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群馬・新潟県境にある「三国山」は独特の景色が広がる絶景の山です

群馬・新潟県境にある「三国山」は独特の景色が広がる絶景の山です

群馬県と新潟県の県境にある三国峠周辺には、日本百名山の「苗場山」や「谷川岳」をはじめとしたメジャーな山が沢山あります。そんな中、敢てマイナーな山「三国山」へ登ってみることにしました。

標高差600メートル、片道2時間程度と日帰り登山初心者には丁度良いレベルであることが決め手になりました。登山情報サイトやYoutubeでもあまり情報が載っていない「三国山」は、独特な景色が広がる絶景の山でした。

三国峠にあるマイナーな山「三国山」

群馬県と新潟県の県境にある「三国山(みくにやま)」は、関越自動車道月夜野インターから車で約35分。三国トンネルで有名な三国峠にある標高1636メートルの山で、山頂は群馬県側にあります。

三国峠にあるマイナーな山「三国山」

この付近で登山といえば谷川岳をはじめ、平標山や仙ノ倉山、苗場山といったメジャーな山に登る登山者が多く、どちらかといえば三国山はマイナーな山の部類に入り、「三国山」という名の山は関東や岐阜にもあるので、そちらのほうが有名だったりします。

マイナーが故、情報が少ない山ですが一体どんな山なんでしょうか?

三国山の登山コース

「三国山」登山コース

三国山の登山ルートはシンプルで、三国トンネルの群馬県側からか、新潟県側から登るかのどちらかです。標高差も距離もほぼ一緒で、駐車場も三国トンネル付近にあります。

チェック

・群馬県側から登頂する
標高差約600メートル/片道約2.5キロ/徒歩約120分程度のコース
最寄りの駐車場は「三国峠 群馬側 駐車場」(駐車可能台数約15台/無料・トイレ有)
・新潟県側から登頂する
標高差約600メートル/片道約2.5キロ/徒歩約120分程度のコース
最寄りの駐車場は「三国峠 新潟側 駐車場」(駐車可能台数約15台/無料・トイレ無)

