岩本利達
アウトドアで「死ぬ」可能性を回避せよ!事例を知って自分も家族も危険から守ろう

アウトドアで「死ぬ」可能性を回避せよ!事例を知って自分も家族も危険から守ろう

山岳雑誌の出版社「山と渓谷社」から面白いテーマの事例集が発売された。その名も『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』。死ぬとは中々物騒な表現ではあるが、極論を言うとアウトドアは常に危険と隣り合わせと考えれば言い過ぎでもない。

事例集の中には「ころんで死ぬ」「キャンプの炊事中に死ぬ」「助けようとして死ぬ」という項目があり、私自身がインストラクターとして知らなかった内容も収録されている。初心者からベテランまで、アウトドアを楽しむ方はぜひ手に取って欲しい。

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一部の事例をご紹介

構成としては「見出し」→「事例」→「死なないためには」の3段構成になっているので分かりやすい。ボリューム的には事例が一番多くなっているので、自分のキャンプスタイルやこれまであったヒヤリハットになぞらえて危険性を理解できる。

雷に打たれて死ぬ

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落雷は結構身近な危険。事例で紹介されているのは山での落雷ということもあり、周りに落雷するものが無いケースだ。キャンプ場によっては避雷針代わりになる大きな木が近くになかったり、木に落雷してその周辺に影響がある「側撃雷」に遭ったりという事も考えられる。

とにかく雷の可能性にどれだけ早くに気付けるかがポイントなので、雷レーダーを見たり、急な冷たい風や黒い雲に注意したり、情報収集を怠らないようにしたい。

イノシシに襲われて死ぬ

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イノシシと対峙した事が無いと、「意外と避けられるんじゃ?」と思うかもしれないが、実際に死亡する事例もある事から油断は全くできない。特にキャンプ場では食べ残しなどの臭いで獣が寄ってくるリスクもあり、うっかりしているとテントから出たらすぐそこにイノシシ、なんてことも無い話ではない。

万が一遭遇してしまった場合は木の上や段差の上など、イノシシよりも高い位置に移動しておくことが重要らしい。

鉄砲水で死ぬ

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川辺でキャンプをする際、増水への警戒は怠らないのが常識ではあるが、増水していないからと言って安全という訳ではない。上流でゲリラ豪雨があったり、木や枝などで自然のダムが出来ていたりと、現場からは分からないリスクがあるのは念頭に置いておきたい。

こちらも周囲の天気情報に気を配ったり、ダムでせき止められている場合は一時的に水位が下がることもあるので、身の回りの変化に敏感になっておく必要がある。

知っておきたい安全知識も収録

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事例集の他に、具体的な危機に対しての安全知識が収録されている。いざという時に何も知らないよりは知っていた方が生存率は上がるので、頻繁にアウトドアに出かける方ほど目を通しておいた方が良さそうだ。

紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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