徒歩キャンプを始めるうえで軽量テントや軽量ギアを選ぶ事は重要ですが、次のステップとして「何に入れて運ぶのか?」これも重要なポイントになります。電車やバスなどの公共交通機関を使う徒歩キャンパーであれば見た目もスタイリッシュにいきたい所ですよね。そこで徒歩キャンパー歴2年の筆者が実際に使用しているバックパックやキャリーケース、その他のおすすめ商品をご紹介していきます。
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目次
徒歩キャンプに必須のバックパック&キャリーケース9選
DOD/キャンパーノコロコーロ
徒歩キャンプ用のキャリーケースをいち早く発売したのはDOD。キャンパーノコロコーロです。筆者が徒歩キャンプを始めた時は普通のキャリーケースを購入したのですが使い勝手が悪く、すぐに壊れたのでキャンパーノコロコーロに買い替えました。
キャンパーノコロコーロはキャンプ用に作られたキャリーケースだけあって、サイズ感がちょうど良い縦長サイズ。ポールやテントが楽々収納できるサイズなのに横幅はスリムなので、混雑する電車に乗っても邪魔になりません。
あと地味に嬉しいのは、キャスター部分に足でON・OFFできるストッパーが付いているので、手を放しても転がりにくいです。デザイン自体もスタイリッシュなので、一見するとキャンプに行くとは思えない装いで電車に乗れる点も満足感があります。
そして、ハードケースなので現地ではテーブルや棚としても使用できます。バーナー類の火器を使用する場合は溶ける可能性があるので耐熱シートを敷いた方が良いと思いますが、熱していないクッカー類を置くには問題ないです。テーブルを持っていかなくて良いので荷物の削減になります。
総じて満足感の高いキャンパーノコロコーロですが、デメリットに感じるのは滑りが悪い止水ファスナーです。ギアが詰まっている時はさほど感じませんが、空の状態だとけっこう苦労します。雨に強いのは良いですが、開け閉めはイライラするのでここは改善して欲しいなと思います。
あと背負う為のハーネスも付いていますが筆者は使っていません。男性なら大丈夫かもしれませんが、荷物を詰めて10kg~20kgになった背面の固いハードケースを背負うのは女性には厳しいと思います。それより側面にハンドルがあるのでそちらを持つと楽に運べます。デメリットもありますが、徒歩キャンプを始める初心者の方にはかなりおすすめできるキャリーケースです。
外寸 | 88×36×24cm |
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内寸 | 79×32×23cm |
容量 | 58L |
重量 | 4.3kg |
モアエルグ/スーツケース(Mサイズ)
出典:Amazon
こちらはキャンプ用のキャリーケースではありませんが、クーラーBOXのような深さのあるボックスタイプなので厚みのあるギアも楽々収納できてキャンプにぴったり!パッキングなんか考えなくてもポイポイ入れられそうなのが良いです。内側に付いている仕切りは取り外し可能なので、使い方によって変えられるのも良いですね。
サイズはM(76L)とL(112L)の2つありますが、Lだと大き過ぎて電車に乗るのが大変そうなので、Mサイズが適度で良いと思います。実際のキャンプで気になる点は、正面にハンドルが付いているので開ける時は楽で良いと思いますが、キャンプ場でテーブルとして使用する時は邪魔になりそうです。
またキャスターにストッパーは付いていないので、電車で座る時は転がっていかないように注意が必要です。普通の旅行にも使える見た目なので、キャンプだけではなく旅行にも使いたい方にはおすすめです。
外寸 | 68×39×38cm |
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内寸 | 60×35.5×36cm |
容量 | 76L |
重量 | 5kg |
RWA/スーツケース(60L)
出典:Amazon
これはもう見た目が完全にキャンプ寄りでめちゃくちゃカッコいい!厚みもしっかりあってテントも余裕で入るサイズなのに横幅がスリムなので改札も問題なく通れます。さらにファスナー部分は光に反射する仕様になっており、夜のキャンプ場でも足をぶつけたり、つまづく心配もありません。
車両トランクへの積み込みが便利な様に、ハンドルが4か所(トップ・サイド・フロント・ボトム)付いているので、徒歩キャンパーだけではなく車を使うキャンパーさんもカーゴトランク代わりに使えます。これだと荷下ろしがかなり便利だと思いますが、テーブルや棚として使うには不向きですね。
