【古民家×サウナも登場】車中泊に“泊まる楽しさ”を添える全国13施設のRVパークが追加

旅先での“泊まる場所”に悩んだことはないだろうか。日帰りではもったいない。でもホテルを取るほどでもない。そんな絶妙な距離感のときに、車中泊という選択肢がある。自由で身軽なスタイルではあるものの、トイレや電源、騒音、そして「安心して眠れる場所が見つかるかどうか」は、誰しもが抱える共通の不安でもある。

そんな悩みに応えるかのように、一般社団法人日本RV協会（JRVA）は2025年4月、新たに13施設を「RVパーク」として認定した。なかには築100年の古民家やリゾートホテル併設といった“泊まること自体が楽しい”場所も含まれており、これまでの「ただの車中泊スポット」という印象を大きく変えてくれるはずだ。

次に走り出す旅の道すがら、立ち寄りたくなる“滞在地”がきっと見つかる。

築100年の古民家で過ごす！RVパークに息づく「暮らし」の空気

長野県上田市にオープンした「RVパーク 出丸邸」は、まさに“ただ泊まるだけ”ではない車中泊体験を提供してくれる場所だ。舞台は、築100年の風情あふれる古民家。敷地内にはカフェスペースやレンタルスペースのほか、完全予約制のプライベートサウナまで備わっている。

水道・電源・トイレといった基本設備が整っているのはもちろん、静かな里山の風景と相まって、まるで親戚の田舎に遊びに来たような感覚に。夕暮れどき、湯気の立つコーヒーを片手に縁側で過ごす時間が、旅のハイライトになるかもしれない。

ホテルの安心感とRVパークの自由さを両取りするなら

岩手県陸前高田市の「RVパーク キャピタルホテル1000」は、リゾートホテルの敷地内に設けられた施設だ。

最大の特長は、ホテルの大浴場・トイレ・コーヒーラウンジなどを車中泊利用者も使える点。旅の疲れを癒やすには十分すぎるほどの快適さが備わっている。目の前に広がるのは、雄大な太平洋。朝日が昇る海を眺めながらの目覚めは、何度でも味わいたくなる贅沢なひとときだ。

地域の魅力と出会える“もうひとつの旅”がここにある

北海道・白糠町の「RVパーク 道の駅しらぬか 恋問館」では、海沿いの道の駅に停めたまま、地元の食材に舌鼓を打ち、サウナやコインシャワーでさっぱりと一日を締めくくることができる。

また、山梨の和紙文化に触れられる「RVパーク 和紙の里かみすきパーク」や、伊勢志摩・しまなみ海道・青森の海岸線など、それぞれの地域に根差した魅力的なパークが続々と追加されている。

見知らぬ町の風土や空気にふれながら、日常では得られない“暮らすような旅”ができるのも、RVパークならではの醍醐味だ。

次の旅の計画に、RVパークのリストが役に立つ

今回新たに認定された13施設のRVパークは、どれも個性的で、設備も充実している。単に“車を停められる場所”ではなく、旅の記憶に残る“もうひとつの居場所”として機能してくれる存在だ。

限られた時間と装備でどれだけ豊かな旅ができるか。その問いに応えるヒントが、ここにある。次のルートを描くとき、どこかひとつでも心惹かれる場所が見つかれば、それだけで旅の始まりはちょっと特別になるはずだ。

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