キャンプクエスト編集部
茨城「豊岡海岸(久慈川河口緑波)」静かな波音に癒される無料キャンプスポット紹介

茨城「豊岡海岸(久慈川河口緑波)」静かな波音に癒される無料キャンプスポット紹介

茨城県の東海村にある豊岡海岸は、福島県から茨城県を流れて太平洋に注ぐ久慈川の河口に位置しており、打ち寄せる波音を聴きながらゆっくりとキャンプやバーベキューを楽しめるスポットでもあります。

茨城県内のサーフスポットとしてサーフ雑誌にも掲載されていたこともある名所でしたが、ゴミの不法投棄などの問題もあり、いつの間にかGoogleマップからもスポット情報が削除される等、今となってはかなり情報が少ない場所となっています。キャンプやバーベキューで利用する際は、必ずゴミを持ち帰り、キャンパーとしてのモラルを守った利用を心掛けましょう。

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豊岡海岸(久慈川河口緑波)の基本情報

住所 〒319-1105 茨城県那珂郡東海村豊岡
電話番号 0295-52-3151(常陸大宮土木事務所)
営業期間 通年解放
利用時間 24時間
利用料 無料
駐車場 乗り入れ可能(※4WD推奨)
水道・トイレ 近隣に公衆トイレ有り
公式サイト

豊岡海岸(久慈川河口緑波)は、久慈川が太平洋に流れ込む場所に位置しており、真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が美しい海岸です。すぐ南には東海村の原子力発電所があり、北側には日立の工場が広がる工業地域で、砂浜の両サイドを工場に挟まれた海岸でもあります。

数年前までは多くのゴミが散乱している状態だったようですが、地域ボランティアの方々による清掃活動のおかげで、今ではすっかり綺麗な砂浜の姿を取り戻しました。こうしたスポットを今後も残していけるように、キャンプやバーベキューで利用した際は、自分達のゴミだけでなく目に付いたゴミをついでに一拾いしていけると良いですね。

利用時の注意事項

豊岡海岸の利用ルール

  • 直火禁止
  • ゴミはすべて持ち帰り

無料で海岸を利用するにあたり、上記ルールは必ず守りましょう。違反者が増えるとキャンプやバーベキューの利用が制限・禁止される場合があります。

ゴミのポイ捨てや不法投棄、直火している人を発見した方は下記までご連絡下さい。

その他の注意事項や海岸利用に関するお知らせは常陸大宮土木事務所の公式サイトをご確認下さい。

キャンプの予約・申込方法

  • 予約不要

豊岡海岸は予約不要で誰でも利用できます。ただし、キャンプ場として運営されている場所では無いため、利用する際には基本的なモラルを守り、周辺住民や他の利用者の迷惑にならないようにしましょう。

近隣の駐車場

豊岡海岸はそのまま車の乗り入れが可能ですが、浜辺は砂地となっていて一般車両ではスタックしてしまう可能性が非常に高いので注意して下さい。

海岸の手前には10台程度が停められる駐車場が有ります。こちらは久慈川河口での釣りをするための釣り人も利用していますので、譲り合って利用するようにしましょう。

豊岡海岸の施設案内

豊岡海岸は誰でも利用できる公共の海岸であり、正式なキャンプ場ではないので設備も最低限しかありません。簡易トイレは近くに設置されていますが、炊事や飲用のための水道は無いので、利用する際には飲料用や調理用の水の確保をしておきましょう。

キャンプ可能エリア

豊岡海岸でキャンプやバーベキューができるエリアの指定は特になく、好きな場所に設営することが出来ますが、トイレは海岸の入口付近にしか設置されていないので、離れたエリアに設営すると往復が大変になります。

テントが設営しやすい草が生えているエリアは一部しかなく、ほとんどが緩い砂浜となっているので、テントやタープを安定して設営できるようにサンドペグや自立式のテントやタープを用意しておくことをおすすめします。

フィールドの様子

豊岡海岸の砂浜はかなり緩くサラサラの砂地です。海水浴であれば最高のフィールドですが、テントやタープの設営にはかなり苦労することになりそうです。また海風も強く、安定した設置をしないとタープが倒壊する恐れもありますので注意してください。

トイレ

トイレは豊岡海岸の手前で防風や防砂の役割を果たしている久慈川河口緑波の中に設置されていて、こちらは定期的に清掃もされています。水洗式でトイレットペーパーも備え付けられていますが、利用する際は予備のトイレットペーパーを準備しておいた方が安心です。

水道

水道はトイレの前にありますが、こちらは手洗い・足洗い用となっていますので、こちらでBBQ道具などの洗い物はしないようにして下さい。飲用可能かどうかは不明ですので、飲み水や調理用の水は持参するようにしましょう。

