キャンプで圧倒的な人気を誇る、TSBBQのステンレスダッチオーブンを使ったことはありますか?
ダッチオーブンと言えば鋳鉄製の真っ黒な物をイメージしますが、使用前や使用後の手入れが大変だって聞きますよね。手入れに自信がなかったり、手間がかかるのはちょっと…なんて考える人は、ステンレス製のダッチオーブンの存在に助けられたはず。
そんな人気の高いステンレス製ダッチオーブンを代表するのが、TSBBQです。現在では6インチ、8インチ、10インチと様々なサイズがラインナップされており、そこに新たに10インチの浅型が登場しました。ということで、早速TSBBQのライトステンレスハーフダッチオーブンの使い勝手をレビューします。
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目次
TSBBQライトステンレスハーフダッチオーブン10インチの特長
浅い
浅型と既に言っちゃっていますが、TSBBQのライトステンレスハーフダッチオーブンの特徴はとにかく浅いんです。
ゆーちゃん
あっちゃん
そうなんです。浅型だということが、今回の新しくラインナップに加わったライトステンレスハーフダッチオーブンの最大の特徴で、最大のウリです。
通常のライトステンレスダッチオーブン10インチの高さは、蓋をしない状態で15cm。浅型の高さは7.5cmとなっているので、ちょうど半分の高さです。深さが半分になったことで、ヘラなどが動かしやすく調理しやすくなり、料理の幅も広がります。
底面の広がり
ライトステンレスダッチオーブン浅型と通常のタイプとでは、深さが違うだけではありません。浅型のライトステンレスダッチオーブンでは、底が広くなっていて使いやすくなっているようです。
あっちゃん
通常のライトステンレスダッチオーブン10インチも、浅型の方も、底面のサイズが記載されていません。
そして僕は8インチのライトステンレスダッチオーブンしか持ってないので、サイズを測ったり、直接比べてみる事は出来ません。ただ元々上部の直径に比べて、底面はグッと縮まる感じでしたが、浅型ではその差は僅かな気がします。
8インチのライトステンレスダッチオーブンと見比べてみると、浅型の方は底面に近い場所のR(カーブの角度)がキツく、8インチの方は緩やかに大きく曲がっている感じに見えます。サイズが違うので何とも言えないような気もしますが、よく見ると確かに形状は違ってます。
これらの深さの違い、また底面の形状の違いが、通常のライトステンレスダッチオーブンと浅型との大きな違いになっています。
ゆーちゃん
あっちゃん
8インチのダッチオーブンは2〜4人で使う事を想定して購入しました。網を置いてチキンなどを焼く場合はちょっと小さいような気もしますが、カレーやシチューではこの大きさで充分。サイズで不満に感じた事はありません。
10インチの直径は26.5cm、8インチだと19.7cmなので、6.8cmも違いがあります。たった2インチしか違いがないと思いきや、並べて置いてみたら大きさが全く違うのは当たり前ですね。
その他の特徴
次は、TSBBQのライトステンレスダッチオーブンの特徴をおさらいしてみましょう。
ステンレス製のダッチオーブンを選ぶ理由に、手入れの簡単さを1番に挙げる人も多いと思います。
鋳鉄製のダッチオーブンだと、使い始めのシーズニング、使い終わった後に油を薄く塗るお手入れをする必要があります。また料理を入れっぱなしにしてしまうと錆が発生してしまうこと、さらには急な温度変化で割れてしまうこと等、気を使うような事が多々あります。
しかしステンレス製のダッチオーブンなら、家庭で使っているフライパンやお鍋と同じように扱えます。油を塗るような手入れも必要ないし、食材を入れておいても錆びません。使い終わったら洗剤で洗えるので、取り扱いがとっても楽。
ゆーちゃん
あっちゃん
TSBBQのライトステンレスダッチオーブンは、鋳鉄製のダッチオーブンよりもはるかに高い熱伝導率なんだそうです。
ライトステンレスダッチオーブンは、アルミとステンレスの三層構造。ステンレスの間に熱伝導率の高いアルミニウムを挟んでいて、鋳鉄製よりも熱伝導率が高いそうです。また、外側がステンレスになっているので、IHなど電磁調理器も使えます。これならキャンプだけでなく、おうちでもダッチオーブンが使えますよね。
フライパンとして使える
ライトステンレスダッチオーブンが浅型になった事でのメリットは、フライパンや土鍋のようにして使えるということ。もちろん通常サイズのダッチオーブンでも炒めたりは出来ますが、浅型になった事でヘラや菜箸などが取り回しやすくなりました。また先述した底面の広がりも、この炒めやすさに繋がっていると思います。
あっちゃん
フライパンとしても、土鍋としても、ダッチオーブンとしても使えるので、キャンプの度に大量の調理器具を持って行かなくても済みそうです。
ヘラが使いやすい
浅型になって深さが半分になった事で、食材を炒める時に使うヘラやトング、菜箸等に角度がつけやすくなり、フライパンとしても使いやすく進化しました。
お鍋で調理したカレーを思い返すと、深い鍋の底で野菜を炒める時には、菜箸やヘラを直角に立てるぐらいの感じで使いますよね。普通サイズのダッチオーブンだと、直角までとはなりませんが、それでも縁に当たらないように立てて使います。
縁が低くなる事で、障害となる壁面に当たり難くなり、まるでフライパンを使っているかのような感覚に近くなりました。これって何気ない事ですが、炒め物を長時間したり、食材が多い時にはとても便利。浅型になったことで、調理のしやすさが格段に向上しました。