今回は群馬県側から登ったので、そちらのルートをご紹介いたします。

群馬県側から頂上へ

群馬県側から頂上へ

群馬県側から登頂する場合、三国峠群馬側駐車場に車を停めます。

本来、車を約15台程度停めるスペースがあるのですが、現在「新三国トンネル」の工事車両を停めるスペースにもなっているので、実質5台程度しか停めることができません。

嬉しいことにトイレ付きですが、かなり昔ながらのポットントイレです。臭いも、なかなかのものでしたよ。

三国トンネルの方向に向かって5分程度歩きます

三国トンネルの方向に向かって5分程度歩きます。登山口手前にも駐車場があったので共有しますね。

こちらの駐車場はトイレはありませんが、無料で3~5台程度停めることが出来そうです。登山口へも2分程度で行けるのでこちらの方が便利かもしれません。

三国トンネルが見えてきました

三国トンネルが見えてきました。左にある工事中のトンネルが2022年開通予定の「新三国トンネル」です。

橋を渡ったトンネル手前に登山口があります

橋を渡ったトンネル手前に登山口があります。交通量が激しい上に、橋の歩道は大変狭いので車には注意してくださいね。

こちらが登山道です

こちらが登山道です。三国トンネルが本当に至近距離です。

登山口から三国峠御坂三社神社を目指す

登山口から三国峠御坂三社神社を目指す

登山口からまずは三国峠を目指します。距離にして約1.5キロ、1時間程度の道のりです。

前半は意外と急な坂が続きます

前半は意外と急な坂が続きます。右手に沢が流れていて心地よい登山道です。

三国山では至る所に案内図がある

三国山では至る所に案内図があるのですが、前半は三国山への案内が書かれていないので多少混乱しました。取り合えず三国峠を目指せば問題ありません。

地味な登山道で全体的に急な上り

地味な登山道で全体的に急な上りが続く中、つづら折りの山道があったりと、なるべく急登にならないような配慮がされています。

後半は階段もあります

後半は階段もあります。何故か沢の水が階段に流れていてワイルドでした。

三国峠の分岐に到着です

三国峠の分岐に到着です。この道は旧三国街道で、トンネルが出来る前は越県する主要な道路でした。現在はトレッキングコースとして人気なんだそうです。

元々は街道

元々は街道だっただけあって、緩やかな道が続きます。

三国峠御坂三社神社

三国峠御坂三社神社に到着です。ここでやっと三国山の案内が登場です。新潟県側から登ってきた場合も、この神社に合流します。

三国峠御坂三社神社から名物の階段を目指す

三国峠御坂三社神社から山頂を目指す

三国峠御坂三社神社からは距離にして約1キロ、1時間程度の道のりです。この先はひたすら階段を登るので、先に神社で休憩をしましょう。

階段は段々と本格的な木の階段に

階段は段々と本格的な木の階段になっていき、段差も高くなってきます。と同時に景色も開けてきます。

とはいえ、本当にひたすら階段

とはいえ、本当にひたすら階段で、しかも段差が下向きになっていて、登り辛い上に滑ります。かなり足腰に負担がかかる山行が続きます。

階段を登りきる度に景色が開けてくる

階段を登りきる度に景色が開けてくるので、それが唯一の救いです。後半は辛い階段と代わる代わるの絶景の、飴と鞭コースです。

暫く進むと階段が緩やかになり

暫く進むと階段が緩やかになり、山頂が見えてきます。休憩スポットが何か所かあるので、景色を楽しみながら休憩をすると良いと思います。

この時点でも十分な絶景

この時点でも十分な絶景ですよね。三国山の後半は、周りに木々が無く、本当に開けた景色が続くので登っていて楽しい山だと思います。

山頂まで300メートルの標識

山頂まで300メートルの標識が見えてきました。ここから先は三国山の象徴ともいえる、壮絶な階段が待ち受けています。

山頂へ

山頂までの最後の300メートル

山頂までの最後の300メートルは、まるで地獄の階段のような、象徴的な階段があります。沢山階段があって訳が分からない状態になっていますよね。

恐らく雪の重みで階段が倒壊

恐らく雪の重みで階段が倒壊していまい、そのまま放置されているのだと思います。使える階段は決まっているのでそちらを使いましょう。

岩や石がゴロゴロ散乱している斜面

岩や石がゴロゴロ散乱している斜面からの景色は本当に素晴らしく、山頂よりも階段エリアからの景色の方が絶景でした。

沢山階段が入り組んでいる不思議なエリアを抜ける

沢山階段が入り組んでいる不思議なエリアを抜けると、メインディッシュである長い1本道の天国の階段が待ち受けています。

この長い階段を登りきると山頂まであと少し

この長い階段を登りきると山頂まであと少しです。階段から見る景色が三国山の中でも一番絶景だと思います。

階段を登り切り

階段を登り切り、緩やかな山道を少し進むと山頂です。

三国山山頂に到着

三国山山頂に到着です。標高は1636メートル。何故か山頂には鐘が置いてある山が多いのですが、三国山でも鐘が置いてありました。

三国山からの景色

三国山からの景色

三国山は360度パノラマビューではありませんが、南方面に赤城山、榛名山。北西方面に白砂山、苗場山などが見える絶景の山でした。

登山道の尾根が綺麗に見えます

登山道の尾根が綺麗に見えます。周りには人工物も無く、山々が連なった目に優しい景色が広がります。

山頂からの景色よりも

山頂からの景色よりも、岩や石がゴロゴロ散乱している斜面にある象徴的な階段エリアからの眺望の方が素晴らしいのが三国山の特徴なのではと思います。

ザレ場に乱立した木の階段群

ザレ場に乱立した木の階段群は本当に美しく、三国山でしか見ることが出来ない独特な絶景を生み出してくれます。

山頂はちょっとした広場になっています

山頂はちょっとした広場になっていますが、意外と狭いので、広大な階段群に陣取って昼食をとったほうが開放感もあり、絶景を楽しむことが出来るのでお勧めです。

三国山に登ってみてわかったこと

三国山に登ってみてわかったこと

事前情報が少ない「三国山」は、想像以上の絶景を楽しむことが出来る素敵な山でした。三国山に登ってみてわかったことをまとめました。

数々の山々を一望できる絶景

数々の山々を一望できる絶景

三国山からは本当に沢山の山々を眺めることが出来て、赤城山、平標山、仙ノ倉山、武尊山、榛名山、白砂山、苗場山など、数々の名山を一望できる絶景の山でした。

この日は雲海状態でしたがそれもまた幻想的な景色でした。快晴の日は綺麗に山が見えること間違い無しです。

山頂手前の階段群が萌える

山頂手前の階段群が素晴らしい

広大なザレ場に広がる無数の木の階段と、山頂手前の最後の長い1本道の階段が特徴的で、ある意味360度見どころ満載の山でした。

山のふもとに広がる人工物が妙にマッチしていて、山自体も映えスポットという面白い山でしたよ。

ハードだが退屈しない登山コース

ハードだが退屈しない登山コース

前半は樹林帯の急な登山道が続き、後半はひたすら階段地獄というハードな登山にも関わらず、景色がバリエーションに富んでいるお陰で飽きの来ない登山ができました。

通常、階段続きの登山道は苦痛でしかないのですが、階段を登る度に異なった絶景を拝むことができるので気持ちが折れることはありませんでしたよ。

虫が多い

虫が多い

この界隈の山の特徴なのでしょうか。、標高もそこそこあるにも関わらず、山頂でも沢山の虫が飛んでいました。

春先でこの状況なので初夏から夏にかけては凄そうですよね。更にヤマビルも居るので、前半の樹林帯ではヒルにも注意です。下山後、靴を脱ぐと靴にヒルが引っ付いていて身の毛がよだちました。

階段が滑りやすくて危険

階段が滑りやすくて危険

三国山の木の階段は正直作りがよくありません。段差が下に向かって傾斜しているので登り辛い上に、大変滑りやすいからです。特に雨が降った翌日は本当に滑ります。下山時、何度も足を滑らせてこけたので、本当に危険でした。

1段1段、しっかりと足場を確認しながら慎重に降りることになり、結果、登頂時間より下山時間の方が時間を要してしまいました。下山時は本当に気を付けてください。冗談抜きで滑ります。

独特な景色が拝める素敵な山です

独特な景色が拝める素敵な山です

三国山に登る前は事前情報が少ないこともあり、一体どんな山なのか不安なところもありましたが、実際に登ってみると開けた景色が素晴らしい絶景の山でした。

特に山頂手前のザレ場に広がる入り組んだ木の階段の光景と背後に広がる山々の景色が本当に特徴的で、登ってよかったと思いました。

登山道は前半の急な坂道と後半の階段地獄で決してイージーではありませんが、独特な景色が拝める素敵な山なので、是非チャレンジしてみてください。

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ギア
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