キャンプを始めたばかりの頃は百均のチャッカマンで十分だと思っていた筆者。しかしアウトドアをしている人ならご存知だと思いますが、雨や強風、気温が下がる厳冬期、気圧が高くなる山でのキャンプになると普段使っているチャッカマンやマッチが使えなくなります。そこでアウトドア環境でもしっかり使えるマッチ&ライターをご紹介していきます。
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目次
アウトドア環境に左右されないマッチ・ライター7選
今回紹介するマッチ・ライターの主な使用条件は、山や厳冬期での低温状態でも使えて、風や水濡れに強いことを基準に、バーナー・アルコールストーブ・固形燃料への着火を想定しています。単体での火起こしというより、過酷な環境でも焚き火の火口に着火できるか否かで判断していますので、タバコに火をつけるなど通常のライター使用シーンには向かない道具も含まれています。
Chileeany ファイヤースターター
ファイヤースターターは摩擦によって火花を散らして着火させる道具です。最初はアナログな方法での着火に憧れてロマン枠として購入したファイヤースターターでしたが、気温や気圧に関係無く使えるので山でのキャンプでも問題なし。さらに水に濡れても水分を拭き取れば使用可能と一つ持っていれば安心できる一品。
ライターやチャッカマンの様に誤作動で炎が出ることも無く、引火の危険性も無いので安全性も高いです。また、オイル・ガスなど燃料を必要としないので燃料切れなどの心配もありません。万が一の為の予備や、防災用品として持っていても損はありません。
最初は100均の小さいものを試したのですが、初心者の筆者には火花を散らすのは難しい。そこでこのロッド部分が100×10mmの極太タイプで素材にフェロセリウムを使用してあるファイヤースターターを購入。初心者の筆者でもすぐに着火できる様になりました。
一般的にはロッド部分が小さいものより大きい方が扱いやすく、素材はマグネシウム単体よりフェロセリウムが使われている方が着火しやすいので、初めて購入される方はその点も考慮すると失敗しません。
いずれにしてもライターやチャッカマンと違い、初心者が初めて扱うのは難しいので予備、防災用品としてストックしておく場合は何度か練習して着火できるようにしておくのが良いでしょう。
UCO サバイバルマッチ
サバイバルマッチはUCOストームプルーフマッチのコンパクトモデル。ストームプルーフマッチは濡れた状態でも風に吹かれても確実に着火するのでエマージェンシーマッチと呼ばれています。水の中や雪の中に入れても内部で燃え続け、空気中に出すと再燃焼するそうです。
筆者は百均で購入した普通のマッチをガストーチの予備として持ち歩いていたのですが、紙の箱に入っている普通のマッチは雨の日や冬の山キャンプでは湿気にやられて使い物にならない事も多かったので、予備で持っていても意味が無いなと感じていました。
そんな時に知ったのがUCOのサバイバルマッチ。このサバイバルマッチは先にも述べた通りストームプルーフマッチのコンパクトモデル。ストームプルーフマッチには3種類あり、一番大きいサイズなら25秒間燃焼しますが、このサバイバルマッチは一番小さいので15秒間の燃焼です。
燃焼時間で考えると一番大きいサイズと考えがちですが、筆者がこのコンパクトサイズにしたのには理由があります。まずは単純に価格。一番大きいサイズで防水ケース付きになると2400円とかなり高い。しかし、このサバイバルマッチは約800円です。百均マッチと比べるとかなり高価と言えますが、機能面を考える妥当な価格だと思います。
そして、このコンパクトサイズも大きなポイント。普通のマッチと同じサイズなので、付属している気密性の高いケースに百均で購入したマッチがぴったり収まります。キャンプで毎回サバイバルマッチを使うのは勿体ないので、半分は普通のマッチに差し替えて万が一のお守り代わりに常備しています。
ビクトリノックス ミニツールファイヤーアントセット
出典:ビクトリノックス・ジャパンこちらはビクトリノックスマルチツールのコルク抜き部分に装着することができるミニサイズのメタルマッチセットです。セット内容はメタルマッチ3本に火口として使用する着火剤のワックスコットン6個。
