都心からも近く、自然豊かなキャンプ場は意外とあります。特に飯能・青梅近辺のキャンプ場は、電車とバスで行くことができるキャンプ場が多々あるため、ソロキャンパーの聖地となっています。この近辺のキャンプ場は冬場はクローズしていることが多いのですが、嬉しいのことにCAZUキャンプ場は通年営業です。
思い立ってCAZUキャンプ場へ行ってまいりましたので、詳しくご紹介いたします。
CAZUキャンプ場の魅力
「CAZUキャンプ場」は首都圏中央連絡自動車道青梅インターから車で約20分。蛍の生息地でもある名栗川沿いのキャンプ場です。都心から電車とバスで2時間以内とは思えないほど自然が豊かな立地です。
CAZUキャンプ場は今まで行ったキャンプ場の中でも、かなり個性的で魅力いっぱいのキャンプ場でした。
材木屋さんの敷地内にあるキャンプ場
CAZUキャンプ場は変わったところにあります。なんと、材木屋さんに併設されているキャンプ場なのです。吉田材木工業株式会社が運営していて、その敷地内をキャンプ場にしています。
平日は機械音が聞こえたりするそうですが、土日は静かです。工場内でキャンプしているとは思えないほど自然が豊かなので、気になることはないでしょう。むしろ大量の材木や作業場がキャンプ場と調和していて、独特な雰囲気を楽しめます。
薪が使い放題
材木屋さんが運営するキャンプ場なので、薪が有料で使い放題(1泊1,500円)です。焚き火スト(焚き火を愛するキャンパー)には大変嬉しいプランですね。薪となる端材がフォークリフトでひっきりなしに運ばれてきます。直火は禁止となっておりますので、必ず焚き火台を持参しましょう。
バス停から徒歩0分
西武池袋線「飯能駅」からバスで約25分。久林バス停から徒歩0分のところにキャンプ場があります。そのため、ザックひとつでキャンプをするバックパックキャンパーに人気のキャンプ場です。
オートサイトとフリーサイトがある
CAZUキャンプ場は車が乗り入れ可能な「区画サイト」と、川沿いの好きな場所に設営できる「フリーサイト」があります。キャンプスタイルに合わせてサイトを選ぶことができるので、どんなスタイルのキャンパーさんでもキャンプを楽しむことができます。
夏は蛍を鑑賞できる綺麗な川
CAZUキャンプ場は元々、「ほたるの里キャンプ場」という名前でした。キャンプ場を流れる名栗川はホタルの生息地として有名で、6月下旬から7月上旬には蛍が乱舞します。この期間は「蛍入場サービス」が始まり、キャンプ場内の駐車場が19:00~20:30あたりまで2週間くらい開放されるということです。
期間中は河原のフリーサイトが利用できなくなりますが、区画サイトは利用できます。綺麗な川沿いから幻想的な蛍の光を鑑賞できるなんて、とても素敵ですね。川遊びもできるので、お子様連れのファミリーキャンパーさんは狙い目です。
CAZUキャンプ場の施設案内
CAZUキャンプ場の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟
吉田材木工業株式会社入口の木造の建物の中に管理棟があります。薪と炭は材木屋さんだけあって充実していますよ。薪使い放題プランは受付で申し込みをします。炭は国産西川材炭(3kg)が、800円で購入できます。
CAZUキャンプ場には売店はありませんのでご注意ください。最寄りのスーパーは、キャンプ場から車で10分のところにある「エコス原市場店」です。食材の調達はこちらが便利です。
清涼飲料水の自動販売機はバス停隣にあります。お酒は販売していないので、こちらもスーパーでお買い忘れの無いようにですね。
駐車場
車を65台停めることができる広さがあります。川沿いのフリーサイトに近い順に埋まっていきます。夏場はバーベキューでのデイキャンプが多そうですね。
トイレ
洋式水洗で女性用が左端に1つ。残り2つはは男女兼用です。女性用トイレはウォシュレット完備で便座が暖かかったそうです。個室は広々としていて、窮屈な思いをすることがありませんでした。
シャワー
水だけが出る簡易的なシャワーはありますが、温水の出るシャワーはありません。お風呂もありませんのでご注意ください。
