都良(TORA)
今シーズンから冬キャンプ営業が始まった「層雲峡オートキャンプ場」を取材してきました

今シーズンから冬キャンプ営業が始まった「層雲峡オートキャンプ場」を取材してきました

北海道有数の温泉地として人気のある「層雲峡温泉」は、大雪山連峰の雄大な景色と柱状節理という独特の断崖絶壁の渓谷が続く景観が魅力の観光スポットです。

この層雲峡の入り口に位置するのが「層雲峡オートキャンプ場」で、週末移住の拠点としてリニューアルが進められています。

今回は層雲峡オートキャンプ場を管理する上川町役場に許可を頂いて取材してきました。

層雲峡オートキャンプ場の基本情報

層雲峡オートキャンプ場があるのは、旭川空港から約65㎞ほどの層雲峡の入り口です。利根川に次ぐ日本で2番目の流域面積を誇る石狩川の上流の清らかな渓流のそばにあり、総面積126,059平方メートルと広大な敷地のオートキャンプ場です。夏には釣りや川遊びも楽しめます。

層雲峡オートキャンプ場へのアクセス

旭川から北見や網走の道東地区に向かう国道39号線を車で走っていくと、左手に廃業してしまった陸万のドライブインの大きな建物があり、その少し手前の右に層雲峡オートキャンプ場の看板が見えてくるので、ここを右折します。旭川市内からは雪道を安全運転しても1時間半ほどで到着します。

国道39号線から右折すると橋があり、その下には石狩川が流れています。夏にはここでイワナやヤマメなどの渓流釣りが楽しめますよ。

橋を渡ると右手に「層雲峡オートキャンプ場」の入り口が見えてきます。写真左手にある古い建物は、以前管理棟として使用していたもの。1階部分がカフェテラスとしてリニューアル計画されるそうです。

現在の管理棟と受付は、その奥の建物になります。

今シーズンの初めての冬期営業

層雲峡オートキャンプ場が冬季営業開始

出典:上川町役場

「層雲峡オートキャンプ場」の通常の営業期間は6~9月で、冬期営業は今年初めてです。

冬期営業は、1月8日から3月14日までの金・土・日曜・祝日のみ。

層雲峡オートキャンプ場の冬季プラン

出典:上川町役場

キャンプ場内には、フリーサイトの他に、週末移住コテージと通年コテージがあるので、冬キャン初心者や寒いのは苦手といった人も気軽に宿泊できます。

受付と料金

この建物が受付で、中にはキャンプ用品の購入やレンタルができるショップが併設されています。

薪や炭、ガスなどのキャンプに必要なものの販売の他に、ウェアや靴、手袋など冬装備のレンタルもあるので、北海道の冬の寒さに慣れていない道外観光客の方も安心です。

またスノーシューのレンタルもあるので、広い敷地をスノーシューを履いてトレッキングも楽しめます。

冬キャンは「週末移住コテージ」と「通年型コテージ」、そしてゴリゴリの本格派キャンパー向けの「フリーテントサイト」の3つのタイプから選べます。それぞれの料金は次の通り。

区分 使用単位 料金
入村料 1人 350円(日帰りのみ)
週末移住コテージ 1室 一泊7,500円(別途暖房料500円)
通年型コテージ 1室 一泊6,500円(別途暖房料500円)
フリーテントサイト 1張 一泊500円

コテージ紹介

それでは「週末移住コテージ」と「通年型コテージ」の2つのタイプのコテージを紹介します。

週末移住コテージ

「住んでみたい、住み続けたいおもてなしのまち 上川町」を方針に、移住・定住を進める上川町が、週末移住活動の拠点として2019年度から9室整備したのが、この「週末移住コテージ」です。

室内には、2段ベッドにリビングエリア、土間があり、4人ファミリーが宿泊できるほどゆったりとした造り。

冷蔵庫、照明、コンセント、暖房が完備されていて気軽に宿泊が楽しめます。貸毛布も200円(1枚)で用意されています。

土間のスペースには、テーブルとチェアーが置かれているので、外の景色を眺めながらのんびりとお酒やコーヒーを楽しむのもいいですね。

「週末移住コテージ」は、1棟1泊7,500円で11月~4月の期間には別途暖房費500円が必要です。

週末移住コテージ専用の「共有キッチン」は、キャンプ場の施設とな思えないような立派なキッチン、ガスコンロ、冷蔵庫、調理器具一式とテーブルやイスなどが設置されています。

