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SOTOレギュレーターストーブを5年使って感じた不満点とそれでも愛すべき魅力

SOTOレギュレーターストーブを5年使って感じた不満点とそれでも愛すべき魅力

キャンプギアの代表格でもあるワンバーナー。携帯性に優れ、かつ野外での使用でも十分な火力を発揮してくれるのでキャンプや登山などのアウトドアでの調理にはかかせない存在です。使う燃料から形状まで様々なタイプのバーナーが発売されていますが、今回は私が5年程前から愛用しているSOTOのレギュレーターストーブに関して詳細にレビューします。

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SOTO レギュレーターストーブの基本情報

外形寸法
幅166×奥行142×高さ110mm (使用時・本体のみ)
幅140×奥行70×高さ110mm (収納時)
重量
350g (本体のみ)
発熱量
2.9kW (2,500kcal/h)
使用時間
約1.5時間 (SOTO製品専用ガスボンベST-760 1本使用時)

レギュレーターストーブは新富士バーナーより発売されているアウトドア用のシングルバーナーです。愛知県に会社をおく新富士バーナーは40年以上の歴史を持つ燃焼器具の総合メーカーで、アウトドア用バーナーブランドの「SOTO」で有名です。

ガスボンベ、トーチなども数多く販売していますが、シングルバーナーも豊富なラインナップを取り揃えており、中でもレギュレーターストーブはガスボンベを燃料に用いるので初心者の方でも手軽に使えるバーナーとして人気の高い商品です。

レギュレーターストーブを購入に至った経緯

SOTOのレギュレーターストーブはわが家がキャンプを始めて間もないころに購入しました。その当時、持ち運びができる調理用の熱源はカセットガスボンベで有名なニチネン製の家庭用のカセットコンロしか持っていませんでした。

レギュレーターストーブ (3)当時使っていたカセットコンロ

大きめの鍋も乗せることができ、基本的な調理をすること自体には不自由しませんでしたが、やはり室内で使うことを想定して作られているため、少し風が強くなってしまうと途端に火力が弱くなってしまい、カップ1杯のお湯を沸かすのにも時間がかかってしまうのが難点でした。

またキャンプだけではなく、持っていく荷物の限られるキャンプフェスにも頻繁に行く機会があったため、もっと手軽でコンパクトなバーナーが欲しくなっていました。

レギュレーターストーブ (4)

シングルバーナーはガソリンが燃料の製品も多いですが、手軽に使っていきたかったのでガス缶が燃料のものを探しました。ガス缶にもOD缶とCB缶が対応の物がそれぞれありますが、コスト面が安い点からCB缶対応のレギュレーターストーブを購入するに至りました。

OD缶対応のシングルバーナーは登山での使用が想定されているだけあって軽量で、100gを切る商品もあります。対してレギュレーターストーブは重量が350gありますが、基本的にキャンプで使用するので重さは重視しませんでした。

収納時の大きさも同様で、OD缶用のバーナーの方がよりコンパクトになる商品が多くありましたが、レギュレーターストーブも片手で収まるサイズ感でしたので自分の希望する仕様としては十分でした。また、組み立てた時の4本足の五徳のシルエットが格好良い点も購入理由の1つになりました。

5年間使い続けてみた感想

5年程前に購入し、現在でもキャンプの際はほぼ毎回使用しているレギュレーターストーブですが、部品の劣化で点火できなくなったり修理に出したりといった事はこれまでに一回もなく、その品質の高さを感じています。また、公式ページでも触れている通り、外気温の高低に関わらず一定の大きさの炎を出し続けてくれるので季節を問わず安定して使うことができています。

レギュレーターストーブのメリット

重さのある調理器具を置いても安定感がある

レギュレーターストーブ (5)

レギュレーターストーブはCB缶を横に接続するタイプのシングルバーナーなので、五徳の位置が設置面に接しており、非常に安定感があります。五徳部分は19cmまでの大きさの鍋に対応しています。

私が今所有しているアウトドア用調理器具の中で一番外径が大きいものがモンベルのアルパインクッカーで直径が19cmあります。公式の奨励サイズの最大のもので、きちんと水平な場所に置けば4本の五徳がしっかりと支えてくれるので、ぐらつくことはなく安定した加熱ができます。これだけの大きさの鍋を使えると、カレーなど数人分の料理を一度に作ることができ、とても便利です。

