岩本利達
DODアウトドア製品 ふるさと納税返礼品に初登場 東大阪市で取り扱い開始

DODアウトドア製品 ふるさと納税返礼品に初登場 東大阪市で取り扱い開始

アウトドアギアが、地域支援の選択肢になる──そんな動きが始まった。アウトドアブランド「DOD」の製品が、同ブランドを展開するビーズ株式会社の本社所在地・大阪府東大阪市にて、ふるさと納税返礼品として新たに採用された。2025年6月25日から順次受付が開始されており、楽天ふるさとチョイスふるなびなど主要なポータルサイトで取り扱いがスタートしている。

注目すべきは、ただの物品提供ではなく、地域と企業が連携することで寄付者の選択がそのまま地元のものづくりを支える仕組みになっている点だ。キャンプを愛する人々が、自らの楽しみの延長線上で地域産業にも手を差し伸べる──そんな応援のかたちが、これからのふるさと納税のひとつのモデルになるかもしれない。

地域と企業の連携から生まれた取り組み

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今回の返礼品化は、DODを企画・設計・デザインまで一貫して手がけるビーズ株式会社が、東大阪市に本社を構える企業として地元との関係を再定義する流れの中で実現した。東大阪市は古くから「ものづくりのまち」として知られ、多様な技術や工場が集積している。

DODの製品もまた、そうした技術基盤に支えられながら育まれてきたブランドのひとつである。同社のリリースには「地域に根ざしたものづくり企業として地元・東大阪市の発展を支えていきたい」という想いが明記されており、今回のふるさと納税はその延長線上にあるといえる。製品そのものの魅力だけでなく「地域とのつながりを意識した選択肢」としての新しい価値がここにある。

対象製品には人気ギアが勢揃い

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ふるさと納税の返礼品にラインナップされたのは、DODの中でも特に支持の厚い製品群だ。「カマボコテント3M」、「タケノコテント2」、「わがやのテントS」、「いつかのタープ」、「チーズタープM」、「スゴイッス」、「モナカ・コロコーロ」など、多人数キャンプやファミリーキャンプにぴったりな大型ギアから、個性派チェアや遊び心のあるアイテムまで幅広く揃っている。

これらはいずれも通常販売でも人気が高く、シーズンによっては入手困難になるモデルも少なくない。返礼品として選べることによって「どうせ手に入れるなら、寄付という形で応援したい」と思うキャンパーにとっては、非常に魅力的な仕組みだ。単なる所有欲ではなく、「選ぶ理由」にストーリーが加わる点が面白い。

キャンプを通じて地域を応援するという選択

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この取り組みの意義は、単にアウトドア製品を返礼品にするという話にとどまらない。ふるさと納税という制度を通じて、キャンパーが製品の背景にある地域や企業の姿勢を知り、それを選ぶという行為に込めることができる。リリース情報でも、対象商品や取り扱いサイトが「今後変更となる場合がある」とされており返礼品制度の柔軟性も示唆されている。

自分のライフスタイルに合った製品を選びながら、地域産業を応援するという“自分らしい関わり方”が可能になる。焚き火台やテントに囲まれた夜、そのアイテムが誰の手を経て、どんなまちからやってきたのかを想像する。それは、これまでになかった納税体験かもしれない。

■各取り扱いサイトはこちら
楽天
ふるさとチョイス
ふるなび

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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