2023年2月から茨城県にて、キャンプ場と地域のJA直売所をマッチングし、キャンプ場に地場産のバーベキュー食材セットが配送される「TerroirCAMP(テロワールキャンプ)」がサービスを開始する。
運営元である株式会社Engiによると、これまでキャンプは観光としての経済効果が低く、地域振興に向かないという実態があるらしい。そうした問題を解決すべく、茨城県の観光物産課が運営するウェブサイト「いばらきキャンプ」と連携した新しい地産地消のサービスに注目したい。
目次
キャンプ場が新たな販路となるか
算出の仕方については疑問が残るものの、株式会社Engiによれば茨城県は、北海道と長野県を除くとキャンプ場数が全国で最も多い自治体であるとのこと。そして全国有数の農業大県でもある。
今回、茨城県の一部キャンプ場で始まるサービスでは、JA全農いばらきが連携し、食材調達と配送までをキャンプ場付近のJA直売所が行い、キャンプ場へ『地元食材』を繋ぐ食材配送サービスによって地域産業の活性化を狙う。
産地直送BBQ食材セットを各キャンプ場へ手配
茨城県の「TerroirCAMP」の食材は、常陸牛と銘柄豚ローズポークの塊肉「1ポンドステーキ」や、ローズポークを主原料とした「手作りソーセージ」、茨城県産の旬の野菜やマッシュルームなどを詰め合わせた「産地直送BBQ食材セット」を、JA全農いばらきポケットファームどきどき茨城町店が手配。
時短調理や荷物のコンパクト化のために、自宅で下準備した食材をキャンプ場に持って行くキャンパーも多く、その地域の食材でまかなわれていないという実態を解決するために、地場産バーベキュー食材セットを用意して茨城県の味覚をお届けしたいということだろう。
サービスを提供するキャンプ場(2月以降順次開始)
キャンプ村やなせ
出典:いばらきキャンプ久慈川がすぐ側を流れ、川遊びやカヤックでの川下りなどのアクティビティが楽しめる、奥久慈最大級の広大なキャンプ場「キャンプ村やなせ」。屋根付きのバーベキューハウスや温水シャワーもあり、手ぶらでバーベキューが楽しめるのはキャンプ初心者にも利用しやすい。
CAMPieceかすみがうら
出典:いばらきキャンプ旧佐賀小学校を利活用し、キャンプ場として生まれ変わった「CAMPieceかすみがうら」。霞ヶ浦まで車で5分の立地で、周りに高い建物がないため、満点の星空を眺めながら開放的なキャンプを楽しめるのが魅力。
ファミリーキャンプほこたBASE
出典:いばらきキャンプキャンプをこよなく愛するファミリーが土地を買うところからスタートし、念願のキャンプ場を経営する夢を叶えた、まさに大人の秘密基地「ほこたBASE」。全サイトひな壇サイトのプライベート感満載で、ファミリーキャンプに最適だ。
いやしの里キャンプ場
出典:いばらきキャンプ温泉施設『いやしの里』に併設されている「いやしの里キャンプ場」は、関東平野が一望できる眺めの良いキャンプ場として人気を集めている。キャンプと一緒に岩盤浴や露天風呂が楽しめるので、温泉目当てで訪れても良いだろう。
Campo giardino(キャンプ・ジャルディーノ)
出典:いばらきキャンプ海まで徒歩5分、波音を聞きながら眠りにつける癒しのキャンプ場「Campo giardino」。1日5組限定なので混み合うことも無く、のんびりと過ごせるのが最大の魅力。レンタル品も充実しているので、手ぶらキャンプを楽しみながら地元食材を堪能しよう。
経済効果の低いキャンプから地域が潤うキャンプへ
TerroirCAMPは、テロワール(食文化・伝統工芸・風土・歴史)を大自然の中で体感するサービスで、地場産のBBQ食材セットを届ける食材流通事業を通じて地域の活性化を目指している。
確かにホテル泊や観光旅行と比べてみると、キャンプという遊びは地元に落とすお金が少なくなりがちという面は否めない。こうしたサービスを利用することで、キャンプというアクティビティが地域住民や街全体に良い影響を与えられるなら積極的に活用していきたい。
ギア
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