群馬県と埼玉県の県境にある角渕キャンプ場は、住宅地に囲まれた立地にありながら、まるで深い森の中で野営をしているような雰囲気を楽しめる無料のキャンプ場です。
管理人が不在のため、ゴミの不法投棄や夜間の騒音、直火被害などマナー違反が横行しているという口コミも多く、迷惑利用者によってキャンプ場の存続すら不安視される状態のようですが、本来であれば静かな密林の中で雰囲気抜群の野営を楽しめる魅力にあふれた無料キャンプ場をご紹介します。
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目次
角渕キャンプ場の基本情報
住所 | 〒370-1124 群馬県佐波郡玉村町角渕 烏川河川敷内 |
---|---|
電話番号 | 0270-64-7707(玉村町役場 都市建設課) |
営業期間 | 通年営業 |
利用時間 | キャンプ場:午後1時~翌日12時まで バーベキュー場:午前9時~午後4時まで(午後5時完全撤収) |
利用料 | 無料 |
駐車場 | 無料 |
水道・トイレ | 有り |
公式サイト | 角渕キャンプ場|玉村町 |
角渕(つのぶち)キャンプ場は、群馬県高崎市を流れる一級河川の烏川が、本流の利根川に合流する直前の河川敷に鬱蒼と広がる雑木林の中にある無料キャンプ場です。
河川敷という区分ではありますが、キャンプ場内から川の水面は見えません。雑多な木が入り混じって生えている様はジャングルのようでもあり、草木が生い茂った手付かずの森の中でワイルド感満載のキャンプを楽しめるのが魅力です。
利用時の注意事項
角渕キャンプ場の利用ルール
- 直火禁止
- ゴミは持ち帰り
- 予約時に決められた場所を利用すること
- 利用後は受け取った番号札を返却すること
無料でキャンプ場を利用するにあたり、上記ルールは必ず守りましょう。違反者が増えるとキャンプやバーベキューの利用が制限・禁止される場合があります。
ゴミのポイ捨てや不法投棄、直火している人を発見した方は下記までご連絡下さい。
- 県産業廃棄物110番 0120-81-5324
- 玉村町役場 都市建設課 0270-64-7707
- 群馬県 不法投棄等情報受付箱(情報提供フォーム)
その他の注意事項やキャンプ場からのお知らせは公式サイトをご確認下さい。
キャンプの予約・申込方法
- 【原則、玉村町役場 都市建設課窓口で申し込み】
- 1ヵ月前から電話で仮予約を受付、1週間前から前日までに窓口で本予約
- 平日のみ当日利用を許可しているが、必ず事前に問い合わせをすること
- 【事前に来庁することができない場合】
- 都市建設課に電話にて仮予約
- 郵送、メールまたはFAXで「使用許可申請書」と「身分証明書の写し」を提出
- 利用当日、都市建設課窓口にて使用許可書と番号札を受け取る
角渕キャンプ場はコロナウイルス蔓延により一時的に閉鎖していましたが、令和4年4月1日より予約制にて利用再開となりました。
予約は原則として玉村町役場の都市建設課窓口で申し込みとなります。利用日の1ヵ月前から電話で仮予約を受け付けており、利用日の1週間前から前日まで(土日祝日を除く)に、窓口にて利用許可書と番号札を受け取ります。
町役場に事前来庁が出来ない場合、電話での仮予約後に郵送、メールまたはFAXにて「使用許可申請書」と「身分証の写し」を提出します。その後、利用日の当日に都市建設課窓口にて使用許可書と番号札を受け取ります。その他、細かな注意事項や利用方法についてはキャンプ場の公式サイトにてご確認下さい。
角渕キャンプ場の駐車場
角渕キャンプ場は車の乗り入れができません。入口手前に駐車場が設置されていて、キャンプ道具はすべて手運びになります。一輪車の貸出などもありませんので、荷物が多い場合はキャリーカートを用意しておくことをおすすめします。