もちろん照明や暖房が完備されているので、ここで料理や食事が楽しめます。

シャワーや洗濯乾燥機もあるので、長期間の宿泊も快適ですね。

通年型コテージ

丸い筒状のかわいい形をした「通年型コテージ」は、全部で5棟。

1棟1泊6,500円と「週末移住コテージ」とそれほど料金は変わらないのですが、こちらの「通年型コテージ」の方が人気とのことでした。なお、11月~4月は暖房料500円が別途必要です。

それぞれのコテージの前には、専用のテーブルやイス、焚き火台があって、焚き火やバーベキューが楽しめます。

1~2名用となっていますが、室内は4~5人用のファミリーテントより広く、寝るだけなら家族4人が余裕で寝られそうです。

「通年型コテージ」にも照明やコンセント、暖房が完備されているので、まさに1年を通じて快適に宿泊できますね。

先ほど紹介した「共用キッチン」は週末移住コテージ専用なので使用できませんが、「通年型コテージ」のすぐ前には炊事棟があります。

こちらの炊事棟も、水道とシンク、電子レンジ、テーブルとイスなどが揃っていて、快適に使用できそうです。

フリーテントサイト

本格的に冬キャンを楽しみたい本格派キャンパーにはフリーテントサイトも用意されています。夏のシーズンには約70張のテントが張れる広大なエリアの中で、好きな場所を選んでテントを張ることができます。

冷え込む時には、氷点下20度を下回ることがある極寒の地で、テント泊する人がいるのか聞いてみたら、毎週末数組が泊っているそうです。

この日はすでにチェックアウトの時間を過ぎていたため、キャンパーさんはいませんでしたが、テントを張ったエリアが丸く除雪されていました。

グランピング

「層雲峡オートキャンプ場」ではグランピングのエリアも整備中のようです。本格的にはこれからですが楽しみですね。

周辺情報

層雲峡オートキャンプ場周辺マップ

出典:層雲峡オートキャンプ場

日帰り温泉

層雲峡オートキャンプ場から「層雲峡温泉街」までは車で10分ほどです。キャンプ場にはコインシャワーの設備がありますが、コテージで一泊した後には、ぜひ層雲峡温泉に行って日帰り温泉を楽しみましょう!

層雲峡温泉街には、コンビニエンスストアもあるので食料品やお酒などの買い物もできます。

観光

層雲峡は、年間180万人以上もの観光客が訪れる北海道屈指の観光地。

アイヌの人たちが「カムイ・ミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んだ大雪山の麓にあり、雄大な自然で厳しい大自然に触れることができます。

層雲峡温泉街からは、黒岳ロープウェイを使うと気軽に登山も楽しめるほか、層雲峡温泉街の周囲には「流星・銀河の滝」や「大函」などさまざまな観光スポットがあります。

層雲峡オートキャンプ場の基本情報まとめ

基本情報

所在地 北海道上川郡上川町清川
TEL 080-2867-5833 / キャンプ場管理棟
電話受付時間 月~木 9時~15時、金~日・祝 9時~17時
営業期間 1月上旬から3月中旬、6月中旬から9月末
定休日 冬季期間は金曜日を除く平日、夏季期間は無休
支払 現金のみ
公式サイト 【公式】層雲峡オートキャンプ場

キャンプ場までのアクセス

JR旭川駅から車で約1時間15分、JR上川駅から15分。上川層雲峡ICより車で約20分

「上川層雲峡IC」出口を左折。石狩川を右手に見ながら国道39号線を層雲峡に向かって16kmほど進むと右手側に層雲峡オートキャンプ場の看板が見えてきます。

料金

入村料 1人 350円
キャンピングカー乗入料 1台 一泊 1,500円
週末移住コテージ 1室 一泊 7,500円(別途暖房料500円)
通年型コテージ 1室 一泊 6,500円(別途暖房料500円)
バンガロー 1棟 一泊 4,000円
テント持込料 1張 一泊 500円
貸毛布 1枚 200円
シャワー 1回 200円
洗濯機 1回 200円
乾燥機 1回 100円

これからの進化が楽しみな層雲峡オートキャンプ場

層雲峡オートキャンプ場は今シーズン初めての冬営業で、これからもいろいろと内容が充実される計画のようです。冬キャンは3月中旬までですが、6月中旬からは夏営業が開始されるので、キャンプはもちろん週末移住の体験をしてみてはいかがでしょうか。

紹介
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  • 都良(TORA)
  • 北海道在住のフリーライター。キャンプ、車中泊、登山、トレッキングが大好き。障害者スポーツの指導員をしていることから、車いすなど障害を持つ子供たちをトレッキングやキャンプに連れていく活動もしています。資格:自然体験活動指導者認定委員会 自然体験活動指導者NEALリーダー、北海道ボッチャ協会 審判員・普及指導員

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