冬キャンプに欠かせないとギアの1つと言えば暖房器具ですよね。キャンプで使う暖房器具と言ったら薪ストーブ・石油ストーブ・ガスストーブが上げられると思いますが、ここで紹介するのはイワタニのガスストーブの風暖という商品です!
冬キャン未経験でしかもかなりの心配性の自分は、「薪ストーブは導入のハードルが高い&燃えたら危険」「石油ストーブは高温になって狭い幕内だと危ない」というのが気になっていたので、風暖を見つけた時は「これだ!」と思ってすぐに購入しました。
もちろん風暖も注意点はあるものの電源不要で使えるファンヒーターは本当に暖かく、しっかり安全対策もされているのでとても安心です!ここではそんな風暖のオススメポイントを紹介していきたいと思います!
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目次
風暖はイワタニのカセットストーブの中でも特にオススメ!
イワタニのガスストーブは他にも種類がありますが、自分はかなりの寒がりなので温風の出る風暖はとても気に入っています!
風暖の公式スペック!
風暖はカセットコンロや他のガスストーブでも有名なイワタニの人気ストーブ!
本体サイズ | 319 × 260 × 438mm |
---|---|
重量(約) | 4.7kg |
ガス消費量 | 約145g/h (気温20〜25℃の時、30分間のガスの消費量を1時間換算) |
発熱量 | 標準:約2.0kw 弱:1.5kw |
連続燃焼時間 | 標準:約100分 弱:約150分 (気温20〜25℃の時、連続燃焼時間でガス(イワタニ製)1本を使い切るまでの実測値) |
自分はエアコンで部屋全体を温めるよりもファンヒーターの前で温風を直接浴びて温まるのが大好きなので、キャンプで使う暖房器具も少し予算オーバーでしたが温風が出る風暖を選びました!
風暖の特徴は温風が出る!
風暖は他のイワタニのカセットストーブと似ていますが、点火してから約50秒程すると、熱で発電されたファンが回り始めて暖かい温風が出てくる仕組みになっています!
出典:イワタニ公式オンラインショップ結構大きめのファンが内蔵されています
これによってキャンプでも家庭用のファンヒーターと同じように使う事が出来るので、暖かさを体感するまでの時間が圧倒的に早いのが特徴です!
電気を使っていないのにファンが回った時は感動しました(笑)
安全装置が5つも搭載!
風暖は「カセットガスのストーブって危なそうじゃない?」というイメージを吹き飛ばしてしまうようなしっかりとした安全対策が施されています!
風暖の5つの安全装置
- 不完全燃焼防止装置
- 立消え安全装置
- 転倒時消火装置
- 圧力感知安全装置
- 温度過昇防止装置
詳しい構造はよく分かりませんが、これだけ安全に配慮されているのは凄い!
- 酸素濃度が低くなると自動でガスを遮断
- 風などで火が消えても自動で消火
- 倒れたりするとガスを遮断して消火
- ガス缶の圧力(熱による膨張など)の異常検知でも消火
- 温度が異常に上昇すると消火
ハッキリ言って隙の無い安全対策!とは言っても油断と過信は禁物なので、一酸化炭素チェッカーも一応持っていっています!
風暖のメリット
メインで愛用中のソロベースEXに合わせて薪ストーブデビューを考えていましたが、風暖の実力が凄いので薪ストーブ導入は先送り中です(笑)
電源不要のファンヒーター!3分で室温10℃以上は上昇します!
11月中旬、この日の朝の車内の気温は4℃。寒過ぎる車内でしたが、風暖を点火すると「弱」でもみるみる温度は上昇していきます。
あれこれやっているうちに時間が過ぎてしまっていましたが、7時17分に点火(うっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたがその時の気温は変わらず4℃でした)。
温風が出るのでみるみる温度が上昇していきます。
約3分で20℃を超えました!
朝方の冷え込む日や、夜は寝る前にテント内を温めて寝袋に入るとポカポカしてすぐに寝付けるので重宝しています。
先日のキャンプでは暖房器具を持っていない友人のテント内を就寝前にササッと暖めてあげました!
軽くて持ち運びも楽チン!
秋から春先まで石油ストーブを使っている方をキャンプ場で見かけますが、結構石油ストーブって重いんですよね。
風暖は数値上は約4.7kgですが、体感としてはとても軽いんです。
重量がありそうなストーブをカートで運んでいたり、両手で持って重そうに運んでいる他のキャンパーさんの姿を横目に見ながら、自分は片手で抱えるように「ヒョイ」っと風暖を運んでいます。
カセットコンロと燃料の共有が可能
キャンプをする時の天気は必ずしも良いとは限りません。雨の時はもちろん、風が強い日なんかは焚き火が出来ずに調理が出来ないなんてこともあります。
そんな時を考慮してカセットコンロも通常装備していますが、風暖はカセットコンロの燃料との共有が可能な点が大きなメリットです。
同じ物を流用出来るので別々に燃料を用意することもないし、状況に応じてそれぞれに使うことが出来るので無駄もなく経済的。
キャンプギアには専用のものも沢山ありますが、流用出来るものだと荷物も少なくなって良いですよ!
車中泊にも使えます!
