最近は徒歩でのキャンプに挑戦する方も増えてきましたが、まだまだマイナーな徒歩キャンプ。徒歩キャンプに関する情報も少ないです。そこで徒歩キャンプ3年目の筆者が初めて行くキャンプ場で確認している8項目をご紹介します。徒歩キャンプを楽しむ為には下調べが9割!と言っても過言では無い(と、思う…笑)。
目次
1. 公共交通機関の運行状況(リカバリー含む)
電車やバスなどの公共交通機関の運行状況を調べることは徒歩キャンパーにとって最も重要です。キャンプ場最寄りの駅は、田舎だと2~3時間に1本なんてのは当たり前。さらに厳しい場合は1日に1本もあり得ます。乗り遅れると致命傷になるので下調べは本当に重要なのです。
特に下調べで見落としがちなのが3点。
【平日ダイヤと休日ダイヤ】
⇒ 平日に検索しても実際に行く日が休日だった場合、時刻が異なって乗り遅れる場合アリ
【バス停の場所】
⇒ 駅前にあると思ったら意外と離れていたり、南口・北口など出口が複数あると迷って時間ロス
【万が一乗り遅れた場合のリカバリー】
⇒ 乗る予定の電車やバスに乗れなかった場合、別ルート・別時刻の交通機関があるか
特にバスの時刻やバス停の場所は、電車と比べると情報が少なくて調べるのが困難。不安な時はバス営業所に直接電話をして確認するのが確実です。
また、乗り換え時間がタイトだったとしても、徒歩圏内に他の路線のバスや電車があるなどリカバリー策があれば気持ちに余裕が持てます。特に最近は急な豪雨等による運行中止や遅延もあるのでリカバリー策を含めて調べておくと安心です。
2. 舗装状態・バリアフリー対応(キャリーケースの場合)
キャリーケースは重いギアも楽に持ち運びできるので便利なのですが、それは舗装状態が良かったりバリアフリー対応されている場合に限ります。
まずは駅。キャンプ場の最寄り駅は田舎が多いのでエレベーター、エスカレータが無い場合があります。ギアをパンパンに詰めたキャリーケースは10kg後半から20kg超(10kgくらいで収まるならバックパック1つにできる)。そんな荷物を抱えて階段を昇り降りするのはちょっとした筋トレ。体力に自信のない女子には苦行です。
そしてキャンプ場にも注意が必要。オートサイトであれば車が通れるのでキャリーケースも問題ないと思いますが、オートサイトでは無い場合はサイトへ階段で登ったり、悪路の場合があるので、これまたハードな筋トレです。
Googleマップで最寄り駅を検索して、詳細から情報を見るとバリアフリー対応しているか確認できます。対応していればエレベーター有り。キャンプ場はホームページや口コミを見ればだいたい分かります。
3. スマホの電波は入るか
これはかなり困ります!ネットや動画が見れなくてキャンプ中、暇になる…と言うことではありません。徒歩キャンプの場合、公共交通機関の時間を調べるのは当然スマホになると思います。天気が怪しい時の雨雲レーダーや、遅延や運休があった場合もスマホが使えないとかなり困ります。
地図もスマホを使う方が多いと思いますし、何かあった時に電話で助けを呼ぶこともできません。徒歩キャンプの場合はスマホが命綱の様なもの。できれば予約時に確認したいですが、キャンプ場のホームページや口コミに記載がある事も多いので事前に確認しておきましょう!
