岩本利達
キャンプをきっかけに車を購入するキャンパーが増加!キャンプブームはカルチャーへ

キャンプをきっかけに車を購入するキャンパーが増加!キャンプブームはカルチャーへ

定額カーリースサービスを展開する株式会社カルモは、車のオーナーを対象としたキャンプに関するインターネット調査を行い、次の結果を発表した。

  • 車でキャンプに行く…23.3%
  • キャンプを理由に車を買った…63.0%
  • 車選びにキャンプも意識した…58.5%

日常生活に根ざした車を選ぶ時にまでキャンプのことを意識するようになってきていることが分かる。数年前から続いている第二次キャンプブームは、すでに日常生活とともにある「カルチャー」へ進化しているのではないだろうか。

車を買う理由にキャンプが大きく関わっている

カルモ2車でキャンプに行くと答えた603人中、車を買った理由に「キャンプに行くため」と答えたのは63%。さらに要素をプラスして、車を買った時期ごとに「キャンプに行くため」の質問をした場合は、1年以内が76.1%、2年前が72.0%、3年前は52.6%、4年前が65.1%、5年以上前が46.4%となっている。

カルモ5

5年前から現在を線でつなぐと、確実にキャンプという要素が車の購入に与える影響が大きくなっていることが分かる。

選ばれる車種の特長は?

カルモ4車種を選ぶ際にキャンプを意識したユーザーが58.5%という結果になっている。こちらも購入時期を分解していくと、1年以内が73.0%、2年前が67.2%、3年前は48.4%、4年前が58.1%、5年以上前が40.1%となっている。

カルモ6

実際に購入した車種については、プリウス、アクア、タント、ハイエース、セレナ、N-BOXが上位を占めていると付け加えられている。

キャンプを意識して車種を選ぶ割にはキャンプっぽくない車両が軒を連ねているが「日常使いとレジャー使いどちらにも対応した車種」が選ばれていると考えられる。

なお一般社団法人日本自動車販売協会連合会によると、2020年の販売台数の上位はヤリス、ライズ、カローラ、フィット、アルファード、ルーミー、フリード、シエンタ、ノート、ヴォクシーと続いており、全体感を見た場合はコンパクトカーが目立つが、半分はSUVとミニバンで構成されており、こちらも日常にもキャンプにも使える車がランクインしている。

車もギアの一つ!買い替えが簡単じゃないからこだわりたい

車でキャンプ

生活の中で重要な役割を占める自動車を選ぶ際に、キャンプの要素が入り込んでいることがデータ上で証明された。このことから、キャンプがブームを越えてカルチャーとして定着しつつあるといっても過言ではないだろう。

多くの人にとって車を買うのは大きな買い物となる。キャンプで使いづらいからと言ってすぐに買い換えられるわけでもないので、利用シーンを意識して購入することになる。つまり、キャンプが買い手の人生の中でも重要なポジションになっているということになる。

また住宅販売でもキャンプを意識した家造りの提案も増えてきている。テントが張れる屋上や、収納に便利な土間など、キャンプが日常生活に近づいてきているといういい例だ。今後はキャンプはレジャーではなく、毎日アウトドアに触れるという新しいライフスタイルとなるのかもしれない。

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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