こちらもサイズは60L、88Lと2つありますが、電車に乗る徒歩キャンパーであれば60Lが適度だと思います。色展開は4色で、キャンプで定番のカーキはもちろん、ブラック、ネイビー、珍しいオレンジまであるので、自分のサイトに合わせて選べるのも高ポイントです。
外寸 | 69×40×32cm |
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内寸 | 63×38×31cm |
容量 | 60L |
重量 | 3.6kg |
コールマン/ボストンキャリー
出典:Amazon
コールマンから、徒歩キャンプで使えるキャリーケースの中にキャンプ一式が詰まった「ソロキャンプスタートパッケージ」が2022年3月に発売されましたが、以前より販売されているボストンキャリーも徒歩キャンプにぴったりです。
開口部がガバっと大きく開くボストンバッグ型なのでテントやポールの出し入れがし易い。外側のL字ファスナーを開けばポケットも付いているので、すぐに出したい細かい物を入れるのにも便利です。他のキャリーケースと大きく違う所が、ボストン型なので手で持ちやすく肩掛けもできること。徒歩キャンプでは階段しか無い駅とかキャリーケースを引けない悪路も多く、抱えて歩かないといけない事もあるので肩掛けができるのは便利です。
ポリエステル素材なので雨の日は対策が必要になりますが、ハードケースに比べると本体重量が軽いので、非力な女性徒歩キャンパーには特におすすめです。
外寸 | 65×32×31cm |
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内寸 | – |
容量 | 70L |
重量 | 3.5kg |
サイバトロン/3Pタクティカル
筆者が徒歩キャンプ用に初めて購入したバックパックがサイバトロンです。キャンプ芸人のヒロシも使用していてカッコいいと思ったのがきっかけでした。そしてなんと言っても安いので購入のハードルも低い。安いのに使い勝手は良く、見た目以上に大容量です。
メイン部分はガバっとすべて開くので荷物の出し入れがとても簡単。ポケットもたくさん付いているので仕分けして細々収納できます。本体にもたくさん入るのですが、外付けもし易いので工夫次第では更に容量アップできます。見せたいギアをわざと外付けしたらかっこさも増しますね。
ただ、この点はデメリットでもあって、キャンプ場の駐車場からサイトまで背負って歩くなら外付けをいくらしても問題ないのですが、実際に電車やバスに乗るとなると外付けし過ぎは邪魔になります。
筆者もサイドポーチへパンパンに荷物を詰めて、上下にマットや防寒着をくっつけていたので、改札は引っかかって通れないし、バスも通路が狭いとすみませんと謝りながらのカニ歩きでした(笑)。
シェラカップやマグ等の外付けも想像できると思いますが、歩くたびにカンカン音が鳴ってうるさいです。また、大容量で無骨な雰囲気は良いのですが、本体自体が重いので軽量化を考える方にはおすすめできません。筆者も軽量化を進める過程で買い替えをしました。
しかし、徒歩キャンプをするにあたり、重さに慣れるという意味でも最初にサイバトロンを使って良かったなとは思っています。価格が安いので購入のハードルは低いし、無骨好きな方やまずはバックパックに慣れたい初心者の方におすすめです。
サイズ | メイン:19×11×11cm サイドポーチ:13×2.5cm |
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容量 | メイン:37L サイドポーチ:- |
重量 | 1.75kg |
トレイルバム/ステディ
筆者が軽量化を進めるなかで購入したのがトレイルバムのステディです。トレイルバムは軽量バックパックを多く発売しているブランド。その中でもステディはULバックパックの王道と言えるデザインです。筆者もこのデザインがとても好きで、ULバックパック最初のひとつとして購入しました。
容量は40~50Lで本体重量が514kgと超軽量。流石ULバックパック!軽量ですが、サイドポケットや前面にあるメッシュポケットはけっこう入るので、想像以上に収納できます。サイドポケットは背負った状態で手が届くので、すぐに取り出したい物を入れるのに便利。ただし、あまり入れ過ぎるとULバックパックのスタイリッシュ感がなくなるので筆者はあまり入れないようにしています。
また、ULバックパックは腰ベルトが付いていないものも多いですが、ステディは腰ベルトも付いており、背面パット(内臓)は最初から付いているので買い足す必要がありません。ショルダー部分もしっかり幅があるので肩に食い込む事もなく、思ったより背負い心地は良いです。(総重量10kg程度に限ります…。)