身近な場所で燃料が購入できる

レギュレーターストーブ (6)

使用する燃料はSOTOの純性ガスボンベが奨励されていますが、ホームセンターで販売されているカセットコンロ用のガスボンベでも使用が可能で、使い勝手が非常に良いです。

スペックにある2.9kwの高火力を出力させるためには勿論純正のガスが望ましいですが、登山と比べ標高がそこまで高くないキャンプ場での使用でしたら市販のガスボンベでも十分な火力を実現してくれますし、コストパフォーマンスにも優れています。スーパーやコンビニなどの身近な場所でも購入可能なCB缶バーナーでしたら災害時にも強い味方になってくれるでしょう。

レギュレーターストーブ (7)

CB缶に巻いているのはSotoLaboのガスカートリッジカバーです。マジックテープで簡単に着脱が可能で、テーブル周りをオシャレに仕上げてくれます。側面にループもついていますので、カラビナで引っ掛けてつり下げる事も可能です。

購入前に知っておいた方が良いこと

細かい火力調整が難しい

レギュレーターストーブ (8)

レギュレーターストーブは高火力を出せるのが魅力の一つですが、メスティンでお米を炊く時など、弱火で調理したいというシチュエーションもキャンプではあったりします。

弱火にしようとつまみを最小にしておくと気が付いたら火が消えてしまっていた、といった事もレギュレーターストーブを使っている時はありがちです。使っている印象としては弱~中火の調整が苦手なようです。更に野外は風の影響を受けやすい環境ですので、弱火での調理は小まめに火が出ているかを確認する必要があります。別売のウィンドスクリーンやユニフレームのバーナーパッドを使うことでこの問題は緩和できます。

使用時にOD缶のバーナーより場所をとる

レギュレーターストーブ (9)

CB缶装着時のレギュレーターストーブの横幅は30cmあり、ストーブ本体に+15cm横に伸びる格好になります。500mlのペットボトルと並べると写真のようなサイズ感になります。

食材を切る為にまな板を置いたり、時間がたってテーブルに徐々に物が置かれてきますと、やはりOD缶の上に装着するタイプのバーナーと比較すると場所をとりますので違う場所にどかしたりする頻度も高くなります。

アシストレバーを購入しないと点火が不便

レギュレーターストーブ (10)

レギュレーターストーブの点火スイッチは火力調節つまみ下部の奥まった場所に付いています。

スイッチ部分は小さく、バーナーが動かないように点火するには本体を持って支えながら少し押し込む必要がありますので片手での点火は少し難しいです。また、消した後すぐは本体部が熱くなっていますので、再点火したい場合は火傷に注意して取り扱わなければいけません。

別売品のアシストレバーを取り付けると点火が片手でワンタッチで行え、スイッチの押しやすさは格段に改善します。ただ購入しないとデフォルトでは使いづらいのであれば「値段に少し上乗せして始めから付いていた方が良いかな」と思いました。

レギュレーターストーブのオプション品

レギュレーターストーブ用ウィンドスクリーン

レギュレーターストーブ (11)

両サイドの五徳に取り付けて使用する風防です。見た目も損なわれず、屏風型のスクリーンと違い本体にしっかりと取り付けられるので倒れる心配がありません。滑り止めのシリコンチューブを五徳に付ける場合はウィンドスクリーンの取り付けが出来ないので、注意が必要です。

レギュレーターストーブ用マルチケース

レギュレーターストーブ (12)

レギュレーターストーブとウィンドスクリーンを一緒に収納したかったので購入しました。大きめに作られているので小物を色々入れても余裕があります。我が家ではユニフレームのバーナーパッド、SOTOのミニ焚き火台テトラも一緒に入れてこれ一つ持っていけば済むように火回りをまとめています。

レギュレーターストーブをキャンプの相棒にしよう

レギュレーターストーブを相棒に

今でこそ燃焼系ギアを色々と持っていますが、初めて買ったバーナーのレギュレーターストーブは当時キャンプを始めたばかりのであった私にも非常に使いやすく、それ故キャンプ歴が5年になった今でもレギュラーメンバー入りしています。ちょっとお茶を飲みたい時や、夕食の支度をする時でも欠かせない存在になっています。これからもレギュレーターストーブはキャンプ生活の良い相棒でいてくれるでしょう。

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