皆さんは焚火台に革命を起こしたモノラルのワイヤフレームをご存知でしょうか。それまで焚火台といえばステンレス製の板を組み合わせたものが主流だった世界に、「布の上で焚火をする」という予想外のアプローチで話題を掻っ攫ったアイテムです。
この商品の登場により、重くて頑丈がスタンダードだった焚火台シーンが転換期を迎えることになった、と言っても過言ではありません。
今回はそんな一大ムーブメントを巻き起こした、バイクでのキャンプにもバッチリの軽量かつコンパクトな焚火台「モノラルワイヤフレーム」を焚火クロスが破れるまで使ってみて感じたことまで含めてみっちりご紹介します。
目次
連れて歩く焚き火台 WireFlame
軽量かつコンパクト
「連れて歩く焚火台」がコンセプトのモノラルのワイヤフレーム。多くの焚火台がステンレスやメッシュといった金属素材で出来ていますが、ワイヤフレームは薪を置く部分が布で出来ています。
特殊耐熱クロスで出来た火床とステンレスで出来た土台というシンプルな構造が、軽量かつコンパクトというバイクキャンパーや徒歩キャンパーにうれしいスペックを生み出しています。その重量は専用ケースに入れても980グラム。1キロを切る軽さです。
他の焚火台はコンパクトになっても安定性を重視して重さはあったり、なかなかコンパクトで軽いという2つを満たす焚火台は少ないものですが、モノラルのワイヤフレームはコンパクトで安定性もしっかり保たれていて、さらに軽いという理想的な焚火台となっています。
フォルムにひとめぼれ
耐熱クロスを使ったワイヤフレームのフォルムは、他の焚火台にはないスタイルです。金属製品がどうしても多くなってしまう焚火台の中で、火床のクロスが温かみを出してくれています。このフォルムに一目ぼれしてしまい、すでに他の焚火台は持っていたのに購入してしまいました。
ワイヤフレームの仕様
- 材質:特殊耐熱クロス、ステンレススチール
- サイズ:360×280mm(収納時φ90×350mm)
- 積載重量:薪3kg
- 本体重量:980g
- 想定使用時間:約50時間
- 付属品:帆布製収納袋
ワイヤフレームとの付き合い方
組み立て方
ワイヤフレームは構造がかなりシンプルにできています。2本の足を組み合わせてその上にクロスをセットするだけ。部品が少ないから組み立てがとても楽なんです。
シンプルだけど安定した地面の上に設置していれば、大きめの薪を置いても倒れる心配はありません。また焚火クロスと土台となるステンレス部分が接触しないように設計されているので、足部分が熱を持つことがなく安全です。
完全に灰になるまで燃える
先日ふたりでキャンプに行ったとき、彼が寝ている間に2束ほどの薪を焚火にして遊んでいました。起きてきて焚火台を見た彼が「灰捨てに行ったの?」と言ったんです。
ちょっと言っている意味が最初わからなかったんですが、どうやら火床の状態が2束燃やしたあとのようには見えなかったみたいです。完全に灰になるまで燃えきるので、クロスに残る量はかなり少なくなるんですね。
結局、1泊で3束の薪を燃やし切ったんですが、完全に灰になってしまっていたので捨てに行くのも軽いし少ないし、とても楽でしたよ。
モノラルオススメの焚火スタイル
モノラルは、スローでコンパクトな焚火を推奨しています。
ワイヤフレームのオプション商品にメッシュの火床(焚火台メッシュⅡ)がありますが、少ない薪で熾火をつくるには焚き火クロス、積極的に炎を楽しむには焚き火メッシュIIと使い分けが出来るように販売されているようです。
積極的な焚火が好みなので、メッシュの火床を使うかとも考えてみたんですが…メッシュの火床は他のメーカーさんでも出している商品が結構ある上に、網目の隙間からどうしても火の粉が落ちたりして地面を傷めるんですよね。
なるべく焚火台シートを焚火台の下に敷いて保護するように心がけてはいても、落ちるものは気になります。その点、モノラルの焚火クロスだと火の粉が下に直接落ちる心配がなくて安心です。
どうしてもはぜたりして飛んだ火の粉が落ちるのは仕方がない部分があるので、なるべく大きめの焚火台シートを使うようには心がけていますが…。
地面への影響も考えたいですもんね。次にここでキャンプをする人が気持ちよくキャンプが出来るようにするためにも。
そういう意味でもどうしてもメッシュの火床の焚火台を選ぶことが出来ず、コンパクトになるものであっても候補からは外して探していたので、焚火クロスを使用するモノラルのワイヤフレームに出会ったときは衝撃的でした。
こんな素敵な焚火台があるんだ!と感動してすぐに購入してしまいました。自分の焚火スタイルを考えることなく…。
