たくさんの山に囲まれ緑豊かな町、美濃市。市内を流れる長良川では鮎漁が行なわれるので、シーズンになると川沿いにある鮎料理専門店で美味しい鮎料理が振舞われます。
日本全国を寒波が襲った今冬、岐阜県も例年にない量の積雪や厳しい寒さの冬となりました。そんな冬の終わりを感じつつ、休日と重なった絶好の晴天を逃すまいと河原キャンプを決行しました。
岐阜県内で無料キャンプが楽しめる、長良川沿いの美濃橋のキャンプスポットレビューをしていきます。
美濃橋へのアクセス
美濃橋はキャンプ場としての運営はされておらず、河川敷で自由にキャンプを楽しめるスポットです。名前の通り長良川にかかる赤い吊り橋の【美濃橋】が目印となりますが、2021年3月時点ではまだ工事中のため橋を渡ることはできません。
長良川河川敷へのアクセスは東海北陸自動車道を使用します。東海北陸自動車道の美濃ICで降りてからのルートは2つ。長良川沿いの堤防道路を走って景色を楽しみながら向かうルートと、国道156号を通って美濃市内を通り現地へ向かうルートです。
河川敷の入り口が狭いので、車が大きい場合は国道156号を通り新美濃橋を渡るルートが入りやすいかと思います。
美濃橋キャンプスポットの基本情報
利用料金 | 無料 |
---|---|
チェックイン | フリー |
チェックアウト | フリー |
サイト | 河原(道の駅側と美濃橋側) |
トイレ | 道の駅と対岸は美濃橋の隣 |
シャワールーム | 無し |
炊事場 | 無し |
電源 | 無し |
管理棟・売店 | 無し |
ゴミ捨て場 | すべて持ち帰り |
住所 | 岐阜県美濃市曽代222 |
宿泊の届出や許可の申請先はありません。野営地に近い場所で、夏にはBBQや川遊びで大変にぎわいます。
道の駅の対岸には美濃橋の隣に通年利用できるトイレが設置されており、キャンプの時もこのトイレが利用できます。
堤防道路にある売店のような佇まいですが、ここがトイレです。男女で分かれており、管理人がいないにも関わらずきれいでした。冬でも利用できるのはありがたいです。
美濃橋のテントサイトレビュー
道の駅側の河原と対岸の河原でキャンプができます。今回、私たちは道の駅から見て対岸の河原でキャンプをしました。写真は美濃橋から見て下流側のサイトです。
写真右の道路標識の少し奥に堤防道路から河原へ下りる道があります。我が家の車はスバルのレヴォーグなのですが、所々にある大きな石を避ければ進入は問題ありませんでした。
広い河原はサイトの区切りは無く、気に入った場所でキャンプができるのが良いところです。砂地すぎず岩場すぎずな場所なので、キャンプをするには絶好ではないでしょうか。
当日は美濃橋の近くは混雑していたので、私たちは河原へ降りてからもう少し下流側にテントを設置しました。下流へ行くと人は少ないのですが、唯一のトイレが遠くなるのがネックです。
こちらは美濃橋より上流側の河原です。河原から階段を使ってトイレに行けるのが便利なのでキャンパーが多いエリアです。家族キャンプの時に子供と一緒ならこの辺りでキャンプをするのがベストかもしれません。
この写真では美濃橋の右側にある小さな小屋がトイレです。河原とトイレは十分な距離があるので、近くにテントを設置しても臭いなどで不快な思いをすることはなさそうです。
ちなみに河原には車の通り道は決められていません。よく見ると石が少ないところや雑草の間に車1台分の轍があります。テント設置の時には自分の使うスペースと車の通り道が重ならないか注意が必要です。
美濃橋キャンプスポットの周辺施設
美濃橋の近くには【道の駅 美濃にわか茶屋】があります。駐車場が広く、きれいなトイレもあります。
道の駅内では地元の特産品や食材が売られています。今回のキャンプでは「なぜか売れています」というPOPが気になるソーセージが販売されていたので購入してみました。
道の駅の隣にはコンビニもあるので、夜間でも買い物ができて便利です。
道の駅とは別ですが【まきぼう】という蕎麦屋さんも近くにあり、ランチタイム前から外にお客さんが並ぶぐらいの人気店で美味しいお蕎麦が食べられます。
近くの観光名所
