岩本利達
テーブルに置ける「ミニ薪ストーブ」は雰囲気だけじゃなく調理もしっかり出来る本格派

テーブルに置ける「ミニ薪ストーブ」は雰囲気だけじゃなく調理もしっかり出来る本格派

日中はまだ暑さを感じるが朝晩は涼しくなってきており、エリアによっては暖房が欲しくなってくることも。キャンプでの暖房と言えば焚き火や石油ストーブが主流だが、憧れと言えばやっぱり「薪ストーブ」だろう。とはいえ積載の問題などで薪ストーブを諦めざるを得ない方も多い。

そんな方に株式会社Tskが手掛けるコンパクトな薪ストーブ「Dear Stove」がオススメだ。テーブルに置いて使える上に、本体の上や煙突の上でも調理が出来る本格派とあって、クラウドファンディングで既に700万円以上の支援を集めている。

小さくても二次燃焼機構を搭載

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コンパクトでも機能は一人前で、しっかり二次燃焼機構を搭載している。燃焼室で薪を燃やすと、燃え残った可燃ガスと外から入ってきた冷たい空気が混ざって再度燃焼し、煙突から炎が立ち上がる。少ない薪でも効率よく燃やせるのも嬉しいポイント。

本体に対して大きな窓が配置されており、ゆらゆらと燃える燃焼室内も良く見えるし、勢いよく立ち上がる煙突からの炎の2種類が楽しめるようになっている。流石にこうまで燃えるとタープ下やテント内での使用は危険なので、周りに可燃物の無い状態で楽しもう。

収納は本体内にすべて収まってコンパクト

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本体以外のパーツが少ないので、収納時はコンパクトに収まるのありがたい。本体サイズは横が25cm、高さと奥行きが16cmの角柱型になっており、積載時は無駄なスペースも少なく荷物を圧迫しなくて済む。

構造自体も非常にシンプルで、いざとなったら分解することも可能。ススを取ったり、拭き掃除がしたい時に必死に手を突っ込んで掃除する必要が無い。

2種類の調理方法が便利!

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薪ストーブの調理法といえば、天板の上にどかっとクッカーを置く調理スタイルが一般的。Dear Stoveは熱量こそ申し分ないが、天板に調理用のコンロ穴は無いので、本体で料理をする際はコトコト煮込むスタイルが適当。本命は炎が吹きあがるほどの勢いのある煙突部分だ。

煙突には五徳パーツの取り付けが出来、比較的安定した調理が出来そう。お肉を焼いたりするほどの高火力は煙突で、ゆったりと調理したり保温したりというのは天板で、という風に2種類の調理方法を使い分けられるのは料理好きのキャンパーもニッコリだ。

窓の炎と立ち上がる炎に癒されたい

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調理や収納性といった部分で非常に機能的なのもDear Stoveの特徴だが、やっぱり薪ストーブといえば「炎を楽しむ」という事に尽きる。焚火台で燃え盛る炎を楽しむのも良いが、こういったコンパクトな薪ストーブで身近に火を感じるというのも中々乙な物だ。

冬はDear Stoveで揺らめく炎を楽しみつつ、本体上では熱燗を暖め、煙突でスルメを炙るなど、楽しみ方の幅が広がりそう。非常に勢いのあるプロジェクトなので、迷っている間に狙っているリターンが無くなってしまう可能性もある。気になる方はお早めにチェックを!

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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