ただし、ULバックパックなので普通の登山バックパックと違いフレームが入っていません。何も荷物を入れていなければ、ふにゃふにゃの筒状の袋なので登山用バックパックに比べると耐荷重の制限があり、総重量は10kg程度に抑える必要があります。また、生地が薄いので中に入れる荷物の形がダイレクトに外に響きます。考えながら入れないとバックパックの形が歪になって見た目が悪く、背負いづらいです。
パッキングが難しいので、初心者の最初のバックパックとしてはおすすめできませんが、徒歩キャンプに慣れてきて次のステップに進みたい、軽量化をしたい、とお考えの方にはとてもおすすめできるバックパックです。
サイズ | 55×28×15.5cm |
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容量 | 40-50L |
重量 | 514g |
3F UL GEAR/QIDIANプロバックパック
出典:Amazon
3FULギアは中華メーカーでULギアを多く取り扱っています。こちらのバックパックも40-50Lで1kg以下とかなり軽量で、普通の登山用バックパックと違い、フレームがないタイプです。その分、見た目もすっきりスタイリッシュな雰囲気で、電車やバスに乗っても違和感がありません。
また、ULバックパックなのに調整ベルトもしっかり付いており、腰ベルトも太めで、ポケットまで付いているのは良いです。背面パットは付属していない様ですが、背中にパットを収納するポケットがあるので、手持ちのクローズドセルマットを背面パット代わりに使う事ができます。
お値段も他メーカーと比べて安いので安く済ませたい方にもぴったりです。ただし、スペックを見る限り良い製品だと思いますが、現在は国内で使用している人が少なく口コミもほとんど見つけられないので、初心者の方にはハードルが高いかもしれません。
サイズ | 80×30×22cm |
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容量 | 40-50L |
重量 | 880g |
Moon Lence/50Lバックパック
出典:Amazon
こちらはいわゆる登山用バックパックで、フレームも入っており肩や背中のパットもしっかりしているので背負い心地は良いと思います。収納ポケットも充実しているので見た目より荷物が入りそうですし、外付けもし易いと思います。さらになんと言っても圧倒的な安さ!現在のAmazon価格で3000円程度で購入できます!
口コミでは耐久性に問題があるとの書き込みも見受けられますが、この価格であればお試し感覚で使ってみるのもアリではないでしょうか。見た目に関しては登山用バックパックと言った感じなので、キャンプで使うには好みが分かれるかもしれませんが、価格の安さ、背負いやすさ共に初心者の方にはチャレンジしやすいバックパックだと思います。
サイズ | 76.2×37.8×42.9cm |
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容量 | 41-50L |
重量 | 1.2kg |
ネイチャーハイク/40Lバックパック
出典:Amazon
コスパの良い中華メーカーの中で筆頭格と言えるネイチャーハイクにも、やはり良いバックパックがありました。
こちらはULバックパックでは無いですが、見た目がULバックパックのようなスタイリッシュ感でカッコいいのにフレームも入っている。背面パット・肩パットともにしっかりしており、調整ベルトもあるので背負い心地も問題なさそう。登山用バックパックとULバックパックの「良いとこ取り」と言えます!
キャンプはもちろんですが本格的な登山にも使用できそうなので、登山を始めたい方にもおすすめ。そして価格も他メーカーと比べて低価格なので、こちらも初心者の方にはチャレンジし易いバックパックだと思います。
サイズ | 56×26×18cm |
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容量 | 40L+5L |
重量 | 1.06kg |
徒歩キャンプの熟練度に合わせて選ぼう!
今回は徒歩キャンプで使えるキャリーケースとバックパックの両方をご紹介しました。徒歩キャンプ初心者の方はどうしても荷物が多くなってしまうので、最初はキャリーケースから始めて、慣れてきて荷物を絞れるようになったらバックパックに移行するのが良いと思います。
筆者も最初は「キャリーケース+リュック」から始めて、今はバックパックひとつでキャンプに行けるようになりました。徒歩キャンプは持ち運べるギアが少ないので難しい点もありますが、軽量化を考えてギアを選んだりパッキングしたりする事も楽しみの一つとなります。徒歩キャンプを始めたい方の参考になれば幸いです。
ギア
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