この写真は通行止めの柵の間から見た美濃橋です。通り道は全面木造、開通前なのでとてもきれいです。橋の幅は軽自動車1台分ほどに見えました。開通した時には橋からの景色がとても良さそうなので楽しみです。
キャンプを始める以前に、美濃市にある「うだつの上がる町並み」を散策したことがあるのですが、季節が夏だったので手作りソフトクリームを食べ歩きしたり、特産品を取り扱うお土産屋を覗いたり、ゆっくりした時間を過ごせました。
出典:ぎふの旅ガイド「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁のことです。江戸時代~明治時代にかけて、裕福な家しか「うだつ」を造ることができなかったため、庶民の願望から「うだつを上げる・うだつが上がらない」の言葉もできました。美濃市は江戸時代の商人の街で「うだつ」が多く残っています。
引用 – ぎふの旅ガイド
美濃橋河川敷で1泊キャンプしてみた
風が穏やかな晴天の中、昼過ぎからのキャンプ開始でしたが、日が暮れる前には焚き火から離れられないぐらいの寒さになりました。今回のキャンプでは1泊で2束の薪を使い切らないぐらいでした。
夕食は冬らしく鍋料理と、おかまで炊いた炊き立てご飯を食べたりして外ご飯を堪能。食事に夢中で夕食の写真を撮り損ねてしまいました。美濃橋河川敷には河原の石を利用して風防やかまどを作って料理した跡が残されているので、また来た時には現地の物を利用して料理してみたいです。
夫婦2人でキャンプをしている我が家は、コールマンの廃盤となった4S T.Pクレストを使っています。付属のインナーテント内に地面からの冷気を防ぐためにコットを設置し、寝袋はカリンシアのディフェンス4を使用。私は寝袋と厚着をすれば寝るには十分だったのですが、妻は寝る前から湯たんぽを寝袋に入れて暖めていたものの明け方は寒かったようです。
テントを立てるときにはそれなりのペグの用意が必要です。河原なので表面上は石が無くても地中には硬い石が多く、ペグを少し打ち込むだけですぐ石に当たります。テント付属のペグは何本か曲がってしまいました。また河原には街灯が全く無いので、日が暮れてからペグに躓かないように目印が必要です。
朝食はパンと目玉焼き、道の駅で購入した「なぜか売れている」ソーセージです。大きなソーセージでとても美味しく満足でした。
この地域の冬の気候なのか早朝は風が強く、種火がすぐに消えてしまって焚き火で暖まるまでに時間がかかりました。河原には倒れて乾燥したススキが多くあり、集めて焚き火の火種を作るのにはうってつけです。
美濃橋河川敷でキャンプをした感想
キャンプを始めて2回目の泊まりキャンプで美濃橋の河川敷を利用しました。冬なのもあってか人が少なく静かに過ごせました。
キャンプ場としての営業はしていないので、到着してから忘れ物や足りないものが発覚した時に道具をレンタルしたり薪を買い足したりできませんが、10分ほど車を走らせればスーパーやホームセンターがあるので問題ありません。
河原上の堤防道路は昼間は車通りが多く、夜でも多少の交通があるので気になるかもしれません。周囲に民家はありますが、河原で過ごしているので十分な距離があり、人目が気になることもありませんでした。
今回は道の駅の対岸でキャンプをしましたが、道の駅側でキャンプをするのも良さそうです。また美濃橋が開通後に観光やドライブ気分でデイキャンに来たりとまだまだ楽しめそうな無料キャンプスポットでした。
最後に、長良川河川敷は管理人がいないのでゴミが忘れられていたり、焚き火後の灰が残されていたりするのが現状です。自然の中でキャンプをさせてもらっていることを忘れず、自分の後に来る人がキャンプを楽しめるよう、各自でゴミなどを持ち帰り、より良い場所になることを願います。
長良川河川敷はキャンプ場ではなく、一般開放されている河川敷です。岐阜県庁の公式ページを必ずお読みいただき、必ずルールを守って利用しましょう。
岐阜県庁公式サイト:
関市・美濃市の長良川や板取川などで川遊びやバーベキュー、キャンプをされる方に知っておいていただきたいこと
ギア
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