もし駐車場がいっぱいだった場合は、少し遠くなりますがキャンプ場の反対側に回ったところにあるゴルフ場東側駐車場を利用することも可能です。
角渕キャンプ場の施設案内
角渕キャンプ場は有料の高規格キャンプ場とは異なり、管理人が不在の中で各々がマナーとモラルを持って過ごすことを前提に成り立っている無料のキャンプ場です。簡易トイレや水道も最低限しか設置されておらず、キャンプ道具のレンタルサービスなどもありませんので、必要なものはすべて各自で準備しておきましょう。
サイトはかなり広く、多目的広場を含めたA~Dサイトの4つに分けられています。それぞれのサイトの雰囲気を写真付きでご紹介します。
キャンプ可能エリア
Aサイト(多目的広場)
Aサイトは多目的広場としても利用されており、空がひらけた広場のような空間になっています。グループキャンプやファミリーなど多人数での利用ならAサイトがおすすめです。
隣は野球場やゴルフ場になっており、他のサイトから距離も離れているので、子どもを連れたキャンプなどで多少騒がしくなってしまったとしても、他の利用者の迷惑になることは少ないでしょう。
Bサイト
Bサイトは駐車場の隣にある広場です。サイト内はAサイトと同様に日当たりが良く、近くに水道や簡易トイレも設置されているので、利便性という面ではBサイトが一番おすすめです。ただし駐車場が近い分、人の出入りは気になるかも知れません。
先ほどのAサイトと同じくファミリーキャンプやグループキャンプ向けのサイトという印象です。特に区分けはされていないので、混み合っている時はスペースを占拠し過ぎないように気を付けましょう。
Cサイト
Cサイトから奥は林間の雰囲気がたまらないサイトが広がっています。こちらも区分けはされていませんが、木々の中に雑草が生えていないエリアがぽつぽつと有ったりして、ぐるっと見て回るとテントサイトとして使われていそうなスペースがいくつも見つかります。
森の中にありながら、人の手が入っているであろう雰囲気が残されているので、いつもよりも少しワイルドな環境でキャンプを楽しみたいと思っている人にはおすすめです。エリア内に水場やテーブルなども用意されているので、利便性という面でも不自由はしないでしょう。
Dサイト
Dサイトはまさに野性味の溢れる樹海の中で野営をしている雰囲気を味わえる環境となっています。駐車場から一番遠く、自分以外に誰もいない森の中で静かにキャンプがしたいと考えている人におすすめのエリアです。
管理されているキャンプ場に対して良い表現かは別として、地面も荒れ放題、手入れされていない密林の中で、野生の本能を呼び覚ますような時間を過ごせること間違いなし。個人的な意見として、角渕キャンプ場の魅力はDサイトに詰まっていると感じます。
「キャンプがしたいなら、どこでもどうぞ。できるならね。」と言われているような気がしてゾクゾクしてしまいます。言わずもがな、少人数やソロキャンプ向けのサイトです。
フィールドの様子
角渕キャンプ場の地面の様子はエリア毎に大きく異なります。AサイトやBサイトは背の低い草や土のエリアとなっていますが、CサイトやDサイトは手入れがされていないエリアも多く、膝下ぐらいまで高さのある草で覆われているスペースもあります。
テント設営する場合は踏み均して整地をしたり、焚き火をする際は周囲に燃え移ってしまう可能性が無いかしっかり確認してから行うようにしましょう。松の枯葉などは非常に燃えやすいので、火の取り扱いには細心の注意をして下さい。
水道
BサイトとCサイトには水道が設置されています。たわしやスポンジなどは用意されていないので、洗い物をしたい場合は各自で準備しておきましょう。
トイレ
角渕キャンプ場に対する口コミの中でも厳しい意見が聞かれるのが、こちらのトイレ。「無料なので仕方がない」という言葉を前置きにしつつ、汚いという評価が圧倒的です。汲み取り式なので臭いも相当のもの。どうしても気になるということなら、駐車場の反対側にある『水辺の森公園』の公衆トイレを利用するという方法もあります。