キャンプ場から一番近い温泉施設は、車で10分のところにある「さわらびの湯」です。脱衣所は狭かったですが、休憩室は広くて快適でしたよ。
炊事場
シンクは3つあります。真ん中のシンクはお湯がでます。これは大変ありがたいですよね。洗剤とスポンジ・たわしが置かれています。
灰捨て場
薪使い放題だけあって、灰を捨てるスペースがとても充実しています。但しゴミは捨てることができません。ゴミは持ち帰りですのでご注意ください。
ログハウス
CAZUキャンプ場にはログハウスが1棟あります。10畳ほどの広さのフローリングで、10人程度が宿泊できるということです。窓からは川を眺めることができる好立地ですよ。
ウッドデッキ
デイキャンプ用のウッドデッキスペースです。河原に面して設置されているので眺望は最高です。4区画用意されていて、それぞれ焚き火台1台完備です。灰皿も完備されてますよ。
ピザ窯
本格的な石造りのピザ窯がウッドデッキスペースの隣にあります。2時間500円で利用できます。ピザ窯で焼いたピザは絶対美味しいですよね。
CAZUキャンプ場のサイトレビュー
出典:CAZUキャンプ場CAZUキャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。公式ページ上では工場敷地内にある区画サイト「テントサイト」が9つ、川沿いの区画サイト「リバーサイドテントサイト」が2つ、フリーサイトで車乗り入れ不可の「河原バーベキュースペース」の3つが書かれています。
今回、キャンプ場に行くと公式ページには記載されていない区画サイトが3つ増えていましたので、そちらも併せてご紹介いたします。
広場のような「テントサイト」
工場敷地内にある広場のようなスペースに9つの区画サイトがあります。
区画の広さは、公式ページによると横4.5m縦8.0mと、広いとはいえません。大型のツールームテントだと、テントによっては車を停めるスペースを確保できないかもしれません。車は、場合によってはデイキャンプ用の駐車場スペースに停めることができますので、事前に電話で相談されるのが良いかと思います。
7~9サイトについては、川をみることができます。
1~6サイトについては、眺望は望めません。
川沿いの「リバーサイドサイト」
川沿いのフリーサイトの手前に、2つの区画サイトがあります。眺望が良いので、「テントサイト」より料金が高めに設定されています。区画の広さは、公式ページによると横4.5m縦8.0mと「テントサイト」と同じです。2番サイトが川の目の前にあるため、人気です。予約時、サイトの指定はできないので、早めに到着したいところです。
ロケーションの良い「フリーサイト」
目の前が川と、絶好のロケーションです。車の乗り入れはできません。原則ソロキャンパーさん用に開放されているキャンプサイトです。フリーサイトはソロキャンパーさんで賑わっておりました。管理人さんと交渉すると、ソロキャンプではなくても利用できるようですよ。CAZUキャンプ場の管理人さんは、状況に応じて柔軟な対応をなさってますので、とても好印象です。
新たに追加された「テントサイト」
1~6サイトの「テントサイト」の隣に、公式サイトには載っていない区画サイトが出来ていました。管理棟に置いてあった用紙をみると、10~12サイトでナンバリングされていました。眺望については、目の前の畑越しに工場と木材といった感じです。
10番サイトが今回キャンプをしたサイトになります。区画の広さは通常より縦長で若干広い印象でした。700cm×360cmのテントを設営しても、車を停めるスペースを確保できる程度の広さです。但し縦長のスペースなので、テントによっては食み出すかもしれません。
12番サイトについては、電源付きのようです。電源についてはここにしか無いと思われます。いろいろと管理人さんにお話しを伺いたかったのですが、3連休ということもあり、大変お忙しそうでしたので、お聞きする時間がありませんでした。
サイトの地面の特徴
区画サイトの地面は土です。雨の日はテントやキャンプ道具が汚れます。河原のフリーサイトは石なので、キャンプマットなどのクッションが必須になります。
傾斜はあるの?
