多くのキャンパーにとってはもう当たり前のことかもしれないが、世間一般のキャンプのイメージが大きく変わりつつあるということが、一般社団法人日本オートキャンプ協会の調査で分かった。公表されている内容としては、「キャンプは特別なイベントではなく、日常に寄り添ったイベントになった」ということと、「キャンプシーズンは夏ではなく、秋に移行した」ということ。それぞれの背景を探っていこう。
キャンプの回数は昨年から増加し、年間5.5回へ
今回の調査で分かったことは、キャンプはブームが終わって日常に寄り添う「カルチャー」、もしくは「ライフスタイル」として新たな地位を確立したということ。日本オートキャンプ協会の調査結果にもあるが、これまでは年に一度のお楽しみイベントだったのに対し、同じキャンパーが家族で、ソロで、グループでと様々なスタイルで何度もキャンプをするようになっている様子。
数字を見てみると、年間の平均キャンプ回数が2022年に5.4回だったのに対し、2023年はプラス0.1回で5.5回。おおよそ2か月に1回はキャンプに行くという頻度となる。ブームが落ち着いてキャンパーの数が減ったことにより行きたかったキャンプ場に行けたり、予約が取りやすくなったりという事も関係してそうだ。
「キャンプをした月」は夏休みの8月から9月へ変遷
キャンプシーズンと言えば、家族の休みがとりやすい夏のイメージが強い。特にお盆はキャンプ場も人でごった返しているケースも多く、純粋にキャンプを楽しみたい方からすると避けたくなるタイミングだったりする。
ところが最近は、8月を抑えて9月がトップになっているとのこと。「キャンプをした月」の調査結果によると、2018年は8月が69.2%、次点で5月が39.5%だったのに対し、2023年は9月が56.4%とトップに、8月が48.5%、5月が46.3%と続く。
要因としては9月にも3連休があってキャンプをしやすい上に、日本の夏が暑くなりすぎたという事がある。筆者も8月に標高1,000メートルの場所でキャンプをしたが、日中は普通に暑い(その割には夜は寒い)。全体の傾向として10月~2月にかけての数値も上がってきているが、キャンパーの装備が豊かになってきたり、ギアの高性能化により秋~冬キャンプを楽しむ方が増えてきているという事だろう。
ニーズも変わってサービスも変わってくるかも
こういった潮流の中で、世の中的にもキャンプに対しての向き合い方が変わってくることが考えられる。これまで夏になったら展開されていたアウトドア用品売り場も秋ぐらいがメインになってくるし、秋の食事を楽しむための調理器具の展開、細かい所ではハチ対策など、盛り上がる分野も出てきそう。
一方で、8月をメインに動いている第一次キャンプブームの頃に出来たキャンプ場は苦境を強いられる可能性もあるだろう。いずれにしてもキャンプ業界も転換のタイミング。栄枯盛衰の中で無くなっていくキャンプ場やブランドも出てくるかもしれない。お気に入りの所があれば、積極的にニーズを発信していった方が良さそうだ。
ギア
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