ワイヤフレームの焚火クロスが粉砕!その原因は…
モノラルの焚火クロスは連続50時間を目安に交換と書かれています。が、購入する前にいろんなサイトのレビューを見たところ、50時間ももたないと書いている方がほとんどでした。
なのである程度は覚悟していたんですが、1シーズンくらいはもつかな?と思っていたんです。結果的には2度目のキャンプが終了して撤収時に粉砕する事態となりました。
正直、想定していたよりもずいぶん早くて衝撃を受けました。
焚火大好きな私たちは日が沈む前から焚火を始め、就寝のギリギリまで続きます。朝起きてすぐ焚火を始めて撤収作業を始めるギリギリまでと、かなり長時間焚火をしています。2回のキャンプとはいえ20時間弱ほどは使用したことにはなります。
それでも、サイトで書いている50時間の半分にも満たない…と思ったのですが、大きな原因のひとつがおそらく焚火の大きさではないかと思います。
モノラルで推奨しているのは先ほど動画にもあったように、少ない薪で小さくゆったりと焚火するスタイル。私は「おとなの焚火」と勝手に名付けています。
私が焚火をするとどうしても消えるのが怖いのと、炎が大きい方が楽しくてついつい薪をたくさんくべてしまいます。必然的に炎は大きくなってしまいクロスへの負担が大きくなってしまったんですね。
私のような焚火の楽しみ方をしたいのであれば、モノラルで選ぶとすると焚火クロスではなく焚火メッシュⅡを選択するべきところなんでしょうね。自分の焚火スタイルにあったものを選ぶ、もしくは焚火台に合わせた焚火スタイルをしなければいけないということが本当によくわかった事態でした。
焚火クロスを長持ちさせるための注意点
それでもモノラルのワイヤフレームを焚火クロスで使用したい!と私は考えていますし、そう考えられる方もいるのではないかと思います。では、どうすれば長持ちするのか?
まずは「おとなの焚火」を楽しむようにすること。少ない薪で小さくゆったりと、スローでコンパクトな焚火を楽しむようにすれば良いのです。
ガンガン燃える焚火を眺めるのもとても楽しいものですが、スローでコンパクトな焚火を眺めているとかなり落ち着いた気分になります。静かに落ち着いて焚火と向き合う、そんな楽しみ方にシフトすると良いですね。
別売りの焚火クロスを購入
基本的に消耗品という位置付けの焚火クロスなので、メーカーとしても買い足すことが出来るようになっています。しかし注意したいのが、焚火クロスとワイヤーは別売りだということ。
破損したのが焚火クロスだけであれば、処分するときにワイヤーは外して保管しておかないといけないです。もちろんワイヤーも別売りで販売はあるので、いっそのこと新しくしたいという場合は同時に購入しておくと良いですね。
焚火クロスはこんな状態で届きます。
半分に折られた状態で届くので、四辺に保管しておいたワイヤーを通していきます。
ワイヤーに4つの筒が通った状態ですが、このまま筒ごと通していきます。
縫製の関係なのか、ちょうど真ん中あたりが通りにくくなっています。なんとなく、クロスの切れ端がほつれたようなものが出てきてしまっていますが、気にしない方が良さそうです。
交換用のクロスは税抜3,800円です(ワイヤーは税抜2,500円です)。正直新しい焚火クロスを付けると新品の焚火台を買ったように感じてかなりテンションがあがります。
日が沈むころから就寝の少し前まで焚き火をするとしたら時間的には3時間ほどですし、おとなの焚き火を心がけて50時間くらい使ったとすると16日分くらいになりますね。
1か月に1回ペースでキャンプに行くとすると、1年と少し持つことになります。1回のキャンプで240円くらいとなると高くはないと思いますよ。
モノラルのワイヤフレームまとめ
キャンプでする焚火、見ているだけで何時間でも過ごせちゃうんですよね。炎が生きているみたいでホントに飽きないです。直火禁止のキャンプ場が多い中、焚火を楽しもうと思うと焚火台の存在が欠かせません。
自分の気に入った焚火台の性質や特性をきちんと理解して楽しむということも、キャンプを楽しむうえでとても大切なことなんだと感じました。もちろん見事に破損した焚火クロスが教えてくれたことなんですが…。失敗を経験として次に活かすのは、キャンプも人生も同じこと。同じ過ちを繰り返さないように改良を加えて今後も楽しんでいきたいですね。
今回はモノラルの連れて歩く焚き火台 WireFlameをご紹介しました。軽量かつコンパクトでフォルムがかっこいい素敵な焚火台、候補のひとつにいかがですか?
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