ヨシダケン
霧ヶ峰にあるマイナーな山「鷲ヶ峰」たった60分で登頂できる360度パノラマ絶景の山

霧ヶ峰にあるマイナーな山「鷲ヶ峰」たった60分で登頂できる360度パノラマ絶景の山

日本百名山「霧ヶ峰」にある山の1つ「鷲ヶ峰」に登ってきました。霧ヶ峰自体が見どころ満載の観光スポットということもあり、そちらの人気に埋もれてしまったマイナーな山なのですが、終始大絶景が広がるポテンシャルマックスの山でした。はっきり言って霧ヶ峰最高峰「車山」を凌ぐ大パノラマですよ。

霧ヶ峰にある大絶景の山「鷲ヶ峰」

霧ヶ峰にある大絶景の山「鷲ヶ峰」

長野県下諏訪町と長和町の境にある「鷲ヶ峰(わしがみね)」は、中央自動車道諏訪インターから車で約40分。霧ヶ峰高原の西端に位置する標高1,798mの山です。

山名の由来は南北に延びる稜線の形が、鷲が羽を広げているように見えるからなんだそうです。

霧ヶ峰は日本百名山として有名ですが

霧ヶ峰は日本百名山として有名ですが、霧ヶ峰という山は存在しません。霧ヶ峰は八ヶ岳中信高原国定公園内にある約3000ヘクタールの高原の総称で、車山を最高峰に、蝶々深山、南の耳、北の耳といった8の峰があります。鷲ヶ峰はそのうちの1座です。

鷲ヶ峰は僅か60分で登頂できる

鷲ヶ峰は僅か60分で登頂できるお手軽な山にも関わらず、終始大絶景が広がります。登山中は八島湿原や車山を楽しみながら、山頂からは富士山や日本アルプス、八ヶ岳連峰、浅間連山といった名立たる主要な山々を一望できる360度パノラマビューの展望が待ち受けています。

「鷲ヶ峰」登山コース

「鷲ヶ峰」登山コース

鷲ヶ峰単体で登山する場合、2つの登山ルートがあります。

八島ビジターセンターから登頂

  • 標高差約150m/片道約1.5km/約60分程度のコース
    最寄りの駐車場は「八島湿原駐車場」(駐車可能台数約100台/無料・トイレ有)

和田峠から登頂

  • 標高差約280m/片道約2.5km/約90分程度のコース
    最寄りの駐車場は「和田峠駐車場」(駐車可能台数約120台/無料・トイレ無)

今日は八島ビジターセンターから登頂する

今日は八島ビジターセンターから登頂するルートをご紹介いたします。このコースを利用した場合、「八島湿原」のトレッキングも楽しめてしまうので、霧ヶ峰をまるっと満喫したいハイカーにお勧めです。

霧ヶ峰高原散策の様子は別の記事でご紹介しております。

八島ビジターセンター→登山口

八島ビジターセンター→登山口

登山口の最寄りの駐車場は「八島湿原駐車場」で、駐車可能台数は約100台。駐車料金は無料です。駐車場は一方通行になっているので出入りの際は注意が必要です。

トイレはバイオトイレで募金制です

トイレはバイオトイレで募金制です。とても綺麗でしたよ。鷲ヶ峰は山頂をはじめ、途中にトイレが一切無いのでこちらで済ませておきたいところです。

八島湿原駐車場には

八島湿原駐車場には八島ビジターセンターをはじめ、売店には食堂もあり、自動販売機から喫煙所まで一通り揃っていて便利です。ちょっとした観光名所にもなっています。

登山口は、八島ビジターセンター

登山口は、八島ビジターセンターのトイレの奥に八島湿原の入口があります。動物除けのネットがありますね。トンネルをくぐると階段があるので登っていきます。

階段を昇ると分岐点に到着します

階段を登ると分岐点に到着します。多くの観光客が八島湿原を周回するハイキングコースへ進みますが、今回は鷲ヶ峰を目指すので鷲ヶ峰方向へ進みます。

登山口→1つ目の小ピーク

登山口→1つ目の小ピーク

鷲ヶ峰山頂までは2つの小ピークを越える稜線歩きです。第一のチェックポイントとなる1つ目の小ピークまでは距離にして約700メートル、標高差130mを30~40分かけて登ります。出だしはビーナスライン傍の林道からスタート。

