【ふたりソロキャンプ料理レシピVol.1】厳さん悶絶のビア缶チキンを作ってみた
何より、丸鶏を1羽丸ごと使った豪快さと見た目のインパクトは、キャンプ飯のなかでもピカ1ではないでしょうか。
キャンパーなら一度は作ってみたいビア缶チキン。今回は、初めてのビア缶チキン作りに挑戦してみました。豪快さの割に作り方は非常に簡単なので、料理初心者の方でも安心してチャレンジできますよ!
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実際にビア缶チキンを作ってみた
それでは早速、ビア缶チキンの材料&作り方を写真付きでご紹介します。
ビア缶チキンの材料
【材料】
- 丸鶏:1羽
- クレイジーソルト
- チューブにんにく
- ビール:350ミリリットル缶
- フォーク
- スキレットやフライパン
- アルミホイル
- 火元(炭火・薪火・ガス火どれでもOK)
ビア缶チキンの作り方
1.フォークで丸鶏を刺す
味が染み込むようにフォークでグサグサと丸鶏の表面を刺していきます。
2.丸鶏全体にクレイジーソルトとチューブにんにくを擦り込む
丸鶏にクレイジーソルトとチューブにんにくを擦り込んでいきます。クレイジーソルトは、しっかり味を効かせるため多めに振りかけると◎。チューブにんにくは写真の量くらいでOKです。
背中側に擦り込んだら、お腹側にも忘れず擦り込んで下さい。また、写真に記載しているように内側にもササっとクレイジーソルトを振りかけておきます。
3.そのまま30分ほど置き、味を馴染ませる
そのまま30分ほど放置し味を馴染ませます。おすすめなのが、キッチンペーパーで包み休ませる方法。鶏肉からでる水分を吸い取ってくれるので生臭さが軽減します。
4.ビールを半量空ける
火にかけるビール缶はおよそ半量を空けます。もちろん捨てるのは勿体なので、グラスに注いで作りながら飲み干しました。
5.丸鶏の中にビール缶を入れスキレットにセットする
丸鶏のお尻の方からビール缶を入れます。難しいかなと思っていましたが、意外にすんなりと入りました。もし穴が狭く缶を入れにくい場合は、キッチンバサミなどで切り開くとスムーズに入ると思います。
6.アルミホイルで包む
スキレット全体を覆うように、丸鶏をアルミホイルで包みます。アルミホイル1枚では包みきれないので、何枚か重ね丸鶏が見えないように包んで下さい。
実は、アルミホイルで最初に包んだ姿がこちらの写真でした。そのまま火にかけ、30分ほど経過し「火が通ったかな~」とアルミホイルの隙間からチェックしてみると、上部分が完全な生肉!!これではマズイと、より熱が入りやすいようにスキレット全体を包む方法(写真1枚目)に切り替えました。
包み方を変えると、驚くほどジュージュー音が聞こえるじゃないか!ということで、ビア缶チキンを作る際は【アルミホイル数枚でスキレットごと包む】というポイントをくれぐれもお忘れなく。
7.火元にスキレットを置く
アルミホイルでしっかり包んだら、スキレットごと火元におきます。今回私は炭火を使用しました。熱が加えられれば火元の種類は問いません。
焼き上げる時間は、中火でおよそ1時間30分掛かりました。火力によって時間短縮は可能かもしれませんが、結構脂が落ちてくるのでスキレットが焦げ付かないよう注意して下さい。
8.焼けているかチェックして完成
アルミホイルをずらし、焼けているかチェックしましょう。かなり熱いので素手は厳禁です。とくに上部分は火が通りにくいので、生焼けじゃないかしっかり確認しましょう。
原作を完全再現!ビア缶チキンの完成
焼け具合を確認しアルミホイルをはずすと…ドドーーーンと迫力のある丸鶏の姿が!ビール缶に腰掛ける、ちょっと哀愁漂う丸鶏。それにしても、かなり美味しそうな香りがそこら中に漂う~。