薪ストーブや石油ストーブと違って、キャンプだけでなく車中泊でも手軽に使えるのが風暖です。
「一酸化炭素中毒になるような有害なガスが出るのは不完全燃焼になった場合」のみで、通常使用時には全くと言っていい程出ないとの事でした。
とはいえ、ガスを燃焼する時に酸素を使用し酸素が不足してくると一酸化炭素を発生させます。密閉された車内だとすぐ酸素不足に陥り一酸化炭素中毒になる可能性があるので油断は禁物です。
そのため、酸素が薄くならない様に定期的な換気をして空気を入れ替えるのは必須です。
暖めながら換気をするなんて効率が悪いと言われる方もいますが、窓を少し開けながらでも風暖の暖かさの方が勝るのでご安心を!
しっかり定期的に換気をしつつ、万が一の為に一酸化炭素チェッカーを用意しつつ、安全対策バッチリにして使っていきましょう!
風暖のデメリット
機能としては十分ですが、注意点も含めて気になる点も。
燃料の持ちが悪い
風暖は同じイワタニのカセットストーブの中でも燃費は悪いです。気温や使用状況によりけりですが、一般的なカセットガス1本で2時間保つかどうかの燃費は気になるところです。
一応メーカーの使用目安は標準運転で約100分、弱運転で150分とありますが、純正のボンベで室温が20〜25℃の時に計測した数値で、実際に使った感じだともう少し短く、弱運転でも120分も保ちません。
もちろん就寝前は安全の為に消すとはいえ、燃費が悪いということはそれだけ燃料の交換回数が多くなり、その分コストも掛かってきます。
3本で税込260円ちょっとのものを使ってます
幸いイワタニのガスボンベじゃなくても他メーカーの一般的なガスボンベが使えるので、出来るだけ安いものにしています。
細かいところを言うと純正の方が燃料持ちが良かったりするのでしょうが、新品を使っても劇的に差があるわけではないのでそこは気にしていません!
寒過ぎると起動しない!ガス缶の冷え過ぎには注意
起動しない…というよりも寒いとなかなか起動出来ません。この原因は気温が低過ぎるとガスが気化しにくくなり、うまく点火しなくなるからです。
風暖にはヒートパネルという自身の熱でガスボンベを温めて燃焼効率を高める機能がありますが、そもそも点火しないと熱が発生せずに機能しません。
真ん中にあるのがヒートパネルです
最初にこの現象に遭った時には寒さのあまりにこのガスの性質に気付かず「いつもはすぐに点くのに…故障したのかも!?」と焦りましたが、「カチッ、カチッ」と何回点火を試みているうちになんとか無事に点火成功。
1度点けばあとはヒートパネルのおかげで大丈夫でしたが、その時の失敗を生かして今はガスボンベが冷え過ぎないように体温で少し温めたりして対策をしています。
価格が少し高め
1年前に確かAmazonで20,000円程度で購入しましたが、ホームセンターで最近見かけた時は25,000円近くで売られていました。
時期や場所によって差はあるものの、20,000円以上はする風暖は他の製品よりも高い印象があります。
石油ストーブは7,000円程度で買えますし、他のカセットストーブも10,000円いかないので、単純に他のものよりも倍以上の値段なのはやっぱりデメリット。もちろんその値段分の価値はあるのですが、予算をなるべく抑えたい人には優しくはないですよね。
ちなみにメーカー小売希望価格は38,000円!使った今なら風暖の良さを知っているので出せますが、約40,000円は流石に高い過ぎるかも(笑)ネットが1番安く買えるので欲しい人は探して見て下さい!
風暖を実際に使用してみました!
雪が積もった時の冬キャンは未経験ですが、これがあれば快適に過ごせそうです!
秋キャンプから標準装備の仲間入り!
購入から1年が経過しましたが寒がりな自分は春先や梅雨の時期、そして秋からは標準装備するくらい重宝しています。
結構雰囲気出てます
気軽に点火して使えるので、「ちょっと寒いかなぁ〜」程度でもすぐに使って温まっています!
弱で十分の暖かさ!
風暖の最大の特徴でありメリットでもある温風のおかげで、弱でも十分に暖かいです。
標準でも風量的には変化が無いです
何度か標準にしてみましたが、確かに火力が強くなっているもののファンの回転は同じなので正直あまり差は感じません。
厳密に調べれば結構な差があるのかもしれませんが、弱で十分温まるので燃費が良い方で使っています。
上部と背面は熱くならないので安心です!
点火してファンが回り始めると熱が横に放出されるので、点火した直後以外は全然熱くなりません。もちろんファンが回るまでは熱いので注意が必要ですが、狭いテント内では上部が高温にならないのは安心ポイントです。
実際狭いテント内で石油ストーブを使う時は、テントとの距離を十分に注意しないと火事の原因にもなるので危険です(その場合は別売りのファンで対策は可能)。
ファンが回り始めると点火中でも触れられるくらいになります
薪ストーブや石油ストーブの様にその熱を利用して調理をするなんてことは出来ませんが、安全確保の方が第一優先です!
ちなみに背面も熱くならないので後ろに物が置いてあっても大丈夫です!
後ろは全然熱くありません
イワタニカセットストーブ風暖の総評
風暖の購入前は「薪ストーブでカッコ良く」や、「石油ストーブ調理をしながら」なんてことも考えてはいましたが、車中泊もすることを考慮して選んで大正解。
実際車中泊よりもテント泊の方が多いんですが、使い勝手の良さと暖房器具としての実力の高さから壊れるまでこれで良い、壊れてもまた買おうとまで思えるくらい気に入っています。
価格が高いのと燃費が悪いのが気になりますが、ファンヒーター派の方は間違いなくオススメですよ!
友人に体感してもらったら「薪ストーブを検討してたけどコレが欲しい!」と気に入ってくれました!
ギア
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