ペッコちゃん
6月は天空の絶景「ミヤマキリシマ」を見に、くじゅうに登ろう!

6月は天空の絶景「ミヤマキリシマ」を見に、くじゅうに登ろう!

6月初旬~6月中旬頃、くじゅうの山肌は鮮やかなピンク色の花「ミヤマキリシマ」に彩られます。この時期は、その絶景を一目見ようと多くの登山客が訪れ、交通渋滞ならぬ登山渋滞が起こるほどです。

今年もその時期が訪れるということで、過去に登った際の写真を交えながら、ミヤマキリシマの美しさをお伝え出来たらなと思います。本題に入る前にまずは「ミヤマキリシマ」「くじゅう連山」「平治岳」「大船山」について、簡単に紹介したいと思います。

ミヤマキリシマとは

ミヤマキリシマは阿蘇山、九重山、雲仙岳、霧島山など九州各地の高山に自生するツツジの一種で、天然記念物に指定されています。

ミヤマキリシマは1m程の低木で、枝先に2~3個ずつ紫紅色や桃色、薄紅色の花を咲かせます。ミヤマキリシマはくじゅう連山のほぼ全域で見られますが、とくに「平治岳」「大船山」はミヤマキリシマの群落が美しいことで有名です。

くじゅう連山とは

くじゅう連山とはくじゅう山群とも呼ばれ、大分県玖珠郡九重町(くすぐんここのえまち)から竹田市久住町北部(くじゅうまちほくぶ)にかけて広がる火山群の総称です。

最高峰は九州最高峰の中岳(なかだけ)1791mで、百名山の1つです。また、一帯は阿蘇くじゅう国立公園に指定されています。九州本土には1700mを超える山が14座あり、そのうちの9座がくじゅう山群に集中しています。

平治岳(ひいじだけ)1642.8m

平治岳はくじゅう連山の一角にある標高1642.8mの山で「ひいじだけ」や「ひじだけ」と呼ばれています。

くじゅう連山の中でもミヤマキリシマが最も美しい山として有名で、5月末~6月上旬にかけて平治岳の南側の斜面がミヤマキリシマで一面ピンク色に染まります。山頂からの展望も素晴らしく、眼下には坊がつるや三俣山などを見渡すことができます。

大船山(たいせんざん)1786.2m

大船山は、大分県竹田市に位置する標高1786.2mの山で、くじゅう連山で3番目に高い山です。船をひっくり返したような山容からその名がついたと言われています。

春はミヤマキリシマ、秋は紅葉が美しい山で、一年を通して登山客が多く訪れる人気の山です。とくに山頂直下にある御池(おいけ)の紅葉は、美しい紅葉と湖面に映る紅葉のコントラストが素晴らしく人気のスポットとなっています。

今回の登山ルート紹介

今回はミヤマキリシマを見に「平治岳(ひいじだけ)」「大船山(たいせんざん)」に登ります。ルートとコースタイムは次のようになります。

チェック

男池→(70分)ソババッケ→(60分)大戸越(うとんごし)→(30分)平治岳→(20分)大戸越→(60分)北大船山→(40分)大船山→(15分)段原→(50分)坊がつる→(30分)法華院温泉→(90分)すがもり越え→(50分)大曲登山口

今回はかなり長時間な登山になります。行きと帰りの登山口が違いますが、山仲間の旦那さんが車で迎えに来てくれたことで実現しました。(※コースタイムはあくまでも目安です)

また、男池→ソババッケから「高塚山(黒岳主峰)」「天狗岩」に行くこともできるので、後半で少し紹介しますね。

ミヤマキリシマを見に「平治岳」「北大船山」「大船山」へ

ではいよいよ、ミヤマキリシマ登山開始です!

男池登山口

男池登山口の受付

男池園地の入り口で清掃協力金100円を払い、登山開始です。

男池園地入り口を入り、整備された道を進みます。

少し行くと看板が…そうここは「黒岳原生林」。黒岳は日本でも数少ないと言われる原生林のひとつで「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれています。

橋を渡ると…

登山道と散策路の標識があります。散策コースは原生林を手軽に楽しめるので、体力に自信がない方や原生林をちょっと味わいたい方にもオススメです。

ちなみに散策コースを行くとこんな素敵な滝を見ることができます。それがコチラ↓

夏の避暑地としてもオススメなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

男池湧水群到着

見て下さい!この透明度!!

男池湧水群は、環境省の「名水百選」「豊の国名水15選」にも選ばれ、湧出量は平均毎分14t、1日約2万tと水量が豊富。また水の硬度は1ℓあたり平均6.2mgとされていて、まろやかで優しい口あたりの水です。

男池の水は炊飯や飲料など幅広く使えることもあり、県外からも多くの人が汲みにやってきます。男池の水で入れたコーヒーは格別ですよ!

