岩本利達
キャンプで使う紙もサスティナブルに!紺屋製紙とふもとっぱらのコラボで生まれたハンドペーパー

キャンプで使う紙もサスティナブルに!紺屋製紙とふもとっぱらのコラボで生まれたハンドペーパー

SDGsの採択から8年、すっかり市民権を得た『サスティナブル』というワード。自然が無ければ成立しないキャンプを楽しむ我々キャンパーとしては、ある程度は理解し、使うモノ選びの基準にしたいところだ。

そんな中で静岡県富士市の製紙業「紺屋製紙株式会社」は、同県にある人気キャンプ場「ふもとっぱらキャンプ場」とコラボして、再生紙で出来たハンドペーパー『サスティナブルハンドペーパー』を企画した。サスティナブルを意識するだけでなく、アウトドアでの使いやすさにも配慮している。

開発した背景は?

アウトドアで使った食器の片付け

ご存じの通り、コロナ前から盛り上がっているキャンプ業界だが、キャンプ場では食器を洗った後の排水で川が汚れるなど環境へのインパクトが懸念されている。浄化槽があるキャンプ場もそう多くはなく、一般的な食器用洗剤を使用してはいけないというキャンプ場でも傍若無人な振る舞いにより川が洗剤で汚染されるという事例も耳にするようになった。

食事をする際に食器が汚れるのは仕方ない事として、なるべく環境に負荷が掛からない様にしなければ我々の楽しむキャンプ場が無くなってしまう。こういった背景もあってか、紺屋製紙とふもとっぱらキャンプ場は、手を拭いたり、食器の汚れを拭きとったりするペーパーで環境問題への課題解決に取り組むことになったのである。

素材は産業古紙100パーセントを使用

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ふもとっぱらキャンプ場で販売するこのオリジナルハンドペーパーだが、100%再生紙を使用しているというのが最大のウリ。当然ハンドペーパー自体が100%再生紙なのだが、それを包装するパッケージも再生紙を使用しているとあってこだわりを感じる。

また、再生紙と言っても様々な出自があるが、このハンドペーパーは産業古紙を使用。一般家庭から出た品質の不安定な古紙ではなく、用途がハッキリしている産業古紙を使用しているので、安定した紙質が提供できるという訳だ。

ちょうどいいサイズ感

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サイズは176mm×170mmと一般的なサイズよりも5cmほどコンパクトになっている。キャンプをする際は「大は小を兼ねる」とは限らず、出来る限りスペースに余裕が出来る方が何かと良い。リリースでも「アウトドアで使用するのにちょうど良いサイズ」と謳っている様に、キャンプで使いやすい様に考えられていることが分かる。

どうせ使うならサスティナブルなものを

富士山とオートキャンプ場

正直手を拭いたり、汚れをぬぐったりする紙はどれでも良かったりするが、キャンパーである我々だけでも自然に配慮したモノを選びたい。

ふもとっぱらキャンプ場の売店でのみの販売となっているが、ここに来た時だけでもこのペーパーを使って、少しでもサスティナブルな消費を意識してみて欲しい。外装にキャンプ場のロゴが入っているので、キャンプの思い出として購入するのも良さそうだ。

紹介
ギア
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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