豊岡海岸のチェックポイント

砂浜はかなり柔らかいのでスタックに注意

豊岡海岸の砂浜はかなり柔らかく、一般車が海岸に乗り入れをするとスタックする可能性が高いです。スタックしないために一番大切なことは、とにかくスタックしそうな場所には行かないということに尽きますが、スタックしてしまった場合やテント設営時を考慮して、シャベルやスコップを持参しておくと多少は安心です。

流木や薪が拾える時もあるかも

砂地には誰かが持ってきたのか、それとも打ち上げられていたのをノコギリでカットしたのか、薪になりそうな流木が落ちていました。焚き火をする際は必ず薪を持参し、燃え残った薪や灰は持ち帰ることが原則ですが、運がよければこうした流木が拾えるかも知れません。ただし期待するのは禁物です。

また現地で拾った木材を燃やした場合、燃え残してしまったり焦がしてしまった場合でも責任を持って持ち帰って処分するようにしましょう。

砂浜+海風でテント設営は高難易度

豊岡海岸でのテント設営は、砂地と海風のダブルコンボで困難を極めることが予想されます。特にこうした場所に慣れていなければ、タープの設営はおすすめしません。海風に煽られて倒壊したり、ポールやタープが破損してしまう可能性も有ります。

また鉄板やアイアン素材のテーブルなどは錆びさせてしまう確率が高いですので、使用後のメンテナンスをしっかり行うように気を付けましょう。

豊岡海岸を利用する際に必要な道具

豊岡海岸は一面が砂浜となっているので、フィールドの状態がかなり不安定です。芝生サイトや土サイトでのキャンプとは勝手が違いますので、きちんとした準備をしていかないと満足にキャンプを楽しめないかも知れません。またキャンプで出たゴミや灰はすべて持ち帰りが原則となりますので、ゴミを残さないための道具などをいくつかご紹介します。

バーベキューコンロ

豊岡海岸は直火が禁止されているので、焚き火をする場合は必ずバーベキューコンロや焚き火台を持参しましょう。また海風が強いので、風防が付いていないオープンな焚き火台は火の粉が飛んで危険です。ユニフレームの薪グリルのような風防付きの焚き火台であれば多少は安心できますが、それでも風が強い日はなるべく焚き火を控えるようにして下さい。

火消し壺

もし焚き火をした際には、灰や炭もすべて持ち帰りとなりますので、火消し壺も忘れずに用意しておきましょう。ONOEから発売されている「火消しつぼになる七輪」は、火消し壺としての使用の他にも七輪として使えますので、こうした海辺でのキャンプやBBQにはぴったりのアイテムです。使用後は蓋をしてそのまま持ち帰ればゴミも出ず、キレイな砂浜のまま現状維持ができます。

キャンプチェア

砂浜や海辺でキャンプをする場合は、4本脚タイプのチェアだと不安定になりますので、より重心の低いグランドチェアがおすすめです。Moon Lenceのグランドチェアは地面への接地が点でなく線に近くなるので、安定した座り心地が得られます。また一般的な折りたたみチェアに比べて収納サイズも小さくなるので持ち運びも簡単です。

サンドペグ・ミニスコップ

サンドペグとしても使えて、ミニスコップとしても使えるVARGOのディグディグツールは、砂浜や雪中でキャンプをする際に非常に役立ってくれます。ノーマルペグが役立たない時は単体でサンドペグ代わりになりますし、砂や雪を掘ってビニール袋に詰め、ロープを結んで地面に埋めることで安定したテント設営が可能です。

ゴミだらけだった豊岡海岸を美しいまま保つために

茨城県の海岸で自由にキャンプを楽しめるスポットは少なく、豊岡海岸は「自由使用の範疇」として焚き火やBBQが許されている数少ない貴重な場所です。ただし、BBQやキャンプ目的の利用者が多く訪れ、その結果としてゴミだらけの状態に戻ってしまったら「キャンプ禁止」「バーベキュー禁止」「焚き火禁止」とされてしまう可能性もあります。

豊岡海岸がいつまでも安心して利用できるように、キャンプ目的で訪れたなら『来た時よりも美しく』『キャンパーによって美しい状態が保たれる』ような環境作りを出来たら、いつでも自由に利用ができるスポットとして開放してくれることでしょう。こうしたキャンプスポットを守るために行動できる人こそ、本当の意味でのキャンパーなのだと思います。

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  • キャンプクエスト編集部株式会社noasobi
  • 「キャンプは自由だ!最高だ!」と自然の中で過ごす快感、快楽に取り憑かれキャンプ沼にどっぷりハマった人が集まるキャンプクエスト編集部。趣味もキャンプスタイルも全員異なるが、共通点は日本キャンプ協会のキャンプインストラクターの資格を持っていること、キャンプを愛していること。時々、焚き火を囲い酒を飲みながら語り合う。

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