男池湧水を過ぎると登山道はさらに原生林で覆われます。原生林のトンネルの中に木漏れ日が差し込み、それはもう綺麗です。

唯一残念だったのは、写真を撮ると自分が同化してどこにいるかわからなくなったことです(笑)ザックは緑だし、ウェアや帽子は水色だし…。もし新緑の中で目立ちたかったら、ピンク・赤・オレンジをオススメします。

さて気を取り直して、まずは「かくし水」を目指して進みます。

途中にはこんな木があったり…

こんな苔むした場所があったり、もののけ姫の世界に迷い込んだような気持ちになります。

しばらく進むとゲートが現れます。看板には「これより先は牛の放牧中。イガ線をはずさないでください」と書かれています。

牛放牧中

牛がいるかも~とテンション高めに進みます。結局、牛は見かけませんでした。

巨大な倒木

倒木があったりしますが、かくし水までは比較的なだらかな道のりです。

かくし水到着

かくし水に到着です。かくし水とは、流れる水が伏流水となり水が隠されていることに由来しているらしいです。ここは多くの登山者の喉を潤してくれる為、人気の休憩スポットになっています。

ひと休みしたら、次は「ソババッケ」に向かいます。

かくし水からしばらく行くと、なんだか空気感がまた変わったような気がします。静寂と鳥の鳴き声、ひんやりとした空気…長者原登山口や牧ノ戸登山口から登るルートとは全く違う空気なのです。

ソババッケ手前になると、根っこ道や岩場になり傾斜もきつくなります。私は根っこ道は大好きなので全然苦になりません。

ソババッケ到着

ソババッケ…なんのこった!?という感じの名前ですが(笑)名前の由来には、ソバは山のそば・麓、バッケは崖がなまってそう呼ばれた説や、 単純にソバが栽培されたいたところから名付けられたなどがあります。

他にも、水はけの悪いところからきているなど、山の地名には本当に由来が気になるものがたくさんあり、妄想を繰り広げるのも楽しみのひとつです。

男池のソババッケ看板

ソババッケ記念写真…ソババッケではなく男をイメージしたポージングです(笑)

ソババッケは開けた場所になっているので、休憩するにはもってこいです。

山の先輩から飴をプレゼントされる

そこに現れた山の先輩!「飴はいらんかね~?」の言葉に、遠慮もせず飴の入った袋を物色する私(笑)山の先輩のおかげで元気チャージ満タンです!ありがとうございます。

ソババッケから森に入るとすぐに分岐があるので「大戸越・平治岳」の方へ進みます。

最大の難所「ガレ場」

分岐からしばらく行くと、勾配もきつくガレ場となり険しくなってきます。このルート最大の難所と言えるでしょう。

ミヤマキリシマの時期は登山者で渋滞しますので、くれぐれも落石に注意しながら登りましょう。

大戸越(うとんごし)到着

ミヤマキリシマの時期の大戸越は、坊がつる・大船山・平治岳の分岐地点になっていることもあり、登山者で溢れかえります。

ミヤマキリシマに囲まれる筆者

ミヤマキリシマに囲まれた道を登っていきます。大戸越から平治岳への登山道は、混雑解消の為、登りと下りで別々にルートが設定されています。平治岳に向かって右側が登り専用、左側が下り専用です。

ミヤマキリシマと一緒に記念撮影

ミヤマキリシマを見て疲れも吹っ飛び、この笑顔(笑)

ミヤマキリシマ越しに、三俣山(みまたやま)や坊がつるなどが見渡せます。

初めて山肌を覆うミヤマキリシマを見た時、あまりの綺麗さに「キャー」と雄叫びをあげてしまいました。「ここは天国なの!?」と思うほど美しく、まさに乙女心をくすぐるお花畑といった感じ。

お花の絨毯の上を歩いているかのよう、そうここはまさに「天空の絶景」です!

平治岳(ひいじだけ)1642.8m 登頂

平治岳の山頂で記念撮影

無事、平治岳にも登頂し大満足!しばらくミヤマキリシマを満喫し、次なる目的地「北大船山」「大船山」を目指すため、大戸越へ戻ります。

見て下さい!このルンルンな様子の私(笑) この後、私を悲劇が襲うとは知る由もありませんでした(汗)

大戸越に戻ってきたら、人・人・人で溢れかえっているではありませんか。

あんなに元気だった私、人酔いしてしまいました。なんだか気分は悪いし、テンション下がりまくりでどんより…。そして珍しく弱音を吐きまくりました。

一瞬、もう帰りたい!と思いましたが、この人混みを抜ければ回復するかもと思い、大船山を目指してみることに。

大船山までの道はこんな感じにぬかるんでいるし、石がゴロゴロしているし、薄暗いし…でも人込みから逃れられたことで、気分も復活。

北大船山(きたたいせんざん)1706m 登頂

北大船山の山頂で記念撮影

大戸越から約1時間、北大船山に登頂。

北大船山もミヤマキリシマは咲いていましたが、まだ蕾が多かったので、平治岳が満開を迎えた一週間後位が見頃かもしれません。續いて目指すは、左側のてっぺん「大船山」です。

大船山(たいせんざん)1786.2m 登頂

大船山は何度登っても辛いと感じてしまいますが、景色は最高です。奥に薄っすら阿蘇五岳が見えます。

そして、新緑の御池。紅葉の時期とはまた違う美しさがあります。

テンション上がっていたのでしょう(笑)御池の石を大の大人がジャンプして渡るという…(汗)落ちたら最悪ですよね…(笑)

ちなみに紅葉の時期の御池がこちら↓

はぁ…こちらも美しい!ぜひ、紅葉の時期は御池や大船山に登ってみて下さいね。

下山開始

大船山から下山開始。目の前に見えるのが、米窪です。ミヤマキリシマが咲いているのが見えますね。

大船山からの下りは苦手で…薄暗いし、ぬかるんでるしで気分がいつも滅入ります。

坊がつる到着

坊がつるに到着です。カラフルなテントに気分も復活!