4. 売店、自動販売機はあるか
売店の有無も荷物を多く持って行けない徒歩キャンパーにとっては重要ポイント。売店があれば忘れ物があった時に心強いと言う理由もあるのですが、筆者が重要だと思うのは飲料が置いてあるかどうか。
特に暑い夏、徒歩キャンパーは大きなクーラーボックスを持ち込むことが難しく、持って行ける飲料の容量にも限界があるので冷たい飲料を購入できる売店、自動販売機の有無は重要です。
オートサイトがある高規格キャンプ場であれば、売店や自動販売機もあるはずなので確認するまでも無いかと思いますが、キャンプ場によっては自動販売機を設置できなくて置いてない事もあります。キャンプ場の水は煮沸しないと飲めない場合もありますし、夏は熱中症の危険が高まるので要注意です。
5. 薪の販売はあるか
車で行く場合は事前にホームセンター等で購入して持参できますが、徒歩キャンプの場合は薪を持参するのはかなりの重労働です。焚き火可能のキャンプ場で売店があれば薪や炭は販売している事が多いですが、たまに販売が無いキャンプ場もあります。
薪は現地調達したら良いと思うかもしれませんが、キャンプ場にちょうど良い薪が落ちているとは限りません(薪拾い不可のキャンプ場もある)。焚き火で調理をしようと考えて大きめの焚き火台を持って行ったのに、薪が無くて使えない…。なんて事になるかもしれません。
徒歩キャンプの場合、持って行った荷物を使わず無駄に終わるのはかなりショックなので、焚き火を考えているなら薪の販売はあるか事前確認をおすすめします。
6. ドライヤーは置いてあるか
男性は気にならない人もいると思いますが、女性だと髪を乾かさないと寝れないと言う方は多いと思います。「お風呂やシャワーがあればドライヤーも置いてあるだろう」と考えるのはキャンプ初心者あるある。ドライヤーを置いていないキャンプ場は意外に多いです。徒歩キャンプの場合、嵩張るドライヤーを持って行くのはかなり面倒です。
筆者の場合は持って行くという選択肢は無いので、ドライヤーを置いてないキャンプ場の場合はお風呂やシャワーがあっても入りません。お風呂セットを持って行く代わりに、汗拭きシートやスプレータイプのドライシャンプーを持参して済ませます。女子キャンパーさんの場合はお風呂に入る・入らないで荷物も変わってくるので確認した方が良いです。
7. 管理人さんは夜間駐在しているか
これは徒歩キャンパーだけでは無く、女子ソロキャンパー全員に言えることです。筆者の考えですが、キャンプでは熊や猪など野生動物、夜の幽霊も怖いけど、生きてる人間が一番怖い!性的な被害だけではなく、盗難、泥酔キャンパーの迷惑行為などキャンプ場でのトラブルはSNSなどでよく目にします。
管理人さんが夜間も駐在しているキャンプ場であれば、監視の目があるのでトラブルの可能性は低い。巻き込まれても助けを求めることができます。悲しい事ですが、キャンパー全員が善人とは限りません。車で来ている方なら避難できますが、徒歩キャンパーは逃げる場所がありません。最低限の防犯対策として管理人さんが駐在しているか必ず確認しましょう。
また、夜間の安全に関する事で言うと「入口は夜間施錠されるのか?」と言う点も確認したいポイント。夜間に宿泊者以外の人が自由に出入りできると不審者が入ってくる可能性もありますし、深夜・早朝に撤収して帰る人や車を動かす人が出てくるとうるさくて眠れません。
8. ゴミを回収してくれるか
ゴミ問題も徒歩キャンパーにとってはかなり重要です。ゴミを捨てられないキャンプ場へ行く場合は、事前にゴミを少なくする対策が必要。普段意識しないかもしれませんが、日本の食品は過剰包装が多いです。食品トレーや箱、乾燥材はけっこう嵩張るゴミになります。ゴミの回収はだいたいホームページに出ているので、確認しやすい項目の一つ。
ゴミ回収をしていない場合は、購入した物をそのまま持って行かずに食品トレーなど不要な物は外し、使う分だけ小分けにしてジップロックで持参しましょう。缶やビン類も嵩張るので避けた方が良いです。
また、キャンプ場によってはゴミの回収時間が決まっている場合もあります。筆者も以前、電車の都合で早朝チェックアウトした時にゴミステーションが開いておらず、持ち帰りになったことがあります。できれば時間も事前に確認したいところ。
徒歩キャンプは下調べが重要!
車で行くキャンプの場合はその日の気分で臨機応変な対応ができますが、徒歩キャンプの場合はそうはいきません。状況によっては持って行く荷物が変わってくるので、事前の下調べが重要になります。キャンプに慣れていない初心者の方は特にです。
ホームページや口コミを見ればほとんど分かりますが、分からない場合は予約時に電話をして確認することをおすすめします。徒歩キャンプを楽しむ為にぜひ参考にしてみてください。
ギア
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