朝霧高原にある「田貫湖キャンプ場」は、富士山と湖畔を一望できる広大な芝生のフリーサイトで「ふもとっぱら」、「朝霧ジャンボリー」と並んで予約困難な老舗の人気キャンプ場です。
キャンプ場を予約をする時にAサイトかBサイトを選ばなくてはいけないのですが、どちらを選べば良いのか迷う方が多いのではないでしょうか。そこで今日はAサイトとBサイトどちらがお勧めかを解説いたします。
目次
「田貫湖キャンプ場」の魅力
田貫湖キャンプ場は 中央自動車道河口湖インターから車で約45分。富士箱根伊豆国立公園内、田貫湖のほとりにある公営キャンプ場です。標高650mの立地にあります。
田貫湖畔沿いに広がる広大な芝生のフリーサイトからは富士山だけではなく、田貫湖も望める朝霧高原屈指のロケーションです。
「田貫湖キャンプ場」の魅力をまとめてみました。
富士山と田貫湖を一望できる抜群のロケーション
田貫湖キャンプ場の魅力は、なんといってもその絶景にあります。朝霧高原といえば富士山どーんの眺望が魅力ですが、田貫湖も一望できるダブル絶景を楽しめるのは田貫湖キャンプ場だけです。
広大な芝生のフリーサイト
湖畔沿いに横長に広がるフリーサイトは地面が全て芝生です。端がどこまでかわからないくらいの長さですよ。設営場所は限られますがフィールドにはゆとりがあり、解放感抜群です。
アクティビティが充実
田貫湖が目の前ということもあり、様々なアクティビティが目白押しです。ボートや、自転車、E-BIKEのレンタルサービスがあり、釣りや湖畔散策も楽しむことが出来ます。
買い出し不要!売店の品揃えが凄い
管理棟に併設している売店はコンビニ並みに商品が充実しています。食べ物や飲み物、アルコール類は勿論のこと、キャンプに必要な備品からキャンプギアまで。忘れ物をしても買い出し不要のレベルです。
金額が良心的でキャンプ場に長時間滞在できる
2024年4月から料金改定がありますが、公営キャンプ場なのでキャンプ場の料金は良心的です。しかもチェックインは8時から可能で、最大16時間もキャンプを満喫できてしまうのでお得感があります。
「田貫湖キャンプ場」の施設案内
出典:田貫湖キャンプ場「田貫湖キャンプ場」の施設を写真付きでご紹介いたします。
駐車場
キャンプ場の入口にある駐車場はP1~P6まであり、約200台駐車可能です。キャンプ利用者以外の駐車も可能なので車の出入りは激しい印象です。
田貫湖キャンプ場はサイトに車の乗り入れができないので、テントサイトとリアカー置き場が一番近いP3駐車場はすぐに満車になります。
リヤカー置き場・バイク駐車場
キャンプ場の入口にあり、バイクでお越しの方はこちらに駐車します。リアカーの数は十分にありますが、それでも繁忙期のチェックアウト時間前はリアカー争奪戦になりそうです。
管理棟(瓔珞の家)
駐車場の奥にあります。受付と売店、食堂、各種レンタルサービスの受付があります。受付時間は8:00~17:00(冬季は16:00)で、決済は現金のみなのでご注意ください。
チェックイン時にキャンプ場の注意事項の紙を渡され、説明を受けます。説明が終わると札を受け取り、テントの見える位置に付けます。札は、チェックアウト時に返却する必要があるので忘れないようにしましょう。
売店はコンビニとお土産屋とアウトドアショップを足したような充実の品揃えです。キャンプで必要なものは売店ですべて賄えるのは心強いですよね。
テントや寝袋のレンタルはありませんが、タープ、BBQコンロ、テーブル、チェアはレンタル可能です。キャンプ以外では、ボート、自転車、E-BIKEのレンタルと、釣り(竿の貸し出しは無し)の入場受付があります。
売店の奥には食堂まであります。ラーメンやカレーライス、うどん、そばといった軽食を食べることができますが、閉店時間が早いようなので要確認です。
トイレ
Aサイト、Bサイト、管理棟の3か所にあります。キャンプ場利用者以外も利用するので、かなりの広さです。個室は洋式と和式が混在していて、場所によってはウォシュレットと温水便座完備です。
炊事場
Aサイトに1か所、Bサイトに2か所あります。屋根付きなので雨の日も安心です。シンクの数は十分にありますが、スポンジや洗剤、ハンドソープといった備品は無く、お湯は出ません。
シャワー・お風呂
温水シャワー室がAサイト、Bサイトそれぞれにあります。200円で5分利用可能です。お風呂はキャンプ場隣にある「休暇村富士」が利用可能でしたが、2024年3月末で日帰り温泉施設が終了になってしまいました。
キャンプ場から一番近い温泉施設は、車で約10分程のところにある「風の湯」です。ふもとっぱらや、朝霧ジャンボリーでキャンプする方も利用するので、いつも混んでいます。
BBQサイト
管理棟裏に日帰りバーベキュー専用のエリアがあります。キャンプ利用者の為に開放されたサービスではないので、利用したい場合は別途申し込む必要があります。
デッキ
田貫湖と富士山を一望できる展望台で、Aサイト内の一番眺望が良い場所にあります。デッキの周りは眺望が抜群なだけあって、テントが密集する率が高い人気の設営エリアです。
展望遊具
Aサイト内にあります。田貫湖と富士山を一望できる展望台と滑り台が合体した施設です。お子様連れファミリーには需要がありそうですよね。
自動販売機
管理棟の前に4台もあります。お酒以外の飲み物が一通り揃っています。ちょっとした時にドリンクを買うことができるのは便利ですよね。
喫煙所
Aサイト、Bサイト、管理棟の3か所にあります。田貫湖キャンプ場は全面禁煙なのでタバコは指定された場所で吸いましょう。
ゴミ捨て場・廃捨て場
Aサイト、Bサイト1か所ずつあります。生ゴミ、缶、ビン、ペットボトル、燃えるゴミ、ガス缶、灰等、殆どの種類のごみを無料で捨てることができます。燃えるごみは受付時に渡される半透明の袋に入れて捨ててくださいね。
「田貫湖キャンプ場」のサイトレビュー
田貫湖キャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。AサイトとBサイトの詳細は次に紹介するとして、先に知っておきたい共通事項をまとめました。
サイトの基本情報
田貫湖キャンプ場はフリーサイトで、サイトに車の乗り入れはできません。Aサイト端からBサイト端まで、直線距離にして500メートル近くと横長に広がるフィールドで、合わせて約150~200張可能なキャパがあります。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は芝です。しっかりと手入れされているようで、とても綺麗な芝生です。場所によっては土がむき出しのところや、草地もあります。
傾斜はあるの?