木道を歩き、法華院温泉を目指します。

法華院温泉到着

法華院温泉に到着

ちょっと休憩したいところですがもう夕方16時をまわっているので急いで下山しなければ…。水分補給をし、すがもり越えを目指します。

法華院からのアップダウンを終え、やっと北千里に到着!ここはいつ来てもカッコイイ!まるで北斗の拳に出てきそう!

北千里で記念撮影

疲れもピークを越えているのに、テンションまたまたあがって、ジャーンプ!からの…

疲れたからちょっと休憩

チーン…。はぁ、疲れた(笑)

すがもり越え到着

やっと、やっとすがもり越えに到着しました。愛の鐘をならし…

後ろを何度も振り返りながら…

大曲登山口に無事に到着しました。本当にお疲れ様でした。

ソババッケ~高塚山(黒岳主峰)1587m・天狗岩1550m

男池からソババッケを通り、高塚山(黒岳主峰)と天狗岩にも行くことができます。簡単に紹介しますので、もし気になる方はぜひ行ってみて下さいね。

ソババッケからの分岐

ソババッケのすぐ近くに、風穴・黒岳の分岐があります。ソババッケから風穴までは根っこ道の登りです。

風穴

風穴と書いてあるのでわかると思いますが、ここに入れるの!?と少し不安になりました。

いざ、勇気をだして!風穴にはこんな感じで入ります。そして、中はこんな感じ↓

入った瞬間、ひんやりとしていて涼しい!昔は自然の冷蔵庫として使われていたようです。

そして、風穴からは浮石の急登が始まります。石がほんとに小さくてズルズル滑ってなかなか登れません。登りはまだどうにかなりますが、下山時はとくに転倒に気をつけましょう。

天狗分れ

天狗分れで天狗のポーズ

風穴から浮石の急登を登ると、天狗分れに到着します。左に行けば高塚山(黒岳主峰)、右に行けば天狗岩です。

高塚山(たかつかやま)(黒岳主峰くろだけしゅほう)1587m

高塚山登頂

高塚山は黒岳の主峰です。

天狗岩をバックに天狗ポーズ

そして、後ろに見えるのが天狗岩。

天狗岩直下は、こんな急な岩場を登っていきます。

巨岩がカッコイイ

高度感がすごいし、巨岩がカッコイイです。ただし、慎重に登りましょう。

天狗岩(てんぐいわ) 1550m

巨岩を渡ってよじ登って、天狗岩に到着です。

空を近くに感じれる山でした。新緑の時期もよいですが、紅葉の時期もオススメです!

高塚山・天狗岩は登山初心者には少し難易度が高いかもしれません。とくに、風穴からの浮石の急登や天狗岩直下の岩場は危険ですので、ある程度の登山経験や体力をつけてから挑むことをオススメします。また、冬場はとくに危険ですので注意しましょう。

6月はミヤマキリシマを見にくじゅう連山に登ってみませんか

いかがでしたか?くじゅう連山のミヤマキリシマの季節が今年もやってきました。ミヤマキリシマは久住山(くじゅうざん)や三俣山(みまたやま)、星生山(ほっしょうざん)など様々な箇所で見ることができますが、もし可能であればぜひ、平治岳や大船山、北大船山に登ってみてください!

今年は梅雨入りが早かったので、ミヤマキリシマの開花にも少し影響を及ぼすかもしれません。今年も綺麗なピンクの花「ミヤマキリシマ」が平治岳を始め、くじゅう連山一面に咲き乱れることを楽しみしています。

現在(2021年5月)、コロナウイルスにより緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などにより、不要不急な外出や県をまたぐ移動を控えるなどの要請が出ている都道府県があります。

山だから大丈夫だろうということはなく、感染者がもし遭難した場合、救助が必要となり救助する側にもリスクが伴います。また、登山中に症状が悪化したり、感染を広げる可能性も考えられるので、一人一人がしっかり考えて行動するようにしましょう。

山は逃げません!今年が無理でも、来年・再来年いつでも見に行くことはできますからね。

また、2020年7月の豪雨災害により、現在、登山規制や通行止め、落石の危険があったり崩落している登山道もあるので、登山前に必ず最新の情報を確認してから入山するようにしましょう。

登山道状況はコチラ↓
https://kujufanclub.com/kujumap.pdf

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  • 30歳目前に突然山に登りだした山女。ストイックな登山を楽しんでいたあの頃の私は今はどこへ???最近は子どもとときどき山を楽しんでいます。

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