樹林帯を抜けると

樹林帯を抜けると分岐の標識が見えてきます。右に進むと八島湿原のトレッキングコースに合流します。霧ヶ峰だけでは物足りない方は、下山時に霧ヶ峰高原散策や霧ヶ峰最高峰「車山」を縦走できます。

分岐を真っすぐ進むと

分岐を真っすぐ進むと再び動物除けの柵があります。因みに目の前に見える山は鷲ヶ峰山頂ではなく、1つ目の小ピーク。筆者は登りきるまで山頂だと信じて疑わなかったのですが、偽ピークなのでご注意ください。

1つ目の小ピークまでは

1つ目の小ピークまでは一気に標高を上げます。急登とまではいきませんが、そこそこの登りです。開放的で小石だらけの稜線を直登します。

開放的な道のりなので既に絶景が広がるのですが

開放的な道のりなので既に絶景が広がるのですが、後ろを振り返ると、いつでも霧ヶ峰と最高峰の車山を一望できるのでなかなか足が前に進みません。

1つ目の小ピーク手前で樹林帯歩きが続きますが

1つ目の小ピーク手前まで樹林帯歩きが続きますが、そこを抜けるとチェックポイントの小ピークに到着です。目の前に見える山こそが本当のピークでもある鷲ヶ峰ですよ。

1つ目の小ピーク→2つ目の小ピーク

1つ目の小ピーク→2つ目の小ピーク

第二のチェックポイントとなる2つ目の小ピークまでは距離にして約300メートル。約10分程度の道のりです。左手に進むと2つ目の小ピークをエスケープできる巻き道ですが、余裕があれば小ピークを目指すことをお勧めします。

というのも

というのも、2つ目の小ピークは絶景が広がるからです。巻き道は下山の時に利用すると時間を短縮できますよ。分岐を右に進み、10メートル程下った後、登り返しです。

鷲ヶ峰を避けるように迂回する

鷲ヶ峰を避けるように迂回するのでもどかしいですが、開放的な稜線歩きは360度絶景が広がるビクトリーロードです。

2つ目の小ピークに到着です

2つ目の小ピークに到着しました。ケルンが積まれていて、隣には御嶽神社の石碑が立っています。周りには遮るものが無くアルプスの山々や富士山を一望できる絶景ポイントです。

特に圧巻なのが霧ヶ峰全体と

特に圧巻なのが霧ヶ峰全体と、背後に八ヶ岳連峰をばっちりと俯瞰できる東側の景色。しかも晴れた日には富士山まで拝むことが出来ます。

2つ目の小ピーク→鷲ヶ峰山頂

2つ目の小ピーク→霧ヶ峰山頂

既に絶景で足が前に進みませんが山頂を目指しましょう。鷲ヶ峰山頂までは距離にして約400メートル。約20分程度の道のりです。木々が多くなりますが、基本的に開放的な稜線歩きが続きます。

標高差はそこまで無いのですが

標高差はそこまで無いのですが、細かいアップダウンの繰り返しで地味に足腰に負担がかかります。岩も多くなり、展望も、今までの山行と比較するとパッとしません。ある意味贅沢な悩みですね。