このワックスコットンはほぐして使うのですが、ワックスには防水性があるので濡れても問題なく着火できるそうです。また、メタルマッチ本体のハンドル部分は蓄光剤を使用しているので、夜間でも見つけやすい。
マルチツールのコルク抜き部分に装着できる程ミニサイズなので初心者には扱いづらいかもしれませんが、メタルマッチ本体と着火剤を同時に装着できて、雨に濡れても使えるので非常時用として用意しておくと安心。見た目もカラフルでオシャレなので、ビクトリノックスのマルチツールを持っている方は検討してみてはいかがでしょうか。
ペンギンゴーイング オイルマッチ
出典:ペンギンライターペンギンゴーイングは1946年創業の株式会社ペンギンライターのアウトドアブランド。日本のメーカーです。オイルマッチとは「パーマネント(永久)マッチ」とも呼ばれ、オイルを使用しているので半永久的に使用できます。
使用方法はオイルが含まれるマッチ棒を引き抜き、マグネシウム棒に押し当てて擦るだけ(通常のマッチと同じ要領)。もちろん頑丈な作りで風にも強く消えにくいので、雨風に晒されることの多いアウトドア環境でも使いやすい。
さらにペンギンゴーイングのオイルマッチはカラビナ一体型になっており、丸いキーリングも付いているので様々な所に吊り下げる事ができます。そして栓抜きとしても使えてちょっとしたマルチツール感覚で持ち歩く事ができます。
BIC ライター
出典:BICジャパン株式会社ライターの着火方法は「フリント式」「電子式」の二つあります。フリント式は発火石を擦って火花を発生させて着火し、電子式は圧電素子を用いて着火させる方式でボタンを押すだけで簡単に着火します。
Bicライターは前者の発火石を用いた「フリント式」。電子式より構造がシンプルなので壊れにくく、低温時や高所でも着火しやすいのでアウトドア向きです。その中でもBICライターをおススメする理由は燃料のガスが「イソブタン」であること。一般的にはブタンが使用されていますがイソブタンは低温時でも着火しやすく、厳冬期に使うOD缶やCB缶にも使用されているガスです。
また、他のフリント式ライターと比較しても使用できる回数が多く耐久性もありスリム。made inフランスだからなのかどこかPOPでオシャレな外観も魅力的です。
イムコ スーパー オイルライター
出典:柘製作所オイルライターの老舗と言えばZIPPOを思い浮かべるかもしれませんが、実はZIPPOの10年以上前に販売開始しているのはイムコ。イムコは発火石を使用したフリント式で、世界中ほぼ全てのオイルライターのフリントと芯はイムコの規格に基づいているそうです。
クラシカルな外見と歴史だけでも購入に至る価値はあるのですが、もちろんアウトドア向きな理由もあります。まずはシンプルな機構なので故障が少なくメンテナンスが容易。錆びに強いSUS430ステンレスを使用しているので、アウトドア環境でも安心です。
また風防がついているので風にも強く、火をつけたままオイルタンクごと引き抜くことができるのでキャンドルとしても使用できます。オイルの補充は必要になりますが、雰囲気も大事にしたい方にはぴったりです。
TIKIUKI プラズマライター
プラズマライターは電気でプラズマをおこして着火させるライターで、USB充電で使用できるライターです。昔ながらのオイルライターやファイヤースターターと比べると機構が複雑なので故障の可能性はあがりますが、オイルやガスを補充する手間は無く、身近なUSB充電になるので手軽です。また、プラズマライターは強風の中でも着火が可能と言われております。
そして製品にもよりますが、こちらのプラズマライターはIP56規格の防水。雨や風にさらされるアウトドア環境でも問題なく使用することができます。おまけにライトも付いているので、一つで二役をこなします。メインはライターとして使用し、ライトの予備にもなるのでひとつ持っていれば安心感がありますね。
確実に使える「火」はアウトドアシーンで重要
キャンプで焚き火をする時、調理に使う固形燃料やアルスト、イグナイターが付いていないガスバーナーに着火させるにもマッチやライターが必ず必要です。特に気温が下がる冬キャンプで火が使えなくなるのは死活問題。凍えてしまいます。今回ご紹介したアウトドア環境でも確実に使えるマッチ・ライターを常備しておくと安心です。
ギア
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