岩本利達
キャンプのトイレ問題に終止符か?臭いが漏れない「ラップポン」に注目

キャンプのトイレ問題に終止符か?臭いが漏れない「ラップポン」に注目

キャンプのトイレ問題、それはキャンプに行きたいお父さんと汚いトイレでは絶対に用を足したくないお母さんとの間で繰り広げられる永遠のテーマである。最近は高規格キャンプ場も増えてきており、想像を絶するほど汚いという事も多くは無いが、虫の問題と合わさって中々根深い問題となっている。

そんなキャンプのトイレ問題に終止符を打つかもしれないのが、手動式ラップ機構を搭載する簡易トイレ「ラップポン PF-1」。災害にも非常時に有用という事で注目の商品だ。

ラップポン開発の背景は

大雨で増水した川

この「ラップポン」は元々災害が起きた際に対応が難しいトイレ問題を解決すべく開発されたもの。避難所のトイレなどが必ずしも衛生的に利用できるとは限らなかったり、そもそもインフラの途絶えた在宅や車中での避難を推奨されたりという事がある中で、衛生的に用を足すことが出来る仕組みを整えたとのこと。

手動式のラップ機構で、多層構造の防臭特殊フィルムを熱圧着することで汚物を密封個包装するので臭いも菌も漏れ出る心配がない。オムツと同様、ゴミとして捨てることが出来るのも嬉しいポイントだ。

キャンプ&車中泊でも安心を

車中泊のイメージ

キャンプ用品が災害時にも活躍するのと同様に防災用品もキャンプでも活躍する。災害用に開発されたラップポンではあるが、キャンプ場のトイレがあまりに汚かったり、トイレがものすごく遠かったり、子どもが小さくてキャンプ場のトイレが使えなかったりと、トイレにまつわる問題を解決してくれそう。

また最近ではトイレまでの設備は充実していないが、リビング&寝室機能のみを持たせたキャンピングカーも人気がある。トイレの機能はメンテも大変なので、こういったゴミとして捨てられる簡易的なトイレを用意しておけば万が一の時も安心だ。

折りたたみ式で場所を取らない

非常用トイレのイメージ簡易トイレのイメージ画像

簡易トイレと言えばボックス型のものやズバリトイレそのものの形が多く、かなり場所を取る。ラップポンは組み立て式で幅376mm×奥行510mm×高さ400mmの利用サイズから、幅170mm×奥行560mm×高さ410mmまで小さくなるので持ち運びにも非常に便利。重さも約4.2㎏と女性でも運ぶのは容易い。

コンパクトになるとはいっても耐荷重は100kgとなっており、よほどのことが無い限りは使用できるだろう。

お値段はお高め…この金額をどう取る?

LAPPON

気になる金額は本体と消耗品が30セット、トートバッグがついて46,200円という設定。とはいえ、トイレ問題がネックになって家族みんなでキャンプに行けないという事でお悩みのキャンパーにとっては起死回生の一手とも言える。プレゼンする際はキャンプだけでなく、防災にも有用であることを合わせれば家族の賛同も得やすいかも?発売は2022年4月5日からを予定している。

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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェット/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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