ただ、後ろを振り返ると

ただ、後ろを振り返ると今まで歩いてきた稜線が美しく、絶景が広がります。下山の時は絶えず目の前にこの絶景が広がるのかと思うと、テンションが上がりますよね。

山頂手前は木々が多くなり

山頂手前は木々が多くなり、景観がいまいちになりますが、比較的緩やかな道のりなのが救いです。既に遠くに山頂標識が見えていますね。山頂はすぐそこです。

鷲ヶ峰山頂に到着です

鷲ヶ峰山頂に到着しました。標高1,798m。終始絶景続きの登山道で、あっという間に山頂に到着してしまったといった印象でした。

鷲ヶ峰からの景色

鷲ヶ峰からの景色

山頂の周りには視界を遮るものはなく360度大パノラマが広がります。全方位で名だたる名山を拝むことが出来るという、天気が良かったらこんなに最高な山頂は無いのではないでしょうか。

南東方向に目を向けると

南東方向に目を向けると、富士山を中央に左手に八ヶ岳連峰、右手に南アルプスを一望できます。

南西方向に目を向けると、

南西方向に目を向けると、諏訪湖越しに中央アルプスや御嶽山が広がっています。

北東方向に目を向けると

北東方向に目を向けると、浅間山をはじめとした浅間連山が見渡せます。

北西方向から西に目を向けると

北西方向から西に目を向けると、美ヶ原や北アルプスを一望できます。

山頂の付近には銅製の方位盤があるのですが

山頂の付近には銅製の方位盤があるのですが、どの方向にどんな山があるかまでは書かれていないのが少し残念でした。

下山

下山

下山は同じルートを利用します。富士山や八ヶ岳、南アルプスが絶えず目の前に見えるので、なかなか足が前に進みません。

下山では2つ目の小ピークを経由しない

下山では2つ目の小ピークを経由しないショートカット可能な巻き道を使いました。時間の短縮ができるのでありがたいですよね。

分岐のある場所まで下りると

分岐のある場所まで下りると、そのまま八島湿原のトレッキングコースに進むことが出来ます。体力に余裕のある方は是非ともトレッキングコースを満喫してみてください。

鷲ヶ峰に登ってみてわかったこと

鷲ヶ峰に登ってみてわかったこと

鷲ヶ峰は稜線歩きが気持ちよく、登りはじめから下山まで絶景しか無いという、写真や映像では伝えきれないダイナミックな景色が広がる山でした。鷲ヶ峰に登ってみてわかったことをまとめました。

まとめ

  1. 霧ヶ峰にある、たった60分で登頂できる360度パノラマ絶景の山
  2. 鷲ヶ峰山頂までは2つの小ピークを越える稜線歩きが続く開放的な登山道
  3. 登山口や駐車場から見える山容は偽ピーク。多くの登山者が騙される
  4. 遠回りでも巻き道は使わないで2つ目の小ピークを目指したほうが幸せになれる
  5. 2つ目の小ピークからは霧ヶ峰全体を俯瞰できるお勧めスポット
  6. 山頂手前は木々が多くなり、景観がいまいちになる
  7. 山頂からは主要な山々を一望できる360度パノラマビューの絶景が広がる
  8. 鷲ヶ峰だけで物足りない方は八島湿原のトレッキングコースも楽しむことが出来る
  9. 絶景だらけなのに周りの知名度が高すぎて埋もれてしまったマイナーな山

霧ヶ峰全体を俯瞰できるお勧めの山です

霧ヶ峰全体を俯瞰できるお勧めの山です

霧ヶ峰は最高峰の車山や、霧ヶ峰高原に広がる湿原をトレッキングで訪れたことはありますが、鷲ヶ峰の存在は知りませんでした。何故今まで知らなかったのか反省しかありません。

鷲ヶ峰は霧ヶ峰高原の西端にある山なので霧ヶ峰全体を見渡すことが出来ます。恐らく霧ヶ峰でも最も絶景ポイントではないでしょうか。個人的にお勧めしたい山です。

紹介
ギア
X 閉じる
記事についてのご意見やご要望、修正依頼、表示の不具合などございましたらお知らせください。返信が必要な場合はお問い合わせフォームからお願いします。




このライターが書いた他の記事

フォローミー

キャンプクエスト公式SNS
  • 日毎
  • 月間
  • 殿堂