ライトステンレスハーフダッチオーブンでチャーハンを炒めてみた
今回は、平日のお昼ぐらいにキャンプ場に着いたので、イチからチャーハンを炒めるのではなく、冷凍チャーハンを炒めてみました。
ゆーちゃん
予定していた時間より遅くなってしまい、急いでご飯の準備。冷凍チャーハンは誰でも美味しく簡単に調理できるので、キャンパーの強い味方です。
今回はダッチオーブンで冷凍チャーハンを炒めるのですが、チャーハンの説明書きには『そのままフライパンへ移して炒める』と記載されていました。そこで今回は、友人(ゆーちゃん)に調理を担当してもらい、僕がその様子を撮影してみました。
焦げ付き防止加工はされていないので注意
冷凍チャーハンの袋の説明書きの通りに、油をひかずにそのままダッチオーブンで炒め始めたのですが、どんどん底面が焦げ付き始めてしまいました。
ゆーちゃん
友人(ゆーちゃん)の要求に、急いで油を垂らして対応したのですが、焦げ付きは一向に収まりません。
よくよく考えてみれば、ライトステンレスダッチオーブンはテフロン加工がされたフライパンとは異なります。焦げ付き防止のコーティングがされた家庭用フライパンとは違って、きちんと油をひかなければ焦げついてしまうのは仕方がないこと。いつものフライパンを使う感覚で油を少な目にすると簡単に焦げ付いてしまいそうです。
そんな事を話し合っていたら『少々の焦げ付きで慌てなくていい』という結論に至りました。
そして炒め続けること2〜3分。全体が満遍なく混ざり、熱が通ったようです。焦げ付きで動揺しないと言っても、焦げ付き過ぎてしまっても困るので常にヘラを動かします。
金属製のゴトクの上では、炒めてる間にステンレスダッチオーブンが動いてしまうようで、友人(ゆーちゃん)は素手でハンドル部分を持って、ズレないよう固定していました。
あっちゃん
ゆーちゃん
どうやらハンドル部分は熱くなっておらず、素手で触っても大丈夫のようです。確かに僕も触ってみたのですが、まったく熱くなっていませんでした。
アウトドア用バーナーの小さなゴトクの上だと調理器具が不安定になりがちですが、ハンドルが素手でも持てるのなら、思いっきり食材を炒めたり混ぜ合わせても安心ですね。
結果、ライトステンレスハーフダッチオーブンをフライパンとして使ってみましたが、使い勝手としては良かったようです。僕も途中で炒めるのを代わってみましたが、ヘラが縁に当たるストレスがなく、取り回しも自由にできて不都合な事はありません。
フライパンのような棒状ハンドルはありませんが、ライトステンレスダッチオーブンには左右に取手(ハンドル)があり、それを持つことで安定感がありました。ただし、焚き火や炭火調理などでダッチオーブン全体に火力が当たる際は、ハンドル部も熱くなると思うので注意して下さい。
錆びにくいので使用後の手入れは簡単
またテフロン加工やフッ素樹脂コーティング等はされてないので、普段よりも油を多めに使うと良いかも知れません。それはこのライトステンレスダッチオーブンだけではなく、どのダッチオーブンにも言えることです。
これが鋳鉄製なら、長年育てていくことでブラックポットができ、焦げ付かなくなるかも知れませんが、そこまで育てるのも大変です。その分、ライトステンレスダッチオーブンは汚れが落ちやすく、洗剤を使って洗うこともできるので、手間が掛からないというのがメリットだと思います。
デメリットを考えてみる
使い勝手の良いTSBBQ ライトステンレスハーフダッチオーブンですが、良いところばかりで弱点が少ないような気がします。そこで敢えて、考えられるデメリットを挙げてみたいと思います。
まず浅型になったことで起こり得る問題は、やっぱり大きな食材が入り難くなるということだと思います。キャンプでやってみたい料理の筆頭といえば、丸鶏のグリル。
鶏1羽が丸々入る大きさじゃないと、蓋が閉まらなかったり、焦げてしまったりします。
10インチのダッチオーブンなら丸鶏も余裕で入りますが、浅型では高さが足りなくなります。底網で少し底上げし、そこに丸鶏を置き、そして蓋を閉めることを考えると、丸鶏をそのまま入れるのは難しそうです。ちなみに蓋を閉めると、内側の高さは5mm程度さらに低くなります。
TSBBQライトステンレスハーフダッチオーブン10インチは万能タイプか
TSBBQのライトステンレスダッチオーブン浅型10インチは、フライパンとしても使いやすかったです。錆びにくく手入れなどの手間がほとんど無いから楽ですし、熱伝導率も高いので、個人的には鋳鉄製のダッチオーブンよりも使いやすいと思います。
今回はライトステンレスダッチオーブンが浅型になり、高さと底面の形状が、通常サイズのダッチオーブンと違いが出来ています。この2点の違いからヘラが取り回しやすく、炒める調理もやりやすくなりました。デメリットで挙げた丸鶏も、毎回する事はないし、そもそもそういう豪快な料理をしない方にとっては大きなデメリットでは無さそうです
僕個人的には、土鍋としても使えるのが何気に便利そうだと思っています。キャンプのために割れやすい土鍋を持って行くのは気を使うので、割れないステンレス製のダッチオーブンは気楽に使えそうです。
浅型のダッチオーブのサイズ感、この深すぎない物を求めていた人もいると思います。今までステンレス製のダッチオーブンを使ってなかった人も、便利で使いやすいTSBBQのライトステンレスダッチオーブン浅型10インチはいかがでしょう?
ギア
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