週末に絶好の登山日和!ということで、関西のマッターホルンとも呼ばれる「高見山」に霧氷を求めて登ってきました!今回は足慣らしで12本爪アイゼンで登りましたが、チェーンスパイクでも十分登れる手軽な山で雪山入門にもおすすめです。
関西屈指の霧氷の聖地である高見山の登山レポートを絶景とともにご紹介します!
目次
冬山ならではの絶景といえば霧氷
夏山も高山植物や紅葉など美しい景色で楽しませてくれますが、冬山には冬ならではの絶景があります。その代表といえば「霧氷(むひょう)」。木などに過冷却水滴が吹きつけられて、瞬時に凍ったものです。風が強い場所でよく育ったものは「エビのしっぽ」と呼ばれることもあります。
霧氷は冬山を代表する造形美です!ちなみに、未だに私には樹氷との明確な違いがわからないため、本記事では霧氷と表記しています。
冬山が大人気!関西のマッターホルン「高見山」
「高見山(たかみやま)」は、奈良県と三重県の県境に位置する標高1,248mの山です。奈良県五條市から見た形がマッターホルンに似ていることから、「関西のマッターホルン」と呼ばれていますが…なんだか口にするのが恥ずかしい気もします。
高見山は、関西圏で気軽に登れて霧氷が美しいことから冬に人気がある山です。しっかりとした登山の装備は必要ですが、天気が良ければ特に危険個所はなく、チェーンスパイクでも登れる山なので雪山入門の山としても人気があります。
ルートは「たかすみ温泉」からピストン
今回のルートは、たかすみ温泉からのピストンです。たかすみ温泉の駐車場に車を止めて出発!ただし、最近は9時にならないと駐車場が開かないようです。この日も8時半に到着しましたが、駐車場待ちの列がすでにできていました。温泉の前にはバス停もあります。
本来は、温泉の横から公園内を抜けて登山道へ向かう道があるようですが、今はコロナのため公園が封鎖中。そのため、一度駐車場から道路へ出て登山道の入り口を目指します。
登山道の入り口が若干分かりにくいですが、標識が出ています。
夏は熊の出没が多いようです。2mって…会ったら最後、腕1本失う覚悟で熊スプレーで戦うしかありません。
登り始めは、ひたすら階段が続きます。徐々に段差も大きくなってくる上、冬靴は重く、樹林帯で眺望もないため修行です。
前日近畿各地で大雪だったにも関わらず、南側は雪が降っていない模様。予想以上に雪が少なく、霧氷があるのか段々不安に…。しかし、薄っすらと雪が付いた登山道はツルツルで滑りやすく、チェーンスパイクを忘れたことを後悔。転ばないように一歩一歩慎重に進みます。
途中の避難小屋に到着!鳥居と立派な杉がお出迎え。まだ雪はほとんどないものの、悩みながらもここでアイゼンを装着して稜線を目指します。
樹林帯の間から太陽が顔をのぞかせています。お天気がいいのは嬉しいですが、気温も高めだったので山頂の霧氷がますます心配に…。しかし、アイゼンが重くて急ぎたくても急げません。雪山は夏以上に筋力が必要です。筋力不足を実感。
尾根沿いに出てからやっと雪が増えてきて、冬山らしくなってきました。
心配していた霧氷もしっかりと残っています!急登でだいぶ疲労が溜まっていましたが、一気にテンションとやる気アップです!
霧氷のトンネル~!ピーカンだったので、青い空と白い霧氷のコントラストが美し過ぎる!疲れも忘れ、しばし撮影タイムです。
えびのしっぽ。モニュメントのようになかなか存在感がある木です。この日は空気が澄んでいたので、遠くの山々まで見渡せて眺望も最高!気持ち良すぎてたまりません。
山頂に到着~!風が寒い!でも景色最高!ということでまだ耐えられる寒さだったため、座ってランチタイムを楽しんでから下山しました。しかし、やはり冬山では止まれば体がすぐに冷えるため長居はできません。
山頂には避難小屋もありますが、お昼時は人でいっぱいです。避難小屋を利用する場合は、早めに到着するしかないかも?
下山後は温泉?道の駅?
下山後は駐車場の温泉に入りたかったのですが、どうやらバスの時間の前はバス利用者で温泉も混雑するようで今回は諦めました。しかし、下山してすぐに温泉があるのは魅力的です。バスを待つ間も寒い思いをしなくて済みますね。
温泉は諦めましたが、帰り道に「道の駅」を発見。登山といえばやっぱり地酒!悩んだ末、純米酒と名物の吉野本葛を使用したくずきりを購入しました!どちらもおいしくて、その日のうちにしっかり完食。
手軽な山でも装備はしっかりと!
高見山は、雪山にしては危険個所もほとんどなく、とても登りやすい山です。しかし、しっかりとした登山装備は必要!特に尾根に出ると風が強く、実際の気温よりも体感温度がかなり下がります。たとえ低山であったとしても、低体温症のリスクや遭難のリスクがあるため、手軽な山でもしっかりとした装備で挑みましょう。
この日の山頂の気温は-5度と高めでしたが、山頂は風があったため寒かったです。冬靴にウールの厚手ソックスを履いていましたが、ランチタイムの間にみるみるうちに足先が冷えました。寒さ対策は万全にして登ってください!
関西で雪山デビューなら「綿向山」もおすすめ
滋賀県にある「綿向山(わたむきやま)」も登りやすい雪山入門の山として人気があります。高見山と同様に、軽アイゼンやチェーンスパイクでも登れるため雪山デビューにもおすすめ!
山頂直下は急登ですが、それ以外は高見山のように樹林帯歩きとなります。山頂は眺望も良く広々としているため、風がなければゆっくりランチタイムも楽しめますよ。
冬の高見山まとめ
タイミングが良ければ樹林帯歩きの段階から霧氷を楽しめますが、今回は雪が少なかったため樹林帯歩きは修行となりました。しかし、尾根上に出たら別世界!関西で手軽に冬の絶景を楽しめます。週末であれば登山者も多いため、初めての雪山にもおすすめですよ!
ギア
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