区画サイトについては傾斜はありません。河原のフリーサイトは場所によっては傾斜があります。
ペグの刺さり具合は?
区画サイトについてはペグの刺さり具合は良好です。それでもプラスチックのペグやハンマーでは苦労すると思います。鍛造製のペグや、しっかりとしたハンマーが必要になりますよ。河原のフリーサイトは地面が石なので、固そうな印象でした。フリーサイトについては鍛造製のペグがマストになると思います。
サイトの広さ
区画サイトもフリーサイトも、全体的に狭いです。元々キャンプ場ではない場所なので仕方がありませんね。ソロキャンプであれば十分な広さだと思います。
プライベート感
区画サイトについてはサイト間はライン引き石灰で区切られているだけなので、プライベート感はありません。車を停めるときもサイト内の道路が狭い為、出入りのことを考えて停める必要が出てくると思います。フリーサイトについては全体的に狭いので、混み方によってはプライベート感が無くなると思います。
区画の指定はできるの?
CAZUキャンプ場は予約制ですが、原則サイトの指定まではできません。受付時に開いているサイトを選んで設営するスタイルとなっています。但し予約時にテントの大きさなどを事前に伝えることで、大き目なサイトを確保してくださったりと、柔軟な対応をされておりますので、ご相談されてみてはいかがでしょうか。川沿いのフリーサイトについては早い者勝ちです。
CAZUキャンプ場はこんなキャンパーさんにお勧め
CAZUキャンプ場は薪使い放題と蛍が魅力のキャンプ場でした。川も綺麗で、夏場は釣りや水遊びができるところも魅力ですよね。こんなキャンパーさんにはお勧めと思った点を纏めますね。
焚き火を愛するキャンパー
CAZUキャンプ場を利用される殆どのキャンパーさんが焚き火を楽しんでいました。薪が使い放題のキャンプ場はあまりありませんので、焚き火ストには昔から人気のキャンプ場です。薪ストーブを利用されるキャンパーさんも沢山いらっしゃいましたよ。
ソロキャンパー
川沿いのフリーサイトは川の景観が素晴らしく、一番魅力のあるサイトでした。全体的にこじんまりしているのでグループキャンプも少なく、一人で焚き火をしながら静かにキャンプができます。バス停から徒歩0分と交通の便も良いので、ザックだけでキャンプをするUL装備のキャンパーさんにも人気のキャンプ場です。
日帰りキャンパー
河原といえばバーベキューです。ウッドデッキスペースや駐車場が充実しているうえ、都市部から近い立地ということもあり、夏場はバーベキュー目当ての日帰りキャンパーさんが沢山訪れます。
夏のファミリーキャンプに
川遊びからバーベキュー、時期によっては蛍鑑賞と、夏の家族の思い出作りにはもってこいのキャンプ場です。夏場は予約が殺到しますので、ご予約はお早めに。予約については3ヵ月前から受付をしています。
蛍を鑑賞したいキャンパー
蛍を鑑賞できるキャンプ場は、そう多くはありません。都心から近い立地で蛍を鑑賞できるのは嬉しいですよね。
焚き火ストとソロキャンパーの聖地
CAZUキャンプ場でキャンプをした日は、沢山のソロキャンパーさんが河原のフリーサイトで朝から夜中まで焚き火を楽しんでいらっしゃいました。ソロキャンプで焚き火は、誰もが憧れるスタイルですよね。薪が使い放題で、都心からも近く、電車やバスで行くことができるなど、ソロキャンパーさんには言うこと無しのキャンプ場ですよ。
ギア
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