我が家の子供たちも香りに誘われ「早く食べたい!」と興奮気味でした。
実食
早速、出来たてを味わいたいと我が家の厳さんが一口!満面の笑みで無言のグーサインをいただきました。美味しいということのようです。
分かりにくいかもしれませんが、手羽先部分をホロっと取ると写真のようにジューシーな肉汁が!とにかくジューシーで身が柔らかいのに驚きです。これは厳さんが悶絶するのも頷ける…。味付けは多めにクレイジーソルトを振ったものの、ちょっと薄いかなと感じる部分もありました。その場合は、食べる際にササっと味をつけ足して下さい。
また、食べる際はナイフや包丁ではなくキッチンバサミを使うのがおすすめです。キッチンバサミは骨に沿って切り分けられるので、残さずキレイに食べきれますよ。
もし丸鶏が手に入らなかったら…
ビア缶チキンを作ってみようと考えていたときに、ふと頭をよぎったのが「丸鶏って簡単に買えるの?」ということ。実は今回丸鶏を購入するにあたって、事前にスーパーへ丸鶏を置いてあるか確認の電話をしました。そうすると、結構置いていないスーパーがあると判明したのです。
確かにクリスマスシーズンでもなければ、それほど見かけない丸鶏。でもビア缶チキンは丸鶏が必要だし、どうしよう…。とならないために、鶏もも肉を使ってビア缶チキンが作れないものかと試してみました!
ちょっと無理矢理感は否めないですが、丸鶏以外で作ってみたいという方はぜひチャレンジしてみて下さい。
鶏もも肉ビア缶チキンの材料
【材料】
- 鶏もも肉:2枚
- クレイジーソルト
- チューブにんにく
- ビール:350ミリリットル缶
- たこ糸
- フォーク
- スキレットやフライパン
- アルミホイル
- 火元(炭火・薪火・ガス火どれでもOK)
丸鶏と唯一異なるのが、たこ糸を使う点です。鶏もも肉を丸鶏っぽい形状に整えるのに使用します。ちなみに100均で購入しました。
鶏もも肉ビア缶チキンの作り方
1.丸鶏での作り方1~4を鶏もも肉にも行う
先述でご紹介した作り方1~4の工程を鶏もも肉にも同じように行います。最終的に写真のようになりました。
2.鶏もも肉をたこ糸で結ぶ
鶏もも肉2枚を皮目が外側になるよう重ね合わせます。
2枚合わせた鶏もも肉の上部分をたこ糸できつく結ぶ。
半分より上部分の2箇所をたこ糸で結ぶ。上部分はきつく結びましたが、下は少し緩めに結んで下さい。今回は全部で3箇所を結びました。
3.鶏もも肉をビール缶にのせる
こんな感じでビール缶の上に鶏もも肉をのせます。
4.さらにたこ糸で結ぶ
最後に、ビール缶を鶏もも肉で包むようにたこ糸で結びます。これで下準備完了です。
5.丸鶏での作り方6~8を鶏もも肉にも行う
先述の作り方6~8を鶏もも肉にも行います。ただ、今回の鶏もも肉はガス火で調理してみることにしました。ガス火で調理してみると、火にかける時間はおよそ30~40分といったところ。
何より鶏もも肉は丸鶏よりも火が通りやすいので、火にかける時間は短くなります。
ご家庭でも作れる鶏もも肉ビア缶チキンの完成
焼き上がった姿がこちら。焼き上げているというよりほぼ蒸している状態ですが、見るからに瑞々しさ満点です。あとはたこ糸をカットし、鶏もも肉を切り分け食べやすい形に整えました。
食べてみると、やはり丸鶏と同じようにジューシーな肉汁がわんさか溢れてきます。これは美味しい…。ただ見た目のインパクトはやはり丸鶏には敵いません。鶏もも肉でのビア缶チキンは、丸鶏がどうしても入手できなかった際の奥の手と考えておきましょう。
ビア缶チキンにレッツトライ!
見た目のインパクトに反し、意外と簡単に作れるビア缶チキン。ふたりソロキャンプでも見たように、悶絶レベルのジューシーさでした。ソロで、ファミリーで、ぜひ迫力満点のビア缶チキン作りにトライしてみて下さいね!