角渕バーベキュー場(デイキャンプ専用)
角渕キャンプ場内には、午前9時から午後4時(午後5時完全撤収)まで利用可能な角渕バーベキュー場もあります。こちらにはバーベキュー用のカマド兼テーブルが設置されており、炭と網を用意すれば気軽にバーベキューが楽しめます。
角渕キャンプ場のチェックポイント
入口から奥に行くほど野営感が強まる
角渕キャンプ場は駐車場から奥に進めば進むほど、人の手が届かない鬱蒼とした密林の雰囲気が漂っています。管理されたキャンプ場ではなく、誰も来ない場所で野営がしたいと考えているなら、きっとお気に入りのキャンプ場になることでしょう。
ただし、口コミでは「民度の低さ」について言及されていることが多く、利用者が多く集まる土日などは酷い賑わいに悩まされることがあるかも知れません。
キャンプ場内で薪が拾い放題(立木の伐採は犯罪です)
秋や冬など、時期によって枯れ枝が落ちていることもあり、薪として活用することも可能です。ただし、口コミでは「立木の枝を折って燃やしている人がいた」という残念なレビューもあり、利用者マナーの悪化が危ぶまれているようです。
キャンプ場を利用させてもらっている以上は定められたルールとマナーを守り、モラルのある行動を心掛けるようにしましょう。
角渕キャンプ場を利用する際に必要な道具
角渕キャンプ場には売店や管理棟などは設置されておらず、キャンプ用品のレンタルなども利用できません。キャンプやバーベキュー目的で訪れる際は、必要な道具はすべて持参しておく必要がありますので、最低限でも揃えておきたいアイテムを紹介します。
バーベキューコンロ
角渕バーベキュー場には野外コンロが設置されていますが、キャンプ場内にはカマドが設置されていませんので、焚き火やバーベキューを楽しむ際には必ずバーベキューコンロや焚き火台を準備しておくようにしましょう。尾上製作所から発売されているバーベキューコンロは足の長さを3段階に変更可能で、ハイスタイルからロースタイルまで対応できる使い勝手の良いコンロです。
火消し壺
角渕キャンプ場は焚き火やバーベキューで燃え残った灰や炭も含めて、ゴミはすべて持ち帰りとなります。残念なことに「焚き火の跡が放置されている」という口コミも多く、撮影日も数か所に炭が捨てられている状況が見られましたが、燃え殻から枯れ草に燃え移ってしまうと大規模な火災に繋がる可能性がありますので、炭や灰は絶対にすべて持ち帰るようにして下さい。
アウトドアワゴン
角渕キャンプ場には車の乗り入れが出来ないので、多くのキャンプ道具を持ち込む場合はキャリーカートを持っていくことをおすすめします。特に駐車場から遠いDサイトを利用する場合は必須のアイテムとなるでしょう。
「無料」に集まる人の民度に問題有り?素晴らしい環境の角渕キャンプ場を大切に使おう
角渕キャンプ場はAサイトからDサイトまでそれぞれ異なる魅力を持った素晴らしいキャンプ場です。ファミリーキャンプからソロキャンプまで目的に応じた棲み分けが可能で、お互いが干渉しすぎないように距離を保った設営もできる広大なエリアも人気の理由でしょう。
しかし利用者の口コミでは、台風被害とコロナ禍で一時閉鎖されている時期にもバリケードを乗り越えてキャンプをしている人が目撃されており、マナーの悪化によって管理困難、完全閉鎖も目前ではないかと危惧する声も見られます。
公式ホームページでも案内されているように、マナーやモラルが守られない利用があると施設閉鎖の可能性もあるキャンプ場となりますので、これからも持続的に利用ができるようにキャンプをする際は基本的なルールやマナーを守って使用するように心掛けて下さい。
ギア
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