サイトのほぼ全てが傾斜地で、全体的にうねっています。比較的平らな場所は限られているので平地はすぐに埋まります。場所によっては起伏もあり、設営場所選びは重要です。
ペグの刺さり具合は?
芝生ということもありペグの刺さり具合は比較的良好です。鍛造ペグと専用ハンマーをお持ちでなくても設営でそこまで苦労しない印象です。
プライベート感
田貫湖キャンプ場は湖畔を周回できるハイキングコース内にあります。キャンプ利用者以外も24時間自由に出入りできるのでプライベート感は期待できません。
たとえキャンプ場がガラガラだったとしても、場内は絶えず観光客やハイカーで溢れかえっています。盗難も多いらしく、キャンプ場から注意喚起も出ています。テントを離れる際はセキュリティを万全にしたいところです。
サイト間の移動は出来るの?
サイト間の移動は禁止で、例えばAサイトで予約した場合、Bサイトには設営できません。しかも、一度予約した内容は変更ができないので、サイトを変更したい場合、予約をキャンセルして再度予約が必要になります。
AサイトとBサイトの特徴
田貫湖キャンプ場はサイト間の移動が禁止なので、予約の際、AサイトとBサイト、どちらがお勧めかは大変重要になってきます。それぞれのサイトの特徴をまとめました。
Aサイト
Aサイトは、全ての場所から富士山と田貫湖を一望できるのが最大の魅力です。特にAサイトの真ん中あたりにあるデッキ周辺は真っ先に設営される人気スポットです。
駐車場とリアカー置き場から近く、管理棟も近いので文句の付け所がありません。そんなこともあり、多くのキャンパーはAサイトで予約を取ります。真っ先に満サイトになる人気のサイトです。
良いこと尽くしに思えるAサイトですが、場所取りは熾烈を極めます。Aサイトは意外と狭く、設営場所が限られることと、人気スポットにテントが密集しがちです。
Aサイトは満サイトであることが殆どで、結局どの場所に設営してもテントが密集します。プライベート感ははっきりいってゼロなので、静かなキャンプを楽しみたい方にとっては不向きではないでしょうか。
Bサイト
Bサイトは田貫湖が見えない奥地にあります。富士山が綺麗に見えるスポットは限られていて、場所によっては富士山が全く見えません。
駐車場とリアカー置き場から離れていて、管理棟も遠いです。リアカーで1往復するだけで、最長1キロ近く歩くことになるので、多くのキャンパーはBサイトを避けます。比較的予約が取りやすい不人気のサイトです。
デメリットだらけに思えるBサイトですが、場所取りで苦労しないのはメリットです。Bサイトは意外と広く、設営場所にゆとりがあります。静かなキャンプを楽しみたい方やプライベート感重視の方にはお勧めです。
リアカー置き場はキャンプ場入口にしかありませんが、実はBサイト奥には小規模な駐車場があります。キャリーカートをお持ちの方や荷物の少ない方は、Aサイト以上に荷物の運び込みが楽ちんというメリットがあります。
AサイトとBサイトどちらがお勧め?
AサイトとBサイトどちらがお勧めかは、極論になってしまいますが「眺望」VS「静けさ」と、「キャリーカートの有無」で決まるような気がします。簡単にまとめると以下の通りです。
Aサイトがお勧めの方
- 富士山と田貫湖の眺望が外せない方
- 荷物が多い方・キャリーカートをお持ちでない方
Bサイトがお勧めの方
- 景色よりも静けさやプライベート重視の方
- 荷物が少ない方・キャリーカートをお持ちの方
勿論、Bサイトでも富士山と田貫湖を一望できる場所や、Aサイトでもプライベート感を確保できる場所が少なからずあります。しかし、そういったベストポジションは場所取りが困難を極めます。
筆者は静けさ重視でキャリーカート持ちだったのでBサイト一択でしたが、田貫湖キャンプ場はどちらのサイトも大変魅力的で、次回はAサイトを狙いたいと思いました。参考になりましたら幸いです。
ギア
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