車中泊が特別なことではなくなった今、求められているのは“ただ泊まれる場所”ではない。“そこで過ごしたくなる場所”と言ってもいいだろう。2025年6月に一般社団法人日本RV協会(JRVA)は、新たに全国7施設をRVパークとして認定。
その中でも注目を集めそうなのが、兵庫県淡路市に誕生した「RVパーク アクアイグニス淡路島」だ。温泉、絶景、滞在性…旅の目的地として成り立つ、車中泊地の新しいカタチが見えてくる。
大阪湾が目の前に広がる“泊まれる絶景”

「RVパーク アクアイグニス淡路島」の特徴は、なんといってもそのロケーションだ。海に面したサイトからは、車の窓越しに大阪湾を一望。潮風を感じながらモーニングコーヒーを楽しめるこの場所は、単なる中継地ではなく、旅のハイライトにすらなり得る。
加えて、敷地内には地下1000mから湧き出る天然温泉「伊弉冉の湯(いざなみのゆ)」が併設されている。長距離ドライブ後の疲れを癒す場所が徒歩圏内にあるというのは、車中泊における“足りない快適性”をしっかり補完してくれる。車の中で寝るだけではもったいない…そう思わせてくれる空間だ。
「泊まり方」も選べる自由度の高さ

さらに注目したいのが、トレーラーハウスとの連動だ。家族やグループでの利用時には、「車中泊+トレーラー泊」というミックススタイルも可能。キャンピングカーを持っていなくても、車中泊の魅力を気軽に体験できる仕組みが用意されている。
これは“どこで寝るか”ではなく、“どんな時間を過ごすか”を重視する新しい提案だ。アウトドアビギナーにも門戸が開かれている点で、車中泊文化の裾野を広げる役割も担っている。
全国に広がる個性豊かな新規認定施設

今回新たに認定されたのは、「RVパーク HESTA城崎」(兵庫)、「RVパークライト AKAIGAWA TOMO PLAYPARK」(北海道)、「RVパーク 筑西」(茨城県)など全7施設。いずれも地域性を活かした設計や、温浴施設との連携が見られ、いわゆる“寝るだけ”では終わらない体験価値を提供している。
中でも観光地との親和性や、食との組み合わせが重視されている点は注目。旅先での“もう一泊”を後押しするような魅力が、それぞれの施設に詰まっている。
「ただの車中泊地」では終わらない

今回の認定は、単なる施設数の拡充ではない。JRVAが提示するのは、車中泊の質的アップデートである。温泉、食、景色、そして宿泊スタイルの多様化…それらが組み合わさることで、車中泊が“目的地になる”時代が本格化しつつある。
とりわけ「RVパーク アクアイグニス淡路島」は、そうした流れの象徴とも言える存在。キャンパーだけでなく、車旅を楽しむすべての人にとって、この夏注目すべき一軒であることは間違いない。次の休日は、車で行ける“新しい宿”に泊まってみてはいかがだろうか。
■紹介した施設の公式サイトはこちら
・RVパーク アクアイグニス淡路島
・RVパーク HESTA城崎
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