパチンとはめ込んでいくだけ。スリーブ式と比べるとフックが外れてしまう可能性がある分、強風に弱いというデメリットはありますが、設営や撤収に時間が掛からないというメリットもあります。

ポールを差し込んでいるところ

ポールを先にセットする

ダブルストラクチャーテントのインナーテント

すべてのポールフックをセットし終えたらこんな感じ。ここまでしたらインナーテントは自立するので、他に大型シェルターを持っていればカンガルースタイルのインナーテントとして使用しても良いでしょう。夏場ならタープの下に設置しても涼しくて良さそうです。

換気窓の大きなインナーテント

ダブルストラクチャーテントのインナーテントのポイントが、こちらの大きくメッシュ素材になっている天井部分。これによってテント内の湿気や熱気を効率的に排出してくれます。

しっかりした素材のインナーテント

その他の部分の手触りはサラサラでほどよい厚みもしっかり感じられます。

フライシートを被せる

夏場ならインナーテントだけでも良かったですが、本日は最低気温0度以下になる真冬ですのでフライシートを迷わず装着。このフライシートは耐水圧4000mm、さらにUVカット加工もされていて日差しの強い日や雨の日でも安心の仕様です。

入口をペグダウン

フライシートには小さいですが前室と後室が付いているので追加でペグダウン。その他の四隅も別途ペグダウンすると風に強く安定した設営ができますが、通常のキャンプでの使用であればインナーテントを固定しているペグに一緒に引っ掛けるだけで十分でしょう。

フライシートに結ばれたガイロープ

より万全を期すならフライシートにガイロープをセットして、落ちている石や岩に括りつけたり追加でペグダウンすることで強固なセッティングが可能となります。ガイロープを張るとインナーテントとフライシートの空間が確保されて結露が付きにくくなるというメリットもあります。

ダブルストラクチャーテント設営完了

これでバッチリ設営完了。慣れたら一人でも10分程度で設営できます。

テント入口を広げた写真

入口は両開き、インナーテントはD型の2重構造になっていてメッシュと切り替えが可能。後側も同じ構造で靴を置ける程度の後室がついています。どちらからでも出入りはできるので、夏場は開放的に両扉を開放しておくと風が通って涼しそう。

どことなく可愛らしいテント

カポッと口を開けた姿がモンスターズインクに出てきそうな可愛らしさを感じさせますね。後ほど紹介しますが、入口部分がもう少し大きかったらコットを中に入れる時に便利だったなあと感じましたが、それ以外に大きな不満点は見当たりません。

ダブルストラクチャーテントを使用して感じたポイント

翌朝、外に置いといたペットボトルの水が凍っているほどの気温だった冬キャンプをダブルストラクチャーテントで過ごしてみて感じたポイントを最後にまとめます。撤収してたら軽く雪が降ってくるぐらい朝は冷え込みましたがテント内はかなり快適でしたよ。

ソロキャンプなら余裕を感じる室内空間

インナーテント内の広さ

ソロキャンプなら室内を広く使えて、深夜や早朝にテント内で過ごす時間もすごく快適でした。大きめのバッグ2つをテント内に入れても余裕の広さがあり、コンパクトテーブルとシングルバーナーでお湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、煙草を吸いながらYoutubeを見たりする時間も窮屈さは感じられずストレスフリーです。

十分な基本機能

ランタンフックランタンフック

テント内の小物を入れるポケット両サイドにあるポケット

入口はメッシュと切り替え可能メッシュと切り替え可能なダブルジッパー

ベンチレーター両サイドに設置されたベンチレーター

テントの基本的な装備としては文句の付け所のない機能が備わっていると思います。細かな縫い目の部分まで見ていくと若干のほつれが見つかる箇所はありますが、そのあたりはもう気になるなら自分で縫えよと、この価格帯のテントにそこまで求めるのは酷ですね。

小さめのコットなら設置可能

テント内にコットを入れたところ

今回使用したコットは縦190cm×幅64cm×高さ12cmのKingCampのローコットです。

こちらは数あるコットの中でも小さい方だと思いますが、それでも外で組み立ててから中に入れるのはギリギリでした。かといって中で組み立ててもひっくり返す時に引っ掛かるので、インナーテントが破れないように慎重さが求められる感じです。

小さめコットならギリギリ入りますが、モノによっては厳しいのであまり無理はしない方が良いかも。

耐久性の高いフロア素材

ボトムシートの部分は厚手でしっかりしている

テント内でコットを使う時に気を付けたいのが脚の荷重でフロア部分が破けてしまわないかですが、インナーテントの床部分は210Dのオックスフォード生地になっていて、かなり丈夫です。

他社メーカーのテントを使用した際は、まったく同じ条件だったにも関わらずインナーテントのフロア部分が破けてしまいました。

別メーカーのシートに穴が開いた様子他社テントで同条件の撮影をした時は床が破けた

安価なテントだと床部分の素材が薄くて地面からの冷気をダイレクトに感じたりしますが、ダブルストラクチャーテントは外からは見えないフロア部分もきちんと作られており、付属のグランドシートと合わせて床冷えや浸水からもしっかりと守ってくれます。

それでも不安ならコットの脚の下に麻袋を敷いたりすると圧力が分散されるので、床面の破れ防止に用意しておいても良いかも知れませんね。

夏から冬までフルシーズン使えるタフさ

ダブルストラクチャーテントと焚き火

深夜から早朝にかけての気温がマイナスになる冬キャンプを過ごしてみましたが、シュラフ、マット、ブランケットなどの防寒対策をしていれば寒くて凍えるようなことはなく快適に眠ることができました。

前後の入口をメッシュに切り替えれば風が通るので夏場でも問題無いでしょう。熱気がこもらないようにインナーの天井部分もメッシュになっているため蒸し暑い思いをすることも無さそうです。

シンプルで流行り廃りのないデザイン

暗闇にぽかんと浮かぶダブルストラクチャーテント

テントの形がシンプルなベーシックデザインなので、登山でもビーチでも子供の運動会でもどんなシーンにも使える汎用性があります。

なにより圧倒的に結露しない換気性能

夜露で凍りつくテント

個人的にかなり感動したのでもう一度言わせて下さい。ダブルストラクチャーテントはマジで驚くぐらい結露しません。

朝起きた時にシュラフがテントに押し付けられているとテンションが下がっていた人、テント内で着替えていたら髪や袖がビショビショに濡れてしまっていた人、なるべくテントの壁面に触れないように気を使って動いていた人、そんな人はぜひ一度使ってみて下さい。

フライシートは結露でバリバリ凍っているのに、インナーテントは壁も床もサラサラ快適。人生で初めて食べたスープカレーよりも衝撃のサラサラ具合です。実家のカレーは量が少なくなるとやたらと豆腐が足されて、最終的には豆腐かけご飯になっていたことを思い出して少し泣きました。

LandFieldのダブルストラクチャーテントは予想より遥かに使いやすいテントだった

ダブルストラクチャーテントとキャンプ場の夜景

冬キャンプで実際にダブルストラクチャーテントを使ってみた感想を包み隠さずご紹介しましたが、このテントの魅力はちゃんと感じて貰えましたでしょうか。

何度でも言わせてもらいたいのが「とにかく結露しない」ということ。結露しないことの素晴らしさを身に染みて分からせてくれたダブルストラクチャーテントに感謝状を贈りたいです。

最後になりますが、ダブルストラクチャーテントにはブルーだけでなくグリーン(オリーブグリーン)もありますので、ナチュラルカラーが欲しい方はそちらをどうぞ。

公式サイトでは他にもアウトドアキャリーワゴンや折りたたみ収納ボックス、煙突付き薪ストーブなど手頃な価格で取り揃えているので、そちらもぜひ確認してみて下さい。

紹介
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  • キャンプクエスト編集部
  • キャンプクエスト編集部株式会社noasobi
  • 「キャンプは自由だ!最高だ!」と自然の中で過ごす快感、快楽に取り憑かれキャンプ沼にどっぷりハマった人が集まるキャンプクエスト編集部。趣味もキャンプスタイルも全員異なるが、共通点は日本キャンプ協会のキャンプインストラクターの資格を持っていること、キャンプを愛していること。時々、焚き火を囲い酒を飲みながら語り合う。

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